本稿では、岐阜地区で競合関係にあるドラッグストアにおけるストアイメージ評価が消費者満足度の順位にどのように影響するかを階層ベイズロジットモデルによって解明する。さらに、モデルの構造異質性を表現するために、Gilbride, Allenby, and Brazell(2006)で提案された変数選択モデルを個体内モデルに組み込む。変数選択モデルによって顧客毎の満足モデルにおける反応パラメータ値の違いに加えて、モデル自体の構造異質性を表現することができる。そのため消費者満足に影響を与える要因を明確に把握することができる。ストアイメージには、利便性、商品の品揃え、商品の品質、価格の安さ、店舗の雰囲気、店員のサービスを構成する要因を用いる。実証分析の結果をもとに、満足度順位を高めるマーケティング施策の方向性について議論を展開する。
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