学習分析学
Online ISSN : 2436-6862
5 巻
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実践論文
  • 岡野 仁庸, 古本 政博, 大島 草太, 竹中 秀樹, 佐原 宏典
    原稿種別: 実践論文
    2021 年 5 巻 p. 1-12
    発行日: 2022/04/07
    公開日: 2022/11/09
    ジャーナル オープンアクセス
    PBL型授業はチーム教育の手法として広く導入されているが、チームの迷走によって実施側も参加者も今ひとつPBLの効果を感じられないもので終わることがある。本学が提供する「研究プロジェクト演習(4)」の2年度間について、チームによるプロジェクト活動の活性化と評価を作業時間とその一定進捗からの乖離、及びチーム余裕の指標を以って分析した。その結果、前年度の最終報告書のレビューを行うことを導入することと報告会を複数回実施することによって、スムースなプロジェクト開始と作業時間の増加が見られた。また、チームの活性化を評価する指標としてジニ係数を導入し、初年度と第2年度のチームとチーム内メンバーの作業時間に適用した結果、いずれも初年度に比べて第2年度は一定進捗に近付き、チーム作業時間及びメンバー作業時間のばらつきが有意に縮小していることが分かった。本論文の手法によってチーム及びチーム内メンバーの活性化を評価することができ、顕著な活性化が見られないチームやチームメンバーを定量的に顕在化させ、テコ入れの必要性を判断することができる。
  • 中村 尊裕
    2021 年 5 巻 p. 13-23
    発行日: 2021年
    公開日: 2023/02/28
    ジャーナル オープンアクセス
    発達障害児に対する学習指導方法を確立するため、様々な教材の比較、実証実験を通じて発達障害児に対する効果的な教育方法・学習支援方法を明らかにした。実践研究の対象は、発達障害の診断を受けているIQ70の生徒、中学2年生、40名で、ICT教材(映像教材)と記述式教材(紙媒体)による学習結果の違いを比較した。ICT型の教材2種と、筆記型の教材2種の4種の教材を使って、45分の授業を週に2回、1年間続け、毎月テストを実施した。教科は算数と国語で、平均点と平均取り組み問題数について分析した。その結果、発達障害児、特にIQ70の生徒に対して、有効な学習方法が、5~10分で解き終わるプリント型の記述式教材であることが分かった。
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