「2020年度国家老齢事業発展公報」によると、2020年11月1日零時、中国全土における60歳以上の老年人口は2億6,402万人、総人口に占める割合は18.7%に達した。そのうち、65歳以上の高齢者人口は1億9,064万人で、総人口に占める割合は13.5%になった。
高齢化のスピードは予想以上に高まっている現状では、高齢者向けサービスの充実を一層図らなければならない。中国務院は2022年2月21日、「第14次5カ年(2021~2025年)計画期間における国家高齢者事業の発展と養老サービス体系に関する計画」(以下、計画)を発表した。本論文は、同計画の主な内容を紹介したうえ、今後5年間展開される中国の高齢化対策を考えたい。
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