本研究では, メンタル
ワークロード
研究の個人差調整の一指針として, 問題処理方略と主観的
ワークロード
の関係を検討した. 実験は, 呈示情報の名辞の属性の異なる4種類の照合課題を用いて行った. 問題処理方略群を言語的処理方略群, 空間的処理方略群, および混合処理方略群に分類 (MacLeod and Hunt, 1978) して検討した結果, (1) 同じ呈示情報でもその処理方略には個人差が存在し, 主観的
ワークロード
は, 言語的処理群が空間的処理群よりも高い値を示した. (2) 主観的
ワークロード
の軽減には, 空間的処理群は照合時の, 言語的処理群は理解時の認知的負荷の減少が有効という知見が得られた.
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