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クエリ検索: "ノミ"
91,923件中 1-20の結果を表示しています
  • 国際産業連関分析を応用して
    長谷部 勇一
    エコ
    ノミ

    2023年 73 巻 1-2 号 1-15
    発行日: 2023/03/23
    公開日: 2023/08/04
    ジャーナル フリー
    The recent fury of the new coronavirus was brought about by the rapid expansion of the movement of people and the distribution of goods around the world due to economic globalization. As a result, there was no choice but to reduce or suspend production around the world, exposing the shortage of raw materials represented by semiconductors. Furthermore, with the Russian invasion of Ukraine that began in late February 2022, Western countries imposed economic sanctions on Russia, and the impact has brought about serious instability in the production and distribution of energy and grains. It became clear that Russia had a certain presence in the international division of labor. In this way, it has become an important issue to grasp the reality that economic ties between nations have expanded and supply chains have become globalized, and to strengthen economic security. International input-output analysis is the economic method to clarify the basic structure. In this paper, based on the research results that I have been working on, I would like to clarify the development of the international division of labor structure and analyze the relationship between the economy and the environmental load (carbon dioxide emissions). Due to data limitations, the analysis will mainly focus on the period from 1985 to 2012, but by looking at the global economic structure before the emergence of the new coronavirus, we will explore the policy implications of Japan's external economy in the post- corona era.
  • 1985-1990-1995-2000-2005-2011-2015 接続産業連関表を用いて
    郭   佳寧, 居城 琢
    エコ
    ノミ

    2022年 72 巻 1 号 51-100
    発行日: 2022/03/01
    公開日: 2023/05/10
    ジャーナル フリー
  • 介護保険調整交付金の算定基準の妥当性の検討
    市川 樹
    エコ
    ノミ

    2022年 72 巻 1 号 27-49
    発行日: 2022/03/01
    公開日: 2023/05/10
    ジャーナル フリー
    本稿では,日本の介護保険の施設サービスの削減が市町村にとって実現可能な目標であったのか検証するために,施設サービスの1 つである療養病床の廃止が決定された経緯と,その後も存続し続けている理由を審議会資料等に基づき分析することで,次の2 点を明らかにした.第一に,介護保険制度導入時に医療保険の財政負担軽減のために役割が期待されていた療養病床だが,介護保険財政の膨張が進む中で「社会的入院」の解消の妨げになっているとの指摘を受け,その廃止が決定されたことが明らかとなった.その際,厚労省は「社会的入院」の解消のために,積極的に費用抑制を強調し経済アクターと市町村に同調した一方で,療養病床の廃止に反対する医療・福祉関係者の負担を軽減するという両義的な方法をとった.第二に,療養病床の削減が財政抑制を重視してすすめられたことで十分な代替サービスが提供できなくなり,療養病床を廃止するという目標が実現困難になったことが明らかとなった.また施設サービスへの需要が満たされないために,無届を含めた有料老人ホームや介護施設利用者待機の増大につながっている可能性が考えられる.以上から示唆されることとして,市町村自らの政策によって施設から在宅への転換を実現することが困難なため,後期高齢者と低所得の高齢者の二つを算定基準としている現状の財政調整システムである調整交付金では,施設サービス費の多寡という市町村には調整できない要因によって保険料の不平等な格差を生じさせうることがあげられる.
  • 山崎 圭一
    エコ
    ノミ

    2022年 72 巻 2 号 21-
    発行日: 2022/03/24
    公開日: 2023/03/03
    ジャーナル フリー
  • 生産性の向上と経済危機の到来
    石山 幸彦
    エコ
    ノミ

    2022年 72 巻 1 号 1-25
    発行日: 2022/03/01
    公開日: 2023/03/03
    ジャーナル フリー
  • *山内 健生, 江草 真治
    日本衛生動物学会全国大会要旨抄録集
    2005年 57 巻 B36
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/10/17
    会議録・要旨集 フリー
     広島県において野生の中型哺乳類および鳥類に寄生する
    ノミ
    類の調査を行なった.その結果,6種の中型哺乳類(ムササビ,タヌキ,キツネ,テン,イタチ類,アナグマ)から4種の
    ノミ
    類(
    ネコノミ
    Ctenocephalides felis felis
    ミカドケナガノミ
    Chaetopsylla mikado
    タヌキナガノミ
    Paraceras melis sinensis
    ムササビナガノミ
    Monopsyllus argus)を,さらに,スズメからCeratophyllus gallinae dilatusを採集した.これらの
    ノミ
    類のうち,タヌキナガ
    ノミ
    ,ムササビナガ
    ノミ
    ,およびC. gallinae dilatusは中国地方初記録,そしてミカドケナガ
    ノミ
    は広島県初記録である.また,比較的少ない寄生例として,イタチ類からネコ
    ノミ
    を,そしてテンからタヌキナガ
    ノミとムササビナガノミ
    を確認した.
  • トチノミ入手経路にみる山村間の多様な資源流通形態
    *藤岡 悠一郎, 八塚 春名
    日本地理学会発表要旨集
    2013年 2013s 巻 P004
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/09/04
    会議録・要旨集 フリー
    1. はじめに日本の中山間地域では、地域の自然資源を活用し、地域の特産品として販売する試みが盛んに行われている。トチノキ(Aesculus turbinata)の果実であるトチ
    ノミ
    (栃の実)を餅米と混ぜて餅に加工したトチモチ(栃餅)もそうした事例の一つである。トチモチは縄文時代から日本各地で主食や救荒食として用いられてきたが、昭和30年頃から全国的に利用が衰退する傾向がみられる。その一方で、朝市などでの販売を通じ、特産品として見直される動きが認められる。しかし、トチノキの生育する中山間地域では、過疎化や高齢化などの進行にともない、人々が山にトチ
    ノミ
    を採集しに行くことが困難になりつつあると考えられる。そのような状況の中で、自然資源の利用がいかに変化し、どのような経路で原料が入手され、特産品づくりが支えられているのであろうか?本研究では、トチモチが特産品として販売されている滋賀県高島市朽木地域を事例に、トチ
    ノミ
    の入手経路を検討し、特産品であるトチ餅づくりを支える資源利用ネットワークの姿を明らかにすることを目的とする。2. 方法滋賀県高島市朽木地域(旧朽木村)において、2004年~2005年、2011年、2012年に調査を実施した。初めに、朽木地域の広域的な傾向を把握するため、朽木の22集落のうち、9集落11世帯において聞き取り調査を実施し、トチモチやトチ
    ノミ
    利用の変遷について把握した。さらに、栃餅保存会という組合が存在する雲洞谷(うとたに)集落を中心に、保存会メンバーを対象にトチ
    ノミ
    の入手回数や入手先に関する聞き取りを実施した。3. 結果と考察(1) 昭和30年代までのトチ
    ノミ
    利用:昭和30年頃まで、朽木の人々はトチ
    ノミ
    が熟す秋口に、集落から数km離れた谷に入り、トチノキの下でトチ
    ノミ
    を採集していた。採集されたトチ
    ノミ
    は乾燥させて保存し、トチモチを作る際に必要分を灰汁抜きして用いられた。しかし、朽木地域の内部でも、トチノキの生育場所には地域的な差がみられる。トチノキの育たない集落の住民は、トチノキが多い地域の知り合いを訪ね、ダイズなどとトチ
    ノミ
    との物々交換を行い、トチ
    ノミ
    を入手していた。(2) トチモチの特産品化とトチ
    ノミ
    採集の衰退:1980年代から、トチモチを復活させることを目的とした栃餅保存会が結成され、トチモチづくりが販売という新たな目的のために行われるようになった。栃餅保存会の結成当初、参加世帯はトチ
    ノミ
    を各自で採集していた。しかし、高齢化の進行や獣害の深刻化にともない、自力で実を調達することが困難となり、採集を行う世帯はほとんどなくなっていた。(3) トチ
    ノミ
    の入手経路:栃餅保存会が結成して数年がたった後、朽木以外の地域からトチ
    ノミ
    を持ち込む人が増加した。そうした人々のなかには、朝市の顧客として栃餅生産者と知り合い、地域外からトチ
    ノミ
    を入手し販売しにくる者、山登りなどで偶然トチ
    ノミ
    を拾い、それを持ち込む者、毎年定期的にトチ
    ノミ
    を採集し、販売をしにくる業者、行商として昔からこの地域に食料を売りに来ている人で、秋の時期にトチ
    ノミ
    を他の商品と共に販売する、などの複数の経路が確認された。
  • 深瀬 徹
    動物臨床医学
    2006年 15 巻 4 号 119-123
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/11/14
    ジャーナル フリー
    ネコ
    ノミ
    の自然感染を受けている犬6頭および猫6頭から
    ノミ
    を採取し,各分離株について,ペルメトリンとフィプロニル,イミダクロプリドに対する感受性をin vitro において検討した。種々の用量の薬物を滴下したシャーレに
    ノミ
    を収容し,24時間後にノックダウンの状況を観察したところ,いずれの薬物も
    ノミ
    に対する高いノックダウン効果を示した。ただし,
    ノミ
    の分離株によっては,薬物に対する感受性に多少の差異が認められた。
  • ノミの越冬の一形態
    中村 有加里, 深瀬 徹
    動物臨床医学
    2021年 30 巻 3 号 76-78
    発行日: 2021/09/25
    公開日: 2022/09/25
    ジャーナル フリー

    2016年から2017年にかけての冬季と2019年から2020年にかけての冬季に,東京都の市街地で屋内飼育されている犬と猫における

    ノミ
    の感染状況を調査した。各調査期における調査頭数は,犬50頭と猫50頭である。その結果,
    ノミ
    は,2016年- 2017年に犬1頭と猫2頭,2019年- 2020年に猫2頭から採取された。採取個体数は,2016年- 2017年の犬1頭からは1個体,猫2頭からはともに2個体,2019年- 2020年の猫2頭からは2個体と3個体であり,採取された
    ノミはすべてネコノミ
    Ctenocephalides felisと同定された。以上の成績は,
    ノミ
    の越冬のための戦略の1つとして冬季にも少数の
    ノミ
    が犬や猫に寄生した状態で存在するという仮説を支持するものである。冬季にあっても,犬や猫における
    ノミ
    の寄生を検査し,寄生していた場合には早期に駆除する必要があろう。

  • 山本 寛二郎
    植物分類,地理
    1954年 15 巻 6 号 167-
    発行日: 1954年
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    東亜に廣く分布するウマ
    ノミ
    ツバSanicula chinensis BUNGEは染色體数がn=4で.ヨーロッパ産のSanicula europaea L.のn=8とは染色體数もちがう.次にウマ
    ノミ
    ツバとフキヤミツバSanicula tuberculata MAXIM.の染色體数を見ると,両者とも同じ染色體数(2n=8)である.尚外部形態的には後者は前者の矮小形でウマ
    ノミ
    ツバの特徴である偽果の鈎刺もフキヤミツバの熟した偽果に稀に見られる,両者間には差異が認められない.従ってこの両者は類縁の近いものと思う.次にクロバナウマ
    ノミ
    ツバSanicula rubriflora FR. SCHMIDTは日本中部の亜高山帯,満州,中國に分布している.本種の染色體数はウマ
    ノミ
    ツバやフキヤミツバと同じ2n=8である.しかし本種は静止核で前染色體があらわれる(ウマ
    ノミ
    ツバやフキヤミツバには静止核で前染色體があらわれない)という違いがある.形態的には花の色,總苞の長さ,分枝の多少等の差異がある.従来ウマ
    ノミ
    ツバ屬Saniculaの染色體の基本数はn=8とされているが,本研究からは染色體基本数はn=4であると考えられる.
  • 長嶺 慶隆
    動物遺伝育種研究
    2013年 41 巻 1 号 15-22
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/07/31
    ジャーナル フリー
    現在、数万~数十万という膨大な数の SNPマーカーの情報を用いてポリジーンの動きを捕らえようとしている。大量マーカーの利用は全 SNPを用いてゲ
    ノミ
    ック育種価を推定する方法と、有用な SNPの探索に重点を置く手法がある。家畜のゲ
    ノミ
    ック選抜には前者が用いられ、後者は GWAS(genome-wide association study)と呼ばれ医学分野を中心によく用いられる。しかしゲ
    ノミ
    ック選抜では GWASで探索した有用な SNPを独立した効果として用いることもできる。また全 SNPを使って個体間の遺伝的な関係を構築し、ゲ
    ノミ
    ック育種価を推定する方法もある。この方法ではこれまで血統をもとに作成していた個体間の遺伝的関係を対立遺伝子の共有状態( IBS)をもとに構築し、全個体の遺伝的関係をゲ
    ノミ
    ック行列として利用する。また有意な SNP領域を新たな領域ゲ
    ノミ
    ック行列として加え、領域における育種価を推定する方法も提案されている。
    本稿ではこれまでの育種研究の流れを述べ、最新の領域ゲ
    ノミ
    ック行列を用いた手法とその手法を適用したヒトと乳牛のデータでの解析結果を紹介する。
  • 吉條 久男
    遺伝学雑誌
    1941年 17 巻 3 号 122-123
    発行日: 1941年
    公開日: 2007/04/04
    ジャーナル フリー
    イヌ
    ノミ
    Ctenocephalus canis Curtis の染色體を分割卵の細胞に於て觀察した。2n, 14の染色體が數へられた (第1-2圖)。大體に於て7個?と V と7個の棒型染色體を區別し得る。
    ノミ
    の屬する Aphaniptera は系統上双翅類 (Diptera) に最も近い。双翅類では性染色體型は雄がヘテロ型である。これより考へるに,
    ノミ
    も雄がヘテロではないかと想像される。いづれ生殖細胞の染色體を研究した上で確定的な事を述べる。
    これより先,
    ノミ
    の染色體については Karnkowska (1932) の報告が一つある。ネズミに寄生する Leptopsylla musculi の雄の生殖細胞で研究されてゐる。染色體數は 2n, 22: n, 11 と報告されてゐるから, イヌ
    ノミ
    よりも遙に數は多い。極く簡單な報告で圖も擧げてないので染色體數以外には詳細なことはわからない。
  • *飯田 義彦
    日本地理学会発表要旨集
    2022年 2022s 巻 542
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/03/28
    会議録・要旨集 フリー

    1.はじめに

     山地の渓畔林に生育するトチノキ(Aesculus turbinata)は隔年結果の特性により、年ごとにトチ

    ノミ
    の結実量に差があることが知られている。しかし、トチ
    ノミ
    の経年的な結実量については、大学演習林等での記録を除いてあまりなく、栃餅づくりに関わる資源利用の観点から豊凶の実態や影響を捉えた事例は少ない。とくに2021年はトチ
    ノミ
    の大凶作年とのことが複数の地域で聞かれ、資源利用の観点からも実態の把握が必要である。そこで、本研究は、トチ
    ノミ
    採集を経年的に行っている地域において豊凶の実態を広域的に調べるとともに、豊凶の違いによるトチ
    ノミ利用への影響と持続的なトチノミ
    利用に関わる今後の課題について考察した。

    2.方法

     2021年9月~12月にかけて、複数の地域を対象に広域評価を行った。京都府綾部市古屋ではトチ

    ノミ
    採集について聞き取り調査や参与観察を行うとともに、過去の採集実態の記録を整理した。同様に、京都府南丹市鶴ヶ岡や石川県白山市白峰にて栃餅生産者に聞き取り調査を行った。また、滋賀県高島市朽木においてはトチノキの保全団体の関係者、さらに兵庫県在住のトチノキ専門家に諸地域の状況確認を行うとともに、岐阜県旧八草村のトチノキ林で結実期に現地踏査を実施した。

    3.結果と考察

     京都府綾部市古屋では毎年ボランティアによるトチ

    ノミ
    採集が9月に行われている。2015年~2020年までの記録によれば、山中の3ヶ所でトチ
    ノミ
    採集が行われ、採集量 は6年平均値(3ヶ所合計値)で約1トンにせまった。一人当たりの採集量をみると、2019年で最も少なく、最も多かった2018年の約2割であり、年による採集量の多寡がみとめられた。一方で、2021年はすべての採集量が約20 kg(湿重量)程度となり、極めて少ない年であった。隣接する京都府南丹市鶴ヶ岡においてもトチ
    ノミ
    を手に入れることが難しく、栃餅生産のための不足分を古屋まで購入しにきたことが聞かれた。また、滋賀県高島市朽木で毎年トチ
    ノミ
    が採集されているトチノキ林において、2021年は採集量が10個にも満たなかったことが聞かれた。岐阜県旧八草村のトチノキ林ではトチ
    ノミ
    の落果がほとんど確認できなかった。石川県白山市白峰の栃餅生産者によると、例年の1/5~1/6程度の採集量とのことが聞かれた。その他、兵庫県や長野県でも不作にみまわれたことがトチノキ専門家によって確認されていた。2021年のトチ
    ノミ
    の採集量はこれらの地域では極めて少なく、過疎地でのトチ
    ノミ
    製品づくりや地域間の入手形態に大きな影響を与えた可能性がある。今後はトチ
    ノミ
    の豊凶を生態学的な視点だけでなく、資源利用の観点から広域的かつ科学的に評価する手法の開発を進めるとともに、トチ
    ノミ
    の採集、乾燥、保管、流通といった一連の工程を社会的に支援するための課題解決型の研究視点が求められることが考察された。

    付記 本研究は、科学研究費補助金基盤研究(B)「日本列島における採集林の成立要因と変遷に関する地理学的研究」(代表:藤岡悠一郎)の一部を活用して行われた。実施にあたって関係地域、関係団体のみなさまのご協力に感謝します。

  • *伊藤 千尋
    日本地理学会発表要旨集
    2022年 2022a 巻 P021
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/05
    会議録・要旨集 フリー

    1 はじめに

    トチノキ(Aesculus turbinata)の種子であるトチ

    ノミ
    (栃の実)は, 縄文時代から食用とされてきた。トチ
    ノミ
    を採集・加工して食する文化は日本の山間部に広く分布していることが知られている。

    他方,山間部集落における社会・経済的な変化のなかで,トチ

    ノミ
    の利用をめぐっては変化が生じている。例えば,藤岡ほか(2015)は,滋賀県高島市朽木において,1950年代まではトチモチ(栃餅)が多くの家庭でつくられ,正月などに食されてきたが,産業構造や生活の変化のなかで,トチ
    ノミ
    採集やトチモチづくりが衰退した過程を報告している。また近年では,地域振興の文脈のなかでトチ
    ノミ
    加工品が商品化され,特産品として販売される動きもみられる。

    先行研究ではトチ

    ノミ
    の利用やその現代的展開について明らかにされてきたが,トチ
    ノミ
    利用をめぐる知識や技術が各地域でどのように継承されているのかに注目した研究は少ない。

    自然資源の利用は,人と自然の相互作用が表出する文化として重要であり,その継承の実態についても検討していく必要がある。そこで本研究は,中国山地を対象として,トチ

    ノミ
    利用をめぐる知識や技術がどのように継承されているのかについて明らかにすることを目的とする。

    2 方法

    本研究では,日本におけるトチ

    ノミ
    利用の西限にあたる中国山地の複数の地域を対象に調査を実施した。中国地方全域におけるトチ
    ノミ
    利用の歴史や現状に関しては,郷土資料等による文献調査を行った。また広島県安芸太田町をはじめ複数の地域において,トチ
    ノミ
    利用に詳しい住民への聞き取り調査を2019年から断続的に実施した。

    3 結果と考察

    聞き取り調査を実施した地域のひとつである広島県安芸太田町では,かつてほとんどの世帯でトチモチがつくられてきたが,現在では自らトチ

    ノミ
    を採集し,アク抜きを行う世帯はほとんどみられなくなった。他方,同地域では商品化したトチモチを販売する企業以外に,A氏(女性)がアク抜きをしたトチ
    ノミ
    を販売していた。

    A氏がアク抜きをしたトチ

    ノミ
    は,周辺地域の知人を中心としたネットワークのなかで販売されていた。そのため,同地域におけるA氏の存在は,技術や手間を要するアク抜きという工程なしに購入者がトチモチをつくることを可能にしていた。他方,A氏は高齢のため採集に行く機会が減少していることから,購入者が採集してきたトチ
    ノミ
    のアク抜きを請け負う場合もみられた。

    A氏はアク抜きに関する知識や技術を親や親戚から教わってきたのではなく,同集落においてかつてトチモチを販売する事業を行っていたB氏(男性)に偶然教えてもらったという。また,現在は,A氏のもとにはC氏(女性)がトチ

    ノミ
    の採集やアク抜きの作業を習いに来ていた。

    上記のように,アク抜きの知識・技術を有する人が減少するなか,かつては各家庭で行われてきた採集・加工・消費までの一連のプロセスは,ネットワーク的な繋がりのなかで分担・委託されることによって成り立っていた。また,継承についても各家庭ではなく,より広い範囲での繋がりのなかで保たれている可能性が示唆された。

    文献:藤岡悠一郎・八塚春名・飯田義彦 2015. 滋賀県高島市朽木地域におけるトチモチの商品化. 人文地理 67(4): 40-55.

    付記:本研究はJSPS科研費「日本列島における採集林の成立要因と変遷に関する地理学的研究(代表:藤岡悠一郎)」(20H01388)の成果の一部である。

  • 深瀬 徹
    動物臨床医学
    2007年 16 巻 2 号 35-40
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/02/12
    ジャーナル フリー
    フィプロニル製剤またはイミダクロプリド製剤の投与によって
    ノミ
    を駆除することができなかった犬3頭について,寄生していた
    ノミ
    の一部を採取し,その種を同定した後,ペルメトリンとフィプロニル,イミダクロプリドに対する感受性をノックダウン試験によりin vitro において検討した。その結果,これらの
    ノミはすべてネコノミ
    であり,また,各分離株は駆除のために使用した殺虫薬に対する感受性が低いことが明らかとなった。この感受性試験の結果にもとづき,高感受性を示した薬物の製剤を用いて駆除を試みたところ,完全な
    ノミ
    の駆除が可能であった。
  • 鈴木 岳
    生活協同組合研究
    2019年 523 巻 41-46
    発行日: 2019/08/05
    公開日: 2023/04/05
    ジャーナル フリー
  • 山内 健生, 江草 真治
    昆蟲.ニューシリーズ
    2005年 8 巻 2 号 37-42
    発行日: 2005/06/25
    公開日: 2018/09/21
    ジャーナル フリー
    広島県において野生の中型哺乳類および鳥類に寄生する
    ノミ
    類の調査を行なった.その結果,6種の中型哺乳類(ムササビ,タヌキ,キツネ,テン,イタチ類,アナグマ)から4種の
    ノミ
    類(ネコ
    ノミ
    ,ミカドケナガ
    ノミ
    ,タヌキナガ
    ノミ
    ,ムササビナガ
    ノミ
    )を,さらに,スズメからC.gallinae dilatusを採集した.これらの
    ノミ
    類のうち,タヌキナガ
    ノミ
    ,ムササビナガ
    ノミ
    ,およびC.gallinae dilatusは中国地方初記録,そしてミカドケナガ
    ノミ
    は広島県初記録である.また,比較的少ない寄生例として,イタチ類からネコ
    ノミ
    を,そしてテンからタヌキナガ
    ノミとムササビナガノミ
    を確認した.今回の成績を含めてこれまでに中国地方本土域から記録された
    ノミ
    類は5科12属14種となった.
  • *八畑 陽平, 渡辺 喜道
    日本ソフトウェア科学会大会講演論文集
    2004年 21 巻 3D-2
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/02/01
    会議録・要旨集 フリー
    組織における財務情報を記述したXBRL文書は,XML文書であり,財務データを記述したインスタンス文書と財務諸表の様式を定義したタクソ
    ノミ
    から構成される。組織では,基本的なタクソ
    ノミ
    を表現したXBRL文書を拡張・修正して,その組織専用のタクソ
    ノミ
    を構築することが一般的である。そのため,基本となるタクソ
    ノミ
    が改訂された場合には,その改訂に応じて組織専用のタクソ
    ノミ
    の修正も必要となる。しかし,タクソ
    ノミ
    の修正・再構築は人手に依存する要素が多く,非常に手間のかかる作業となる。そこで,本研究では組織用に拡張・修正されたタクソ
    ノミ
    を生成する際に用いた基本となるタクソ
    ノミ
    に施した変更処理を検出し,それを再利用し,改訂に対応した新しいタクソ
    ノミ
    を半自動的に再構築する方法を提案する。変更処理を検出することにより,タクソ
    ノミ
    の拡張箇所と修正箇所が抽出でき,XBRL文書の再構築が比較的容易に実現可能となる。
  • *山科 千里
    日本地理学会発表要旨集
    2017年 2017s 巻 S1204
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/05/03
    会議録・要旨集 フリー
    1.はじめに トチノキ(Aesculus turbinata)は、9月ごろ日本産広葉樹の中で最も大きいといわれる種子をつける。一母樹あたりの種子生産量は数百~数千個といわれ、これら大量の種子は地域の人びとや野生動物にとって重要な資源になってきた。トチ
    ノミ
    はデンプンを豊富に含む一方で、タンニンやサポニンといった苦みや渋みの原因となる二次代謝産物も含むため、採食する野生動物は限られる。これまでの報告では、ネズミやリスによる種子の貯蔵利用や、ツキノワグマによる採食が報告されている。また、稀ではあるがシカによるトチノキの種子や実生の採食も報告されている。 しかし、トチノキの成長過程(種子散布・捕食、実生の生存)を通じた野生動物の影響については十分明らかになっていない。さらに,近年本調査地では地域の人びと「トチ
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    が採れなくなった」と訴えており,人びとのトチ
    ノミ
    利用にも変化がみられる。以上から,本研究は、滋賀県北西部朽木谷のトチノキ巨木林におけるトチノキの更新への野生動物の影響を明らかにすることを目的とした。 2.調査方法 ①トチ
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    が結実し落下を始める9月にトチ
    ノミ
    を25個ずつ設置した実験区を12ヶ所設置し、赤外線自動撮影カメラを用いてトチ
    ノミ
    を捕食する動物を撮影した(2012年実施)。 また,トチノキの実生および自然落下した種子を採食する動物を明らかにするため,②トチの実生が出現する5~7月に7個体の実生に、③8~9月にはトチの結実木下1個体に赤外線自動撮影カメラを設置し、訪問動物とその行動を観察した(2014年実施)。 3.結果と考察 調査の結果、①の実験区では種子を設置した5日後には約9割、1ヶ月後には全てのトチ
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    が消失した。この間、カメラにはアカネズミのみが撮影され、アカネズミがトチ
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    の種子を持ち去る様子が何度も記録されていた。②のトチノキの実生調査では、観察したすべての実生は7月の終わりまでに枯死した。この間、アカネズミが頻繁にカメラに記録され、実生を掘る・実生に登る・実生の葉を齧るなどの行動がみられた。③のトチの結実木下では、シカ・アカネズミ・イノシシ・ニホンリス・アナグマ・カエルなどが観察されたが、ここでは、シカがトチ
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    を頬張って食べる様子が記録されていた。 以上から、朽木谷においてトチノキの種子や実生はアカネズミの影響を大きく受けていた。アカネズミはその場でトチ
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    を採食せず持ち去るため、どこかに貯蔵したことが考えられるが、ネズミによるトチ
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    の種子散布はトチノキにとって有効な指向性散布にならないことが指摘されている(Hoshizaki et al. 1999)。また、本研究ではシカによるトチ
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    の採食が確認された。シカはトチ
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    を噛み砕いて採食したため、トチノキにとっては種子捕食者と考えられる。今後、各動物種のトチ
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    の採食量や野生動物がトチノキの更新等に与える影響を明らかにしたい。   Hoshizaki, K., Suzuki, W. and Nakashizuka, T. 1999. Evaluation of secondary dispersal in a large-seeded tree Aesculus turbinata: a test of directed dispersal. Plant Ecology 144: 167-176.
  • ノミ
    ヤ アキイエ・ヘンリー
    心身医学
    1997年 37 巻 7 号 533-
    発行日: 1997/10/01
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー
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