パネルの防撓材をスカラップした場合における防撓材の曲げ強度の研究である。フランジしたプレートおよび逆山形鋼を防撓材としてつけたそれぞれの試験片で, スカラップのある場合とない場合について, 応力および撓みを測定して両者を比較した。2組の試験片は破壊までの試験を行ない, スカラップの有る場合とない場合について最高荷重, 圧壊状況を調べた。この結果, スカラップを設けても弾性範囲の荷重であれば最高応力にはほとんど影響がない。しかし, スカラップを設けることにより断面が不安定となり, 圧壊をおこす荷重はスカラップのない場合の75%にとどまつた。
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