農産加工技術研究會誌
Print ISSN : 0369-5174
5 巻, 6 号
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  • (II) MH-30,ドーマトンおよびドーマトンとベルビタソンK併用の影響
    湯村 寛, 佐藤 正人, 今村 信子
    1958 年 5 巻 6 号 p. 263-267
    発行日: 1958/12/20
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    近年,馬鈴薯の食用向貯蔵にMH-30 (maleic hydrazid diethanol amine 30%含有液)の利用が著目され,抑芽などに効果が秀れているといわれているので,その葉面撒布の時期,品種と貯蔵塊茎の外見上の形状および調理品質との関係について検討した。また,ドーマトンについて,その抑芽力が温暖地域において効果的であるとされているので4比較的低温な自然環境のもとに単独あるいはベルビタンKとの併用処理によつて貯蔵した場合の,形状・品質に及ぼす影響について簡単な調査を行つたのでそれらの結果について報告する。
  • (第1報)餡原料の粒子について
    住江 金之, 小崎 道雄, 三浦 二郎
    1958 年 5 巻 6 号 p. 267-271
    発行日: 1958/12/20
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    1. 菜豆類を各種類別に,10種,21点について,粒子の状態を顕微鏡的,肉眼的などの方法によつて検討した。
    2. 粒子の大きさ,形態,光沢,手ざわり,は種類間に相違を認めた。
    3. 粒子相互間の沈降速度と,大きさには一定の関係はなかつた。
    4. 粒子の大きさと,手ざわりの間には比例関係があつた。
    5. 炭水化物,蛋白質の定量を行つたが,おのおのはほぼ3:1の割合であり,各種類間に多少の相違は認められるが,確定出来るほどの差ではなかつた。
    6. 粒子の沈降速度はいんげんが一番早くささげが最も遅かつた。
  • 久保 進, 末光 栄充, 別所 康守
    1958 年 5 巻 6 号 p. 272-277
    発行日: 1958/12/20
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    メトキシル含量7%以下のlow-methoxyl-pectin(以下L.M.P.)は酸によつて分離し得,かつCaのごとき微量の多価イオンの存在で,50%以下の可溶性固形物にても堅いゲルを形成し,時には1%前後の可溶性固形物でも良いゲルがつくられる1)ので,近時注目されている。L.M.P.はペクチンの有する9~12%のメトキシル基を部分的に脱メチルして得られるが,その方法に酵素法,酸法,アルカリ法の3法がある。酵素法は脱メチルが速やかで,その調節も容易であるが,製品の粘度が低く,金属イオンに敏感で,使用に当つて硬水中のCaが完全溶解を防げる場合があり,酸法は作用緩慢であり,高濃度の酸を使用する関係上施設,容器が耐酸性であることが必要で,設備に多額を要し,製品の粘度は高いが金属殊にアルカリ土類金属に敏感でないので,ゲル形成に多量の金属を要する。アルカリ法は脱メチルが速やかで調節も容易であり,製品の粘度,金属イオンに対する感度は上記2法の中間である2)3)という。この実験はアルカリ法によるペクチンの部分的脱メチルにおける触媒,およびその濃度,温度,メトキシル含量と沈澱などについて検討したものである。
  • (第2報) 転化糖によるペクチンゼリーのゲル強度について
    水田 昂, 三浦 洋
    1958 年 5 巻 6 号 p. 278-281
    発行日: 1958/12/20
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    1. COX & HIGBYらの方法(acid-in-glass法)による蔗糖使用のペクチンゼリー中の転化糖の生成量は, pH 3.1~2.1間では5~30%であり,ゲル強度(sag)の最適pHであるpH 2.5附近では65% s.s.において13%内外であつた。
    2. 蔗糖使用のペクチンゼリーにおいて,転化糖量が13%内外生成する程度では,そのゲル強度に及ぼす影響はほとんどないことを認めた。
    3. sagによるゲル強度について,ペクチンゼリーの原料配合上蔗糖に換算して同量の転化糖液を用いた転化糖ゼリー(すなわち転化糖を含むゼリーのs.s. 68.2%)では約1.0%,転化糖を含むゼリーのs.s.が65%の転化糖ゼリー(すなわち原料配合上もとの蔗糖に換算してs.s. 61.9%)では約0.5%のゲル強度の増加を認めた。
    4. breaking strength (cm)によるゲル強度については,大体同一のs.s.のペクチンゼリーでは転化糖含量の多い場合そのゲル強度は小さい傾向を示した。
    5. torque (ml)によるゲル強度はほぼsagの場合と同様の傾向を示した。
  • (4) 3・5 Dinitrosalicylic acid試薬による米麹アミラーゼ測定法
    本間 伸夫
    1958 年 5 巻 6 号 p. 282-289
    発行日: 1958/12/20
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
  • (第1報)納豆菌のグルタミン酸ソーダ利用性について
    戸井 文一, 小俣 靖
    1958 年 5 巻 6 号 p. 289-292
    発行日: 1958/12/20
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    グルタミン酸ソーダの納豆菌に対する栄養的効果について実験を行つた。すなわち合成培地および大豆抽出液を用いる液体培養実験の結果,グルタミン酸ソーダの納豆菌による資化性は高いことを認めた。またグルタミン酸ソーダ添加量とその納豆菌による利用率との間の関係も明らかにした。さらにグルタミン酸ソーダを添加して経時的にその効果をみると,グルタミン酸ソーダ添加培地は無添加培地に比し菌の増殖が順調で,窒素源としてグルタミン酸ソーダのみを用いた培地においても一定時間後に多量の増殖菌体が認められた。
    またグルタミン酸ソーダの納豆菌に対する栄養的効果をロイシン,リジンと比較した結果,ロイシン,リジンは納豆菌によつてほとんど利用されなかつた。この点はグルタミン酸ソーダの顕著な効果と対比して納豆菌の栄養要求性の上から将来研究の余地のある問題である。
  • 重山 俊男
    1958 年 5 巻 6 号 p. 293
    発行日: 1958/12/20
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
  • 内藤 信隆, 金房 和己, 藤津 卓三
    1958 年 5 巻 6 号 p. 294
    発行日: 1958/12/20
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    シリコーン製剤KS 66をトマトピユーレー製造の際添加すると,泡立ち防止に効果があることを認め,その使用量は0.002%を適当と考える。大量工業的試験では必ずしも好結果はおさめ得なかつたが,この点は試験方法に再検討を要するように考える。
    最後に大量試験は丸光罐結工場の御協力を得て同社の設備を借用させて戴だいた。こゝに謝意を表する。
  • 古田 守夫, 高橋 昭次, 島田 智子
    1958 年 5 巻 6 号 p. 295-303
    発行日: 1958/12/20
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
  • 1958 年 5 巻 6 号 p. 304-309
    発行日: 1958/12/20
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
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