STEM教育研究 : 論文誌
Online ISSN : 2434-6438
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  • 2023 年 5 巻 p. 1-2
    発行日: 2023/02/10
    公開日: 2023/02/23
    ジャーナル オープンアクセス
  • 池田 岳大
    2023 年 5 巻 p. 3-12
    発行日: 2023/02/10
    公開日: 2023/02/23
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は,大学での専攻分野検討時期と実際に選択した専攻分野との関連およびその性差を分析することで,大学における専攻分野の性別分離がいかにして形成されるか検討する。特に,社会構造としてのジェンダー秩序の存在によって,男女それぞれが性少数派の専攻分野に進学する際には専攻分野検討時期の遅れがみられるか否か,四年制大学に通う大学生の個票データを用いた計量分析によって実証する。 分析の結果,性少数派の専攻分野への進路選択,具体的には男性比率の高い専攻分野へ進学する女性(もしくはその逆のパターン)においては,性多数の専攻分野への進路選択をする男女よりも専攻分野検討時期の遅れがみられた。この結果は,性多数派の進路では周囲への同調による進路選択の早期化,性少数派の進路においては葛藤による進路選択の遅延化といったジェンダー秩序による影響であると考えられ,専攻分野の性別分離を帰結することが示唆される。
  • ‐いじめや差別が起こりにくい環境構築に焦点を当てて‐
    寺澤 雅, 中村 日胡, 吉沢 百馨
    2023 年 5 巻 p. 13-17
    発行日: 2023/02/10
    公開日: 2023/02/23
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究の目的は,いじめや差別が起こりにくい環境を意図的に創出できるかを検討することであった。いじめや差別が起こる主原因としては,閉鎖的な学校環境が,安全かつ安心に対話をする場所ではない可能性があること,学校内の各場面における対話に,平等性が欠如しているのではないかという2つの問題意識の下,5回のアセンブリ(生徒のみで実施する対話集会)を実施した。具体的には、高校生を対象に,私的集団(同クラス遊び仲間集団),公的集団(学年)を区別した。それぞれの集団において,共通認識を持つ話題が提供される環境,否定的発言が含まれる状況で話し合いを実施し,話しやすさの程度の評定とその際に感じたことを自由に記述してもらった。その結果,両集団とも,対話テーマを持った生徒のみの集会環境において,道徳的判断に基づく話しやすい環境の自然構築,攻撃性の抑制,相手の意見を受け入れる傾向が見られた。最後に,本研究における課題を考察した。
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