国際ICT利用研究学会論文誌
Online ISSN : 2433-9989
Print ISSN : 2433-0205
3 巻, 1 号
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  • 須藤 健, 田中 敏幸
    2019 年 3 巻 1 号 p. 3-10
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/12/01
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,画像中の顔領域を検出し,同領域の情報を用いて,年齢および性別の判別を行う。近年,カメラから得た画像情報に対し顔認識技術を適用することで,性別や年齢といった顧客属性情報を自動的に取得するアプリケーションが登場している。しかし,実用化されている現在においても解決すべき課題は存在している。その中の1 つとして顔領域の情報変化に伴う男女判別率の低下が挙げられる。このようなアプリケーションでは,画像から顔領域を検出し,特徴量を算出した後,判別分析を行う方法が一般的である。顔領域の情報の変化は主に表情変化,照明変化によって引き起こされるが,年齢の違いによる顔領域の情報の変化も存在する。これらは特徴量の変動に大きく関わっている。特徴量の変動に伴う判別率の低下への対処法としては,ノイズに影響されない特徴量の検討が効果的な手法の1 つである。本稿では,年齢の違いによる顔領域の情報変化への対処法として年齢推定を併用した男女の判別法を提案する。
  • -災害時要援護者と救助活動可能者の関係にも着目して-
    白木 洋平, 秋本 萌江, 近藤 昭彦
    2019 年 3 巻 1 号 p. 11-18
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/12/01
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,千葉県全域を研究対象地域とし20 万分の1 土地分類基本調査の地形分類図から得られた三角州性低地の分布情報,明治末期および2014 年の土地利用情報を用いて,特に「過去は水田であり現在は市街地となっている地域」を潜在的水害脆弱地域と定義して抽出を行なった。また,千葉県全域の災害時要援護者と救助活動可能者の関係についても評価を行い,将来想定される洪水発生時における対策立案に資する情報の提供を試みた。結果,潜在的水害脆弱地域は建物用地の拡大が顕著である千葉県北西部のみならず,東部にも点在している様子が見て取れた。また,千葉県における災害時要援護者数と救助活動可能者数との関係については,現在はその数が逆転している地域,すなわち災害時要援護者数が救助活動可能者数を上回っている地域は極めて少ないことが視覚的に見て取れた。
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