1.北海道斜里郡小清水町の耕地防風林において,1966-67年,69-70年,73-74年,76-77年の4冬期間に,食性を明らかにするためエゾフクロウのペレットを採集し分析した。
2.ペレットの分析結果,哺乳類としてはネズミ類7種,トガリネズミ類2種,モモンガ,イイズナが,そして鳥類としては,コゲラ,ヒヨドリ,ニワトリの3種が餌動物として同定された。餌動物とし哺乳類は出現数で約90%をしめ鳥類よりずっと多かった。
3.餌動物のうちネズミ類では,その種類構成に大きな年変化が見られたが,全体としてはエゾヤチネズミが多く,続いてエゾアカネズミ,ドブネズミが多く見られた。
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