東京医科歯科大学教養部研究紀要
Online ISSN : 2433-359X
Print ISSN : 0386-3492
最新号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 中島 ひかる
    2021 年 2021 巻 51 号 p. 1-22
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/19
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    この論考では、フランスのマクロン政権の現在について、失敗と成功の 2 つの側面からその共通項を考察する。現在のマクロン政権に関しては批判も多く、最近では党員の離反による求心力の低下も言われているが、その一方で、コロナ禍からのヨーロッパ復興予算の成立によって、彼の当初からの主張である EU の更なる連帯と強化は現実化されつつあるように見える。これらを個別の政策や彼自身の政治手法に対する評価という観点ではなく、社会や世界に対応した政治構造の変化に対する人々の欲求という観点から考察する時、このプラス、マイナスの 2 面には共通性があるように思われる。それは、環境問題への関心の高まりである。
  • 包 敏
    2021 年 2021 巻 51 号 p. 23-42
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/19
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    2020年に入り中国湖北省武漢市発の新型コロナウイルスが全世界を翻弄する問題に発展した。世界的には終息の目途が全然立っていない。一方、中国政府は厳格な対策を講じ、新型コロナウイルスの感染が徐々に収まり、社会全体が普通の日常に戻りつつある。なお、中国社会は新型コロナウイルスのために、経済をはじめ、社会全体に多大なる影響を被ったことは間違いない。本稿では、中国の高齢者福祉事業に焦点を絞り、これまで中国で推進してきた高齢者福祉事業を振り返ったうえ、今後中国における高齢者福祉事業の展望を考えていきたい。
  • 勝又 敏行, 丸山 雄介, 奈良 雅之, 服部 淳彦
    2021 年 2021 巻 51 号 p. 43-50
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/19
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    タンパク質に糖が結合することで生じる終末糖化産物(AGEs)は、細胞や組織に障害を引き起こす重要な因子としてアンチエイジングの分野で注目されている。AGEsではα-ジカルボニル構造を持つ糖化中間産物によってタンパク質中に架橋が形成され、タンパク質の機能を低下させてしまう。今回α-ジケトン構造を持つ1-フェニル1,2-プロパンジオン(PPD)をモデル化合物として用い、AGE架橋切断作用を測定する方法によって、メラトニンをはじめとする様々なインドール化合物の検討を行った。その結果、メラトニンとセロトニン、トリプタミン、5-メトキシトリプタミンにAGE架橋切断作用があることが判明した。これらの生体アミンは、糖化の進行を防ぎ、アンチエイジングに有効である可能性が示唆された。
  • 野口 大斗
    2021 年 2021 巻 51 号 p. 51-56
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/19
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    フォニックスの有効性は長きにわたって議論されており、フォニックスの推進派は予測力の高さをこの教授法を推奨する根拠の1つとしてきたが、ルールに当てはまらないものが多い。本稿の目的は、実際に英文を読んだ際にどれほどフォニッ クスが有効かを検討することにある。ここでは、フォニックスのルール単位ではなく、語単位でその使用頻度を考慮することにより、実際のリーディングにより近い形で検証する。結果として、フォニックスの有効性はこれまで主張されてきたものよりもはるかに低いことを指摘する。
  • 田中 丹史
    2021 年 2021 巻 51 号 p. 57-70
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/19
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本稿では日本の再生医療をめぐる生命倫理政策が規制科学の観点からどのように評価できるかを検討した。その結果、人クローン胚の作成をめぐる政策においては、研究の科学的合理性に疑義を唱える科学者も存在したが、科学論争が行政の委員会の中で起こることはなかった。これに対し、幹細胞からの生殖細胞、ヒト胚の作成に関する政策では、政策の科学的エビデンスの担保が十分とは言えず、必ずしも科学者がそうした作業を責任を持って実施したわけではなかった。以上から、日本の再生医療をめぐる生命倫理政策においては科学的エビデンスに基づく政策形成のために科学者で構成された小委員会を設置することが必要ではないかと提言した。
  • 勝又 敏行, 奈良 雅之
    2021 年 2021 巻 51 号 p. 71-80
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/19
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    新型コロナウイルスによる感染症の影響で、2020年度入学の学生は入学式もなく自宅待機を余儀なくされた。5月の連休明けにようやく始まった授業は国府台キャンパスでの対面授業ではなく、自宅にてオンライン授業であった。オンラインでは 実施が難しいと思われた実験科目を急きょ後期に移行して応急対策を施したが、秋から冬にかけて感染症拡大が懸念される状況で、比較的感染症が抑えられると思われる夏休み期間に対面式で学生実験を実施することになった。実際は第2波のピーク付近に相当する8月4日~ 7日、8月11日、8月12日の6日間に化学実験、生物学実験、物理実験の3つの実験が実施された。限られた時間の中で、化学実験の工夫した点、学生がどのように受け止めたかについて報告する。
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