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クエリ検索: "体循環"
5,938件中 1-20の結果を表示しています
  • 阪本 裕美, 坂井 学, 浅野 和之, 石垣 久美子, 亘 敏広
    動物臨床医学
    2015年 24 巻 1 号 10-14
    発行日: 2015/03/20
    公開日: 2016/03/24
    ジャーナル フリー
    右肋間描出法を使用した超音波検査で門脈
    体循環
    短絡を伴う犬の門脈大動脈(PV/Ao)比を評価した。慢性肝炎・肝硬変に起因する後天性門脈
    体循環
    短絡の存在する犬のPV/Ao比は先天性肝外門脈
    体循環
    短絡のものと比較し有意に大きく(p<0.01),血管異常を伴わない犬のものと比較し有意差は認められなかった。さらに原発性門脈低形成に起因する後天性門脈
    体循環
    短絡の存在する犬のPV/Ao比は血管異常を伴わない犬のものと比較し有意に小さく(p<0.05),先天性肝外門脈
    体循環
    短絡のものと同等であった。右肋間描出法により先天性肝外門脈
    体循環
    短絡の犬の26頭中24頭(92%)で後大静脈の左側に短絡血管が検出され,脾静脈−奇静脈短絡の犬では大動脈の近傍に拡張した奇静脈が3頭中全頭で検出された。 以上のように,超音波右肋間描出法はPV/Ao比の測定と先天性肝外門脈
    体循環
    短絡の検出に適している。血管異常を伴わない犬と比較してPV/Ao比の縮小は,先天性肝外門脈
    体循環
    短絡の存在を疑う一つの所見であり,先天性肝外門脈
    体循環
    短絡の犬の診断補助として有効な可能性がある。
  • 平賀 聖久, 松浦 隆志, 後藤 純, 河野 宏, 岡 武志
    医療
    1996年 50 巻 7 号 480-484
    発行日: 1996/07/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    喀血患者17例に対し, 延べ20回の気管支動脈および
    体循環
    動脈塞栓療法(bronchial artery emboli-zation: BAE)を施行し, その治療成績について, 血管造影所見の観点から検討を行った. 16例で良好な即時効果を得たが, 3例に再発を認めた. 再発例の血管造影では, 高度の新生血管増生, 両側性の病変, および気管支動脈-肺動脈短絡, などの所見を認あた.
  • 加藤 圭介, 高橋 海秀, 山本 哲也, 原 知也, 足立 全, 岸本 昌也, 加藤 大介
    日本獣医師会雑誌
    2024年 77 巻 7 号 e75-e80
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/07/27
    ジャーナル フリー

    7カ月齢,雌の黒毛和種子牛が,配合飼料の採食量が少なく,間欠的下痢を示し,体重70 kgと発育不良を呈していた.血液生化学検査において,血清中総胆汁酸濃度(268 μmol/l)と血中アンモニア濃度(87 μg/dl)が高値を示し,先天性門脈

    体循環
    シャントが疑われた.カラードプラ超音波検査では,肝外において門脈と後大静脈の間に乱流を認めた.開腹手術時,診断のために実施した門脈造影検査では,肝臓内門脈の枝状構造は描写されなかった.肉眼的に確認したシャント血管を鉗子により遮断した後,再度実施した門脈造影検査では枝状構造が描出されたため,この血管を完全結紮した.本症例は27カ月齢にて体重630 kgと発育の改善を認めた.門脈造影検査は,本疾患の診断及び術中のシャント血管の結紮部位の確認に有用であった.

  • 貴志 二一郎, 村田 明正
    藥學雜誌
    1936年 56 巻 6 号 440-441
    発行日: 1936/06/26
    公開日: 2009/11/13
    ジャーナル フリー
  • 辻 明徳
    医療
    1994年 48 巻 10 号 836-838
    発行日: 1994/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 秀明, 村田 直隆, 永尾 正, 小堀 裕一, 生天目 安英, 新井 富夫, 内山 隆史, 山科 章, 高橋 長裕
    心臓
    2009年 41 巻 9 号 1031-1036
    発行日: 2009年
    公開日: 2013/07/24
    ジャーナル フリー
    症例は73歳, 女性. 以前より完全内臓逆位を指摘されていたが, 心疾患の診断はついていなかった. 労作時呼吸困難を主訴に来院した. 胸部X線で著明な心拡大, 下腿浮腫があり入院となった.
    入院時の画像診断により, 完全内臓逆位に伴う修正大血管転位症と診断された. 病態は
    体循環
    房室弁(形態学的三尖弁) 逆流, および
    体循環
    心室(形態学的右心室) 機能不全による心不全であり, 肺高血圧, 両心不全の状態であった. 内科的治療に比較的よく反応し, 状態が改善した段階で待機的に
    体循環
    房室弁置換術を行い, 良好な結果が得られた.
    完全内臓逆位, 修正大血管転位症が73歳という高齢で初めて診断され, 治療により良好な結果が得られた稀な症例を経験したため報告する.
  • 梅北 信孝, 岩崎 甫, 神谷 喜八郎, 上野 明
    肝臓
    1988年 29 巻 2 号 248-252
    発行日: 1988/02/25
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    門脈圧亢進症に合併する肺浮腫が門脈血内の血管透過性物質の
    体循環
    への流入による肺血管透過性の亢進によって起こるのかを検討するため,ラットでEck瘻を作成しA群:Eck瘻開存群(n=8)B群:Eck痩閉塞群(n=9)C群:Sham手術群(n=6)の各群にわけ肺血管外水分量を測定した.肺血管外水分量/体重(ml/kg)はA群:2.02±0.27, B群:2.33±0.41*C群:1.84±0.16でありA, B群で増加したが,B群においてのみ有意であった.
    B群は門脈圧亢進状態にあり,部分的な門脈
    体循環
    短絡を形成していると考えられ,門脈
    体循環
    短絡量はA群がB群より多量であると考えられるが,B群の方が肺血管外水分量の増加が大きかったことは肺血管の透過性の亢進には門脈
    体循環
    短絡の存在とともに門脈圧亢進状態がなんらかの形で関与しているものと推測された.
  • 藤田 淳, 藤原  玲奈, 西村 亮平, 佐々木 伸雄
    獣医麻酔外科学雑誌
    2009年 40 巻 3 号 55-60
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/04/22
    ジャーナル フリー
    14ヶ月齢のヨークシャー・テリアが高アンモニア血症と神経症状を主訴に来院した。ヘリカルCTを用いた門脈造影によって、左結腸静脈から後大静脈へシャントする肝外門脈
    体循環
    シャントと診断した。開腹下で経腸間膜静脈門脈造影を行ったところ、左胃静脈から流出するもうひとつの造影所見が一貫しないシャント血管を認めた。両シャント血管は安全に完全結紮でき、高アンモニア血症は消失した。今回の報告は肝外PSSのまれな症例を提示するとともに、こうしたシャントを見逃さないためには慎重な門脈造影が重要であることを示した。
  • 荒木 拓次
    日本門脈圧亢進症学会雑誌
    2022年 28 巻 4 号 280-285
    発行日: 2022年
    公開日: 2024/12/27
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 進, 遠山 範康, 岡本 美樹, 平山 芽衣, 青見 茂之, 小寺 孝治郎, 八巻 文貴, 遠藤 真弘, 小柳 仁, 押山 広明, 長谷川 博
    医科器械学
    1997年 67 巻 10 号 510-511
    発行日: 1997/10/01
    公開日: 2021/07/09
    ジャーナル フリー
  • 阿部 志津香, 村嶋 亜紀, 人見 次郎
    岩手医学雑誌
    2021年 73 巻 5 号 203-213
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/01/07
    ジャーナル オープンアクセス
    肺循環は,動物の陸棲による肺呼吸の成熟に伴い確立された循環経路である.進化過程での
    体循環
    系から肺循環系の確立には心臓と肺との協調的な発達が必要である.肺血管の個体発生は古くより議論されているが,肺静脈形成に関わる正確な過程,その分子制御については不明な点も多い.肺静脈還流異常症は,正常では左房へ還流する血液が,肺静脈の形成異常により
    体循環
    の静脈系に還流する.この異常症の肺静脈の特徴は,肺血流の還流路が初めに
    体循環
    の一部として形成された後,左房への還流路を確立するという系統発生学的な知見と相反しない. ここでは肺とその血管系の発生についてこれらの論点を要約する.さらに最近の遺伝学的研究に基づき,肺静脈形成過程の分子機構についても概説する.この総説は,肺循環の確立に関して,系統進化学的,個体発生学的な考察を深め,肺静脈還流異常症などの先天性心疾患の理解のために必須であろう視点を提示する.
  • *鹿児島 渉悟, 朴 進午, 山野 誠, 佐野 有司
    日本地球化学会年会要旨集
    2022年 69 巻
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/11/30
    会議録・要旨集 フリー

    海溝軸海側では海洋プレートの屈曲に伴い断層が発達する。それに伴う流

    体循環
    はプレートの変質や地震活動に影響すると考えられ、その規模や時間変動を解明することは地球科学的に重要である。流体の起源を推定する上で、化学的に不活性でマントル起源物質の混入に敏感な3He等は有用なトレーサとなる。Park et al. (2021, Sci. Rep.)は日本海溝海側斜面における間隙水中の3He/4He比を観測し、その空間分布などを基に、当該地域でモホ面を横切るような流
    体循環
    が存在する可能性を示した。しかし流
    体循環
    の空間的広がりや時間変動についてはデータが限られており、ほとんど議論されていない。本研究では、日本海溝海側斜面における流体の起源・循環およびその時間変動を調査するため、2020年から2022年にかけて白鳳丸航海を通じて三陸沖海域の断層近傍で堆積物・海水試料を採取した。本発表では、得られた同位体データを基にして日本海溝海側における流体の起源と循環について議論する。

  • 秋山 緑, 久楽 賢治, 湯地 俊郎, 町田 登
    動物臨床医学
    2017年 26 巻 4 号 171-175
    発行日: 2017/12/25
    公開日: 2018/12/25
    ジャーナル フリー

    食後にみられる神経症状を主訴に来院した5カ月齢のトイ・プードル,雄に対し,門脈

    体循環
    シャントを疑ってCT検査を実施したところ,胸腔内および腹腔内のすべての臓器の配置に左右逆位を認めた。さらに,門脈
    体循環
    シャント(脾静脈-奇静脈シャント)と後大静脈欠損奇静脈連結および脾臓の形態異常も確認されたことから,本例を内臓錯位と診断した。門脈
    体循環
    シャントの治療法として短絡血管の結紮術を勧めたが,飼い主から同意が得られなかったため,内科的治療のみで経過観察を行うこととした。その後,一般状態は良好に推移していたが,3歳時に自宅にて急死した。本症例の死因については,内臓の配置が逆であることが直接的に関連しているとは断定できなかった。

  • 小川 浩司, 松崎 道男, 宮下 裕子, 本村 茂樹, 伊藤 章, 大久保 隆男, 丸田 壱郎, 児玉 文雄
    CHEMOTHERAPY
    1987年 35 巻 5 号 398-410
    発行日: 1987/05/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    白血病治癒の主要薬剤であるDaunorubicin (DNR) の代謝, 分布, 排泄を知るために, 白血病患者にDNR 40 mgを3分間で静注し, 血中濃度 (血漿中, 赤血球中濃度), 尿中排泄を高速液体クロマトグラフィー (HPLC) を用いて測定した。 同時に3コンバートメントオープンモデルを用いて血中濃度の薬物動力学的解析を行ない, 以下のような結果を得た。
    1. DNRの血漿中, 赤血球中濃度のピーク値は5分後にあり, 各々228.00±204.00ng/ml, 237.00±111.00ng/gであった。 血中濃度曲線は, α, β, γの3相を呈した。 血漿DNRの半減期は, α相0.0351±0.0157 hr (約2分), β相1.83±2.01 hr, γ相15.8±8.4 hrであった。
    2. DNRの主要代謝物は, Daunorubicinol (DNR-OL) であり, その血漿中, 赤血球中濃度のピーク値は, 96.50±62.90 ng/ml, 205.00±115.00 ng/gであった。 2時間値で, DNRの血漿中濃度は20.00±15.80 ng/ml, DNR-OL 41.40±27.20 ng/mlで, 赤血球中濃度は40.00±19.50 ng/g, 40.20±13.60 ng/gであり, 2時間以後では, DNRよりDNR-OLの濃度が高値となることが示された。
    3. 3コンパートメントオープンモデルの解析結果では, DNRの
    体循環
    コンパートメントから組織コンパートメントIIおよびIIIに対する移行速度定数K12, K13は大きく, 逆に組織II, IIIから
    体循環
    コンパートメントへの移行速度定数K21, K31は小さく, DNRは速やかに組織に移行し, 組織に高濃度に保持され, 放出は緩やかであることが考えられた。 また,
    体循環
    コンパートメント分布容量V1は, 組織コンパートメント分布容量V2+V3に比べ極めて小さく, 投与されたDNRの多くが組織に分布することが示唆された。
    4. 尿中排泄率は, 24時間においてDNR 6.33±2.93%, DNR-OL 5.30±2.48%で, 総排泄率は, 11.8±5.1%で尿中への排泄は少ないことが示された。
  • 安座間 喜明, 蓮尾 金博, 岡藤 孝史, 中山 智博, 鎌野 宏礼, 江上 順子, 染原 涼, 高津 憲之, 和田 達矢, 小林 信之, 前田 浩喜
    日本インターベンショナルラジオロジー学会雑誌
    2012年 27 巻 3 号 313-316
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/12/09
    ジャーナル 認証あり
    Rasmussen aneurysm is defined as a pseudoaneurysm resulting from erosion of the pulmonary artery at the tuberculous cavity. We present two patients with a Rasmussen aneurysm who presented massive hemoptysis. In one patient, an aneurysm was detected by pulmonary computed tomographic angiography, and the pulmonary artery proximal to the aneurysm was embolized using microcoils. Hemoptysis resolved after embolization and there was no recurrence. In another patient, the aneurysm was detected by arteriography. The pulmonary artery was embolized with a microcoil, and systemic collateral arteries were embolized using polyvinyl alcohol and gelatine sponge particles. Hemoptysis recurred one week after, but there was no recurrence of the aneurysm. Transcatheter embolization seems a safe and effective method for treatment of Rasmussen aneurysm.
  • 吉澤 誠
    計測と制御
    1999年 38 巻 5 号 301-302
    発行日: 1999/05/10
    公開日: 2009/11/26
    ジャーナル フリー
  • 髙橋 志保, 木原 裕貴, 岩瀧 真一郎, 福原 里恵
    日本周産期・新生児医学会雑誌
    2020年 56 巻 2 号 270-275
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/09/10
    ジャーナル フリー

     先天性高インスリン血症(Congenital hyperinsulinism;CHI)は先天性のインスリン分泌過多による持続性低血糖をきたす疾患である.門脈

    体循環
    短絡(Congenital portosystemic shunt;CPSS)は血管奇形の一種で,門脈血が肝臓を迂回して直接
    体循環
    に流入することが病態の主因となる.CHIにCPSSを合併し,総胆汁酸,アンモニアを長期にフォローしその自然閉鎖を確認した2例を経験した.CPSSは部位により自然閉鎖せず,症状を有する可能性があり,胆汁酸,アンモニア高値を認めるCHIは,CPSSの存在を検索すべきである.

  • 三浦 昭順, 飯田 道夫, 千葉 哲磨, 関田 吉久, 堀田 稔, 山崎 繁
    日本臨床外科学会雑誌
    2003年 64 巻 9 号 2248-2251
    発行日: 2003/09/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    症例は72歳,女性.平成9年12月意識混濁,異常行動あり当院入院,外来通院していた.平成13年10月28日かぜ症状と歩行時ふらつきが出現したため,外来受診.脳CTで明らかな異常所見を認めなかったが,血清アンモニア値は266umol/lと上昇,羽ばたき振戦を認め,精査加療目的にて入院となった.腹部血管造影検査やカラードプラ検査で門脈左枝から肝内門脈瘤を経由し左肝静脈に直接流入する短絡路を認め,平成14年1月7日,肝内門脈-左肝静脈短絡路の診断にて外科的結紮術を施行した.術後経過は良好,神経症状は消失し血清アンモニア値も正常化したため術後23日目に退院した.術中の肝生検は特発性門脈圧亢進症の診断であった.肝内門脈-肝静脈短絡路は比較的稀な疾患で,発生機序や診断,治療法など不明な点が多く,示唆に富む症例であると思われた.
  • *細川 恵子, 坂口 暁洋, 高橋 真, 川口 浩太郎, 大成 浄志, 甲斐 健児, 平松 和嗣久, 豊田 章宏
    理学療法学Supplement
    2003年 2002 巻 NP720
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/03/19
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】理学療法ではtilt tableを用いた起立やマット上での立ち上がりなどの体位変換が頻繁に行われ,中にはめまいや立ちくらみなどの気分不良を示す人がみられる。気分不良という自覚的症状はリスク管理の上からも重要となってくるが,実際にどのようなメカニズムで発生するか統一した見解は得られていない。これまで,自覚的症状と血圧や脈拍数などの
    体循環
    との関係を検討した報告は存在するが,気分不良に至る要因は
    体循環
    ばかりではなく脳循環の関与も無視することはできない。脳循環には脳血流を一定に保つための自動調節能(autoregulation)が存在し,PET,SPECTや経頭蓋ドップラー法(TCD)などを用いての測定が可能となっている。そこで,本研究では健常な女性のtilt tableを用いた起立負荷時における気分不良の有無と
    体循環
    ,脳循環との関係についてTCDを用いて検討することを目的とした。【対象および方法】対象は健常な女性12名(年齢22.3±1.5歳)であった。測定には電動tilt table(OG GIKEN社製)を用い,十分な安静をとった後,tilt tableを30°→45°→60°→0°と変化させ,各段階を約3分ずつ保持させた。このときの動脈圧波形をPORTAPRES MODEL-2(TNO-TPD社製)を用いて計測し,Beat Scope Ver.1.0ソフトにて平均動脈血圧(MBP)算出した。また,中大脳動脈の速度波形を経頭蓋ドップラー(EME Pioneer TC2020)を用いて記録し,平均血流速度(FV)と末梢血管抵抗(PI)を算出した。また,各段階の2分経過時での気分不良尺度を今回独自に作成した10段階評価でもって記録した。【結果】12名のうち6名は気分不良を示さず(normal群),6名は気分不良を示した(FI群)。
    体循環
    に関しては,normal群でMBPが安静時に比べて60°起立時において9±6.9mmHg低下し,FI群では10±8.5mmHg上昇を示した。脳循環に関しては, PIはnormal群ではほぼ変化は見られず,FI群では有意に低下を示した。そして,FVはnormal群,FI群ともに有意な減少を示した(normal群>FI群)。また,MBP,FVにおいては2群間で経時的変化に有意な差がみられた。【考察】FI群が気分不良を示したときMBPは保たれていたことより,気分不良の症状に対する血圧変化の影響は少ないことが示唆された。脳循環に関しては,FI群はMBPが上昇しているにも関わらずPIは低下していたことより,autoregurationの調節不全が示唆された。しかし,FVはnormal群よりも保たれていたので,気分不良を示す要因としては決定できない。今後,脳内酸素飽和度の点からも更なる検討を加えたい。
  • 山村 博, 庵 緋沙子, 加藤 靖博, 坪野 寿恵, 山田 正則
    超音波検査技術抄録集
    2022年 47 巻
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/12/13
    会議録・要旨集 フリー
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