近年、アスリートのセカンドキャリアが問題視されている。競技生活にすべてを捧げてきたアスリートは、その環境から一歩離れると将来に不安を抱くことも少なくない。特に、オリンピックに出場するようなトップ・アスリートは、アスリートの中でも選ばれた存在であり、競技を通じて人々を魅了することはもちろんのこと、競技外でも、そして引退後においても、人々の憧れの存在である。野球などプロアスリートが引退後、自己破産により悲惨な人生を歩む可能性が高いことなどが示唆されているが、実際のデータは限られている。このように、憧れの的であるが故に実態は明らかにされていないのが実情であり、データベースなどは見当たらない。アスリートのセカンドキャリア対策には実際のデータをもとに可視化することが最も効果的であるという仮説を立て、可能な限り精度の高いデータを収集し、データベースを構築する。さらにそのデータベースを利用し、AIが将来をグレード別に分類し予測する。コーチは競技場面での成功だけではなく、引退後の人生や競技以外の側面も見据えた支援を行なっていく事が重要である。しかしながら現在は勝たせるまでが仕事になっていることが多く、アスリートの引退後までコーチが介入するケースはほとんどない。今回、ポストアスリートのステータスデータベースの情報をもとに将来をグレード別に分け、可視化し、アスリートのセカンドキャリアについてコーチと情報を共有する。その情報をもとにセカンドキャリアについて共に考えるきっかけとなるアプリケーションを提案する。
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