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クエリ検索: "プロドラッグ"
2,807件中 1-20の結果を表示しています
  • 水間 俊
    Chem-Bio Informatics Journal
    2008年 8 巻 2 号 25-32
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/09/16
    ジャーナル フリー
    経口吸収性を改善する方法の一つである
    プロドラッグ
    化(Prodrugging)を合理的にデザインするための方法を、薬物動態速度論の因子から提案した。著者らが既報において確立した腸管吸収における薬物速度論モデルを基に、
    プロドラッグ
    の吸収動態(
    プロドラッグおよびプロドラッグ
    からドラッグへの代謝、それらの膜輸送)の数学モデル式を誘導した。ドラッグの吸収の場合とを比較し、
    プロドラッグ
    化により腸管膜透過性が改善する場合について、分類した。これらの分類は、
    プロドラッグ
    およびドラッグの動態特性の条件に基づき行い、実験結果データとの関連づけを行った。すなわち、先ず、腸管組織への取り込みクリアランスにおけるデータの比較を行い分類される。次に排出クリアランスにおけるデータ比較により分類される。最後に、
    プロドラッグ
    からドラッグへの代謝クリアランスにおける条件が提示され、場合によっては、代謝クリアランスデータは不要である。これらにより、対象
    プロドラッグ
    が吸収改善を行うことができるか否か、できないとすればどの過程に問題があるのかが明らかにできる。このように本論文では、これらの一連の分類、基準を提案し、開発早期段階における
    プロドラッグ
    の医薬品候補化合物の評価選択を行える一方法として期待される。
  • 水間 俊
    Chem-Bio Informatics Journal
    2008年 8 巻 3 号 58-68
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/01/16
    ジャーナル フリー
    経口投与を可能とする有効な吸収改善
    プロドラッグ
    、すなわち経口化
    プロドラッグ
    を開発する上で必要となる薬物動態速度論的アプローチ法を提唱した。本報告では、前報の生体膜透過過程に加え、経口投与された薬物の管腔内における分解性/代謝性の因子を考慮し、より実際的な状況をモデル化した。吸収率は、
    プロドラッグおよび管腔内でプロドラッグ
    から生成したドラッグの吸収への寄与率(fc,dd)、それぞれの吸収クリアランスで表されるが、このような管腔内の分解/代謝の因子を組み込んだ吸収率の予測式は報告例が無い。また、有効な経口
    プロドラッグ
    の分類と基準(the kinetic classification and criteria of orally effective prodrugs (KCCOEP))には、前報(Chem-Bio Informatics Journal, 8, 25-32 (2008))における膜透過過程における輸送と代謝のパラメーターに加えてfc,ddが加わり、管腔内の分解性/代謝性は
    プロドラッグ
    の有効性の判断に大きく影響を与える因子であることが示された。本方法に従って現在使用されている経口化成功
    プロドラッグ
    のレナンピシリンの評価を行ったところ、レナンピシリンの吸収クリアランスはレナンピシリンの活性体(ドラッグ)であるアンピシリンの値より極めて高いものの、吸収率としての改善率はその値に対応しておらず、これは高いfc,ddに起因していることが明らかとなった。これらのことから、現在使用されている経口化
    プロドラッグは各プロドラッグ
    間で程度の差はあるものの管腔内では分解/代謝が起こっていることが充分考えられる。したがって、合理的経口
    プロドラッグ
    の開発にはこのfc,ddの値の評価が、生体膜透過性の評価と同様に極めて重要であることが示された。
  • 小笹 弘貴
    ファルマシア
    2019年 55 巻 4 号 343
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/01
    ジャーナル フリー
    プロドラッグ
    化は,創薬研究において重要な手法の1つである.
    プロドラッグ
    体は酵素的あるいは化学的反応により活性体へと変換されることで,活性体の物理化学的性質を変化させ,その欠点を克服する.Pelletierらは,ジペプチド
    プロドラッグ
    化という珍しいアプローチで本手法に挑戦しており,本稿で紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) Pelletier J. et al., ACS Med. Chem. Lett., 9, 752-756(2018).
    2) McDonnell M. et al., Bioorg. Med. Chem., 20, 5642-5648(2012).
  • 福田 英三, 今山 修平
    西日本皮膚科
    1991年 53 巻 1 号 70-76
    発行日: 1991/02/01
    公開日: 2011/09/29
    ジャーナル 認証あり
    1984年から1989年までの6年間に本邦において報告された薬疹の症例872例を集録し, 原因薬剤別に系統分類して, 「薬疹情報」VOL21)として編集した。こうして得られたデータをもとに, 性別·年齢, 薬剤別頻度, 病型分類別頻度, 多剤感作薬疹, 薬剤投与開始から発症までの期間, 検査·試験およびその陽性率, 若年者と高齢者における薬疹, 重症型,
    プロドラッグ
    と薬疹について検討し, 下記の結果を得た。
    1. 広範囲の薬剤から重症型を含む薬疹が発症している。薬効大分類別に原因薬剤リストを作成したところ, 上位の薬剤に関して言えば, その占める割合の差が縮小しつつあつた。
    2. 加齢とともに薬疹の増加傾向が認められた。年令別にはとくに30歳以上に顕著で, その占める割合は83.8%であつた。
    3. 比較的新しい薬剤にて光線過敏症型薬疹が増加している。
    4.
    プロドラッグ
    による薬疹の報告が散見される。
    という近年の傾向が明らかとなつた。
  • 金子 久美子, 水島 裕
    炎症
    1981年 1 巻 2 号 316
    発行日: 1981/01/01
    公開日: 2010/04/12
    ジャーナル フリー
  • 水間 俊
    日本薬理学雑誌
    2009年 134 巻 3 号 142-145
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/09/14
    ジャーナル フリー
    腸管代謝は経口薬が循環血中に入るまでの初期に起こる過程であり,吸収率,肝アベイラビリティとともに重要な因子である.近年,腸管のCYP3Aによる第I相酸化代謝が経口バイオアベイラビリティを低下させるという認識が深まりつつある.さらに,最近,第II相代謝の抱合代謝についても,SULT1A3による硫酸抱合代謝,UGT1A8,UGT1A10などによるグルクロン酸抱合代謝が経口バイオアベイラビリティに大きなインパクトを与えることが明らかになった.これはプレシステミック臓器アベイラビリティとして評価すると肝代謝よりも大きなインパクトである.一方,視点を変えるとドラッグデリバリーの観点からも腸管代謝は興味深い.例えば,
    プロドラッグ
    が活性薬物になる(程度の差はあるが)過程にもなり,トランスポーターを介した吸収ルートを利用する
    プロドラッグのプロドラッグ
    (プレ
    プロドラッグ
    )への展開なども期待される.
  • 杉江 秀夫, 杉江 陽子, 鶴井 聡, 伊藤 政孝, 宮本 礼子, 松田 二三子
    脳と発達
    1992年 24 巻 1 号 79-80
    発行日: 1992/01/01
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Pivalic acidを側鎖にもつ
    プロドラッグ
    服用による2次性低カルニチン血症について報告した.病態として尿中へのpivaloyl carnitineとしてのカルニチンの体外喪失によるものと考えられた.今後同様の
    プロドラッグ
    が開発されつつあるが, 特に小児においては使用する際に注意が必要である.
  • 田邉 一仁
    Drug Delivery System
    2015年 30 巻 5 号 446-453
    発行日: 2015/11/25
    公開日: 2016/02/25
    ジャーナル フリー
    筆者らは、薬剤の副作用の軽減を目標に、X線活性化型の
    プロドラッグ
    の開発を進めてきた。この
    プロドラッグ
    とは、化合物そのものは毒性を示さないが、X線照射によって構造が活性な薬剤へと変わり、効果を発現するスマートな薬剤である。薬剤を
    プロドラッグ
    化することによってX線照射した病変部でのみ抗がん活性を発現できることから、薬剤が抱える副作用の問題を解決できると考えた。筆者らはアジドメチル基、インドールキノン基、ジスルフィド結合等のX線還元反応を受けて結合開裂を生じる官能基を見出し、各種
    プロドラッグ
    を設計してきた。本稿では、筆者らが進めてきた低分子抗がん剤、核酸医薬品、および薬剤運搬システムのX線照射による活性制御について、分子設計の視点から解説する。
  • *石塚 智子, 藤森 いづみ, 吉ヶ江 泰志, 久保田 一石, Veronika ROZEHNAL, 村山 宣之, 泉 高司
    日本毒性学会学術年会
    2014年 41.1 巻 S20-3
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/08/26
    会議録・要旨集 フリー
    活性を有する親化合物の化学修飾によりADME特性の改善や毒性の軽減を可能とする
    プロドラッグ
    化では、活性体を生成する代謝活性化酵素の理解が
    プロドラッグ
    の薬効や安全な臨床使用に重要な意味を持つ。代謝活性化酵素の個体差や薬物間相互作用による活性低下は薬効の減弱あるいは欠落を招き、さらには
    プロドラッグ
    体の曝露上昇による予期せぬ毒性発現を引き起こす可能性がある。
    演者らは、
    プロドラッグ
    タイプのアンジオテンシン受容体拮抗薬であるオルメサルタンメドキソミル(OM)の代謝活性化酵素として、当時機能未知であったヒト加水分解酵素カルボキシメチレンブテノリダーゼ(CMBL)を同定した(Ishizuka et al., J Biol Chem 285:11892-11902, 2010)。哺乳類細胞に発現させたヒトCMBLは、代表的な加水分解酵素であるカルボキシルエステラーゼやコリンエステラーゼと異なる基質特異性や阻害剤感受性を示した。本発表では、CMBLのヒト肝臓および小腸中の個体差や非臨床試験動物の選択に重要な種差など、基礎的な酵素特性を併せて紹介する(Ishizuka et al., Drug Metab Dispos 41:1156-1162, 2013; 41:1888-1895, 2013)。ヒト小腸サイトソルのin vitro代謝クリアランスから、経口投与されたOMは吸収過程でそのほとんどが小腸CMBLにより活性体に変換されると考えられる。小腸で代謝活性化を受ける
    プロドラッグ
    には、代謝活性化の副産物である
    プロドラッグ
    フラグメント(OMではジアセチル及びその代謝物が生成する)の循環血中での不要な曝露を避けられるという利点がある。加えて、ヒト血漿中の酵素パラオキソナーゼ1も非常に高いOM加水分解活性を有しており、この
    プロドラッグ
    の完全な代謝活性化に寄与している。複数の酵素の関与により、いずれかの酵素に活性変動があったとしてもOMの代謝活性化は大きく影響を受けないものと考えられた。
  • 渡辺 一功, 池本 秀雄
    CHEMOTHERAPY
    1984年 32 巻 Supplement8 号 288-291
    発行日: 1984/11/30
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    鐘紡株式会社薬品研究所で創製され, 同社と鳥居薬品株式会社で開発された経口用Ampicillin (ABPC) の
    プロドラッグ
    であるLenampicillin (KBT-1585, LAPC) を呼吸器感染症13例に投与し, その臨床効果と副作用などについて検討した。
    対象症例は男性5例, 女性8例, 年齢分布は18歳より72歳 (平均年齢58歳) に及び, 疾患の内訳は急性気管支炎9例, 肺炎2例, 急性咽頭炎1例, 気管支拡張症に感染を伴った1例の計13症例である。本剤の投与方法は1日1,000 mg分4経口投与9例, 1日750mg分3経口投与4例で, 投与日数は4日より12日 (平均投与日数6.8日), 総投与量は3.0gより11g (平均投与量6.3g) であった。
    臨床効果は有効11例, やや有効1例, 無効1例で有効率は84.6%である。疾患別では急性気管支炎9例中, 有効8例, やや有効1例, 肺炎2例, 急性咽頭炎1例はすべて有効, 気管支拡張症に感染を合併した1例は無効であった。細菌学的効果は13例中8例に喀痰培養を試みたが, 7例が正常細菌叢のみで, 1例にH. influenzaeが分離された。
    副作用については本剤投与による発疹, 発熱, 嘔気, 嘔吐, 下痢などの臨床症状はなく, また調べえた臨床検査値でも本剤によるとおもわれる異常値は認められなかった。
    このような臨床成績から, 本剤は呼吸器感染症に有用な抗生剤と考えられた。
  • 三島 万年, 阿部 信也, 小林 精一, 杠 輝昭, 大和 千靱, 木下 健策, 三宅 康夫
    薬物動態
    1989年 4 巻 4 号 419-433
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    14C-IMFおよびこれとほぼ等モルに相当する14C-INDをラットに経口投与し,両化合物の体内動態を比較検討した.さらに,IMFの動態的特微を明らかにするため,ラットの培養滑膜細胞を用いてIMFの細胞内への取り込みとINDの遊離について検討した.
    IMFは胸管リンパを介し未変化体として吸収され,その吸収率は5mg/kg投与で約12%であった.また,一部門脈を介して吸収され,経口吸収率は約20%と推定された.経口投与(5mg/kg)後の血液中放射能濃度のTmaxは,投与剤型により2~6時間と変動したが,AUC(0~24時間)はほぼ同等であった.この血中濃度のAUCは,ほぼ等モル投与の14C-IND(3mg/kg)の約1/4~1/7であった.また,IMFの投与量とAUC間には直線関係は認められず,5mg/kg以上で吸収率が低下することが示唆された.IMF投与後,多くの組織中放射能濃度は4~6時間で最高値を示し,肝臓,副腎および脾臓中濃度は血漿中濃度より高値を示した.INDを投与した場合には,血漿中濃度が最も高く,両化合物間で明らかに生体内挙動に差異が認められた.
    IMF投与後の血漿中では,放射能の大半はINDとして存在したが,肝臓,副腎および脾臓では未変化体濃度が高かった.これらの結果から,IMFはINDに比ぺ組織移行性に優れることが示された.3C14C-IMFを投与すると,投与後6日までに投与放射能の14%が尿中へ,91%が糞中へ排泄された.3H-IMFの培養滑膜細胞への取り込みは,3H-INDに比べ約70倍高かった.また,細胞内でIMFは加水分解を受けINDを遊離し,その加水分解活性はPMN因子を添加することにより高くなった.IMFのイヌおよびヒトの血漿蛋白への結合率(in virto)は98%であった.
  • 金子 久美子, 星 恵子, 水島 裕
    炎症
    1981年 1 巻 2 号 309-311
    発行日: 1981/01/01
    公開日: 2010/04/12
    ジャーナル フリー
    Recently prodrugs are developed in various kinds of medicines. These prodruges are absorbed from gastrointestinal tract in inactive forms, and then converted to active forms mainly in the liver. In the field of non-steroid anti-inflammatory drugs, prodrugs are also being developed.
    Using carrageenin edema method, we evaluated the four produrugs : Fenbufen, Sulindac, Suxybuzone and Acemethacine. By local Administratior, prodrugs show less antiinflammatory effects than active metabolites.
    Then we discussed the appearance of side effects in the data of clinical trials carried out at many institutes. We found that the administration of prodrugs cause less side effects, especially the gastrointestinal ones, than that of active drugs.
  • 三島 万年, 水尾 均, 杠 輝昭, 大和 千靱, 三宅 康夫
    薬物動態
    1989年 4 巻 4 号 435-445
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    ゴマ油に溶解した14Cで標識したインドメタシンファルネシル(14C-IMF)5mg/kgをラットに14日間反復経口投与し,血中濃度,分布,排泄および代謝物について検討した.
    (1)経口投与6時間後(最高血中濃度時)の血液中放射能濃度は,反復投与により約1.2倍に上昇した.他方,毎回投与24時間後の血液中放射能濃度は低濃度であったが,初回投与に比べて14回投与後で約2倍の上昇を示した.反復投与による尿・糞中への経日的な放射能の排泄率は,尿中で投与放射能の10~13%,糞中で82~85%であった.この結果から排泄における反復投与の影響は認められなかった.また,反復投与における吸収速度および排泄速度の著しい変動は認められなかった.
    (2)組織中の放射能濃度(脂肪を除く)は14回反復投与により増加したが,その増加は初回投与時の各組織中濃度に対して2倍以内であった.他方,脂肪中の放射能濃度は,反復投与により約5倍に増加したが,投与期間中に血液中濃度を上回ることはなかった.
    (3)血漿中放射能濃度の多くを占めるインドメタシン(IND)濃度は,反復投与によって1.2~1.4倍に上昇した.他方,血漿中のIMFは低濃度であったが,反復投与により初回投与時の3.3倍高くなった.肝臓,副腎および脾臓中では,IND濃度に比較してIMF濃度が高く,反復投与によりIMF濃度は1.4~1.7倍上昇した.腎臓中では血中と同様にIND濃度が高く,その濃度は反復投与によっても変動しなかった.
    (4)糞中へ排泄された放射能の70~80%は未変化体のIMFであった.代謝物はINDのDM-IND,DB-INDおよびINDの抱合体が主であった,尿中では未変化体の排泄は認められず,代謝物は極性代謝が最も多く,次いでDB-IND,DM-IND,DMB-INDおよびその抱合体の順に多かった,
  • 今井 輝子
    薬剤学
    2005年 65 巻 2 号 73-77
    発行日: 2005年
    公開日: 2019/04/20
    ジャーナル フリー
  • 原 鐵晃, 内藤 博之, 正岡 亨, 占部 武, 藤原 篤
    CHEMOTHERAPY
    1988年 36 巻 Supplement1 号 983-990
    発行日: 1988/05/20
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新しく開発された経口セフェム系抗生物質CS-807の婦人科領域における臨床効果を検討し, 以下の結果を得た。
    1) 臨床的効果: 婦人科感染症38例 (子宮内感染17例, 骨盤内感染8例, 付属器炎7例, 外性器感染症6例) に, CS-807を1回100mg または200mg, 1日2回から3回経口投与し, 著効7例 (18.4%), 有効20例 (52.6%), 無効11例 (28.9%) で, 有効率は71.1%(27例/38例) の成績が得られた。
    2) 細菌学的効果: 検出された18菌種, 34菌株に対する菌消失率は60.9%であり, 単独菌感染例で63-2%, 複数菌感染例では50%であった。
    3) 本剤の投与によると考えられる臨床検査値異常は認められなかった。副作用については, 投与中1例に軽い嘔気が認められた。
  • 矢田 登
    ファルマシア
    1979年 15 巻 11 号 1031-1035
    発行日: 1979/11/01
    公開日: 2018/08/26
    ジャーナル フリー
  • Isotaxelのデザインと合成
    林 良雄, *Mariusz Skwarczynski, 濱田 芳男, 相馬 洋平, 木村 徹, 木曽 良明
    反応と合成の進歩シンポジウム 発表要旨概要
    2003年 29 巻
    発行日: 2003/09/24
    公開日: 2004/03/16
    会議録・要旨集 フリー
    O–N分子内アシル転移反応に基づいて新規水溶性paclitaxel (1)
    プロドラッグ
    がデザインされた。この
    プロドラッグ
    Isotaxel (2)はpH-dependentなO–N分子内アシル転移反応により、副生成物なしに、1に変換する (Figure 1)。Paclitaxel (1) が有益な抗ガン剤であることは周知の事実であるが、一方で、難水溶性という性質 (0.00025 mg mL−1) が、臨床使用上の大きな欠点となっている。 そこで本研究では、難水溶性克服を目指した新規水溶性
    プロドラッグ
    、Isotaxel (2)のデザインと化学合成を検討した。すなわち、出発物質であるphenylisoserineをoxazolidine誘導体へと導き、続いてBaccatin III誘導体とラセミ化なくカップリングする経路を用いた。その結果、全8工程を収率58%という高収率で目的物2を得ることに成功した (Scheme 1)。本水溶性
    プロドラッグ
    は、親化合物に比べ高い水溶性(1,800倍)と、生理条件(pH 7.4) において適度な半減期を有し、O–Nアシル分子内転位反応により親化合物1に完全に化学変換された。尚、この変換において副生物をまったく生成しないため、毒性やmedical economicsの点でも優れている。
  • 豊永 翔
    ファルマシア
    2014年 50 巻 4 号 345
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/06/01
    ジャーナル フリー
    薬物の経口投与時のバイオアベイラビリティ(bioavailability:BA)の指針として生物薬剤学分類システム(biopharmaceutics classification system:BCS)があり,薬物は水溶性と膜透過性に基づいて4つに大別される.そのうち,難水溶性・易透過性薬物(BCSクラス2薬物)のBA向上に関しては,微粒子化などの製剤技術が多く知られている.一方,易水溶性・難透過性薬物(BCSクラス3薬物)のBA向上に関しては,
    プロドラッグ
    化による脂溶性向上が主であり,製剤技術の報告はあまり多くない.しかしながら,
    プロドラッグ
    を活性体へと変換する酵素の種差・個人差が開発上の問題となることもあり,
    プロドラッグ
    化以外の選択肢があることが望ましい.そこで本稿では,添加物を用いるという簡易な方法によってBCSクラス3薬物の経口投与時のBA向上に成功した論文を紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) FDAホームページ http://www.fda.gov/downloads/Drugs/GuidanceComplianceRegulatoryInformation/Guidances/UCM070246.pdf
    2) Holmes E. H. et al., PLOS ONE, 8, e61853 (2013).
    3) Aungst B. J. et al., AAPS J., 14, 10-18 (2012).
  • 福田 英三, 今山 修平
    西日本皮膚科
    1990年 52 巻 4 号 707-711
    発行日: 1990/08/01
    公開日: 2011/10/06
    ジャーナル 認証あり
    本邦において報告された薬疹を原因薬剤別に分類·集録する過程で
    プロドラッグ
    の薬疹の存在に気付いた。ここではとくに合成ペニシリン類のバカンピシリンの薬疹を取り上げ,
    プロドラッグ
    の観点から症例を検討し, つぎのように推論した。バカンピシリンによる薬疹とは, 腸管での吸収過程を経て生じたアンピシリンの薬疹である可能性が高い。したがつてバカンピシリンで論じられていた交叉反応は, 復元されたアンピシリンとの交叉反応を論じていたと考えられる。
  • 齋藤 玲, 富澤 磨須美, 中山 一朗, 佐藤 清
    日本化学療法学会雑誌
    1996年 44 巻 Supplement1 号 238-242
    発行日: 1996/03/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    NM441は新しい
    プロドラッグ
    型のピリドンカルボン酸系抗菌剤である。
    臨床分離保存株7菌種216株について, 抗菌活性体NM394のMICを測定した。MIC90は, methicillin-susceptibleStaphylococcus aureus (MSSA) 12.5μg/ml, methicillin-resistantS. aureus (MRSA) >100μg/ml, Eschenichta coli0.10μg/ml, Klebsiella pneumoniae0.10μg/ml, Serratia marcescens12.5μg/ml, Morganella morganii0.10μg/ml, Pseudomon asaennginosa3.13μg/mlであった。ほとんどの菌種で同系統の抗菌剤であるnorfloxacin (NFLX), ofloxacin (OFLX), ciprofloxacin (CPFX), lomefloxacin (LFLX), tosufloxacin (TFLX) とほぼ同等の抗菌力を示した。
    17例の内科領域感染症の患者 (慢性気管支炎9例, 感染を伴った肺線維症および珪肺各2例, 感染を伴った陳旧性肺結核および気管支拡張症各1例, 細菌性肺炎およびマイコプラズマ肺炎各1例) に, NM441を1回100~200mg, 1日2回, 7~14日間投与し, 臨床効果の検討を行った結果, 有効率は88.2%であった。細菌学的効果は菌が検出された9例のうち, 8例が「消失」, 1例が「部分消失」であった。副作用および臨床検査値異常は認められなかった。以上より, 本剤の優れた有効性および安全性が確認された。
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