日本におけるクルーズ
客船
の利用者数は近年増加傾向にある.しかしながら,2014年のクルーズ
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の利用者比率では,日本は0.2%に留まっており,米国(4.3%)や英国(2.8%)と比較して低い.また,クルーズ
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観光を認知した段階で参加意向がある人が,最終的には参加に至らないケースが散見され,クルーズ人口がなかなか大幅に増加しない状況にある.そこで本研究では,クルーズ
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観光の初回利用時に着目し,認知,検討,利用の態度変容を構造方程式モデルにより初回利用に至る要因を特定することを目的とした.分析の結果,分不相応,料金,時間のクルーズ
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の利用に負の効果がある三変数は,クルーズ
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観光の情報を得ることで負の影響が緩和される可能性が示された.また,それらの変容は属性別に異なる傾向が示された.
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