1958年にBSRA, NIO, NPLの間で船の航海性能の共通な研究計画について協力し合うことを決めた。耐航性試験は北大西洋でOWS気象観測船により1959年に行なわれ, 種々の波浪状態について, 波高, 船体運動, 推進性能, 応力等の記録をとった。13の特殊な実験がかなり長波頂の波の中で行なわれた。船の波記録器の較正のために特別なブイを用いて船の近くの波を記録した。航海の始めと終りに速度試験を行なった。船体運動の記録はNPLのDEUCE計算機により解析され, 運動と波との関係が求められ, NPLのFeltham水槽で行なわれた波浪中の模型試験から得られた関係と比較対照された。上下動, 縦揺れ, 横揺れの振幅および伝相の応答函数が向い波, 斜め向い波, 横波の場合について得られた。上下動と縦揺れの振幅応答函数を規則向い波中の模型試験によって求め, 1実験の向い波コースについて計算した。波浪中の推進記録を静水中の試験運転結果と比較し, 種々の針路における速度変化を示した。最大の速度低下は船と同じ位の長さの波による縦揺れによって起こった。
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