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クエリ検索: "ダイヤモンド"
53,775件中 1-20の結果を表示しています
  • 徳根 吉郎, 加藤 一
    窯業協會誌
    1950年 58 巻 652 号 366-369,378
    発行日: 1950/10/01
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 島岡 宏行, 冨森 紘, 福西 利夫
    精密機械
    1985年 51 巻 4 号 756-761
    発行日: 1985/04/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
  • 山田 進
    宝石学会誌
    1992年 16 巻 3-4 号 64-65
    発行日: 1992/03/31
    公開日: 2017/01/16
    ジャーナル フリー
  • 深尾 良郎
    鉱物学雜誌
    1978年 13 巻 5 号 339-346
    発行日: 1978/01/30
    公開日: 2009/08/11
    ジャーナル フリー
  • 加藤 有香子, 梅沢 仁, 鹿田 真一
    日本結晶成長学会誌
    2013年 39 巻 4 号 204-209
    発行日: 2013年
    公開日: 2017/05/31
    ジャーナル フリー
    X線トポグラフィによる転位評価は,
    ダイヤモンド
    単結晶基板にとっては十分広い観察視野(〜100mm幅)と転位種の同定が可能という特長をもつ.
    ダイヤモンド
    基板やエピタキシャル層中の転位分布像の撮影や各転位の種類を特定できるので,
    ダイヤモンド
    パワーデバイスと結晶品質の相関を議論するのに必要不可欠な実験手法である.本稿では,今,改めて
    ダイヤモンド
    の転位評価が必要になった理由として,
    ダイヤモンド
    パワーデバイスの背景を紹介すると共に,X線トポグラフィの測定手順及び実際のデータとして,Ib型HPHT
    ダイヤモンド
    ,IIa型HPHT
    ダイヤモンド
    ,Ib型HPHT
    ダイヤモンド
    上に成長させたp型CVD
    ダイヤモンド
    の3種類を紹介する.
  • 見義 一兄
    精密工学会誌
    1988年 54 巻 11 号 2052-2055
    発行日: 1988/11/05
    公開日: 2009/10/08
    ジャーナル フリー
  • 小林 正次
    精密機械
    1980年 46 巻 5 号 566-575
    発行日: 1980/05/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
  • *江森 健太郎, 岡野 誠
    宝石学会(日本)講演会要旨
    2010年 32 巻 14
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/03/03
    会議録・要旨集 フリー
    ダイヤモンド
    は、窒素を多く含むI型と窒素を殆ど含まない_II_型に大別される。グレーディングに供される無色~ほぼ無色の宝石質天然
    ダイヤモンド
    は、ほとんど(99%以上)が_I_型である。_II_型に属する
    ダイヤモンド
    には、一部の天然
    ダイヤモンド
    の他、HPHT処理により褐色から無色(ごく一部のピンク及びブルー)化されたものや、高温高圧法およびCVD法による多くの合成
    ダイヤモンド
    が含まれている。このため、鑑別ラボでは、ルーティン・ワークにおいて、
    ダイヤモンド
    ・シュア(DiamondSure®)、ケープ・ディテクター(CapeDetector)等の専用機器やFTIRなどの分析において、グレーディングに供されるすべての
    ダイヤモンド
    のタイプ分別を行っている。このタイプの粗選別において、_II_型と判断された
    ダイヤモンド
    は、さらにラマン分光分析装置を用いたフォト・ルミネッセンス分析や
    ダイヤモンド
    ・ビューによる観察等、より高度な分析を必要とする。しかしながら、ラマン分光装置はコスト面や操作性において難点があり、国内においては一部の鑑別ラボにしか導入されていない。
    今回紹介するDTC「DiamondPlusTM」は、このフォト・ルミネッセンス分析を行う前の予備的な検査を簡易的に行うために、DTCにより開発された_II_型
    ダイヤモンド
    の専用分析機器である。装置の外形は、新型の
    ダイヤモンド
    ・シュアとほぼ同形でコンパクトに設計されている。測定は、装置内のプールに液体窒素を満たして、サンプルをセットし、測定ボタンを押すだけのきわめてシンプルなもので、数秒で分析結果が表示される。「PASS(天然
    ダイヤモンド
    である)」と表示されたものは、天然
    ダイヤモンド
    の確証が得られたもので、さらなる検査を必要としない。「REFER(フォトルミネッセンス分析が必要である)」と表示されたものは、この分析においては天然の確証が得られなかったもので、フォト・ルミネッセンス分析を必要とする。さらに、合成
    ダイヤモンド
    の確証が得られた場合には、「SYNTHETIC(合成
    ダイヤモンド
    である)」もしくは「SYNTHETIC-CVD(CVD合成
    ダイヤモンド
    である)」の表示がなされる。
    本研究では、中央宝石研究所のルーティンに入ってきた
    ダイヤモンド
    や、中央宝石研究所、全国宝石学協会が所有するHPHT処理された
    ダイヤモンド
    、合成
    ダイヤモンド
    等、さまざまなサンプルを用いて、このDiamondPlusTMの有効性について検討した。
    結果、このDiamondPlusTMではHPHT処理を施した
    ダイヤモンドや高温高圧法で合成されたダイヤモンド
    にはすべて「REFER(フォトルミネッセンス分析が必要である)」の結果を得ることができ、CVD法で合成された
    ダイヤモンド
    についても「SYNTHETIC-CVD(CVD合成
    ダイヤモンド
    である)」の結果を得ることができた。天然
    ダイヤモンド
    についてはカラーグレードの低いものについては「REFER」という結果が出るものも多く存在するが、予備検査として用いるには十分な性能を備えていることがわかった。
  • 戸倉 和, 安藤 正雄, 吉川 昌範
    精密工学会誌
    1987年 53 巻 8 号 1259-1264
    発行日: 1987/08/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    3種類の異なる
    ダイヤモンド
    粒にCVD法でTiCセラミックス被覆を試みた結果,次のことが明らかになった.
    (1)
    ダイヤモンド
    粒の種類により被膜の付着強度は異なり,合成イレギュラ
    ダイヤモンド
    粒で最も強く,天然
    ダイヤモンド
    粒,合成プロッキ
    ダイヤモンド
    粒と続く.
    (2)
    ダイヤモンド
    粒の種類により被膜の結晶生長は異なり,合成プロッキ
    ダイヤモンド粒と天然ダイヤモンド
    粒で柱状晶が,合成イレギュラ
    ダイヤモンド
    粒で微粒多結晶が得られ,被膜の付着強度と密接な関係にあることがわかる.
    (3)被膜の結晶生長は
    ダイヤモンド
    粒の包有物と密接な関係にある.
    (4)被覆膜の付着強度は
    ダイヤモンド
    粒の包有物と密接に関係すると考えられるが,包有物以外の影響については今後の課題としたい.
    (5)合成イレギュラ
    ダイヤモンド
    粒の場合,TiC被覆によって800℃までの高温空気中による酸化腐食を抑制する効果がある.
  • 鈴木 数夫
    精密工学会誌
    2002年 68 巻 1 号 24-26
    発行日: 2002/01/05
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
  • 岡 幸嗣, 小畠 一志
    精密工学会誌
    1988年 54 巻 9 号 1669-1672
    発行日: 1988/09/05
    公開日: 2009/10/08
    ジャーナル フリー
  • 吉永 博俊, 田窪 努
    精密機械
    1975年 41 巻 486 号 686-689
    発行日: 1975/07/05
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    人類の歴史の中で石材はその時代の文明を象徴する建築物に用いられた材料であった.エジプトのピラミッド,日本の古墳,ギリシャ,ローマの神殿,ヨーロッパの教会,日本の城など人類の遺跡として残っているものに石材が非常に多く使用されている.しかしならが,コンクリートが発達するにつれ石材は建築構造物の地位をうばわれ,現在では石材が使用される用途としてはビルディングの外装,内装の張石,石柱,マントルピースなどの建材,墓石や記念碑,灯籠や花瓶の工芸品,また機械工作用定盤,製紙用ローラ等である.
    これらに使用される石材は,日本国内でも産出されるが,他の鉱物資源と同様,世界各国から年間約50万tも輸入されている.
    一方,石材の加工においては,
    ダイヤモンド
    砥石が石材加工に使用されるにいたり,加工技術は急速な進歩をとげた.
    ダイヤモンド
    砥石は超硬合金,セラミックス,フェライト,ガラス等広く使用されているが,近年,石材加工の分野においても欠くことのできない工具となった.
  • 伊達 貞夫, 川北 宇夫
    粉体および粉末冶金
    1984年 31 巻 7 号 249-251
    発行日: 1984/09/25
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    Fe-Cu-C sintered powder compact was used as a core of diamond rotary dresser in powder metallurgical process. The rotary dresser made by this method showed very excellent accuracy compared with the one made by conventional process. The sustaining of diamond grits by infiltrated tungsten powder seems to be better than the one made by conventional process.
    The damping capacity of composite material, tungsten powder and Fe-Cu-C sintered powder compact infiltrated simultaneously, was measured in comparison with other materials. The results showed that the above-mentioned composite material seems to be advantageous in its capability of resistance against abnormal vibration during the use of rotary dressers.
  • *米田 千恵, 間中 裕二
    宝石学会(日本)講演会要旨
    2004年 26 巻 1
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/04/06
    会議録・要旨集 フリー
    最近、消費者に人気のある、いわゆるアイスブルー
    ダイヤモンドと呼ばれている照射処理ダイヤモンド
    について、検査する機会を得た。アイスブルー
    ダイヤモンド
    は、従来の濃青色照射処理
    ダイヤモンド
    とは異なり、色相が淡青色である。濃青色に照射処理された
    ダイヤモンド
    は、キューレットやガードルにブルーの色だまりやブラウンの色帯があったが、アイスブルーの
    ダイヤモンド
    には、原材料がほぼ無色であるため、ブラウンの色帯は見えず、色だまりも見えないものもある。そして、このようなアイスブルー
    ダイヤモンド
    は、自然界で照射を受けたブルーグリーン系のGR1タイプとよばれる天然
    ダイヤモンド
    と色相が似ている。
    可視分光分析で濃青色照射処理
    ダイヤモンド
    は、放射能により照射を受けてできた空孔の吸収(GR1;741nm)が顕著にみられ、一方アイスブルー
    ダイヤモンドと天然で照射を受けたダイヤモンド
    は、可視分光でGR1(741nm)のピークが、濃青色照射処理
    ダイヤモンド
    に比べ、わずかに検出される程度である。
    キューレットに色だまりがみえず、またGR1(741nm)が弱く検出されるものは、色の起源が自然界による照射なのか、人為的に照射処理を行われたものなのか、看破が困難な場合もある。
    以前、当所で、ほぼ無色に近いカラーグレードの天然
    ダイヤモンド
    数石をソーティングした。今回、それらの石が照射処理をされアイスブルー色に変化し、再度当所に持ち込まれた。そこで、これらの石を、フォトルミネッセンス(PL)で微小領域による分析を試み、また自然界で照射を受けた
    ダイヤモンド
    との相違についても考察した。
  • 大坪 亮
    日本観光学会誌
    2016年 57 巻 13-22
    発行日: 2016年
    公開日: 2022/02/22
    ジャーナル オープンアクセス
    東横イン、ルートインジャパン、アパホテルのビジネスホテルチェーン大手 3 社は過去20年間で高成長を遂げ ている。これまで知られていなかった業績を探ると、売上高、利益、利益率で日本のホテル産業の中で上位にあ ることがわかった。 3 社の経営者に対するインタビュー調査や彼らの著書を基に成長要因を分析すると、共通す る競争戦略とコア・コンピタンスが判明した。その競争力の源泉は起業家精神にある。
  • 垣本 明徳, *今野 雄太, 金子 純一, 藤田 文行, 後藤 拓人, 坪内 伸輝, 杢野 由明, 茶谷原 昭義, 渡邊 幸志, 梅澤 仁, 鹿田 真一, 本間 彰, 古坂 道弘
    日本原子力学会 年会・大会予稿集
    2010年 2010f 巻 H05
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/10/18
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では人工
    ダイヤモンド放射線検出器の実用化を目指し合成したダイヤモンド
    の電荷キャリア輸送特性評価を行った。241Amからのα線およびUVパルスレーザーを使用し、Ib型基板、CVD
    ダイヤモンド基板上に合成したダイヤモンド
    自立膜に対して電荷キャリア収集率、ドリフト速度測定を行った。単結晶
    ダイヤモンド
    はマイクロ波プラズマCVD法により
    ダイヤモンド
    基板(001)面上に合成した。
    ダイヤモンド
    自立膜の結晶品質は合成に使用する基板に依存するため、新たに窒素不純物濃度が低い_II_a型基板と、意図的に(001)面を傾けたオフ角制御基板を使用し高品質な基板な合成を目指した。研磨により成長層を自立膜化すると基板が損失してしまうが、Lift-off法と呼ばれるイオン注入を用いた
    ダイヤモンド
    膜分離法を用いることにより、基板の再利用と薄い自立膜の作製を行った。この手法の導入により使用基板の特性によらないCVD合成が可能となった。
  • *鍵 裕之, 小竹 翔子, 大藤 弘明, Zedgenizov Dimitry, Ragozin Alex, Shatsky Vladislav
    日本地球化学会年会要旨集
    2012年 59 巻 1C10
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/01
    会議録・要旨集 フリー
    天然
    ダイヤモンド
    は、地球深部の物質科学に直接的な物証をもたらす重要な研究対象である。特にマントル遷移層・下部マントルに起源の「超深部起源
    ダイヤモンド
    」は、地球深部物質を確実に地表へ運ぶ貴重な試料で、多くの研究者の注目を集めている。ブラジルSao Luiz産の超深部起源
    ダイヤモンド
    を試料とし、包有物の化学組成、
    ダイヤモンド
    の炭素同位体組成などを調べ、地球深部での
    ダイヤモンド
    が成長した環境について考察する。
  • *北脇 裕士, 江森 健太郎, 久永 美生, 山本 正博, 岡野 誠, 趙 政皓, Jayam Sonani, 原田 裕幸
    宝石学会(日本)講演会要旨
    2023年 45 巻
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/07/25
    会議録・要旨集 フリー

    宝飾用に供される CVD 合成

    ダイヤモンド
    のサイズおよび品質は年々向上しており、さまざまなファンシー・カラーも育成されている。また、無色の天然
    ダイヤモンド
    の上にⅡb 型の青色 CVD 合成
    ダイヤモンド
    をオーバーグロースさせ、ファンシー・カラー化を狙ったものや、無色の天然
    ダイヤモンド
    の上に重量の割増を狙ってオーバーグロースさせたものが報告されている。これらは“ハイブリッド
    ダイヤモンド
    ”とも呼ばれ、
    ダイヤモンド
    の鑑別に新たな課題をもたらしている。これまでに報告されている“ハイブリッド
    ダイヤモンド
    ”の CVD 層の厚さは 80-740μm と比較的薄いものであった。筆者らは天然
    ダイヤモンド
    の基板の上に2000μm の厚さを目指して CVD 合成
    ダイヤモンド
    をオーバーグロースさせ、商業的な実用化の可能性を探るとともにカット研磨後の宝石学的観察を行った。

    見た目には無色の八面体のⅠa 型天然

    ダイヤモンド
    原石2個(1.570ct と 1.049ct)をセンターソーイングで分割し、 4 個の基板を作成した。これらの種面の方位はほぼ {100} であった。CVD 合成
    ダイヤモンド
    は成長後に褐色味を除去するために多くの場合 HPHT 処理されるが、Ⅰ型の天然
    ダイヤモンド
    の基板は黄色く変色する可能性があるため“ハイブリッド
    ダイヤモンド
    ”には HPHT 処理は適用できない。そのためas grown で基板の天然
    ダイヤモンド
    と均一な色に CVD 層を成長させなくてはならず、種結晶周囲の厳密な温度管理が必要であった。天然
    ダイヤモンド
    の種結晶はそれぞれ形状と大きさが異なるために均一な周囲温度を達成するためホルダーを特別に設計し、すべてを単一のステップで成長させた。最適な条件を得るためには幾度となくスタート・ストップを繰り返し、その都度種結晶を再研磨しなくてはならなかった。このように“ハイブリッド
    ダイヤモンド
    ”の育成には多くの障壁があり、商業的な生産には課題が多い。

    Ⅰa 型の天然

    ダイヤモンド
    が含まれているため、紫外線の透過性、 N3 欠陥の検出、バルクでの FTIR測定による粗選別では天然と誤認する可能性があるが、 SYNTHdetect ではテーブル側(CVD 部位)を検査すれば refer となる。拡大検査における黒色 inc.、平面上に分布する微小 inc.の存在や特徴的な歪複屈折はオーバーグロース検出の手掛かりとなり、接合面の存在、 DiamondView 画像および PL 特徴を複合的に勘案することで看破は可能である。

  • *久永 美生, 北脇 裕士, 山本 正博, 江森 健太郎
    宝石学会(日本)講演会要旨
    2014年 36 巻
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/10/01
    会議録・要旨集 フリー
    2012年,アントワープの国際的な
    ダイヤモンド
    グレーディングラボラトリーから大量ロットのCVD合成
    ダイヤモンド
    の報告があり,
    ダイヤモンド
    業界を賑わせた.それ以降,インドや中国の検査機関からも相次いでCVD合成
    ダイヤモンド
    に関する報告がなされており,当研究所からも非開示で持ち込まれた1ct upのCVD合成
    ダイヤモンド
    について報告を行った.また,高圧法合成
    ダイヤモンド
    においてもAdvanced Optical Technology Co.など無色合成
    ダイヤモンド
    の新たな提供者が現れて業界の関心を集めている.
    合成
    ダイヤモンド
    の鑑別には,宝石顕微鏡下における拡大検査,紫外線蛍光検査,歪複屈折の観察などの標準的な手法も有効であるが,多くの場合フォトルミネッセンス分析やDiamondView™などの先端的なラボの分析が必要である.
    フォトルミネッセンス分析においては737nmのSi-Vの発光ピークがCVD合成
    ダイヤモンド
    の特徴であり,DiamondViewTMでは天然とのモルフォロジーの相違によるセクターゾーニングが高圧合成
    ダイヤモンド
    の特徴となる.
    本報告では,偽合成ともいえる①Si-Vの発光ピークを示す天然Ⅱ型
    ダイヤモンド
    と②セクターゾーニングを示す天然Ⅱ型
    ダイヤモンド
    について報告する.
    (1)Si-Vの発光ピークを示す天然Ⅱ型
    ダイヤモンド

    2012年以降,当研究所において鑑別を行った無色~ほぼ無色のCVD合成
    ダイヤモンド
    31個すべてに514nmレーザーもしくは633nmレーザーにおいて737nmピーク(736.4/736.8nm)が検出された.これらはCVD合成装置の石英ガラス由来と考えられる.いっぽう,同期間に分析を行ったⅡ型天然
    ダイヤモンド
    にも8個にSi-Vの発光ピークが検出された.これらのうち6個には714 nm他の多数の付随ピークが見られた.また,1個については737nmの吸収が深く灰紫色の地色に影響している.
    (2)セクターゾーニングを示す天然Ⅱ型
    ダイヤモンド

     別々の時期の異なるクライアントから供された2個のⅡ型天然
    ダイヤモンド
    に,DiamondView™において帯緑青色の発光色と燐光を伴う明瞭なセクターゾーニングが観察された.これらは通常高圧合成
    ダイヤモンド
    の証拠となるが,拡大下においてクラウドを伴い,FTIRにて特有のピークを示すSolid CO2を内在する天然
    ダイヤモンド
    であることが判った.
  • *鍵 裕之
    宝石学会(日本)講演会要旨
    2009年 31 巻 S2
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/02/01
    会議録・要旨集 フリー
     
    ダイヤモンド
    は地球深部で成長した鉱物の一つである。
    ダイヤモンド
    の熱力学的安定領域から、
    ダイヤモンド
    は地表から150km以上の深さに位置するマントルで生成したと考えられている。天然
    ダイヤモンド
    にはしばしば包有物(インクルージョン)が取り込まれている。包有物の存在は、宝石としての
    ダイヤモンド
    の価値を下げるが、我々は地球深部の物質を探る貴重な試料として重要視している。
    ダイヤモンド
    中の包有物は、地球深部を構成する岩石の破片と考えられる。
    ダイヤモンド
    は物理的・化学的に強固かつ安定なカプセルであるため、包有物は地球深部の情報を保存している可能性が高い。包有物を詳細に調べることにより、
    ダイヤモンド
    が成長した地球深部の環境(化学組成、同位体組成、酸化還元状態など)を知ることができる。
     さて、手元にある
    ダイヤモンド
    は地球内部のどの程度の深さで成長したのだろうか?包有物を丹念に調べることで答えを出すことが可能である。
    ダイヤモンド
    中の多くの包有物はケイ酸塩(シリケート)である。地球深部で
    ダイヤモンド
    の結晶中にケイ酸塩の包有物が取り込まれ、地表へ上昇し、我々が手にすることができるようになる。ケイ酸塩とそれを取り囲む
    ダイヤモンド
    の弾性的性質、すなわち熱膨張率や圧縮率は大きく異なる。
    ダイヤモンド
    が地球深部から地表に移動する過程で温度と圧力は低下するが、包有物と
    ダイヤモンド
    の弾性的性質が異なるため、両者の体積変化に違いが生じ、
    ダイヤモンド
    に取り込まれた包有物の周辺にはひじょうに高い圧力が残されることになる。例えば
    ダイヤモンド
    中の石英に約1 GPa(1万気圧)1)、固体二酸化炭素の包有物に約5 GPaの残留圧力2)が報告されている。これらの残留圧力は、1mm程度に集光したレーザー光を
    ダイヤモンド
    に集光し、ラマンスペクトルを測定することで調べられている。包有物周辺の残留圧力を知ることで、包有物が
    ダイヤモンド
    に取り込まれた深さ、すなわち
    ダイヤモンド
    が成長した深さを推定することも可能となる。
     本講演では、天然
    ダイヤモンド
    の性質、特に地球深部を構成する物質の特徴や起源を調べる研究について、私たちの研究グループの最近の成果を含めて紹介する3)
     参考文献
    1) Navon O. (1991) Nature 353, 746-748.
    2) Schrauder M. and Navon O. (1993) Nature 365, 42-44.
    3) http://www.eqchem.s.u-tokyo.ac.jp/~kagi
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