近畿の産業遺産
Online ISSN : 2435-1342
Print ISSN : 1881-2481
7 巻
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 三田村 けんいち
    2013 年 7 巻 p. 1-8
    発行日: 2013/03/31
    公開日: 2023/06/30
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本稿では,歴史的文脈といった紐帯で結ばれた産業遺産群を基本単位として,それらを記述する非定型的テキスト情報をもとに、多変量解析を利用した産業遺産群の「分類」を試みた.分析対象の非定型的テキスト情報は,経済産業省により2007年に公表された『近代化産業遺産33』,および2009年に公表された『近代化産業遺産続33』である.分析結果から,「社会資本関連遺産群」「都市発展関連遺産群」「鉱業関連遺産群」「素材産業関連遺産群」「加工組立産業・地場産業関連遺産群」の5つのクラスターを抽出した.さらに,これらのクラスター相互間のつながりをデンドログラムで可視化した.
  • 新・阪急うめだ本店レストラン街に“復活”
    佐藤 宏
    2013 年 7 巻 p. 9-16
    発行日: 2013/03/31
    公開日: 2023/06/30
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
     阪急うめだ本店は2012(平成24)年11月21日,7年余りに亘る梅田阪急ビル建て替え工事が完了,21世紀型の新しい百貨店を目指して全店新装開店した.阪急百貨店の創業は1929(昭和4)年梅田に世界最初のターミナルステーション・デパートメントストアービルの第1期ビル完成に遡る.第2期ビル完成により第1期・第2期ビルの1階コンコースに豪華な装飾が設けられた.爾来,ドーム型天井の華やかなシャンデリアと伊東忠太氏によるガラスタイル・モザイク壁画は,阪急電車改札口と百貨店正面入口のファサードとして広く顧客に親しまれて来た.全面建て替え工事で,これらの文化的・学術的に貴重な産業遺産の去就が注目されていたが,この度,阪急うめだ本店13階レストラン街で装いも新たに産業遺産が忠実に“復活”した.今回のケースは,産業遺産の今後の保存・活用方法の優れた事例として後日の参考になるものと思料される.
  • 藤本 雅之
    2013 年 7 巻 p. 17-24
    発行日: 2013/03/31
    公開日: 2023/06/30
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
     大正2年に私鉄の播州鉄道として開業した高砂線は, 大正12年に播丹鉄道に, 昭和18年に国鉄に移行した後、日本国有鉄道経営再建促進特別措置法(国鉄再建法)により昭和59年に廃止された. 平成25年で廃止から29年たつが, かつての沿線には高砂線があったことを示す産業遺産が残されている. 橋りょうについては, 高砂線のほかにも存在する播州鉄道により開業された路線のほぼ全てを踏査し高砂線との設計上の比較を試みた.
  • 『奈良県風俗誌』および自治体史の分析を中心に
    角南 聡一郎
    2013 年 7 巻 p. 25-30
    発行日: 2013/03/31
    公開日: 2023/06/30
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
     奈良県における近代以降の瓦の生産,流通,使用について,『奈良県風俗誌』及び自治体史の記録より考察を試みた.これ以外にも,瓦そのものに残された刻印が生産者を特定できる,文字による記録とのマッチングが可能であることを指摘した.
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