ここ10年の話題は,鉛フリーはんだなどに代表される環境調和材料に関する信頼性が強く言われ,国際的にも地球環境における動・植物に対する環境影響・環境被害に対する規制が強く叫ばれていた.代表的なものにはEUのRoHS規制,それに新しくREACH規制などで大きな影響を受けると考えられる.また,他の課題として,機械安全性に関わる被害が多発し,この安全性と信頼性との関わりについて考える必要がある.本稿では,高い信頼性評価が要求される電子部品や材料の信頼性評価試験方法について,「はんだ接合の耐熱サイクル性評価」,「多層基板の耐CAF性評価」,「導電性接着剤実装の耐湿性評価」などの事例を通じて,現在の信頼性試験の対応の現状と,今後の方向性を紹介する.
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