PS-1飛行艇は1960年代に新明和工業が開発した飛行艇で,STOL(Short Take Off and Landing)技術と耐波性技術による高い離着水性能を持つ.その性能は開発から半世紀以上たった現在でも世界一を誇る.PS-1には,大型機に世界で初めて適用されたBLC(Boundary Layer Control)システムなどのSTOL技術,独自の溝形波消し装置などの耐波性技術が適用されており,これら先進的な試みと実績が評価され,日本航空宇宙学会の航空宇宙技術遺産第二号に認定された.
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