1976~2015年の4月下旬~7月上旬(高標高地では~7月下旬)に北海道中部・南東部の917区画(4.5km×5km)内の調査路1,029か所でジュウイチHierococcys hyperythrusとツツドリCuculus optatusの生息状況を調べた.これらが出現した区画数と調査路数は,ジュウイチで48区画(5%),66か所(6%),ツツドリで634区画(69%),667か所(65%)であった.生息環境別のジュウイチとツツドリの出現率は,ハイマツ林で0%と18%,常緑針葉樹林で7%と80%,針広混交林で15%と70%,落葉広葉樹林で8%と89%,カラマツ人工林で0%と73%,農耕地・林で4%と70%,農耕地で0.7%と47%,住宅地で0%と10%であった.ジュウイチの標高別出現率は,200m以下で3%,201~400mで9%,401~600mで10%,601~800mで8%,801m以上で9%で,ツツドリの標高別出現率はそれぞれ61,76,70,67,49%であった.
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