目的:看護職が被る惨事とストレス反応,レジリエンス,ソーシャルサポートとの関連を実務経験年数別に明らかにする.方法:3総合病院の全看護職1,352名に無記名自記式質問紙調査を実施した.結果:ロジスティック回帰分析により,実務経験年数1~3年は資質的レジリエンスが外傷性ストレス反応に有意な関連があった.4~9年はセクシュアルハラスメント,精神的攻撃・過大要求,資質的レジリエンスが抑うつに有意な関連があり,精神的暴力,精神的攻撃・過大要求,資質的レジリエンスが外傷性ストレス反応に有意な関連があった.10年以上はセクシュアルハラスメント,同僚のサポートが抑うつに有意な関連があり,精神的暴力,精神的攻撃・切り離し,同僚のサポートが外傷性ストレス反応に有意な関連があった.結論:実務経験年数1~3年,4~9年の看護職はレジリエンスを強化する支援,10年以上はソーシャルサポートが得られる職場環境が重要である.
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