詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "トクサバモクマオウ"
21件中 1-20の結果を表示しています
  • *畑 憲治, 可知 直毅
    日本森林学会大会発表データベース
    2013年 124 巻 P2-086
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/20
    会議録・要旨集 フリー
    外来木本種の駆除は、蒸散量、樹冠やリターを通過する、または遮断される雨量、土壌からの蒸発量の変化を介して、その森林生態系の水循環に影響を及ぼす可能性がある。本研究では、海洋島である小笠原諸島の森林生態系で大きなバイオマスを占める外来木本種
    トクサバモクマオウ
    の駆除が、土壌水分環境に及ぼす影響を評価した。そのために、実験的に
    トクサバモクマオウ
    を薬剤処理によって枯殺し、隣接する森林(対照区)と、表層土壌の含水量を比較した。また、駆除前後の土壌含水量の時間的な変化を調べた。その結果、枯殺した森林(駆除区)における土壌含水量は、対照区よりも大きかった。また、土壌含水量と、駆除した
    トクサバモクマオウ
    の胸高断面積合計、リターの堆積量との間に正の相関が見られた。駆除後の降雨の後に続く乾燥期間に、駆除区における土壌含水量の減少の程度は、対照区よりも緩やかであった。以上の結果から、
    トクサバモクマオウ
    の駆除は、土壌含水量を増加させ、この程度は、大きなバイオマスの消失(蒸散量の減少や樹冠通過雨量など)やリターの堆積量の減少(土壌からの蒸散量の増加など)と関係している可能性がある、ということが示唆された。
  • 十河 暁子, 戸部 博
    PLANT MORPHOLOGY
    2005年 17 巻 1 号 23-30
    発行日: 2005年
    公開日: 2011/03/01
    ジャーナル フリー
    要旨:ブナ目は受粉時に子房・胚珠の組織が未熟で,受粉から受精までに数週間から1ヶ月以上の時間を要するという特徴を持っている.我々はブナ目の3科3種の受粉から受精までの花粉管伸長と雌しべの組織の発生を観察することによって,花粉管が胚珠・胚嚢の発達にしたがって伸長と停滞を繰り返す断続的な伸長を行っていることを明らかにした.
    トクサバモクマオウ
    ,オオバヤシャブシでは共通して受粉時には子房はほとんど分化しておらず,花粉管は柱頭から花柱まで伸長して花柱で停滞する.っまり,花柱までの花粉管誘導は胚珠や胚嚢の存在は全く関係ない.子房への花粉管伸長は,若い胚珠が形成される時期(
    トクサバモクマオウ
    ・オオバヤシャブシでは胚嚢分化期,ヤマモモでは大胞子母細胞期)に起こる.また3種に共通して,胚珠組織内への花粉管伸長は胚嚢が分化しているが未熟な時期に起こり,花粉管は胚嚢が成熟するまでの間,胚珠組織内で停滞する.したがって,成熟した胚嚢は胚珠組織内部までの花粉管誘導には必要なく,胚珠組織内部から胚嚢までの花粉管誘導にのみ必要であると考えられる.花粉管が断続的に伸長する過程で,オオバヤシャブシでは柱頭で発芽した多数の花粉管のうち1本だけが子房に伸長し,2つの胚珠のうち発生が早い方へ伸長して受精が起こっていた.このように受粉後に子房の組織が発達し,花粉管が胚嚢まで断続的に伸長していく過程で,雌雄の配偶体の選択が行われていることが明らかとなった.
  • *阿部 真, 川上 和人, 牧野 俊一
    日本森林学会大会発表データベース
    2013年 124 巻 P2-094
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/20
    会議録・要旨集 フリー
    小笠原諸島において、侵略的外来生物の駆除により在来植生の自然回復を見込めるかを評価するために、父島列島の西島に外来樹種の枯殺試験区を設け、木本種のデモグラフィと成長を追跡した。
    トクサバモクマオウ
    (以下モクマオウ)は、西島では広く純林を形成して、在来植物を制圧しつつある。西島は、食植者であるノヤギとネズミの駆除を近年に達成したことで、諸島で行われる外来生物駆除のモデルとなり得る。そこで同島に、モクマオウの優占程度に分けて400m2の試験区を26カ所設け、うち15カ所と周辺において、モクマオウはじめ外来樹種を薬剤によって枯殺駆除した。胸高直径3cm以上の木本について約2年間の観察の結果、モクマオウが優占する場所では、それらの枯殺処理後に在来樹種の参入が促され、また在来種の肥大成長が促進されていると考えられた。その一方で、外来樹種の参入や成長も促進される傾向があり、また、枯殺処理によって在来樹種の死亡率も上昇している可能性があった。在来植生の効果的な再生技術を得るため、観察を継続する必要がある。
  • 川口 大朗, 両角 健太, 足立 祥吾, 向 哲嗣, 川上 和人
    自然保護助成基金助成成果報告書
    2022年 31 巻 202-209
    発行日: 2022/10/14
    公開日: 2022/10/14
    研究報告書・技術報告書 フリー

    小笠原諸島の固有鳥類オガサワラカワラヒワは近年激減しており,繁殖個体数が約200個体と推定され,存続可能性分析では15年程度で絶滅する可能性が示されている.2021年のセンサス調査により,オガサワラカワラヒワは減少傾向が続いており,極めて低密度の状態となっていることが確認された.現状の繁殖個体数では,近年頻発している大型台風や干ばつなどの気象害の発生により,個体群が消滅することも十分にあり得る.オガサワラカワラヒワの絶滅を回避するためには,ワークショップにおいても優先順位が最も高いとされた繁殖地での外来ネズミ類駆除など,本格的な保全対策の実施が急務である.

  • 伊藤 俊輔, 大城 篤, 新垣 拓也
    樹木医学研究
    2015年 19 巻 2 号 79-82
    発行日: 2015/04/30
    公開日: 2018/08/27
    ジャーナル フリー

    南根腐病は,シマサルノコシカケによって引き起こされる樹木病害で,沖縄県内では沖縄島,久米島,宮古島,石垣島,西表島で被害が確認されている.沖縄県農業研究センター名護支所内の

    トクサバモクマオウ
    防風林帯で,南根腐病による枯損被害が発生していることを2010年12月に確認した.防除は,既往の文献を参考にトレンチを掘り,遮蔽板を埋設し,機械施工に加えて人力により徹底した植物残渣除去を行った.さらに,クロルピクリンによる土壌燻蒸を行った.被害区域にタブノキ,シマトネリコ,シマナンヨウスギを新たに植栽した.新規植栽木および既存のモクマオウが防除完了3年後も健全であることから,本病を完全に防除できた.今回の防除では,機械施工に加え人力による作業量が多く,高コストな防除となった.今後,本病防除の実用化には,防除コストの低減,および,より安全で使いやすい農薬の適用について検討が必要である.

  • 船越 公威, 大沢 夕志, 大沢 啓子
    哺乳類科学
    2006年 46 巻 1 号 29-34
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/06/26
    ジャーナル フリー
    オリイオオコウモリPteropus dasymallus inopinatusについて, 沖縄島周辺島嶼での1994~2005年にわたる直接観察, 食痕・ペリットの有無および聞き取り調査によって, 古宇利島, 伊江島, 水納島, 伊計島, 宮城島, 平安座島, 浜比嘉島, 津堅島および久高島に生息することを確認した. 与論島のオオコウモリに関して, 入手された標本・資料の検討結果からオリイオオコウモリと同定し, 与論島が本亜種の新分布地として追加された. さらに同島では詳細な生態的調査も行い, 2004年9月と2005年2月に少なくとも5頭の生息を確認した. 特に夏~秋季には親子も見られた. 食物としては, 春季にはアコウFicus superbaやモモタマナTerminalia catappaの果実, 夏~秋季にはシマグワMorus australisやフクギGarcinia subellipticaの果実, 冬季にはガジュマルF. microcarpaやアコウの果実が利用されていた. 以上の観察結果からオリイオオコウモリは, 個体数が少ないながらも, 一年を通して与論島に定住し繁殖しているものと考えられる.
  • *志知 幸治, 鈴木 節子, 須貝 杏子
    日本森林学会大会発表データベース
    2021年 132 巻 P-272
    発行日: 2021/05/24
    公開日: 2021/11/17
    会議録・要旨集 フリー

    小笠原諸島は独自の植物生態系を発展させた海洋島である。しかし、人が定住するようになった江戸時代後期以降に人為影響を強く受けるようになり、その植物生態系は大きく変化した。残された植物群の維持および回復を検討するためには、人為影響を受けていない定住化以前の植生の状態および、定住化以降に人が植生に及ぼした影響について知る必要がある。そこで、本研究では母島南部の湿地において堆積物を採取し、花粉分析に基づき定住化前後の植生変化を明らかにした。表層から約50cm深までのいずれの層準においてもタコノキ属花粉が最も多く産出した。湿地周辺では、タコノキが現在まで広く分布していたと考えられる。それ以外では16cm深を境に花粉組成は大きく異なっていた。16cm以深ではヤシ科、ツバキ科、ホルトノキ属、マメ科などが産出し、これらが原植生を構成していたと考えられる。一方、それ以浅では二葉のマツ属およびモクマオウ属が多産し、リュウキュウマツおよび

    トクサバモクマオウ
    の移入の影響を反映していた。文献記録から、これらの分類群の増加開始は明治時代前期以降と判断されるが、放射性物質に基づく年代推定を進めているところである。

  • 鈴木 節子, 須貝 杏子
    森林科学
    2019年 86 巻 15-18
    発行日: 2019/06/01
    公開日: 2019/07/09
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 高木 昌興, 澤田 明
    自然保護助成基金助成成果報告書
    2020年 29 巻 83-93
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/09/29
    研究報告書・技術報告書 フリー

    本研究は,絶滅が危惧される南大東島におけるダイトウコノハズクOtus elegans interpositus個体群の絶滅リスクを分散させ,北大東島に亜種ダイトウコノハズク個体群を再成立させるための基礎情報を得ることを目的とする.北大東島には,現在,ダイトウコノハズクが生息していないことをプレイバック実験により確認した.南大東島において,狭い区域になわばりが高密度で集中する区域,樹林地に依存しない区域,営巣が不可能だった場所を巣箱により営巣を可能にした区域の特注を解析した.その情報と航空写真,北大東島の現地踏査により,北大東島において潜在的に繁殖可能な区域を定性的に抽出し,繁殖可能なつがい数を推定した.個体群の存続に重要な冬季の餌量を北大東島と南大東島で比較した.その結果,北大東島には49つがいが生息できる可能性があり,主要な餌となるワモンゴキブリ類とアシダカグモ類の生息数は島間で異ならず,冬季にも個体群を消滅させることなく生息し続けることが可能と判断された.

  • 浜地 歩, 植村 慎吾, 仲地 邦博, 高木 昌興
    Bird Research
    2017年 13 巻 S27-S33
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/10/19
    ジャーナル フリー
    電子付録

     2015年から2017年にかけて,宮古諸島でオオジュウイチとオニカッコウを記録した.オニカッコウは複数羽での長期滞在が確認されたことから,繁殖の可能性も考えられる.国内におけるこの2種の記録は増加傾向にあり,今後分布を拡大させる可能性がある.

  • 川上 和人
    森林科学
    2019年 87 巻 3-4
    発行日: 2019/10/01
    公開日: 2019/10/25
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 植村 慎吾, 仲地 邦博, 浜地 歩, 高木 昌興
    日本鳥学会誌
    2019年 68 巻 2 号 379-381
    発行日: 2019/10/25
    公開日: 2019/11/13
    ジャーナル フリー
  • 吉井 達樹, 松村 直人
    森林計画学会誌
    2020年 53 巻 2 号 103-106
    発行日: 2020/05/19
    公開日: 2020/08/08
    ジャーナル フリー
  • 畑 憲治, 可知 直毅
    日本生態学会誌
    2011年 61 巻 2 号 227-232
    発行日: 2011/07/30
    公開日: 2017/04/21
    ジャーナル フリー
  • 鳥飼 久裕, 高 美喜男, 貞光 隆志
    日本鳥学会誌
    2010年 59 巻 1 号 65-68
    発行日: 2010/05/01
    公開日: 2010/06/03
    ジャーナル フリー
  • 平舘 俊太郎, 森田 沙綾香, 加藤 英寿
    ペドロジスト
    2012年 56 巻 2 号 96-100
    発行日: 2012年
    公開日: 2019/04/02
    ジャーナル フリー
  • 船越 公威, 大沢 夕志, 大沢 啓子
    哺乳類科学
    2012年 52 巻 2 号 179-184
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/02/06
    ジャーナル フリー
    これまで沖永良部島においてはオオコウモリの分布記載がなく,また生息についても断片的な情報しか得られておらず,生息の有無を確定することができなかった.しかし,住民への聞き取りおよび記録写真等で2003年3月にオリイオオコウモリPteropus dasymallus inopinatusの生息が判明した.また,2011年6月に本種の成獣雄個体が捕獲された.同年10月と12月,2012年1月に本種が目撃された.加えて,2012年2月における精査で,少なくとも4頭の生息を確認し,この時期の食物としてギョボクCrataeva religiosa,オオバイヌビワFicus septica,モモタマナTerminalia catappaおよびアコウFicus superbaの果実が利用されていた.以上の観察結果等から,オリイオオコウモリは沖永良部島において個体数は極めて少ないものの,1年を通じて他の島への季節的な移動もなく定住しうると考えられた.
  • 川上 和人
    日本鳥学会誌
    2019年 68 巻 2 号 237-262
    発行日: 2019/10/25
    公開日: 2019/11/13
    ジャーナル フリー

    小笠原諸島は太平洋の北西部に位置する亜熱帯の海洋島である.小笠原の生態系は現在進行中の進化の過程を保存するとともに高い固有種率を示しており,2011年にユネスコの世界自然遺産に登録された.しかし,1830年から始まった近代の入植により,森林伐採や侵略的外来種の移入などが生じ,在来生物相は大きな影響を受けている.小笠原では2種の外来種を含む20種の陸鳥と21種の海鳥の繁殖が記録されている.このうち7種の固有種・亜種が絶滅し,5種の繁殖集団が諸島から消滅している.絶滅の原因は,主に生息地の消失,乱獲,侵略的外来種の影響と考えられるが,特に外来哺乳類の影響が大きいと考えられる.小笠原諸島にはこれまでに10種の外来哺乳類が野生化しているが,このうちヤギ,イエネコ,クマネズミ,ドブネズミ,ハツカネズミが現存し,その生態系への影響の大きさから駆除事業が行われている.ヤギは旺盛な植食者であり,移入先ではしばしば森林の草原化,裸地化を促し,土壌流出を生じさせる.小笠原諸島では特に聟島列島でその影響が大きい.また,ヤギが歩き回ることで海鳥の営巣が撹乱される.ヤギは過去に20島に移入されたが,父島以外の島では根絶されており,海鳥の分布拡大が見られる.鳥類の捕食者となるネコは8島に移入され,現在は有人島4島に生残する.父島では山域のネコの排除が進み,アカガシラカラスバトColumba janthina nitensが増加している.ネズミは小笠原諸島のほとんどの島に侵入しており,無人島では駆除事業が進められている.根絶に成功した島では鳥類相の回復も見られるが,再侵入や残存個体の増加が生じている島も多い.外来哺乳類の駆除後には,想定外の生態系の変化も見られている.ヤギ根絶後には抑制されていた外来植物の増加が生じている.ネコ排除後にはネズミが増加している可能性がある.ネズミの駆除後は,これを食物としていたノスリButeo buteo toyoshimaiの繁殖成功の低下が見られている.複数の外来種が定着している生態系では,特定の外来種を排除することは必ずしも在来生態系の回復につながらない.このような影響を緩和するためには,種間相互作用を把握し外来種排除が他種に及ぼす影響を予測しなければ,保全のための事業がかえって生態系保全上の障害になりかねない.このため,外来種駆除を行う場合は複数のシナリオを想定し,生態系変化モニタリングに基づいて次のシナリオを選択し順応的に対処を進めていく必要がある.

  • 植物地理・分類研究
    2018年 66 巻 1 号 91-99
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/07/12
    ジャーナル オープンアクセス
  • 渕田 早穂子, 山本 聡, 澤田 佳宏, 藤原 道郎, 大藪 崇司, 能勢 健吉
    日本緑化工学会誌
    2014年 40 巻 2 号 352-364
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/09/18
    ジャーナル フリー
    生物多様性保全のためには園芸的に利用される外来種も含め,植物種の特定が重要である。しかし,緑化や園芸,学術の各分野において同一植物を異なる通称名で呼ぶなど植物種の把握に障害となる場合がある。ここでは,それら通称名の分野間の整合を図るため,植物種名の対応表を作成した。作成に当たっては,保全上の観点から帰化植物図鑑に記載されている植物種を中心とした。
feedback
Top