4月産卵のア
ヒル
卵 (ナキア
ヒル
種, カーキキャンベル種, ペキン種), ニワトリ卵 (東天紅種, ロードアイランドレッド種), バリケン卵, キンケイ卵, ハッカン卵の構成成分, 化学成分を調べた。
ア
ヒル
卵では, 卵重はナキア
ヒル
種約51g, カーキキャンベル種66g, ペキン種93gであったが, 卵黄重/卵重比 (34~36%) にはこの3品種間に統計的に有意の差は認められなかった。ニワトリ卵では, 卵重は東天紅種37g, ロードアイランドレッド種65gであったが, 卵上黄重/卵重比はそれぞれ33%と29%で, 卵重の小さい東天紅の方が比率が高かった。全卵 (卵殼, 卵殼膜を除く) 中の粗脂肪率は, ア
ヒル
卵では, ナキア
ヒル
種14%, カーキキャンベル種16%, ペキン種13%であったが, ニワトリ卵では東天紅種13%, ロードアイランドレッド種11%であった。卵殼重/卵殼重比は, ナキア
ヒル
種と東天紅種で11%であったが, ペキン種, カーキキャンベル種ア
ヒル
卵とロードアイランド種ニワトリ卵でいずれも9%であった。全卵中 (卵殼, 卵殼膜を除く) の粗タンパク質率はア
ヒル
卵とニワトリ卵で差がなく, 約12%であった。卵殼厚は, ニワトリ卵では2品種とも0.33mmであったが, ア
ヒル
卵では, ナキア
ヒル
0.36mm, カーキキャンベル種0.34mm, ペキン種0.36mmであった。卵殼強度は, ニワトリ卵とア
ヒル
卵において2.5~2.8kgの間にあり, いずれの卵の間にも統計的な有意差はなかった。バリケン卵では, 卵重は76gでペキン種ア
ヒル
卵に次いで大きく, 卵黄重/卵重比 (33%) と全卵中の粗脂肪率 (15%) はア
ヒル
卵に近かったが, 全卵中の粗タンパク質 (13%), 卵殼/卵重比 (11%), 卵殼厚 (0.4mm) はア
ヒル
卵より高く, 卵殼強度は4.6kg以上で, いちじるしく強かった。キンケイ卵は卵黄重/卵重比が39%でニワトリ卵, ア
ヒル
卵より多く, ハッカン卵では卵黄重/卵重比 (39%), 全卵中の粗脂肪率(16%) と粗灰分率 (1.2%) と多く, 特に卵殼重/卵重比が13%でいちじるしく多く, 卵殼が厚く (0.42mm), 卵殼強度が4.8で最も強かった。
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