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クエリ検索: "プランマー病"
151件中 1-20の結果を表示しています
  • 大脇 成広, 小野 麻友, 丸尾 良浩, 清水 猛史
    頭頸部外科
    2014年 24 巻 3 号 273-277
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/25
    ジャーナル フリー
    プランマー病
    は本邦では比較的珍しく,なかでも小児例はまれである。今回早期に完治させるため手術治療を選択し,良好な結果を得た小児
    プランマー病
    例を経験した。
    症例は14歳女児,頻脈精査のため小児科を受診し,血液検査で甲状腺機能亢進が認められた。触診で甲状腺左葉の腫大を認め,シンチグラムで同部に集積があり,
    プランマー病
    と診断された。手術目的に当科へ紹介され,抗甲状腺薬で甲状腺機能が正常化した後,甲状腺左葉切除術を施行した。術後経過は良好で甲状腺機能は正常化し,頻脈も消失し再発なく経過している。
    プランマー病
    治療は手術治療の他に131ヨード内用療法や経皮的エタノール注入療法があるが,本症例のように早期に確実な治療効果を望む症例では外科手術が有効であると考えられた。
  • 山口 健吾, 中之 坊学, 唐帆 健浩, 甲斐 智朗, 佐藤 道哉, 北原 哲
    耳鼻咽喉科臨床
    1998年 91 巻 1 号 75-78
    発行日: 1998/01/01
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    Three cases of Plummer's disease, which is relatively rare in our country, are presented. All cases were female, aged 51, 29, and 53. Two cases out of three complained chiefly of an anterior neck mass. Symptoms of hyperthyroidism, such as palpitation and hyperhidrosis, were observed in all cases. Diagnosis was made on the basis of thyroid function test results and the presence of a hot nodule in the thyroid scintigram which coincided, with the findings of thyroid ultrasound scans and computed tomography. After normalization of thyroid function by antithyroid therapy, lobectomy was performed in all cases. Even though a decrease in postoperative thyroid function was observed in two cases, this decrease was transient and thyroid hormone levels returned to the normal range within two months. Surgical intervention ultimately cured all three patients with Plummer's disease.
  • 青山 万理子, 山崎 眞一, 露口 勝, 日野 直樹, 三好 孝典, 坪井 光弘
    日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
    2013年 30 巻 1 号 82-86
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/05/31
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    Marine-Lenhart症候群に対し手術を施行し,機能性結節内に乳頭癌を合併した非常に稀な症例を経験したので,報告する。症例は62歳,女性。胸苦,動悸を自覚し,紹介医を受診した。甲状腺はびまん性に腫大し,右葉に腫瘤を触知した。血液検査でfT3,fT4の上昇,TSHの抑制,TBII陽性を認め,超音波検査で,右葉に直径約1.5cmの内部に石灰化を有する腫瘤を認めた。99mTc-O4シンチグラムでは,右葉腫瘤に一致した強い集積と左葉に淡い集積がみられた。Marine-Lenhart症候群と診断され,治療目的に当科へ紹介受診となった。右葉腫瘤は悪性疾患の可能性も考えられたため,手術の方針とした。術中,右葉腫瘤のほか,峡部にも白色の小結節を認め,いずれも迅速病理検査でPapillary carcinomaであったため,甲状腺全摘およびD2a郭清を施行した。病理組織所見では,右葉腫瘤は腺腫様甲状腺腫の像を呈し,内部に異型細胞が乳頭状に増殖する直径0.5cmの腫瘤を認めた。Marine-Lenhart症候群に合併した甲状腺乳頭癌,TNM分類でpT1N0M0 stageⅠを最終診断とした。
  • 岩本 文, 菅原 一真, 広瀬 敬信, 原 浩貴, 橋本 誠, 山下 裕司
    小児耳鼻咽喉科
    2017年 38 巻 1 号 8-13
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/05/29
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     TSHの支配を受けずに甲状腺ホルモンを分泌する甲状腺結節は自律性機能性甲状腺結節(Autonomously functioning thyroid nodule: AFTN)と呼ばれ,本邦での小児例の報告は数少ない。今回,甲状腺機能亢進症状をきっかけに受診し,AFTNと診断された小児例を経験した。症例は14歳男児,前頸部腫脹と甲状腺ホルモン値の上昇を認め紹介となった。甲状腺両葉に1つずつ腫瘤が存在し,左葉腫瘤でより腫大を認めた。どちらもシンチグラフィでの集積を認めたが,より高集積を示し腫大した左葉腫瘤が症状の主座と考えられた。まず甲状腺機能亢進症状を改善させ甲状腺ホルモン値を正常化させたのち,甲状腺左葉切除術を施行した。術後経過は良好で,甲状腺機能は正常化したまま経過している。現時点では非中毒性と考えられる右葉の残存結節が長年の経過で中毒性結節へ移行する可能性があり,長期的な経過観察が必要である。
  • 大道 卓也, 渡辺 周一, 増田 游, 内藤 好宏
    日本気管食道科学会会報
    1992年 43 巻 1 号 53-58
    発行日: 1992/02/10
    公開日: 2010/06/11
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    A 54-year-old female complained of anterior neck mass. An elastic hard mass, 4×3cm in size, was noted on the left lobe of the thyroid gland. As the thyroid functional test, scintigram revealed Plummer's disease, surgical removal was carried out. In this study the vascular architecture of Plummer's disease were reproduced with methacrylate casting medium andobserved under a scanning electron microscope. The vascular architecture of Plummer's disease is not composed of distinct basket-like capillary networks but dense capillary networks. The dilatation of the capillaries may indicate the hyperfunctional condition of the thyroid gland, and the small protrusions may represent the initial stages of the neogenesis of the capillaries, that is, these findings suggest that this thyroid nodule is still growing. The rich vascular bed and the sinusoidal capillaries of Plummer's disease could make it advantageous to absorb the thyroid hormones.
  • 荒古 道子, 中 啓吾, 貴志 豊, 江川 公浩, 澳 親人, 西 理宏, 古田 浩人, 中尾 大成, 佐々木 秀行, 南條 輝志男
    糖尿病
    2004年 47 巻 3 号 221-225
    発行日: 2004/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は71歳の女性で, 1999年より
    プランマー病
    と診断されるも, 甲状腺機能異常は認めずβプロッカ-のみで治療されていたが, 2001年8月より甲状腺機能亢進症が出現し, バセドウ病の合併 (Marine-Lenhart症候群) と診断した.チアマゾール (以下MMIと略す) による治療を開始するも肝障害が出現したため入院した.肝機能障害の精査中に高インスリン血症 (IRI 82-4μU/ml, CPR 2.18ng/ml, IRI/CPRモル比0.79) の存在が確認され, 75gOGTT 2時間後でIRIは最大1, 785μU/mlまで上昇し, 3時間後には低血糖 (28mg/dl) を認めた.インスリン負荷試験で感受性は正常, インスリンレセプター抗体は陰性, インスリン抗体は7396と高値であった.HLAタイプはクラスIIのDR4, HLA-DR遺伝子解析ではDRB 1*0406であり, インスリン注射歴がないことよりインスリン自己免疫症候群 (以後IASと略す) と診断した.プロピルチオウラシルに変更後は肝機能は正常化し, 低血糖症状も認めずインスリン抗体価の低下も認められた.-ASはその発症にSH基を有する薬剤の関与が指摘されており, MMI服用により発症したと考えられるIASを経験したので報告した.
  • 黒住 献, 松本 広志, 大矢 敏裕, 多胡 賢一, 室谷 研, 内田 紗弥香, 尾林 海, 家里 裕, 横森 忠紘, 堀口 淳, 竹吉 泉, 長谷川 剛
    日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
    2012年 29 巻 1 号 76-79
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/01/31
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    症例は67歳,女性。甲状腺機能の異常を認めたため,当科を紹介された。局所所見では甲状腺のびまん性腫大を認め,その中に大きさ3.5×2.3cmの境界明瞭,平滑,弾性硬,可動性良好な腫瘤を触知した。血液検査では,free T3,T4の上昇,抗TSHレセプター抗体陽性を認めた。超音波検査では甲状腺左葉に3.5cm大,右葉中部に1.0cm大の腫瘤像がみられた。99mTc-O4シンチグラムでは左葉上中部の腫瘤に一致する強い集積と右葉中部に淡い集積を認め,その周辺の甲状腺組織にも淡い集積が認められた。以上の所見からMarine-Lenhart症候群(Plummer病を合併するBasedow病)と診断し,メルカゾール30mg/dayを約1ヵ月間投与した。しかし,甲状腺機能の正常化が認められないため,機能性甲状腺結節の切除を含む甲状腺亜全摘術を施行した。病理学的所見では,2つの結節はadenomatous goiterの像を示していたが,濾胞を形成する細胞の高さは通常よりも高く,肥大していた。一方,結節外の背景の甲状腺濾胞上皮細胞には肥大所見は認められず,正常の濾胞上皮細胞と同等の像を示していた。術後,甲状腺機能亢進は比較的速やかに正常化した。以上の経過より,本疾患での甲状腺機能正常化には,機能性結節の切除を含む手術療法が有効であると思われた。
  • 栢野 香里, 村上 泰
    耳鼻咽喉科臨床
    2005年 98 巻 9 号 717-723
    発行日: 2005/09/01
    公開日: 2011/10/07
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    We report a case of autonomously functioning thyroid nodule (AFTN) with papillary microcarcinoma in a 74-year-old woman. She complained of a right anterior neck mass, and presented with hyperthyroidism. Computed tomography and magnetic resonance imaging of the thyroid showed a nodule measuring 2.5×2cm in the right lobe and a nodule measuring 5×4.5cm in the left lobe. The left lobe nodule was hyperfunctioning on Tc-99m imaging. On the other hand, the right lobe nodule showed uptake on delayed T1-201 imaging and was suggested to be malignant. Fine needle aspiration biopsy using ultrasonography was class V (papillary carcinoma) for the right lobe nodule and class II for the left lobe nodule. The patient underwent total thyroidectomy and right regional neck dissection. Histopathological examination revealed two papillary microcarcinomas (each 5mm in diameter) surrounded by nodular hyperplasia in the right lobe, nodular hyperplasia in the left lobe, and right pretracheal and paratracheal lymph node metastasis. Since it is not rare for cancer to be associated with AFTN, care must be taken to obtain an accurate diagnosis in such cases and surgery is the treatment of choice for AFTN.
  • 中村 保子, 森村 匡志
    人間ドック (Ningen Dock)
    2011年 26 巻 3 号 467-473
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/02/28
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    目的:健診受診時に見られたわずかな症状・所見から診断に至る甲状腺中毒症の特徴について検討した.
    方法・結果:症例は,1日ドックないし学校検診で発見された甲状腺中毒症4例である.いずれも本人は異常を自覚していない.診断のきっかけは甲状腺腫2例,血清ALP増加と頻脈1例,低コレステロール血症1例であった.診断名は無痛性甲状腺炎3例,
    プランマー病
    1例である.無痛性甲状腺炎の3例は無治療・経過観察にて甲状腺機能は正常化したが,経過中に亢進,正常,低下を繰り返した.無痛性甲状腺炎は慢性甲状腺炎の進展経過中に生じた一過性の破壊性変化であると考えられている.繰り返すことも多く,症状は軽微なことが多い.したがって健診時検査異常や甲状腺腫などからたまたま破壊性変化に気づかれる機会はあると考えられる.
    プランマー病
    はホルモン産生腫瘤による機能亢進症であるが,本例は触診では腫瘤は明らかでなかった.抗甲状腺剤治療によるホルモン改善悪く,TSHレセプター抗体陰性のために施行されたシンチグラムで診断された.稀な疾患であるがホルモン増加が軽微であったために自覚症状なく健診検査異常から見出された.
    結論:健診時に気づかれる甲状腺中毒症は症状が軽く,甲状腺腫や臨床検査値のわずかな異常から診断に至ることが多い.無痛性甲状腺炎の頻度が高い.
  • 宮﨑 恵, 岡田 洋右, 鳥本 桂一, 田中 良哉
    Journal of UOEH
    2019年 41 巻 2 号 165-170
    発行日: 2019/06/01
    公開日: 2019/07/09
    ジャーナル フリー
    症例は74歳,女性,左頸部腫瘤および甲状腺中毒症を認め,当院を受診,甲状腺自己抗体陽性,頸部エコーにて血流亢進像を伴う甲状腺左葉の結節を認め,シンチグラフィで腫瘤状の集積亢進像と周囲のびまん性の弱い集積を認め,マリン-レンハルト症候群と診断した.抗甲状腺薬で加療されたがコントロール困難となり,甲状腺亜全摘術を施行した.病理組織像は,過形成変化やバセドウ病に特徴的な組織所見を認めなかった.以上から
    プランマー病
    の病勢が優位であったと考えられた.シンチグラフィで腫瘤に強い集積と周囲にびまん性の弱い集積を認めるHot in low型の症例では,内服治療では再燃する可能性がある.
  • 橋本 幸枝, 市岡 恵美香, 井口 研子, 坂東 裕子, 近藤 譲, 原 尚人
    日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
    2022年 39 巻 1 号 56-61
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/05/24
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    本邦において自律性機能性甲状腺結節(Plummer病)は比較的頻度の低い疾患であり,小児例は非常に稀である。さらに,機能性甲状腺結節が悪性である頻度は低いと報告されている。今回われわれは機能性甲状腺結節を呈した濾胞性腫瘍の診断で手術を行い,病理組織で広範浸潤型濾胞癌と診断された小児例を経験したため報告する。

    症例は7歳10カ月の女児,左頸部腫瘤を主訴に近医を受診し,血液検査で甲状腺機能亢進が認め,頸部超音波検査では甲状腺左葉に3.5cmの充実性腫瘤を認めた。123Iシンチグラフィで同部に集積があり,Plummer病と診断され手術目的で当院に紹介された。甲状腺左葉切除術を施行したところ,病理組織診断で広範浸潤型濾胞癌と診断された。術後甲状腺機能は速やかに正常化した。その後甲状腺補完全摘術を施行し,再発なく経過している。

    小児における機能性結節は悪性の頻度が高いという報告もあり,小児例では悪性の可能性も考慮した詳細な評価と治療戦略を要する。

  • 三浦 貴徳, 本間 玲子
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2005年 54 巻 1E15
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/11/22
    会議録・要旨集 フリー
    〈緒言〉中毒性単結節性甲状腺腫(以下
    プランマー病
    )は、本邦ではまれな疾患であり、結節性甲状腺腫の1%前後を占めるにすぎない。その治療法としては、手術あるいはアイソトープ療法が選択されるが、手術が選択された場合、術前の甲状腺機能の正常化のためヨウ化カリウムのほか、メチマゾールなどの抗甲状腺薬が使用される。今回我々は、
    プランマー病
    の術前の甲状腺機能のコントロールのために使用したメチマゾール投与後に発熱を伴う関節炎を発祥した症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。〈症例〉症例は、76歳男性。平成14年に当院外科にて胃癌の手術を行い、その後も定期的に通院していた。平成16年12月に行なった胸部CT検査にて右甲状腺の結節を指摘され同年12月29日に当科を紹介された。検査の結果軽度の甲状腺機能の亢進を認め、またエコー上でほぼ右葉全体を占める、一部石灰化を伴う最大径3 cmの腫瘍を認めた。さらに、甲状腺シンチグラフィーを施行したところ、腫瘍に一致してhot noduleを呈したため、
    プランマー病
    と診断した。治療として、手術療法を選択し、術前の甲状腺機能コントロールのため、平成17年2月24日より、メチマゾール30 mg/日投与を開始した。しかし、3月8日に腰痛および微熱が出現、翌日には左肩関節痛も出現し、発熱も39℃台となったため、メチマゾールの副作用を疑い内服を中止した。しかし、発熱は持続し、3月11日には左肘関節の著しい腫脹および疼痛が出現したためプレドニゾロン20 mg/日開始したところ症状は著明に改善、プレドニゾロンも徐々に減量し3月22日に中止した。その後も関節炎の再発はなく経過し、ヨウ化カリウムの投与にて甲状腺機能のコントロールを行ない4月6日に当院耳鼻咽喉科にて手術を施行した。〈考察〉抗甲状腺薬は、甲状腺機能更新症の治療薬として汎用されている薬剤であるが、その副作用も報告されている。最も多い副作用は皮疹であるが、頻度は少ないものの無顆粒球症などの重篤な副作用も知られている。一方で、抗甲状腺薬によってリウマチ様症状が出現することも報告されており、全身性エリテマトーデス、ANCA関連血管炎などの症状を呈する場合ステロイドの投与も必要になることもある。抗甲状腺薬による関節痛は、比較的経度の場合が多いが内服中止後も数週間持続することも報告されており、本症例のように症状が比較的強い場合にはステロイドの投与も考慮すべきであると考えられた。
  • 藤原 良平, 内野 眞也, 野口 志郎, 速水 康介, 北野 睦三, 寺尾 恭一, 土井 勝美
    日本気管食道科学会会報
    2016年 67 巻 4 号 272-277
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/25
    ジャーナル 認証あり

    自律性機能性甲状腺結節 (autonomous functioning thyroid nodule : AFTN) は,甲状腺の結節性病変が自律性にホルモンを分泌し甲状腺中毒症を呈する病変である。今回われわれは,2004年から2013年までの間に野口病院でAFTNと診断し手術的加療を行った63例について検討した。手術により甲状腺中毒症は全例是正され,合併症として永続性・一過性反回神経麻痺は認めず,永続性副甲状腺機能低下症を3例 (5%),一過性副甲状腺機能低下症を4例 (6%) に認めた。組織型は,単発性の機能性結節53例のうち31例 (58%) が濾胞腺腫であり,多発性の機能性結節10例のうち5例 (50%) は腺腫様甲状腺腫であった。また,機能性結節そのものが癌であった症例が3例 (5%) あり,機能性結節そのものは良性であったが癌を合併していた症例が15例 (24%) あった。AFTNの治療としては,手術的加療や131I内用療法が主体となるが,このことを十分ふまえた上で治療方法を選択する必要がある。

  • 石井 均, 森 徹, 高山 英世, 小西 淳二, 笠木 寛治, 遠藤 啓吾, 鳥塚 莞爾
    日本内分泌学会雑誌
    1978年 54 巻 12 号 1399-1406
    発行日: 1978/12/20
    公開日: 2012/09/24
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    In 1913 Plummer presented the concept of two distinct types of hyperthyroidism : exophthalmic goiter and adenomatous goiter. Thereafter the latter was divided into two; these are multinodular toxic goiter (MTG) and toxic nodular goiter. MTG is known to be somewhat prevalent in foreign countries; however, the incidence of MTG in Japan is extremely low.
    In this paper, we present three cases of MTG disclosed by clinical and laboratory findings. The main features of these patients are as follows :
    1) They were all young females with no apparent exophthalmos-and no history of antecedent non toxic multinodular goiter.
    2) On palpation, their goiters were found to be multinodular and soft, and cyst formation was found in two of them.
    3) On thyroid scintiscanning, two of them showed diffusely irregular uptake patterns, and one of them had a cold nodule simultaneously; however, the remainder showed uniform accumulation.
    4) Serum T4 concentrations were normal or slightly elevated, but serum T3 values were markedly elevated (T33 toxicosis). Positive suppression by oral T3 administration was ob-served in two of them, but TRH tests were negative in all.
    5) LATS and HTACS (Human Thyroid Adenyl Cyclase Stimulator) levels were normal in all, but an abnormal TBII (Thyrotropin Binding Inhibitor Immunoglobulin) level was found transiently in one.
    6) Histopathologic examinations revealed pictures of adenomatous goiter with hyperplastic epithelium in all. But in one case with transient TBII, chronological observations of a needle biopsied specimen revealed gradual resemblance to that of Graves' disease.
    7) From the above findings, we concluded that the patients had MTG, but that it was slightly different in nature from that frequently seen in foreign countries. Furthermore, we would like to propose the possibility that MTG might develop into Graves' disease.
  • 小久保 健太郎, 林 昌俊, 栃井 航也, 高橋 啓, 松本 光善
    日本臨床外科学会雑誌
    2014年 75 巻 8 号 2110-2113
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/02/28
    ジャーナル フリー
    症例は61歳の女性.2カ月前より易疲労感・体重減少を自覚し近医を受診し,甲状腺機能亢進症の疑いで当院を紹介受診した.甲状腺左葉に弾性軟で可動性良好な腫瘤を触知し,気管の偏位を認めた.血液検査でfT3高値,fT4正常,TSH低値,TSHレセプター抗体(第3世代)高値でありBasedow病と診断した.頸部CTでは甲状腺左葉下極に90×38mm大の腫瘍を認めた.99mTcシンチグラムでは甲状腺左葉に一致した強い集積と右葉に淡い集積を認めた.以上より,Marine-Lenhart症候群と診断した.機能性腫瘍であること,巨大な腫瘍であることより手術の方針とした.手術は右葉を0.6g残す甲状腺亜全摘術を施行した.病理所見にて硝子化索状腫瘍を認め,硝子化索状腫瘍によるMarine-Lenhart症候群と診断した.
  • 池窪 勝治, 橋本 さおり, 伊加 加奈子, 倉橋 由里子, 船塚 理恵, 神野 勉, 石蔵 裕子, 島屋 真希, 石原 亨介
    総合健診
    2016年 43 巻 5 号 567-575
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/11/01
    ジャーナル オープンアクセス
     2012年1月から2015年3月までの3年3カ月間に、健康ライフプラザを受診し、胸部X線検査を受けたのべ52,516名(男性;28,052名、女性;24,464名)を対象として、胸部正面像の読影により、気管偏位につき後ろ向き検討を行った。甲状腺疾患に起因する気管偏位が49例(0.1%)に認められた。49例中13例の気管偏位例は、受診時に甲状腺超音波検査(US)により長径が10mm以上の結節・のう胞と診断された220例のグループから検出された。
     気管偏位の程度を偏位I-IVに分類し判定した。気管偏位の原因の追究は診療録における現症、既往歴、家族歴、甲状腺機能検査および診療情報提供書などを詳細に調査し、判定した。
     49例における気管偏位の割合は偏位I;14例(28.6%)、偏位II;11例(22.4%)、偏位III;12例(24.5%)および偏位IV;12例(24.5%)であった。気管偏位の原因疾患の割合は、良性結節が26例(53%)、良性結節・橋本病4例(8%)、橋本病7例(15%)、バセドウ病と甲状腺腫は各3例(6%)であった。乳頭癌、濾胞性腫瘍、従隔内甲状腺腫、
    プランマー病
    および多発性甲状腺のう胞はいずれも各1例(2%)であった。
     以上の研究結果から、胸部X線検査による気管偏位の検出においては、甲状腺疾患を念頭におき精査を行うことが重要であると思われる。
  • 司会:北野 博也, 演者:家根 旦有
    日本耳鼻咽喉科学会会報
    2016年 119 巻 4 号 488-490
    発行日: 2016/04/20
    公開日: 2016/05/27
    ジャーナル フリー
  • 根岸 清子, 市村 輝久, 佐藤 悦子, 榎本 秀樹
    日本総合健診医学会誌
    1988年 15 巻 2 号 107
    発行日: 1988/12/29
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 日本臨床外科学会雑誌
    2001年 62 巻 supplement 号 431-440
    発行日: 2001/09/10
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
  • 紫芝 良昌
    日本内科学会雑誌
    1997年 86 巻 9 号 1743-1747
    発行日: 1997/09/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
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