医学物理学は、放射線診断、核医学および放射線治療などをはじめ、医学のさまざまな分野において、放射線やその他の物理現象を応用・活用する学問である。画像診断や放射線治療を実践する臨床では、放射線発生装置をはじめとしたハードウェアと装置を制御するソフトウェアが必要となるが、これらハード・ソフトの高精度化と技術の複雑化が急速に進んでおり、臨床において物理工学の知識は必要不可欠となっている。一方で、基礎研究や開発を担う物理工学では、得られた成果の医学応用を目指し、さらなる優れたテクノロジーが臨床に届けられている。この2つ、すなわち、医学と物理工学の架け橋となるのが医学物理士である。2023年5月1日現在、医学物理士資格保有者は1,440名いるものの、本邦特有の事情から、医学物理士の画像診断での活躍の場はほぼなく、放射線治療分野を
本講演では、まずは、医学物理学とはどのような学問か、どんな研究をしているのかを紹介し、続いて臨床に焦点をあて、医学物理士の教育制度、現状、役割、医学への貢献について解説する。
本研究では,刻一刻と変化する将棋の盤面において,将棋初心者でも試合展開やプレイヤの優劣などが一目で分かる機能を実装し,ユーザが将棋の観戦を楽しめるインタフェースを提案する.将棋のプレイヤは相手の玉を詰ませるために戦略をたて,それに基づき駒を動かし試合を運ぶ.将棋の初心者には,プレイヤがなぜこの駒を動かしたのか,指された一手が対局に対してどの程度の影響を与えたのかが不明なことが多い.特に,持ち駒が指されるタイミングやマスの位置については,理由が分かりにくいことがあり,これが初心者にとって観戦をしづらくしている原因の一つと考えられる.このような目に見えない情報を可視化することで,盤面の状況理解が素早くできるようになり,プレイヤの次の一手を予測するといった楽しみ方も可能になると考えられる.本稿では既存研究において実装された観戦支援インタフェースを元にし,持ち駒が指されるまでの手数をゲージにより示し,投入されるタイミングを可視化した.また,指される一手の価値を盤上の駒の価値と位置関係から算出し,ハイライトの強さにより可視化した.改良したインタフェースを用いて観戦支援の効果を考察した.
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