国際ICT利用研究学会論文誌
Online ISSN : 2433-9989
Print ISSN : 2433-0205
4 巻, 1 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 中村 洋介, 香内 彩夏
    2020 年 4 巻 1 号 p. 3-9
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/11/06
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,ANA 全139 路線,JAL 全145 路線のうち,運行本数が多いANA30 路線,JAL 25 路線(計147,000 便)の欠航率を調査した。調査期間は2019 年9 月1 日􀀀11 月30 日までの3 ヶ月間とし,ANA,JAL それぞれの公式サイトから路線別運行状況を検索し,欠航率を算出した。調査期間の3 ヶ月間における主要空港別の欠航率は,羽田空港が2.0 %,伊丹空港が1.9 %,新千歳空港が2.1 %,福岡空港が2.3 %,那覇空港が4.3 %,中部国際空港が1.6 %であった。原因別欠航率は気象による欠航が全体の81.1 %であり,そのうち98.5%が台風による欠航であった。
  • 白木 洋平, 徳久 紗希, 北沢 俊幸
    2020 年 4 巻 1 号 p. 10-17
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/11/06
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では東北地方太平洋沖地震によって誘発された宮城県内の津波を例に挙げ,研究対象地域(海岸線から10km まで)に位置する神社の土地条件および創建年代と津波による浸水被害との関係について評価を行う ことで,津波発生時における避難場所としての神社の有効性について検討を行った.その結果,研究対象地域内に位置するすべての神社が避難場所として適しているとはいえないものの,750 年以前に創建された神社や標高が100m 以上に立地している神社,あるいは海岸からの距離が4000m 以上離れている神社においては避難場所として有効である可能性を示唆することができた.
  • ~都城の思想と大型将棋の将棋盤~
    高見 友幸
    2020 年 4 巻 1 号 p. 18-28
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/11/06
    ジャーナル オープンアクセス
    造営当初の初期平安京および平安宮,朝堂院,大極殿院の復原を試みた。前提となる主要な仮説は,次の5つである。1)平安京の北端を一条大路(後世の土御門大路)とする,2)この一条大路の幅を17 丈とする,3)平安京の南端を八条大路とする,4)初期の八条大路の幅を28 丈とする,5)朝堂院の建造物には,地面を測る物差し(1 尺=29.8cm)とは別に,1 尺=28.1cm の物差しX が使われている。得られた結論は,次のとおりである。1)初期平安京は一辺が1500 丈の正方形である,2)平安宮は東西384 丈,南北383 丈であり,ほぼ正方形である,3)大極殿院は一辺40 丈の正方形である。このように,初期平安京は,平安京の正方形の中に,より小さな正方形を含む正方形の階層構造をもっている。
  • ~プログラミング教材としての活用~
    横山 宏, 福井 昌則, 松本 貴裕, 高見 友幸
    2020 年 4 巻 1 号 p. 29-34
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/11/06
    ジャーナル オープンアクセス
    人がソフトウェアを用いて行う事務作業を,人の手作業ではなく,コンピュータプログラムに肩替わりさせる仕組みはRPA(Robotic Process Automation)と呼ばれる。本研究では,このRPA の考え方をPC画面で動作するデジタルゲームに対して適用した。本来,ゲームというものは,人がプレイするということそれ自体が楽しみの目的であるが,RPA プログラムにゲームをプレイさせることは,また別の楽しさをもつ。本研究ではこの点が,プログラミング初学者や中級者に対して,学習する上での大きなモチベーションになるだろうと考える。RPA プログラミングに用いられる,問題の解決手法やアルゴリズムはプログラミング学習の教材として大いに活用できるものである。
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