本研究では,ロボットプログラミングの遠隔教育について検討する。プログラミング教育は,2013年6月に成長戦略として「日本再興戦略―Japan is BACK-」を閣議決定されてから,重要な課題となった。IT教育の機会均等を図るには,プログラミングの遠隔教育が有効であると考えられる。さらに,COVID-19の影響で,集団教育を極力回避せざるを得ない現在の状況でも,遠隔教育の有効性が期待できる。しかしながら,プログラミングを視覚的に確認できるロボットプログラミングを遠隔教育するのは,対面教育を行ったときの教育効果を維持することを考えたとき,それほど簡単でない。本研究の目的は,遠隔でロボットプログラミング教育を行う効果的な2つの遠隔教育方法を提案することであり,実証実験結果とアンケート法を用いて,その有用性を検証する。