近畿の産業遺産

京都市電気局のハンドホール鉄蓋

北大路橋の調査報告から

橘尚彦

2008 年 3 巻 p. 1-5
発行日: 2008年
公開日: 2021/10/31

DOIhttps://doi.org/10.34395/kinias.3.0_1

研究報告書・技術報告書オープンアクセス

抄録を表示する抄録を非表示にする

　京都市内には，かつて市電運行を支えた地中給電線のハンドホールが各地に残っていた．しかし，市電廃止で役割を終えたため，舗装工事などで姿を消している．六稜星マークの鉄蓋が，京都市電気局の遺構であることを明らかにし，あわせて「街角の産業遺産」としての保存を訴えたい．

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (2201K)
佐田岬半島の銅山遺産

忘れられた80鉱山

奥原一三

2008 年 3 巻 p. 6-11
発行日: 2008年
公開日: 2021/10/31

DOIhttps://doi.org/10.34395/kinias.3.0_6

研究報告書・技術報告書オープンアクセス

抄録を表示する抄録を非表示にする

外貨獲得で日本の近代化に貢献した銅．愛媛県の佐田岬（さだみさき）半島には，明治期から大正期にかけて銅山が密集していた．その数ははっきりしないが80程度あったとされる．全国的にみてもこれだけ銅山が集中している地域は珍しい．ただ，いずれも規模が小さく，第一次世界大戦休戦による銅市況の急落で，ほとんどが採掘を停止してしまった．現在残っている銅山・製錬所跡，鉱山経営者だった白石和太郎邸宅跡，同氏が経営していた紡績工場の赤レンガ倉庫などは，産業遺産観光のスポットになっている．

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (2825K)
岡山南部工業地帯の開発計画とその遺産

安田孝

2008 年 3 巻 p. 12-17
発行日: 2008年
公開日: 2021/10/31

DOIhttps://doi.org/10.34395/kinias.3.0_12

研究報告書・技術報告書オープンアクセス

抄録を表示する抄録を非表示にする

　本稿では第二次世界大戦前後の岡山市の都市計画と戦災復興計画，工業地帯開発計画の関係を，都市計画岡山地方審議会記録や関連社史などにより考察したものであり，産業遺産,産業記録の重要性についても指摘している.

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (2978K)
海商都市の歴史文化を生かす

英国リバプールに学ぶ

橋本健治

2008 年 3 巻 p. 18-19
発行日: 2008年
公開日: 2021/10/31

DOIhttps://doi.org/10.34395/kinias.3.0_18

研究報告書・技術報告書オープンアクセス

抄録を表示する抄録を非表示にする

　19世紀半ば以来発展を遂げてきた英国リバプールは海商都市として2004年に世界遺産となった．2007年夏の現地訪問で世界遺産地域の保存活用を基本とする魅力あふれる整備の状況を垣間見た眼差しで，わがまち“みなとこうべ”の有様を見直す．

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (1097K)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）