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クエリ検索: "上行大動脈"
9,487件中 1-20の結果を表示しています
  • 森 優
    Archivum histologicum japonicum
    1955年 9 巻 2 号 139-141
    発行日: 1955/10/20
    公開日: 2009/02/19
    ジャーナル フリー
    犬の
    上行大動脈
    から冠状動脈以外に5本の細枝が出るのを連続切片によって確めた. 1本は
    上行大動脈
    と大動脈弓との境から, 2本は
    上行大動脈
    の右壁から, 残りの2本は左壁から発する. これ等の細枝は大動脈の中層の粗なる部分を外方に進み, 次で, 密なる層に入り, 遂に, 大動脈の外側に出て, 冠状動脈の枝と吻合する.
  • 永松 仁, 谷本 京美, 上田 みどり, 石塚 尚子, 堀江 俊伸, 細田 瑳一, 橋本 明政, 平山 統一, 黒澤 博身, 里見 元義, 門間 和夫
    心臓
    1994年 26 巻 2 号 147-151
    発行日: 1994/02/15
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
    症例は26歳の男性.喀血を主訴に来院し,聴診上第二肋間胸骨左縁にて連続性雑音を聴取し,心電図上は左室肥大を認めた.患者は,5歳時に心臓カテーテル検査および心血管造影を受けており,右肺動脈
    上行大動脈
    起始症兼動脈管開存ならびに重篤な肺高血圧症が認められていた.今回,再び心臓カテーテル検査を施行したところ,約20年の自然経過で右肺の肺高血圧(44/16(24)mmHg)が軽減していた.外科的治療を行い,右肺動脈はダクロングラフトにて肺動脈幹に吻合し,動脈管は結紮した.手術成功例としては最年長例と思われる.術後経過は良好で現在無症状である.
  • 井出 浩一郎, 佐野 倫生, 大和 雄, 澤田 智一, 坂野 友啓, 森岡 聡
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2016年 59 巻 6 号 1171-1172
    発行日: 2016/11/01
    公開日: 2017/02/16
    ジャーナル 認証あり
  • 木村 南樹, 権藤 道雄, 石崎 驍, 吉雄 幸治, 園田 康男, 御厨 美昭, 今村 俊之, 岩永 敦, 古賀 秀隆, 藤原 恒夫
    心臓
    1976年 8 巻 8 号 875-883
    発行日: 1976/08/01
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
    症例は20歳の女性で,小学校入学時に初めて心疾患を指摘されている.最近,登坂時とか急いで歩いた時に,心悸充進,息切れの症状が増加したため,入院した.身長は160cm,体重は50kg.脈拍は毎分90,整で,血圧は120/80mmHgで左右差を認めず,チアノーゼ,パチ指も認めなかった.聴診では第3肋間胸骨左縁にLevineI~II度の駆出性収縮期雑音を聴取し,P2は著明に充進していた.
    胸部レントゲン写真では,心胸郭比57%で,左第1,第4弓は突出し,肺血管陰影は左右とも増強していた.心電図では,両室肥大,右房肥大の所見を認め,肺シンチグラムでは右肺は全て陰影欠損を示した.右心カテにて主肺動脈圧は111/70mmHgと高値を示し,動脈管開存も確認した.逆行性大動脈造影で右肺動脈は
    上行大動脈
    の後面より直接分岐しているのを認めた.本論文では本邦報告例を集計するとともに,本症の頻度,発生,臨宋症状などについて,若干の文献的考察を行った.
  • コントラスト心エコー図およびドップラー心エコー図による診断
    南 頼彰, 鈴木 啓之, 前田 次郎, 平山 健二, 根来 博之, 上村 茂, 小池 通夫
    心臓
    1990年 22 巻 12 号 1387-1390
    発行日: 1990/12/15
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
    発生頻度のまれな
    上行大動脈
    の背側を通る左無名静脈を2例経験した、症例1は右側大動脈弓を伴うFallot四徴症で,症例2は部分肺静脈還流異常を伴う心房中隔欠損症である.本症自体の臨床的意義は少ないが,肺動静脈との鑑別を要し,特に手術が必要な他の心奇形に伴う場合,正確な術前診断は重要である.無名静脈走行異常の診断は,断層心エコー法によりほぼ可能であるが,我々はコントラスト心エコー法およびドップラー心エコー法を併用することで診断をさらに確実にできたので報告する.なお,症例1はFallot四徴症に対する修復手術時にも本症を確認している.
  • 小川 潔, 大塚 匠子, 加藤 克治, 簡 瑞祥, 橋本 和弘, 中村 譲, 松井 道彦, 浜田 朗生, 的場 雅子, 野中 善治
    心臓
    1987年 19 巻 5 号 596-601
    発行日: 1987/05/15
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
    症例1は生後47日の男児で,心断層エコー,心臓カテーテルおよび,心血管造影検査にて,右肺動脈
    上行大動脈
    起始症,三尖弁閉鎖不全,心房中隔欠損および大動脈縮窄と診断した.生後3カ月時に,右肺動脈・主肺動脈直接端側吻合術を施行した.術後主肺動脈圧は正常化したが,術後1年で行った右室造影では,三尖弁閉鎖不全(Sellers3度)は依然持続しており,人工弁置換術を検討中である.
    症例2は生後2カ月の男児で,入院時に著明な呼吸不全,心不全を認めた.心断層エコー,心臓カテーテルおよび,心血管造影検査にて,右肺動脈
    上行大動脈
    起始症と三尖弁閉鎖不全(Sellers 4度)と診断した.本症例は,入院後心不全が急速に進行し死亡した.
    一側肺動脈
    上行大動脈
    起始症の本邦報告例について,生存例と死亡例を比較検討した.両者ともに,乳児期早期より高度の肺高血症を呈しており,特に差は認められなかった.三尖弁閉鎖不全の合併について比較すると,死亡例では明らかに合併頻度が高かった.三尖弁閉鎖不全を合併した10例は,ほとんどが4カ月以内に心不全症状が出現し,うち7例が死亡している.一側の肺動脈
    上行大動脈
    起始症に三尖弁閉鎖不全の合併はまれではなく,合併例では心不全が急速に進行し予後不良であり,早期診断,早期手術が望まれる.
  • 西口 俊裕, 先成 英一, 松岡 裕二, 沖島 寳洋, 鈴宮 寛子, 早川 国男, 佐藤 雄一, 林 透, 住吉 昭信
    心臓
    1984年 16 巻 11 号 1181-1188
    発行日: 1984/11/15
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
    症例1は生後4カ月の男児.生直後より哺乳力低下,体重増加不良,啼泣時のチアノーゼを認め,心室中隔欠損兼肺高血圧症の診断にて経過観察されていたが,心不全にて死亡.剖検にて右肺動脈
    上行大動脈
    起始症兼三尖弁閉鎖不全と診断した.症例2は生後18日の男児で心臓カテーテル検査および心血管造影にて三尖弁閉鎖不全を伴う右肺動脈
    上行大動脈
    起始症と診断した.本症例は心不全が急速に進行したため手術を行ったが死亡した.
    右肺動脈
    上行大動脈
    起始症に三尖弁閉鎖不全を合併した症例の記載はきわめて少なく,本論文にて報告した.また,本症に三尖弁閉鎖不全が合併した症例では心室中隔欠損類似の全収縮期逆流性雑音が胸骨左縁下部に聴取されるので,このような症例に対してはpulsed doppler echocardiographyによる三尖弁閉鎖不全の確認および心室中隔欠損の存在の否定が有用と思われる.
  • (17)解離性大動脈瘤に対する大動脈弁, 上行大動脈同時置換術の経験
    古謝 景春, 田宮 達男
    医療
    1973年 27 巻 9 号 858-859
    発行日: 1973/09/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 田中 常雄, 浅野 満, 野村 拓生, 河野 敦則
    心臓
    2018年 50 巻 6 号 625-630
    発行日: 2018/06/15
    公開日: 2019/06/20
    ジャーナル フリー

     症例は76歳,男性.転倒した際,腰部を打撲し当院緊急入院となった.腰痛は軽快したが入院2週間ほど前より発熱がみられたため精査を行う方針となった.入院1日目,意識障害がみられ多発性脳梗塞と診断された.CT検査を行ったところ

    上行大動脈
    周囲に不整な壁肥厚がみられた.血液培養にてKlebsiella pneumoniaeが検出され,ガリウムシンチグラフィでは上縦隔の異常集積がみられ
    上行大動脈
    感染の可能性が考えられた.脳梗塞急性期のため抗生剤投与による保存的療法を施行しつつ,CT検査により
    上行大動脈
    の形態変化を観察した.感染コントロールは不良であり,入院14日目のCTにて,
    上行大動脈
    に仮性瘤が出現したため
    上行大動脈
    破裂と診断し,入院15日目に準緊急手術を行った.胸骨正中切開,左大腿動脈送血,右房脱血で体外循環を確立し,低体温循環停止下で,
    上行大動脈
    周囲を剥離した.
    上行大動脈
    前面から腕頭動脈にかけて周囲組織と強固に癒着し,周囲脂肪織から膿の排出を認めた.
    上行大動脈
    前面に穿孔部が認められた.
    上行大動脈
    から腕頭動脈周囲の感染部位を可及的に郭清した.リファンピシン浸漬J-Graft 28 mmを用い上行部分弓部大動脈人工血管置換術,右腕頭動脈再建,その後,有茎大網充填を施行した.術後約1年が経過するが,感染再燃はなく良好に経過している.比較的稀な
    上行大動脈
    の感染性動脈瘤を経験した.感染性動脈瘤は急激に変化する可能性が高いため感染が疑われたら,頻回なCT検査による大動脈形態の厳重な観察が必要と考えられた.

  • 三宅 陽一郎, 籏 厚, 大上 賢祐, 田中 哲文, 山本 直樹
    心臓
    2018年 50 巻 9 号 1047-1052
    発行日: 2018/09/15
    公開日: 2019/12/05
    ジャーナル フリー

     症例は74歳男性,右目の上方視野欠損を認めた翌日に当院を受診し,網膜動脈分枝閉塞症と診断された.精査にて

    上行大動脈
    内に浮遊する26×6 mm大の異常構造物を認め,それを起源とした塞栓症と考えられたため,緊急手術が施行された.浮遊構造物の除去と上行置換術を施行し,術中術後経過は良好であり,術後19日目に独歩退院した.術中所見では
    上行大動脈
    に多数の石灰化と,狭基性の付着部位を持つ細長い可動性を有した構造物を認めた.病理学的には石灰化を主核とした膜様構造物であり,網膜動脈分枝閉塞症の塞栓源として妥当であった.
    上行大動脈
    壁に付着する浮遊物で,可動性部分が2 cmを超える大きさのものを経験することは稀であり,報告する.

  • 河住 茂, 酒井 俊太, 桑名 壮太郎, 堀川 龍是, 草間 芳樹, 横山 広行, 早川 弘一
    心臓
    1993年 25 巻 3 号 295-300
    発行日: 1993/03/15
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
    症例は42歳,男性.生下時より心雑音を指摘され,小児期は運動時呼吸困難,時にチアノーゼあり.発育は正常で加齢と共に症状軽減のため精査せず.平成2年9月NYHA III度の心不全症状が出現し11月入院.チアノーゼ,ばち状指,多血症,低酸素血症を認む.3LでLevine5/6度の汎収縮期雑音を聴取.胸部X線はCTR74.5%,右1弓突出,左2弓は丸みを欠き,右肺門陰影増強.心電図はLADと高度な心房負荷を伴うRVH.心エコー図でVSD,高度RVH,大動脈右室起始で僧帽弁と両半月弁との連続性がなく,両大血管右室起始症(DORV)と考えた.心臓カテーテル検査でカテーテルは右室から両大血管へ,またVSDを経て左室へ挿入され,右室圧130/11mmHgで左室圧と等しく,大動脈圧128/80mmHg,肺動脈圧48/17mmHgでvalvular PSあり.酸素飽和度は肺動脈74%,大動脈89%.大動脈DSAで左肺動脈は
    上行大動脈
    から起始.また右大動脈弓,冠状動脈異常の合併あり.MRIでDORV(SDD),VSD related to PAと診断した.なお肺血流スキャンニングは左肺放射活性比の著減あり.本例は内科治療で軽快退院したが,高齢で診断され,また極めてまれな合併奇形を有するDORVの1例であり,ここに報告する.
  • 井上 賢一, 緒方 利安, 三嶋 崇靖, 石橋 英樹, 平井 郁仁, 坪井 義夫
    臨床神経学
    2024年 64 巻 2 号 93-98
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/02/23
    [早期公開] 公開日: 2024/01/20
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    症例は49歳男性で,活動性の高い潰瘍性大腸炎で下血を繰り返していた.某日に左口角下垂,構音障害が出現し,翌日に左上下肢の脱力がみられ救急搬送された.左半側空間無視,構音障害,顔面を含む左片麻痺を呈し,脳MRIで右前・中大脳動脈領域に拡散制限を認めた.造影CTで右内頸動脈起始部閉塞と

    上行大動脈
    血栓を認めたため,大動脈病変を塞栓源とする脳梗塞と診断した.抗血栓療法により,48病日に大動脈血栓は消失した.入院時に血液粘稠度の上昇,proteinase-3-anti-neutrophil cytoplasmic antibody(PR3-ANCA)や抗β2GP1-IgG抗体が上昇していたことから,活動性の高い潰瘍性大腸炎に加え,血液粘稠度や自己抗体の上昇が血栓形成に起因した可能性が考えられた.

  • 植原 裕雄, 堀 貴行, 内山 雅照, 下川 智樹
    心臓
    2021年 53 巻 8 号 853-857
    発行日: 2021/08/15
    公開日: 2022/08/15
    ジャーナル フリー

     抗凝固薬(エドキサバン)内服中に

    上行大動脈
    血栓症を発症し,
    上行大動脈
    人工血管置換術を行った症例を経験したので報告する.症例は79歳,女性.心房細動でエドキサバンを内服していた.突然の腹痛を主訴に近医を受診し,造影CTで腹腔動脈塞栓症を認めたため当院へ搬送となった.入院後精査で
    上行大動脈
    壁に浮遊物を認め,
    上行大動脈血栓症疑いに対して上行大動脈
    人工血管置換術を施行した.病理所見では20×10 mmの有茎性血栓を認めた.術後,血栓の再発はなく,術後21日目にリハビリテーション病院へ転院となった.術後1年目の血栓の再発も認めていない.抗凝固薬内服中に大動脈血栓症を発症した報告は稀であるため,若干の文献的考察を踏まえ報告する.

  • 水田 亮佑, 吉田 賢作
    脳卒中
    2020年 42 巻 1 号 24-28
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/01/24
    [早期公開] 公開日: 2019/10/01
    ジャーナル フリー

    要旨

    上行大動脈
    血栓は,稀であるがembolic strokes of undetermined source(ESUS)の原因となり,迅速な診断,治療が必要である.今回,我々は,右小脳梗塞で発症し,CT アンギオグラフィー(CTA)により早期診断し得た
    上行大動脈
    血栓の1 例を経験したので報告する.直腸癌の術後化学療法中の61 歳の男性が,突然の後頭部痛,めまいで来院した.頭部MRI 検査で右小脳梗塞を認め,CTA で
    上行大動脈
    に20 mm の壁在病変を認めた.
    上行大動脈
    原性の脳塞栓症と診断し,
    上行大動脈
    置換術を施行した.病理検査では,新鮮混合血栓で血栓付着部に動脈硬化性変化を認めた.
    上行大動脈
    血栓はESUS の原因となり,CTA が早期診断に有用である.ESUS の症例では,早期にCTA での大動脈弓部の精査を検討する必要がある.

  • 近藤 健介, 徳永 宜之, 渡邊 達也, 磯田 竜太郎, 森田 一郎, 杭ノ瀬 昌彦
    日本血管外科学会雑誌
    2020年 29 巻 1 号 61-65
    発行日: 2020/02/26
    公開日: 2020/02/26
    ジャーナル オープンアクセス

    52歳男性,突然の胸腹部痛で救急搬送された.造影CTでulcer-like projection, 縦隔内血腫および心囊液貯留を認めたが,intimal flapは認めなかった.心タンポナーデとなり,偽腔閉塞型急性大動脈解離もしくは特発性大動脈破裂の疑いで緊急手術を施行した.縦隔内および心囊内に鮮紅色の血液と血腫を認め,

    上行大動脈
    壁に亀裂部位と血栓様塞栓物を認めた.破裂部位周辺の大動脈には明らかな大動脈解離は認めず,特発性大動脈破裂と診断し,
    上行大動脈
    人工血管置換術を施行した.病理診断では大動脈壁に穿孔,外膜血腫および,cystic medial degenerationを認めた.術後経過は良好で,術後11日目に独歩退院した.特発性大動脈破裂は稀な疾患ではあるが,原因不明の血性心囊液貯留や縦隔内血腫を認めた場合,動脈瘤や大動脈解離の所見は認めなくても,特発性大動脈破裂を念頭に置く必要がある.

  • 木藤 信之, 西 猛, 宮沢 要一朗, 宝田 正志, 長田 信洋, 須藤 憲一, 赤坂 忠義, 大川 恭矩, 伊藤 健二
    心臓
    1984年 16 巻 5 号 475-483
    発行日: 1984/05/25
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
    生後28日の男子.多呼吸とチアノーゼを呈し,上下肢ともbounding pulsesであった.胸骨上・下部にLevine2度の収縮期および拡張期雑音と,PII音の亢進を聴取した.胸部単純X線写真は,心拡大と両肺血管陰影の増強を呈した.心電図は,右軸偏位,右房負荷,右室肥大を示した.心断層エコー図および左室造影で,
    上行大動脈
    の右後方から右肺動脈が起始しているのが認められた.手術は生後36日に行われ,右肺動脈と主肺動脈の間を大動脈の前面を越えてgraftを用いて端側吻合を行った.右肺動脈起始部には狭窄はなく,
    上行大動脈
    後壁にfibrous bandは認められなかった.また主肺動脈の壁は右肺動脈の壁に比べて肥厚していた.術後,肺高血圧は改善し,肺動脈造影ではgraftを通して右肺動脈が左肺動脈とほぼ同時に造影された.本邦では40例の報告があり,根治手術成功例22例のうち,自験例は最年少例である.
  • 11.左心機能評価(2):運動時左心機能評価
    岩瀬 正嗣
    医療
    1991年 45 巻 11 号 1114-1118
    発行日: 1991/11/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 嵯峨根 正展, 杵渕 聡志, 遠藤 仁, 古川 浩, 土居 正知, 小林 俊也
    日本血管外科学会雑誌
    2018年 27 巻 2 号 95-98
    発行日: 2018/03/19
    公開日: 2018/03/16
    ジャーナル オープンアクセス

    症例は49歳,男性.慢性膵炎の急性増悪にて入院した際のCTにて

    上行大動脈
    壁に付着する腫瘤を認め,当科紹介となった.多発脳梗塞も発症しており,さらなる塞栓症のリスクが高いと判断し準緊急で手術の方針とした.
    上行大動脈
    を切開すると大動脈前壁に付着する20 mm大の赤色血栓を認め,容易に剝離可能であった.大動脈壁に肉眼上軽度の動脈硬化所見を認めた.病理学的にも血栓組織の診断であった.
    上行大動脈
    内の血栓は非常にまれであり,治療法についても一定の見解は得られていないが,塞栓症のリスクを考慮して早期の摘出術を施行し良好な結果が得られた.

  • 牧田 幸三
    月刊地域医学
    2022年 36 巻 5 号 67-
    発行日: 2022/05/10
    公開日: 2023/10/17
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 中原 孝, 五味渕 俊仁, 西村 秀紀
    心臓
    2022年 54 巻 1 号 85-91
    発行日: 2022/01/15
    公開日: 2023/01/20
    ジャーナル フリー

     大動脈四尖弁は非常に稀であり,剖検例で0.008-0.033%と報告されている.今回我々は大動脈四尖弁に

    上行大動脈
    瘤を合併した症例に対する手術を経験したので報告する.症例は79歳,男性.
    上行大動脈
    瘤に対して当科外来で経過観察をしていた.労作時の呼吸困難を認め,心臓超音波検査で高度の大動脈弁閉鎖不全と中等度の三尖弁閉鎖不全を認めた.大動脈弁閉鎖不全症,および
    上行大動脈
    瘤に対して手術の方針とした.胸骨正中切開,
    上行大動脈
    送血,上下大静脈脱血で人工心肺を確立し,心停止後に大動脈弁を観察すると,右冠尖と左冠尖の間に余剰冠尖を認める四尖弁であった.大動脈弁形成術を選択し,
    上行大動脈
    置換術,三尖弁形成術も併施した.自己心拍を再開すると大動脈弁に僧帽弁方向,および心室中隔に向かう偏在する中等度の逆流が残存したため,再度心停止とし大動脈弁置換を行った.術後,左半身不全麻痺を伴う脳梗塞を併発したが,リハビリテーションにてADLは改善し,術後28日目に転院となった.大動脈四尖弁に伴う
    上行大動脈
    の拡張も稀な病態であり,文献的考察を加え報告する.

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