競技の多様化, リーグ及びチーム数の急増及び顧客の嗜好の多極化等により, 我が国のプロスポーツの経営環境はここ 2-3 年の間に急激に競争的になっている。それに伴い, プロスポーツ事業体(PSEs)の意思決定の支援にコンペティティブ・インテリジェンス(CI)の導入を指向する動きに萌芽が見られる。本研究は, PSEs 関係者へ CI の導入動機・選好に関するアンケート調査をCI 研究として本邦で初めて実施し、その結果を階層分析法(AHP)で定量的に評価した。その結果, PSEs 関係者は外部CI 専門家を活用し, 経営意思決定の補助及び市場機会の発掘へのCI の使用を主として選好していることが検証された。
抄録全体を表示