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クエリ検索: "スリッパ"
1,930件中 1-20の結果を表示しています
  • 齋藤 誠二, 田中 翔子, 松本 和也
    人間工学
    2012年 48 巻 5 号 266-273
    発行日: 2012/10/15
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル フリー
    転倒しにくい
    スリッパ
    を提案することを目的に,
    スリッパの性質と歩容およびスリッパ
    のズレとの関連について検討した.若年者男性10名と女性10名に異なる4足の
    スリッパ
    を履かせ8 mの自由歩行をさせた.そして,歩行中における任意の3歩分の歩容と下肢筋電図を分析した.さらに,
    スリッパ
    の主観評価と屈曲性評価を実施した.その結果,屈曲性の低い
    スリッパ
    を履いて歩行すると片足支持期における足関節の背屈が抑制されることが示唆された.また,遊脚期終期において足部が床と接触することを避けるために,股関節をより屈曲させるとともに,膝関節の伸展を遅らせる必要があることが示唆された.さらに,ソールの屈曲性が影響していると推察されるフィット性が低い
    スリッパ
    では,遊脚期において
    スリッパ
    が足部からズレやすいことが示唆された.したがって,高齢者の
    スリッパ
    による転倒を予防するためには,適度な屈曲性を明らかにする必要がある.
  • 藤広 満智子, 野田 かなを, 高橋 ひろ子, 森 勝一
    環境感染
    1989年 4 巻 1 号 9-13
    発行日: 1989/05/29
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    病院外来患者用
    スリッパ
    を媒介とし, 足白癬に罹患したという患者の訴えを契機に, 当病院に600足備えられている
    スリッパ
    のうち, 無作為に選んだ100足から白癬菌の分離を試みた. 検体の採取にはニチバン製18mm幅のセロテープを用い, アクチジオン・クロラムフェニコール添加サブロー平板培地にて培養した. その結果, 200個中25個の
    スリッパ
    からTyichophyton mentagrophytes24集落, Trichophyton rubrum5集落, Micyosporum canis4集落, Trichophyton sp.1集落の計34集落の白癬菌が分離された. これらの成績を過去3年間に当科を受診した足白癬患者から分離された白癬菌相と比較すると,
    スリッパ
    から分離された白癬菌相は, Trichophyton mentagrophytesが多く, Trichophyton rubrumが少ない傾向がみられた. 共用の
    スリッパ
    を備えた病院, 医院, 旅館, 学校などの施設は,
    スリッパ
    の衛生管理に留意するとともに, 利用者も素足で
    スリッパ
    を着用しないよう心がける必要があると思われた.
  • 鈴木 健太, 鈴木 基司, 吉田 智弘, 藤本 隆司
    トライボロジスト
    2023年 68 巻 3 号 198-207
    発行日: 2023/03/15
    公開日: 2023/03/15
    [早期公開] 公開日: 2022/12/14
    ジャーナル フリー

    In order to understand motion mechanisms of slippers in swash plate type piston pumps, the analysis flow combining multi-body dynamics and the oil-film analysis was constructed. This analysis evaluated the effects of elastic deformation of the retainer on the slipper behavior. The retainer is deformed by the spring force so that the outer circumference of the retainer is tilted by about 20 µm. Due to this deformation, the analysis result was obtained in which the center displacement of the slipper was reduced and the tilt angle was increased. Deformation of the retainer has a great effect on the behavior of slippers.

  • 岡田 沙弥香, 市川 美和子, 金井 章
    理学療法学Supplement
    2008年 2007 巻 1098
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    転倒予防は高齢社会における医療と福祉の最大の課題であり,転倒への対策が注目を浴びている.転倒発生の要因として,身体的疾患,薬物,加齢変化などの内的要因と,床材,照明,履き物などの外的要因がある.内的要因と転倒についての報告は多くされているが,外的要因についての報告は少ない.また,外的要因の中でも
    スリッパ
    の着用は転倒を誘発すると言われているものの,その動作パターンについては十分に検討されていない.そこで今回,
    スリッパ
    使用時の歩行における跨ぎ動作について検討した.
    【方法】
    被験者は,本研究について理解し,同意の得られた健常な青年女性6名(平均年齢19±1歳,平均身長161.35±3.32cm,平均体重51.72±5.17kg)とした.障害物は,縦10cm,横140cm,高さは敷居程度の高さである2cmとした.
    スリッパ
    は,市販の物(踵の高さ2cm)を使用した.被験者は,
    スリッパ
    の使用(
    スリッパ
    歩行),非使用(裸足歩行)にて10mの歩行路を歩行した。動作の計測は,3次元動作分析システムVICON MX(VICON社製)を用いて,跨ぐ際の股,膝,足関節角度と床面又は障害物の前縁から上前腸骨棘・膝関節・足関節・踵・
    スリッパ
    の踵までの高さを解析した.各条件における測定項目の比較には,対応のあるt検定を用いた.
    【結果】
    裸足歩行に比べ,
    スリッパ
    歩行時の各関節角度は,平地で膝関節屈曲が有意(p<0.01)に増加していた.また,障害物の跨ぎ動作では,股関節屈曲が有意(p<0.01)に増加し,足関節背屈角度が有意(p<0.01)に減少した.
    スリッパ
    の高さを差し引いた各マーカーの床からの高さは,上前腸骨棘以外の全てにおいて
    スリッパ
    歩行時が有意(p<0.05)に高くなっていた.
    【考察】
    スリッパ
    使用による平地歩行では,
    スリッパ
    の踵部分が踵から離れ,床面と接触するために,膝関節をより屈曲することで床からの高さを保っていると考えられる.また,障害物の跨ぎ動作では,股関節をより屈曲することで下肢を高く挙上し,つまずきを防いでいた.このとき足関節背屈角度が減少した理由として,足関節背屈位では
    スリッパ
    の後方傾斜により踵部分が下がり,障害物と接触しやすくなる.そのため,足関節背屈角度を減少させ,障害物上で
    スリッパ
    の踵部分を水平位に保持し,障害物に当たらないようにしていると考えられた.さらに,跨ぎ動作時に骨盤の高さの変化が認められなかったことから,立脚側により体幹・骨盤を安定させた上で,遊脚側股関節以下の下肢関節の調節により障害物との距離を確保していると考えられた.今回の結果より,
    スリッパ
    着用による跨ぎ動作では,十分な下肢ROMや立脚期に骨盤を安定させる筋力やバランス機能が必要であることが示唆された.また,特に足関節のコントロールに見られるような下肢の協調性が重要であると考えられた.
  • 吉田 安香音, 村田 伸, 安彦 鉄平, 小澤 実奈, 小西 佑磨, 阪本 昌志, 高橋 萌, 白岩 加代子, 窓場 勝之, 阿波 邦彦, 堀江 淳, 甲斐 義浩
    ヘルスプロモーション理学療法研究
    2015年 5 巻 3 号 123-127
    発行日: 2015/09/07
    公開日: 2015/09/10
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,踵なし
    スリッパ
    の着用が歩行に及ぼす影響を明らかにすることである。対象は,健常成人女性14名とした。方法は,通常の
    スリッパと踵なしスリッパ
    を着用した歩行中の歩行パラメーターと筋活動を歩行分析装置及び表面筋電計を用いて計測した。その結果,踵なし
    スリッパ歩行が通常のスリッパ
    歩行に比べて,歩幅,ストライド長,両脚支持時間が有意に短縮した。ただし,立脚時間,遊脚時間,歩行速度,ケイデンスに有意な変化は認められなかった。筋活動では,立脚期の大腿直筋と腓腹筋の筋活動が有意に増大したが,立脚期の大腿二頭筋,前脛骨筋,および遊脚期のすべての筋活動に有意差は認められなかった。以上のことから,踵なし
    スリッパ
    の着用は,歩幅を狭めるが素早く1歩を出すことで通常の
    スリッパ
    と同じ歩行速度を保ち,大腿直筋および腓腹筋の筋活動を効果的に高める可能性が示された。
  • 井星 正氣, 山口 惇
    日本機械学会論文集 B編
    1982年 48 巻 428 号 695-706
    発行日: 1982/04/28
    公開日: 2008/03/28
    ジャーナル フリー
    斜板式ピストンポンプ・モータの回転-往復運動の変換機構にしばしば用いられる
    スリッパ
    軸受の特性は,この種のポンプ・モータの性能に大きな影響を及ぼすため,軸受部の油膜形状を正しく把握する必要がある.本報は,形状パラメータ(
    スリッパ
    傾斜角,最大傾斜方位角,平均すきま)のすべてを考慮し変動荷重を支持する
    スリッパ
    軸受の特性を理論的に解析し,運転条件による
    スリッパ
    軸受の流体潤滑限界を示した.
  • *山崎 文雄, 冷水 誠, 笠原 伸幸, 梶本 國雄, 野村 陽子, 山本 昌典, 笠木 亜李沙
    近畿理学療法学術大会
    2008年 2008 巻 85
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/09/16
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】転倒の要因には内的要因と外的要因があり,外的要因の一つに履物が挙げられる。この履物のうち,入院病棟において多く使用されている
    スリッパ
    は,運動靴と比較して転倒のリスクが高いと考えられる。岡田(2008)らは、跨ぎ動作において
    スリッパ
    では、つまずきを防ぐ為、靴と比べより協調性が必要とされていると述べている。そのため,当院では運動靴の使用を薦めているが,未だに
    スリッパ
    を使用する割合が多い。この
    スリッパ
    の使用による転倒リスク増大は,十分な根拠が明確にされておらず,さらなる検証が必要である。そこで本研究の目的は,動的バランス指標である Timed Up & Go Test(TUGT)に対する運動靴と
    スリッパ
    の着用による影響の違いを比較し、転倒の要因を検証するとした。

    【対象】対象は当院入院中であり病棟内歩行が監視~自立レベルである患者13名(男性6名女性7名、平均年齢77±10.1)とした。参加者には実験参加前に,本研究目的および内容を説明し,同意を得た。なお,本研究は当院の倫理委員会にて承認を受けている。

    【方法】すべての参加者は運動靴(合成ゴム底)と
    スリッパ
    (ビニル底)を着用し、両方にて,動的バランス能力指標とされるTUGTをそれぞれ3回ずつ実施した。運動靴および
    スリッパ
    による持ち越し効果を排除するため,13名のうち6名は運動靴での実施後に
    スリッパ
    にて実施し,7名は
    スリッパ
    での実施後に運動靴にて実施した。 測定項目はTUGT遂行時間(秒)および要した歩数とし,それぞれ3回施行の平均値を算出した。統計学的分析には,各測定項目において運動靴と
    スリッパ
    による影響の違いを対応のあるt検定を用い比較した。なお,統計学的有意水準は5%未満とした。

    【結果】TUGT遂行時間は運動靴着用時では平均20.4±10.1秒、
    スリッパ
    着用時では平均21.6±10.6秒、歩数は運動靴着用時では平均26.6±12.7歩、
    スリッパ
    着用では平均29.3±14.1歩となり、歩数ともに運動靴と
    スリッパ
    に有意差が認められた(p<0.05)。

    【考察】
    スリッパ
    着用によってTUGT遂行時間と歩数が有意に増大したことは,運動靴着用よりも
    スリッパ
    着用が足部の固定性を低下させたことによるものと考えられる。これらのことは、
    スリッパ
    着用では、動的バランス能力が低下し、転倒リスクが増大すると考えられる。また、表底において、ビニル底では合成ゴム底と比べ、床の状態によってより滑りやすいとJIS(日本工業標準調査会2005)での報告がある。床の状態が変化しやすい院内での歩行において、履物を選ぶことは、転倒を防ぐ手段として重要と考えられる。
  • 井星 正氣
    日本機械学会論文集 B編
    1985年 51 巻 472 号 3980-3988
    発行日: 1985/12/25
    公開日: 2008/03/28
    ジャーナル フリー
    斜板式ピストンポンプモータの設計上の主要点の一つである
    スリッパ
    軸受の設計に指針を与える目的で、油膜形状パラメータのすべてを考慮して回転シリンダロック形の場合の
    スリッパ
    の挙動を理論的に明かにした。ついて、最小動力損失をもたらす
    スリッパ
    寸法はすきま一様の取扱いにより求め、潤滑状態についてはその挙動から求まる最小油膜厚さに限界を与えて流体潤滑状態の実現を保証する
    スリッパ
    の一設計法を示した。
  • 井星 正氣, 山口 惇
    日本機械学会論文集 B編
    1983年 49 巻 437 号 164-171
    発行日: 1983/01/25
    公開日: 2008/03/28
    ジャーナル フリー
    第1報理論解析を確かめるため,模型化したピストンポンプの
    スリッパ
    の挙動を実験的に求めた.実験では,3個の変位計を
    スリッパ
    に埋め込み,
    スリッパ
    しゅう動面の3点の油膜厚さの時間的変化をシリンダ内圧力およびポケット圧力と同時に測定した.実験結果と理論とを比較検討した結果,理論は実験とも比較的よく一致し,その妥当性が示された.また実験において,吸込側領域の初期に
    スリッパ
    の飛び上がり現象が観察された.
  • 金井 章, 植田 和也, 両角 友太, 太田 進, 太田 秀樹, 那須 友和, 酒井 圭一
    理学療法学Supplement
    2013年 2012 巻 A-P-14
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】日常生活において一般的に使用される
    スリッパ
    は、脱げやすい、引っかかりやすいなどの不安定性から、転倒原因の1 つに挙げられている。そのため、日常生活における歩行時安定性を持つ
    スリッパ
    の開発が急務である。そこで、脱げにくいように足背部全体を覆うように締め付けることができ、踵接地が安定するような踵部カップのついた
    スリッパ
    であれば、歩行安定性が改善するのではないかと考えた。本研究では、
    スリッパ
    形状の違いによる歩行安定効果を三次元動作解析装置を用いて検証した。【方法】対象は、下肢運動機能に問題のない健常青年男性9 名(平均年齢20.9 ± 0.3 歳、平均身長171.5 ± 6.2cm、平均体重64.8 ± 7.5kg)とした。方法は、被験者にトレッドミルGait Training System(BIODEX社製)上を3km/hにて歩行させ、関節角度の変化を三次元動作解析装置VICON MX(VICON MOTION SYSTEMS社製)を用いて計測し、解析ソフトにはNEXUS1.7(VICON MOTION SYSTEMS社製)を用いた。計測のためのマーカーセットにはplug-in-gaitを用い、35 個の反射マーカーを貼付した。計測条件は、
    スリッパ
    足底部の硬さを保持するためのシャンク、接地時の安定性を確保するための踵部のカップ、遊脚期の
    スリッパ
    保持性を高めるための足背部ベルトを、以下のように設定した。条件1:裸足歩行、条件2(通常の
    スリッパ
    ):シャンクなし・カップなし・ベルト1 本、条件3:シャンクなし・カップなし・ベルト2 本、条件4:シャンクなし・カップあり・ベルト1 本、条件5:シャンクなし・カップあり・ベルト2 本、条件6:シャンクあり・カップなし・ベルト1 本、条件7:シャンクあり・カップなし・ベルト2 本、条件8:シャンクあり・カップあり・ベルト1 本、条件9:シャンクあり・カップあり・ベルト2 本、とした。
    スリッパ
    のサイズは、足のサイズに合わせて4 種類用意した。計測時には、被験者ごとに計測条件の順番を変更した。各条件それぞれについて、15 歩行周期における関節角度、
    スリッパ
    の動きを解析し、2 元配置分散分析およびBonferroniの多重比較検定にて比較した。【倫理的配慮、説明と同意】本研究は、豊橋創造大学生命倫理委員会の承認を得ており、すべての被験者に対し研究についての説明をし、研究参加への同意を得ている。【結果】股関節における関節の動きでは、最大屈曲角度が条件1(27.2 ± 5.7 度)に比べ条件3(30.1 ± 5.8 度),4(29.4 ± 5.8 度),5(29.4 ± 6.1 度),8(29.5 ± 6.1 度),9(29.7 ± 6.5 度)で有意に大きかった。膝関節では、接地時に条件1(-0.8 ± 5.3 度)に比べ条件2(2.8 ± 6.1 度)、6(3.7 ± 7.5 度),7(3.4 ± 5.8 度)で有意に屈曲角度が大きく、遊脚期の最大屈曲角度では、条件1(53.9 ± 4.7 度)に比べ条件3(63.4 ± 6.2 度)、4(60.0 ± 6.1 度),5(62.5 ± 6.8 度),7(60.9 ± 5.9 度),9(93.1 ± 8.1 度)で有意に屈曲角度が大きかった。接地時の床に対する足部の最大角度は、条件1(15.8 ± 3.7 度)に比べ条件2(11.8 ± 4.1 度),3(10.8 ± 6.0 度),7(11.6 ± 2.9 度)で有意に小さくなった。
    スリッパ
    と足部のなす角度の最大値は、条件2(32.1 ± 5.9 度),4(31.4 ± 5.4 度),6(35.3 ± 9.8 度),8(37.0 ± 4.6 度)で有意に大きな値を示した。歩調には有意な差は認められなかった。【考察】今回、
    スリッパ
    の使用により、足尖部がひっかからないように股関節、膝関節にて下肢を高く挙上して対応していることが確認された。接地時の足部は、カップ無しにおいて裸足に比べ有意に角度が小さくなっていた。このことは、
    スリッパ
    ではヒールロッカー機能が低下することを示していると考えられるが、カップを使用することで踵接地部が安定し、ヒールロッカーが維持できることが示唆された。ベルト1 本では足部と
    スリッパ
    のなす角度がベルト2 本に比べ大きくなっており、
    スリッパ
    が足部に対して不安定な状態であることが推測された。シャンクについては、著明な効果は確認できなかった。以上のことから、
    スリッパ
    では足部を覆う部分が幅広で、踵部にカップを設置することで、ヒールロッカー機能が維持されると考えられた。【理学療法学研究としての意義】ベルトとカップによる
    スリッパ
    の不安定性の改善効果が確認されたことから、安全な
    スリッパ
    の開発や日常生活指導が可能となる。
  • 榊原 志保, 三和 真人, 南澤 忠儀, 八木 忍
    理学療法学Supplement
    2008年 2007 巻 1530
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】臨床場面における患者様の履物は裸足やバレーシューズ、
    スリッパ
    と様々見受けられる。しかし、これら履物の違いが臨床場面に及ぼす影響について着目した研究は散見されない。加えて
    スリッパ
    は高齢者の転倒要因の一つとして挙げられているが、実際に力学的変化を研究したものは少ない。本研究はステップ昇降における裸足、バレーシューズ、
    スリッパ
    の力学的変化を解析することによって、
    スリッパ
    による力学的特性と転倒要因との関係を明らかにすることを目的とした。
    【方法】対象は本研究の目的に同意の得られた健常女性12名(平均21歳)である。動作課題は、裸足、バレーシューズ、
    スリッパ
    の3条件における高さ20cmのステップ昇降とし、それぞれ3回ずつ測定した。また動作を一定にするため、メトロノームに合わせて課題を行った。動作解析は三次元動作解析装置と床反力計を用い、関節角度、関節モーメント、第5中足骨床間距離を測定した。赤外線反射マーカーは臨床歩行分析研究会が推奨する10点に貼付した。尚、第5中足骨マーカーはバレーシューズの場合はシューズの上から、
    スリッパ
    の場合は第5中足骨周囲を切り取り皮膚に貼付した。課題は二足継ぎ足昇降とし、右脚、左脚の順に行った。統計処理はそれぞれ3回のデータの平均値を求め、一元配置反復測定による分散分析を行った。差の検定は多重比較を用い、有意水準は5%未満とした。
    【結果】
    スリッパ
    の昇段では、右脚は踵離床時の足関節底屈角度(7.4°)が裸足に比べ有意に減少し、最大toe clearance(30.6cm)が裸足に比べ有意に減少した。
    スリッパ
    の降段では、右脚は床接地時の股関節伸展モーメント(0.2Nm/kg)が裸足、バレーシューズに比べ有意に増加した。同様に足関節背屈角度(10.5°)が2つに比べて有意に減少した。上段左脚支持相の足関節背屈角度(13.6°)と足関節底屈モーメント(1.1Nm/kg)が有意に減少した。
    【考察及びまとめ】
    スリッパ
    による昇段において右脚の最大toe clearanceが減少したことから、
    スリッパ
    はつまずき易いことが考えられた。また最大toe clearance時の重心は前方移動するため不安定となり、より転倒しやすいと考えられた。更に踵離床時の足関節底屈角度が減少したことから、
    スリッパ
    は脱げ易く足先で持ち上げて離床しなければならないと考えられた。しかし各関節モーメントに有意な差は見られず、筋力の差を言及することはできなかった。一方ステップ降段における右脚の接地時に足関節を背屈、膝関節を屈曲することにより衝撃を吸収しているが、
    スリッパ
    による降段において足関節背屈角度が減少し、衝撃吸収の役割を果たしていないと考えられた。その代償として股関節伸展モーメントが増加し、衝撃を吸収していると考えられた。上段左脚支持相で足関節背屈角度、足関節底屈モーメントが減少していることから、
    スリッパ
    は降段制動力を減少させると考えられた。
  • ―転倒との関連性の検討―
    提嶋 浩文, 曽田 武史, 松本 浩実, 射塲 靖弘, 尾崎 まり, 萩野 浩
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 0265
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】高齢者は転倒すると骨折に至る危険性が高いことが知られている。要介護の約10%は骨折,転倒に起因するものであり,転倒危険因子を調査することは,転倒予防の観点からも重要である。転倒要因は,内的要因,外的要因に区別される。内的要因には筋力やバランスなど身体機能に関するもの,転倒歴などが含まれ,これらに関する先行研究は散見される。一方,外的要因には履物や環境整備等が挙げられる。履物に関する研究において,一般的に
    スリッパ
    は靴と比較して転倒率が高いとされているが,動作時の
    スリッパ
    と靴の違いを比較,検討した報告は多くはない。今回の目的は靴と
    スリッパ
    の違いが歩行に与える影響を3軸加速度計と表面筋電図を使用して分析し,転倒との関係性を検討することである。【方法】対象は整形疾患,中枢疾患の既往のない健常人15名(男8名,女7名,年齢23.8±1.7歳,身長166.2±8.1cm,体重56.5±7.4kg)とした。市販の靴と
    スリッパ
    を使用し,裸足で着用した。歩行加速度の分析には3軸加速度計MVP-RF8-BC(MicroStone社),歩行時の筋活動の分析には表面筋電図Bagnoli-8 EMG System(Delsys社)を使用した。全被験者に対して14mの自由歩行を練習1回,測定を2回実施し,いずれも2回目のデータを採用した。また前後2mを除く,中間10mの歩行時間も計測した。3軸加速度計はベルトにて第3腰椎棘突起部に設置し,前後,左右,上下3軸の体幹加速度を測定した。得られた加速度信号の波形を無作為に1000個のデータを選択し,Root Mean Square(RMS)にて解析を行い,歩行速度に依存するため,速度の二乗で除した。また,無作為に10歩行周期のデータを選択し,Auto Correlation(AC),Coeffecient of Variance(CV)にて解析を行った。表面筋電図は右側の前脛骨筋,内側腓腹筋を測定筋とし,フットセンサーを踵部に設置し,筋電図と同期させた。得られた筋電図波形から,歩行時の立脚期,遊脚期の筋電位平均を求め,最大随意収縮時の筋電位で(MVC)で除して,最大筋力に対する活動の割合(%MVC)を算出した。統計分析は対応のあるt検定を用い,有意水準を5%未満とした。【倫理的配慮,説明と同意】ヘルシンキ宣言に沿って,被験者には研究の目的および方法を説明し,理解と同意を得た。【結果】歩行速度の平均は靴1.31±0.1m/sec,
    スリッパ
    1.25±0.1m/secと有意差が認められた。歩行時の動揺性の指標となるRMSは左右成分で靴0.68±0.13に対して
    スリッパ
    0.79±0.17,上下成分で靴1.27±0.26に対して
    スリッパ
    1.37±0.27と
    スリッパ
    が有意に高値となった。歩行の規則性の指標となるACは1歩行周期間の分析では前後成分で靴0.65±0.08に対して
    スリッパ
    0.59±0.12と
    スリッパ
    が有意に低値となった。1歩行周期時間の変動率を示すCVは靴2.52±0.62,
    スリッパ
    3.03±0.87と
    スリッパ
    が有意に高値を呈した。歩行時の立脚相,遊脚相における内側腓腹筋,前脛骨筋の%MVCは両群間に有意差を認めなかった。【考察】
    スリッパ
    は靴と比較して左右,上下方向のRMSが高値となった。RMSが大きくなると動揺性が大きくなり,不安定な歩容になると報告されている。靴と比較して
    スリッパ
    は側方の支持性が乏しく,片脚支持期の安定性の低下につながり,体幹加速度の動揺性が増大したことが考えられる。また,
    スリッパ
    では前後方向へのACは低値を示し,また1歩行周期時間の変動率を示すCVに関しても
    スリッパ
    が高値を呈した。
    スリッパ
    は規則性の低下を示す結果になったと考えられる。高齢者に関してCVは転倒群で有意に高値を呈し,転倒のリスクを推測する評価方法として有効であると報告されている。以上のことから履物の違いは歩行速度や歩行時の安定性,リズムに影響を及ぼすことが示唆された。高齢者の転倒は歩行中に生じやすく,歩行の規則性,安定性の低下は転倒につながることが多く,さらに加齢に伴う身体機能の低下,合併症の存在,バランスを崩した際の代償機構の破綻があるとより
    スリッパ
    着用時の転倒リスクが高くなることが考えられる。しかしながら,本研究は若年成人を対象としており,加齢や運動機能の程度によって履物の違いがどれほど影響するのか,さらに検討する必要があると考えられる。【理学療法学研究としての意義】履物の違いが歩行に与える影響を転倒との関連性について検討した。転倒の原因である外的要因に関する転倒リスクを明確にし,転倒予防の啓発につながることが考えられる。
  • -スリッパ洗浄機を無くして-
    柳沢 正, 砥石 佳子, 中島 文香, 三島 済, 中島 浩美
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2005年 54 巻 2C12
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/11/22
    会議録・要旨集 フリー
    はじめに
    今回当院手術室において17年間使用している
    スリッパ
    洗浄機が故障を繰り返し、買い換えるか買い換えないか、という問題を機会に
    スリッパ
    管理の見直しをした。CDCガイドラインにおいては手術室の床が手術部位感染(SSI)の原因とはならないとされていることから、
    スリッパ
    洗浄を中止し、院内一足制を導入することにした。導入にあたり医師、スタッフの感染に対する意識の改革と
    スリッパ
    洗浄にかかるコストの削減ができたので報告する。
    結果、考察
    2004年4月に調査した結果、手術室に出入りした人数は約1900人、洗浄
    スリッパ
    数2694足であった。1か月の洗浄回数は83回。
    スリッパ
    の履き替えに関しては規則が無く、1人で1日に何回も履き替えていたことがわかった。出入り口には脱ぎっぱなしの
    スリッパ
    が散乱し、通行の妨げになっていた。また助手業務に
    スリッパ
    洗浄に費やす時間が多い事がわかり業務の見直しを行なった。
    手術室スタッフ、医師に
    スリッパ
    履き替えについてアンケート調査を行なった結果は1足制導入に関して感染、物品の汚染が考えられるという回答が多くあまりいい返事が聞かれなかった。手術室の床は手術部位感染の原因にはならないこと、床はもともと汚く床に座る、床置き物品、清掃など間違った認識の改革から始めることにした。
    院内感染対策委員会のアドバイスを受け、CDCガイドラインに基づいた手術部位感染防止について、手術室スタッフに学習会を行ない、床置き物品の整備、清掃手順を明文化し統一化を図った。医師に関しては部長医長会議で反発の意見が多い中、手術部部長より今なぜ履物交換規則の廃止なのかについて説明し説得した。また院内メールを利用して、職員に1足制導入についての情報提供することで、入室に関しての統一化ができた。またさまざまな意見や要望をいただき、参考にすることができた。
    院内1足制導入に伴い、個人別下駄箱を設けることにより履物を自己管理とし、導入後1か月で3割が院内1足制、7割が手術室1足制に移行することができた。この事で出入り口周辺の
    スリッパ
    の散乱が無くなりスムーズな通行ができるようになった。
    スリッパ
    洗浄が無くなり、洗浄機の買い替えが無くなった事、
    スリッパ
    代、修理代、
    スリッパ
    洗浄にかかっていた、水道代、電気代、洗剤代、人件費のコスト削減につながった。院内一足制導入に伴い自己を守る、感染防止などでシューズカバーの使用が増えたことに関しては、感染に対する意識が高まったと考えられる。そして床に座ること、床置きの物品が無くなり、清掃手順も遵守されていることは、床に対して不潔であるという認識が強くなったと考えられる。
  • 藤広 満智子
    日本医真菌学会雑誌
    1993年 34 巻 1 号 43-55
    発行日: 1993/02/20
    公開日: 2010/11/18
    ジャーナル フリー
    揖斐総合病院皮膚科外来を訪れた足白癬患者183例と正常人102例を対象に, 足からの白癬菌散布の頻度, 量, 臨床との相関を検討した.
    対象となった患者に, 素足で10分間表面塩化ビニール製の
    スリッパ
    を着用させ, ニチバン製セロファン粘着テープで
    スリッパ
    の足底の接する面全体から試料を採取し, Actidione, chloramphenicol添加ペプトングルコース寒天平板培地にて白癬菌の分離培養を行った. その結果118例 (64.5%) の白癬患者の
    スリッパ
    169個からTrichophyton rubrumまたはTrichophyton mentagrophytesが分離された. 1個の
    スリッパ
    当たりの集落数別に検討したところ, 5集落以下の
    スリッパ
    が最も多く112個 (66.3%), 6~10集落22個 (13.0%), 11~15集落12個 (7.1%), 16~20集落5個 (3.0%), 21~25集落3個 (1.8%), 26~30集落6個 (3.6%) および31集落以上9個 (5.3%) であった. 菌種による散布頻度, 散布量の差は認められなかった. 散布群と非散布群間で, 病型, 原因菌種, KOH所見, 鱗屑, 小水疱, 趾間の浸軟, 〓痒, 発赤, 足底の乾燥状態および爪白癬の合併の有無に関して比較したところ, 趾間の浸軟, 足底の湿潤が散布群により多くみられた. コントロールとした正常人102例中2例の
    スリッパ
    からT. mentagrophytesが各1集落分離された. また20例の足白癬患者の足底をセロテープ®で剥離し, そのセロテープ®を20%KOH処理して観察したところ, 14例 (70%) に白癬菌と思われる菌要素を確認した.
  • 中村 繭子, 森脇 智子, 恩田 若子, 勝部 喜美子
    松江市立病院医学雑誌
    2006年 10 巻 1 号 27-33
    発行日: 2006年
    公開日: 2019/08/27
    ジャーナル オープンアクセス
    リカバリー室の
    スリッパ
    履き替え廃止を導入するにあたり,イノベーション理論を適用しその有効性を検討した.その結果,イノベーション決定過程を用いたことにより,共通した認識のもと各スタッフが自己決定した上で
    スリッパ
    履き替え廃止を導入することが可能であった.
  • 方 義, 池谷 光栄
    油圧と空気圧
    1992年 23 巻 2 号 189-194
    発行日: 1992/03/15
    公開日: 2011/03/03
    ジャーナル フリー
    The efficiency of a swashplate type axial piston motor is studied to improve its performance during starting and low-speed operation. The lubrication of hydrostatic slipper bearings, considered as one of the important problems, is greatly influenced by the friction characteristics of the ball joint. It deeply depends on understanding of this friction characteristics to elucidate lubrication and behavior of hydrostatic slipper bearings.
    In this report, we made an attempt to formulate a new measuring method using a strain gage to eliminate the effects of particular friction of apparatus, and to measure thrust force of the ball joint and friction moment at the same time. The effects of friction characteristics of the ball joint on swashplate angle, supply pressure and rotation speed are experimentally cleared. Further, an improvement by using the slipper with forced lubrication holes is examined.
  • 遠田 敦, 大塚 佑治, 渡辺 仁史
    日本建築学会計画系論文集
    2009年 74 巻 646 号 2739-2744
    発行日: 2009/12/30
    公開日: 2010/04/01
    ジャーナル フリー
    We observed contact behavior between human and things by using the RFID tags and Ring-type-RFID reader, and analyzed the behavioral trait. We drew behavior tracks as a network diagram, and constructed the method to understand the behavioral trait intuitively. Next, we considered the method that evaluates human behavior quantitatively by the centralities that had been obtained by the network analysis.
    As a result of the experiment, we found that “Building Utilities” were important categories in the relation between the human and the things, and that was suitable place for having the monitor function of the human behavior or installing the information interface. Because the behavioral trait can be analyzed intuitively and easily without referring to the numerical value, it is thought that the technique used in this research is useful for the analysis of the behavioral trait.
  • 松本 和幸, 池谷 光栄
    日本機械学会論文集 C編
    1991年 57 巻 541 号 3013-3018
    発行日: 1991/09/25
    公開日: 2008/02/21
    ジャーナル フリー
    Improvement of the efficiency of hydraulic motors in a very important issue, especially in the starting and low-speed range, for finer hydraulic operation. From this point of view, this report aims to provide technical data to help improve the swashplate-type axial piston motor performance, particularly in terms of friction, leakage characteristics and oil film thickness between the slipper and swashplate. The effects on thede characteristics are examined with regard to rotational speed, phase angle and static force balance. The following results are obtained: (1) friction torque between the slipper and swashplate is negligible; (2) the leakage flow rate is affected by rotational speed and static force balance; (3) the slipper rotates and its speed is affected by rotational speed and phase angle.
  • 風間 俊治, 鈴木 基司, 鈴木 健太, 成田 幸仁, 桜井 茂行
    日本フルードパワーシステム学会論文集
    2014年 45 巻 2 号 22-28
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/06/22
    ジャーナル フリー
    A test rig of slippers of swashplate type axial piston motors and pumps was manufactured, in which the clearance shapes between the slipper and the rotating disk and temperature distributions of the slipper pad were measured simultaneously. The sliding surface diameter of the test slipper was 32mm; the test oil was hydraulic oil with VG46. The six contact-type displacement sensors were set to determine the clearance shape and the four thermo-couples were embedded to assess the pad temperature. The test conditions were: the supply pressure up to 35 MPa (load of 17 kN), the rotational speed up to 26.7 s-1 (sliding speed of 9.2 m/s), and the oil temperature at 30 to 50℃ (kinematic viscosity of 66.7 to 35.9 mm²/s). In conclusions, i) At higher pressure and lower speed conditions, the clearance became small, while the pad inclination and azimuth less changed; ii) The temperature of the slipper pad was high at the outer circumference-side edge, but it was low at the leading edge; iii) Under the conditions of higher oil temperature, higher pressure, and higher speed, the location of the high temperature part moved to the trailing edge, and iv) As the supply pressure and rotational speed increased, the temperature of the slipper pad increased.
  • 方 義, 松本 和幸, 池谷 光栄
    油圧と空気圧
    1992年 23 巻 1 号 107-112
    発行日: 1992/01/15
    公開日: 2011/03/03
    ジャーナル フリー
    The problem in the study assigned was improvement of the swash-plate type axial piston motor, especially its starting and low-speed performance. The aim of this report is to provide technical data to help explain these problem points and increase overall efficiency. The lubrication of some sliding parts, which used hydrostatic slipper bearings, was considered to be an important problem. It is thought that the leakage characteristics of the hydrostatic slipper bearing produces a large effect on this motor's characteristics. Therefore, we carried out a theoretical analysis about leakage characteristics of the hydrostatic slipper bearing at the starting condition. The results of the theoretical analysis were announced.
    In this report, the leakage flow rate is measured with test equipment of the same scale as an actual commercial motor. The leakage characteristics of the hydrostatic slipper bearings at starting and low-speed conditions are cleared quantitatively. Further, the propriety of theoretical analysis is proven with a comparison between experimental and theoretical results.
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