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クエリ検索: "佐藤信博"
368件中 1-20の結果を表示しています
  • その化学成分の変化
    高橋 康次郎
    日本釀造協會雜誌
    1974年 69 巻 3 号 144-147
    発行日: 1974/03/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    清酒のように成分面からみて複雑な酒類の熟成を科学的に解明することは, それが適熟期間の短かい点からみても重要かつ難しいテーマである。筆者は
    佐藤信博
    士のもとでこの難しい研究に打ち込んでいる研究者であり, ここにその成果を中心に清酒の熟成について物質の変化の面からのアプローチを解説していただいた。
  • 倉光 潤一
    日本醸造協会誌
    2007年 102 巻 1 号 10-17
    発行日: 2007/01/15
    公開日: 2011/09/20
    ジャーナル フリー
    日本における本格的な官能評価研究は, 昭和30年 (1955年) に, (財) 日本科学技術連盟が, 多分野の専門家を集め官能検査部会を発足させたのが始まりとされている。当時, 酒類の官能評価研究は先導的であり, 元醸造試験所長故
    佐藤信博
    士の「官能検査入門 (1978)」は, 今でも官能評価を行う人が読まなければならない本とされてる。その後, 1996年には日本官能評価学会が設立され, 2004年にはISO規格を参考にJISの改正が行われた。一方で, 日本国内で官能評価について学べるところは, 短期セミナーや食品系大学の一部の講座に限られており, 佐藤氏以降の日本語のテキストも少ないようである。
    本稿では, 食品科学研究で著名なコーネル大学のマスタ-コ-スで官能評価がどのように教えられているか, また, 官能評価を計画する上で注意すべきことなどを, 講義内容を元に紹介していただいた。
  • 肥田 圭介, 佐藤 信博, 池田 健一郎, 大塚 幸喜, 木村 祐輔, 青木 毅一, 細井 信之, 岩谷 岳, 石田 薫, 斎藤 和好
    日本消化器外科学会雑誌
    1998年 31 巻 10 号 2039-2045
    発行日: 1998年
    公開日: 2011/08/23
    ジャーナル フリー
    食道癌術後には過大侵襲により凝固亢進状態が生じ術後合併症, 臓器障害の発生に関与することが知られている. 食道癌術後凝固線溶系に対するメチルプレドニゾロン (MP) 術前投与の効果を検討する目的で胸部食道癌20例を対象として, MP10mg/kg投与群10例 (MP群), 対照群10例 (C群) を無作為に割り付け検討を行った. 術後C群では血小板数の低下, APTTの延長, AT-III, Plgの低下と凝固亢進, 線溶抑制状態を認めたが, MP群ではAPTTの延長とAT-IIIおよびPlgの低下が有意に抑制されていた. IL-6, CRP, 尿中NAGはMP群で有意に低値で推移し, 人工呼吸期間, SIRS期間も短縮していた. 食道癌手術侵襲に対する術後凝固亢進状態はMP術前投与により制御可能であり, 凝固線溶系上からも術後臓器障害および手術侵襲の軽減に関与するものと考えられた.
  • 香味に特徴のある清酒の醸造に関する研究 (第2報)
    北本 勝ひこ, 三宅 優, 河野 正義, 渡辺 誠衛, 高橋 康次郎, 戸塚 昭, 中村 欽一
    日本釀造協會雜誌
    1985年 80 巻 1 号 59-63
    発行日: 1985/01/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    胚芽添加仕込みにより, 製成酒のアミノ酸度, 酸度が減少し, 香気成分が増加する。
    そこで, 胚芽中の有効成分をアミノ酸の減少を指標として調べ, 下記の結果を得た。
    1. 灰化胚芽にも同様な効果が認められたので, 胚芽中に含まれる無機成分の組合せの添加試験を行い, Mg2+, PO43-, K+の3種が必要であることを明らかにした。
    2. 多元配置法により, これら3種の主効果が認められ, その寄与率はMg2+80.2%, PO43-10.7%, K+7.5%と計算された。
    3. これら3種の添加量の最適組合せは, 汲水50ml当りMg2+ 0.3mmole, PO43-0.2~0.4mmole, K+0.4m moleであった。
    4. この最適組合せの添加試験を総米200gの小仕込みで行った。製成酒のアミノ酸度は, 無添加の対照が1.34に対し, 0.72と約半分となった。
    5. Mg2+, PO43-, K+は酵母のアミノ酸取込みに対し促進作用を示すが, 反対にCa2+, Mn2+は阻害作用を示した。
    終りに, 御校閲頂いた醸造試験所所長,
    佐藤信博
    士および第6研究室長吉沢淑博士に感謝いたします。
  • 香味に特徴のある清酒の醸造に関する研究 (第1報)
    北本 勝ひこ, 三宅 優, 渡辺 誠衛, 中村 欽一
    日本釀造協會雜誌
    1985年 80 巻 1 号 53-58
    発行日: 1985/01/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    白米の胚芽残存率と, それを用いて仕込んだ清酒のアミノ酸度との間に, 高度な負の相関が認められたので, それを確認するために胚芽単独に添加した仕込を行い, その効果を確認した。
    胚芽添加仕込により得られた清酒は, 次のような成分的特徴を持っていた。
    1. アミノ酸度, 総窒素, OD260, OD280, 酸度等は胚芽の添加量に応じて減少した。特にアミノ酸度は対照の50%となった。
    2. 各アミノ酸のうち, オルニチン, トリプトファン, プロリンを除いてすべて減少したが, 顕著な減少を示したアミノ酸のなかに高級アルコールの生成に関与するバリン, ロイシン, イソロイシン等のアミノ酸の減少が含まれ, それに相応する高級アルコールが増加した。
    3. 有機酸のうち, 清酒にとって好ましくない酢酸, ピルビン酸の減少が顕著だった。
    終りに, 御校閲頂いた醸造試験所所長,
    佐藤信博
    士および第6研究室室長, 吉沢淑博士に感謝いたします。
  • 佐藤 信博, 肥田 圭介, 池田 健一郎, 大塚 幸喜, 木村 祐輔, 青木 毅一, 八重樫 泰法, 岩谷 岳, 石田 薫, 斎藤 和好
    日本消化器外科学会雑誌
    1997年 30 巻 8 号 1831-1838
    発行日: 1997年
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    メチルプレドニゾロン (MP) による手術侵襲軽減効果を検討する目的で, 食道癌患者を対象としてMP10mg/kg術前投与群10例 (MP群), 対照群10例 (C群) に無作為に割り付け検討を行った. MP群において術後末梢血中のIL. 6, IL18, 顆粒球エラスターゼは低値で推移し, 白血球数が高値で推移した. M-CSFと非特異的免疫能, NK細胞活性の変動には両群に差はなかった. 呼吸係数, NAGIndex, 血清総ビリルビン値を指標とした術後臓器障害はMP群が軽度だった. 両群に術後感染症, 縫合不全, 在院死亡は認めず, 遠隔成績, 再発状況にも差はなかった. MP術前投与は炎症性サイトカインと好中球の過活性化の制御により術後臓器障害を軽減するものと考えられた.
  • 椎木 敏, 土橋 潤二, 水野 鉄治, 島田 豊明, 布川 弥太郎
    日本釀造協會雜誌
    1983年 78 巻 7 号 558-561
    発行日: 1983/07/15
    公開日: 2011/11/04
    ジャーナル フリー
    米粉に吸着されたα-アミラーゼが活性を保持し, 吸着部位と活性部位の異なっていることを確認するために種々検討した。
    1.米粉に吸着されたα-アミラーゼ(吸着米)のα米に対する溶解作用はα米の粒度を小さく, しかも振とうすることによって, α-アミラーゼと基質の接触する機会を多くするほど増大した。
    2.吸着米のα米粉に対する溶解作用は, 反応系に食塩を添加してα-アミラーゼを米粉から遊離させることによって著しく増大した。
    3.可溶性デンプンの分解に関与した吸着米のα-アミラーゼは, 食塩添加系24units, 食塩無添加系6unitsであり, 後者は前者の25%であった。
    4.米粉に吸着されたα-アミラーゼの吸着部位と活性部位が異なっていることを確認するため, 分子量の異なる基質を用いて酵素作用を行い, 食塩添加系と無添加系の分解比を求めたところ, 分子量の大きいものほど分解比が小さく, 分子量の小さいものは逆に分解比が大きくなった。この結果から米粉に吸着したα-アミラーゼは活性を有しており, かつ吸着部位と異なることが示唆された。
    終りにマルトペンタオースをご恵与下さいましたキッコーマン(株)の原田倫夫氏, 本研究の御指導を賜わった前国税庁醸造試験所長秋山裕一博士ならびに現所長
    佐藤信博
    士に深謝いたします。
  • 赤石 亨, 森田 理一郎, 坂口 浩三, 中村 聡美, 二反田 博之, 金子 公一
    日本外科系連合学会誌
    2006年 31 巻 2 号 165-169
    発行日: 2006/04/30
    公開日: 2009/08/13
    ジャーナル フリー
    肺癌根治手術例に対し, 術中よりシベレスタットナトリウムを投与して, 良好な結果を得た。74歳, 男性。脊椎管狭窄症にて整形外科入院加療中, 胸部異常影を指摘され, 同年6月当科に紹介, 転科となる。精査にて左肺癌と診断, 肺気腫症による低肺機能のため術前呼吸訓練を3週間行ってから手術施行した。左肺上葉切除したところ, 微小血栓塞栓症によると思われる残存左肺下葉の鬱血が進行し, 左肺全摘となった。手術拡大の過大侵襲からSIRS : systemic inframmatory response syndromeによる肝障害の可能性を考え, 術中よりシベレスタットナトリウム水和物 (以下エラスポール®) 投与開始した。経過中エラスポール®は0.2g/kg/hrで術後14日間使用した。術後呼吸状態は不良で, 人工呼吸管理を要したが, 徐々に回復して術後7日目に抜管し, 術後第25病日退院した。
  • 佐藤 信博, 川島 康男, 出構 のり子, 小出 康弘, 深津 徹, 中村 博司, 高橋 裕見子
    整形外科と災害外科
    1991年 40 巻 2 号 846-848
    発行日: 1991/11/25
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    We sent questionnaires to 1, 416 registered hospitals of The Japanese Orthopaedic Association and made inquiries about the use of bupivacaine for spinal anesthesia. We received answers from 870 hospitals (reply rate of 61.4%). In 85.7% of these hospitals, orthopaedic surgeons anesthetize their patients, performing surgical operations of their hips or lower extremities. In 41.4% of these hospitals, they use Marcain® for spinal anesthesia. During the 6 month period between January through June of 1998, 39, 690 patients were anesthetized by orthopaedic surgeons in those 870 hospitals. 27, 287 cases were for spinal anesthesia and Marcain spinal were used in 7, 321 cases. The most common side-effects were hypotension, but its degree was mild and controllable. No neurologic side-effects were reported. 90.5% of the surgeons who had experienced the Marcain spinal anesthesia reply that they need preservative-free bupivacaine for spinal anesthesia strongly.
  • 肥田 圭介, 佐藤 信博, 池田 健一郎, 大塚 幸喜, 木村 祐輔, 青木 毅一, 石田 薫, 斎藤 和好
    日本消化器外科学会雑誌
    1997年 30 巻 7 号 1691-1698
    発行日: 1997年
    公開日: 2011/08/23
    ジャーナル フリー
    胸部食道癌手術患者51例にっき, Cardiac indexを術前値以上に保つことを目標に, 前負荷の指標としてright ventricular end diastolic volume indexが130ml/m2以上を示すように細胞外液組成液投与を積極的に増量する輸液循環管理を施行し, 術後呼吸循環動態, 水分Na出納, 術後合併症発生率について検討した. 投与水分量は術中15.3ml/kg/h, 0病日5.2ml/kg/hで, 水分出納は2病日に最低値を示した. 呼吸機能は2病日を境に好転し, 酸素運搬能係数は650ml/min/m2以上, 酸素摂取率は25%以下で経過した. 術後合併症発生率は肺合併症13.7%, 高ビリルビン血症13.7%, 不整脈11.8%, 縫合不全3.9%, 急性腎不全2.0%であった. 積極的細胞外液投与により組織酸素代謝の改善が認められ, 手術侵襲からの早期離脱に繋がる可能性が示唆された.
  • 吉川 尚孝, 児島 新, 栂野 弘毅, 漆崎 亜弥, 飯田 寛和
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2013年 56 巻 6 号 1379-1380
    発行日: 2013/11/01
    公開日: 2014/01/31
    ジャーナル 認証あり
  • 尾﨑 修平, 小西池 泰三, 小澤 正嗣, 岡田 芳樹, 那須 正義
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2010年 53 巻 1 号 171-172
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/04/02
    ジャーナル 認証あり
  • 池田 寿昭, 池田 一美, 黒木 雄一
    日本臨床麻酔学会誌
    2007年 27 巻 1 号 34-41
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/01/29
    ジャーナル フリー
      敗血症性多臓器不全 (septic MOF) に対するエンドトキシン吸着療法 (PMX-DHP) 施行症例を予後別に分類し, 背景因子, 病態を検討した. ショック発症よりPMX-DHP施行開始までの時間は群間に有意差はなかった. 循環器系は両群とも改善し, PaO2/FiO2は生存群で有意に改善した. TNF-α, IL-6, IL-8は, PMX-DHP施行前後で変化はないが, IL-8は死亡群で生存群に比し有意に高値を呈した. IL-10, IL-1raは, 死亡群は生存群に比して高い傾向にあった. また, PMX-DHP施行前後でIL-1raは両群とも有意に減少し, 生存群でELAM-1, PAI-1がPMX-DHP施行後に低下した. 以上のことから, PMX-DHPの有効性を期待するには, 重症度および施行のタイミングを考慮することが重要である.
  • 柴田 繁啓, 高橋 学, 鈴木 泰, 井上 義博, 遠藤 重厚
    日本臨床麻酔学会誌
    2013年 33 巻 7 号 926-931
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/14
    ジャーナル フリー
      2011年にベルリン定義が発表された.大まかにいえばARDSをP/F比で,mild,moderate,severeに分類するものである.東北地区の急性肺障害調査ではAHRFという概念により,早期診断,早期治療が可能となり,AHRFはALI/ARDSに比べて死亡率が低いことがわかった.死亡率の高い敗血症によるARDSに対しては早期診断,早期治療が大切である.そのためにはARDSの病態生理とそれに関連する液性因子を経時的に見ることが必要不可欠であり,敗血症の原因を速やかに除去することが第一であると考えている.また,われわれはプレセプシン等を開発し,敗血症の早期診断,早期治療に力を注いでいる.
  • 佐藤 信博, 肥田 圭介, 池田 健一郎, 大塚 幸喜, 木村 祐輔, 石田 薫, 斎藤 和好
    日本消化器外科学会雑誌
    1995年 28 巻 4 号 757-765
    発行日: 1995年
    公開日: 2011/08/23
    ジャーナル フリー
    胸部食道癌手術37例について手術中の動脈血中ケトン体比 (AKBR) と肝静脈酸素飽和度を測定し, 術後高ビリルビン血症の病態について検討した. AKBRは術中0.65±0.40と最低値を示したが, 第3病日には1.73±1.01と著明に上昇した. 手術時間343±71分に対し, 肝静脈酸素飽和度60%以下低下時間 (ShvO2) は56±49分であった. 術中のAKBRの対数変換値log (AKBR) と術後1週間以内の総ビリルビン最高値 (Peak-Bil) にはr=-0.464, p<0.01, ShvO2とPeak-Bil.にはr=0.499, p<0.05, ShvO2とlog (AKBR) にはr=-0.486, p<0.05のそれぞれ有意な相関を認めた. 食道癌術後高ビリルビン血症の病態として, 術中の肝酸素需要供給動態異常による肝細胞energy chargeの低下が肝内胆汁うっ滞を引き起こしていることが考えられた.
  • 斎藤 和好
    日本臨床外科学会雑誌
    2005年 66 巻 7 号 1517-1527
    発行日: 2005/07/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
  • Enteral nutrition単独vs EN+TPNのprospective randomized trial
    大塚 幸喜
    日本消化器外科学会雑誌
    1998年 31 巻 4 号 891-899
    発行日: 1998年
    公開日: 2011/08/23
    ジャーナル フリー
    胸部食道癌患者22名を対象に術後栄養管理法を経腸栄養単独管理 (EN単独群) 10名と経腸栄養とTPNの併用管理 (EN+TPN群) 12名に振り分け, 術後早期のTPNの必要性を検討した.両群とも経腸栄養は3病日に開始し8病日で30kcal/kgを投与した.EN単独群は細胞外液組成液を中心に投与し, EN+TPN群はTPNを1病日から20kcal/kgで開始し総投与カロリーが30kcal/kg以上になるようにTPNを調節した.窒素出納はEN単独群が10病日, EN+TPN群は3・9病日に正転した.栄養指標は差を認めず尿素窒素, GOT, トリグリセライドはEN+TPN群が3病日以降EN群に比較して有意な高値を示した.合併症はEN+TPN群で肝機能障害が多い傾向を示し, 医療費はEN+TPN群が高額であった.
    食道癌術後は3病日から経腸栄養施行可能であればTPNは必要なく, EN単独管理が優れていると考えられた.
  • 池田 健一郎, 佐藤 信博, 肥田 圭介, 目黒 英二, 上杉 憲幸, 小笠原 聡, 大塚 幸喜, 木村 祐輔, 前沢 千早, 八重樫 泰法, 寺島 雅典, 岡本 和美, 石田 薫, 斎藤 和好
    日本消化器外科学会雑誌
    1995年 28 巻 7 号 1621-1629
    発行日: 1995年
    公開日: 2011/08/23
    ジャーナル フリー
    胸部食道癌手術患者38名を対象に以下の術後輸液・栄養管理を施行し, うち14名で水分電解質代謝, 栄養指標を, 全例で術後合併症を検討した. 輸液管理: Cardiac IndexとEnd Diastolic Volume Indexを術前値以上に保つよう細胞外液組成液を中心に投与. 栄養管理: 末梢輸液と3病日からの経腸的栄養投与. この結果, 0病日の総投与水分・Na量は5.24ml/kg・h, 0.56mEq/kg・hで1病日以降に比べ有意に多く, 水分出納は2病日に最低値を示した. 総投与カロリーは9病日に30kcal/kg・dayを超え, 窒素, K出納は10, 4病日に正転した. Total protein, Albumin, Rapid turnover protein, リンパ球数は3病日に最低値を, 3-MeHis, C-reactive proteinは3病日に最高値を示し, 14病日には回復した. 術後合併症発生率は, 不整脈 (8%), 高ビリルビン血症 (11%), 1次性肺合併症 (11%), minor leakage (3%) だった. 以上より, 術後侵襲期は容量負荷による循環動態安定化を優先し, 侵襲離脱後の生理的栄養投与で, 簡便で安全な術後管理が施行可能と思われた.
  • 青木 毅一, 池田 健一郎, 佐藤 信博
    日本消化器外科学会雑誌
    2000年 33 巻 6 号 693-702
    発行日: 2000年
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    胸部食道癌患者の経腸栄養 (EN) 中心の術後栄養管理において, 1病日からのtotal parenteral nutrition (TPN) 付加投与が骨格筋あみの酸代謝, 創傷治癒を改善するかを, EN単独管理とTPNとの併用管理の2群で比較した. 22例がentryし, 各群1例ずつdrop outし1群10名ずつで検討した. ENは両群とも3病日より開始増量し, 8病日に30kcal/kgを投与した. EN+TPN群はTPNを1病日に20kcal/kg, 2病日以降はENと併せ30~35kcal/kgを投与した.両群のアミノ酸動員率, 栄養指標, 創傷治癒因子には差はなかった. 5, 7病日の血中尿素窒素と14病日までの窒素排泄量がEN+TPN群で有意に高かった. 以上より, TPN付加投与は骨格筋あみの酸代謝, 創傷治癒, 栄養状態を改善せず, 逆に窒素負荷を惹起し, 食道癌術後には不要と考えられた.
  • 竹村 雅至, 大杉 治司, 李 栄柱, 金子 雅宏
    日本腹部救急医学会雑誌
    2004年 24 巻 4 号 727-732
    発行日: 2004/05/31
    公開日: 2010/09/24
    ジャーナル フリー
    食道癌手術の術後管理におけるエラスターゼ阻害剤投与の有用性について検討した. 胸部食道癌根治切除術施行31例 (ステロイド投与群 (S群): 11例・ステロイド・エラスターゼ阻害剤併用群 (SE群): 11例・非投与群 (N群): 9例) を対象とし, 術後血中Interleukin-6 (IL-6) ・エラスタービ・CRPの変動や, 呼吸機能障害 (P/F比) の程度について検討した. 3群間の背景因子や手術時間・出血量には差がなかった. IL-6・エラスターゼおよびCRPはN群がほかの2群に比べ高値で推移したが, 白血球数・AST・ALTの変動には差がなかった. P/F比の変動をみると, 術1日後より術5日後までSE群のみが高値で推移し, N群とS群間には差がなかった. 食道癌手術における術前ステロイド投与はサイトカインやエラスターゼの制御には有用であるが, 呼吸機能障害の抑制にはエラスターゼ阻害剤の併用が有用である.
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