本研究は, 沿道路外施設への出入り時に公道上で発生する事故を対象として, マクロ的実態把握を行うとともに, 個別事故事例を踏まえた詳細分析を行い, これら事故の抑制策検討を日的とする. マクロ分析において, 平成13年に約5.7万件の沿道施設出入りに関連した死傷事故の発生が概算された. 特に, 単路部の件数が多く, 出会い頭や右左折時の構成比率が高かった.また, つくば周辺地域を対象としたミクロ分析では, 2輪車との接触が大きな割合を占め、人的要因と道路・交通環境要因が影響していることが明らかとなった. さらに, 個別事故毎にバリエーションツリーを作成し、不適切な行動の排除を考慮した対策メニューの提案を行った.
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