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クエリ検索: "前田光一"
486件中 1-20の結果を表示しています
  • The Japanese Journal of Antibiotics
    2005年 58 巻 2 号 200-208
    発行日: 2005/04/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • The Japanese Journal of Antibiotics
    2000年 53 巻 4 号 249-260
    発行日: 2000/04/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 前田 光一, 澤木 政好, 喜多 英二, 三笠 桂一, 坂本 正洋, 古西 満, 竹内 章治, 濱田 薫, 国松 幹和, 佐野 麗子, 増谷 喬之, 樫葉 周三, 成田 亘啓
    感染症学雑誌
    1993年 67 巻 10 号 1023-1030
    発行日: 1993/10/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    近年の慢性下気道感染症におけるPseudomonas aeruginosa感染の動向とその病態に関わる要因を知る目的で, 経気管吸引法 (TTA) を用い, 慢性下気道感染症におけるP.aeruginosaの検出比率の年次別推移の検討, およびP.aeruginosaを検出した慢性下気道感染症例の臨床的検討を行った.1978年12月から83年3月までの慢性下気道感染症におけるTTA検出菌全体に対するP.aeruginosaの検出比率は8.4%であったが, 83年4月から88年3月では11.4%, 88年4月から93年3月では23.1%と増加していた.83年4月から93年3月までにP.aeruginosaを検出した慢性下気道感染症例40例69回の検討ではPaeruginosa単独検出が60.9%, 複数菌検出が39.1%であったが, 病態により急性増悪期と非急性増悪期とにわけ検討すると, 複数菌検出は急性増悪期に多く, その同時検出菌はH.influenzaeS.pneumoniaeが多かった.急性増悪に関与した要因を検討したところ, これらの細菌の複数菌感染やvirus感染があった場合以外に, 他菌からP.aeruginosaへの菌交代後早期や, 副腎皮質ステロイド薬投与, 膠原病などの基礎疾患をもつ症例においてP.aeruginosaが単独で急性増悪に関与する場合があり, 臨床上注意が必要であると考えられた.
  • 前田 光一, 喜多 英二, 澤木 政好, 三笠 桂一, 古西 満, 森 啓, 坂本 正洋, 辻本 正之, 竹内 章治, 濱田 薫, 国松 幹和, 奥 大介, 樫葉 周三, 成田 亘啓
    感染症学雑誌
    1994年 68 巻 10 号 1223-1228
    発行日: 1994/10/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    ムチン様glycoproteinを産生するIshikawa細胞の培養系を用いて緑膿菌の温度感受性 (Ts) 変異株によるバイオフィルムモデルを作成し, エリスロマイシン (EM) のバイオフィルム形成抑制効果を検討した.本細胞培養系において緑膿菌Ts変異株は培養開始10日目で通常約40個/well前後のmicrocolony (バイオフィルム) を形成したが, EMは0.2μg/mlの濃度から細胞への菌付着およびバイオフィルム形成を抑制し得た.この系の培養上清中のglycoprotein量は1μg/ml以上のEM濃度で, またelastase, exoenzymeA量は2μg/ml以上のEM濃度で抑制された.以上から細胞培養系での緑膿菌によるバイオフィルム形成抑制効果がEMに存在することが示唆された.また菌体外酵素産生を抑制するEM濃度以下でバイオフィルム形成抑制およびIshikawa細胞からのglycoprotein産生抑制がみられたことから, EMのバイオフィルム抑制効果は細胞側因子への作用の関与がより大きいものと考えられた.
  • 前田 光一, 澤木 政好, 三笠 桂一, 古西 満, 寺本 正治, 森 啓, 坂本 正洋, 辻本 正之, 竹内 章治, 濱田 薫, 国松 幹和, 喜多 英二, 樫葉 周三, 佐野 麗子, 増谷 喬之, 成田 亘啓
    感染症学雑誌
    1994年 68 巻 12 号 1472-1478
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    最近10年間に当科で経気管吸引法 (TTA) を施行しムコイド型緑膿菌を検出した呼吸器感染症20例33回の臨床的検討を行った.
    ムコイド型緑膿菌を検出した33回中32回 (97.0%) が慢性下気道感染症または同症の急性増悪に伴う肺炎から検出され, 慢性下気道感染症のない例からの検出は1回のみであった.一方, 非ムコイド型緑膿菌は46回中慢性下気道感染症のない例で9回に検出された。ムコイド型緑膿菌の単独菌検出は69.7%, 複数菌検出は30.3%で後者は慢性下気道感染症の急性増悪期である比率が高く, 同時検出菌はHaemophilus influenzaeが最も多かった.緑膿菌を検出したびまん性汎細気管支炎の56.3%, 気管支拡張症の42.9%, 慢性気管支炎の40.0%がムコイド型であった.非ムコイド型緑膿菌検出肺炎例の死亡率は41.6%であったがムコイド型検出肺炎例では死亡例はなかった.非急性増悪期の慢性下気道感染症例において非ムコイド型検出例と比較して炎症所見, 呼吸機能などの検査値に明らかな差はみられなかった.今回の検討からムコイド型緑膿菌は慢性下気道感染症における持続感染菌として非ムコイド型に比べより重要であることが示唆されたが, その感染機序および臨床的意義についてはさらに検討を要すると考えられた.
  • 三笠 桂一, 澤木 政好, 古西 満, 前田 光一, 竹内 章治, 浜田 薫, 森 啓, 寺本 正治, 辻本 正之, 坂本 正洋, 国松 幹和, 成田 亘啓
    日本化学療法学会雑誌
    1995年 43 巻 Supplement6 号 404-406
    発行日: 1995/12/29
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    呼吸器感染症に対しazithromycinの有用性を検討した。対象は呼吸器感染症5例, 疾患は気管支肺炎2例, びまん性汎細気管支炎1例などで, 基礎疾患・合併症は4例に認められた。本剤投与量は250mg×1/日が1例, 500mg×1/日が4例, 投与期間は全例3日であった。起炎菌の検出には全例経気管吸引法を行った。臨床効果は全例に有効で, 副作用はなく臨床検査値ではGPTの上昇が1例に認められた。以上から, 本剤は呼吸器感染症の治療に有用な薬剤になる可能性が示唆された。
  • 前田 光一, 澤木 政好, 喜多 英二, 三笠 桂一, 古西 満, 坂本 正洋, 辻本 正之, 竹内 章治, 濱田 薫, 国松 幹和, 佐野 麗子, 増谷 喬之, 樫葉 周三, 成田 亘啓
    感染症学雑誌
    1994年 68 巻 4 号 479-485
    発行日: 1994/04/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    1983年4月から1993年3月までの10年間に当科で経気管吸引法 (TTA) にて緑膿菌を検出した肺炎症例16例18回について臨床的検討を行った.
    患者は男性14例, 女性2例, 平均年齢59.2歳で, TTAで菌が検出された肺炎235回中, 緑膿菌を検出した比率は7.7%であった.基礎疾患は16例全例に認め, 慢性下気道感染症9例が最も多く, 悪性腫瘍7例, 肺結核4例がこれに次いだ.発症前の患者の状況としては抗菌薬による化学療法を受けていた症例が半数以上あり, その他, 重喫煙例, 副腎皮質ステロイド薬投与例や誤嚥例が多くみられた.TTA検出菌は緑膿菌単独検出が61.1%, 複数菌検出が38.9%であった.発症場所は院内が61.1%, 院外が38.9%で前者において抗菌薬投与症例および複数菌検出例が多かった.死亡率は27.8%で, 肺炎死亡例は改善例と比較して発症時の血清総蛋白, 血清アルブミン値が有意に低かった.
    緑膿菌性肺炎の発症要因として全身性の免疫的抵抗力低下とともに局所の気道病変も非常に重要であり, また予後因子の一つとして宿主の栄養状態が関与することが示唆された.
  • 三笠 桂一他
    CHEMOTHERAPY
    1994年 42 巻 4 号 430-435
    発行日: 1994/04/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    我々は慢性下気道感染症に対してerythromycin (EM) 長期化学療法が有効であることを報告してきた。本治療の有効率は約80%で約20%の症例では臨床症状や動脈血液ガス分析値の改善が認められず, また, β-ラクタム剤やニューキノロン系薬剤も無効でQuality of life (QOL) の面からも十分な改善が得られない。今回, 我々はEM非有効の慢性下気道感染症に対するclarithromycin (CAM) 長期化学療法の有用性を検討したので報告する。対象はEM長期化学療法で非有効の慢性下気道感染症10例。疾患はびまん性汎細気管支炎5例, 気管支拡張症4例, 慢性気管支炎1例。性別は男性2例, 女性8例, 年齢は30~76歳。感染菌はPseudomouas aeruginosa 8例, Haemophilus influenzae2例, EM投与量は200~1, 200mg/日, 投与期間は24~108か月であった。方法はCAMを200~400mg/日を13~23か月投与し, その臨床効果を検討した。結果は, 1) 10例中7例にPaO2・喀痰量の改善とQOLの改善が認められた。2) EMからCAMに変更後, 他の抗菌薬の使用回数が減少した。3) EM・CAM無効の症例から分離したP.aeruginosaの産生するelastaseに対してCAMは低濃度では十分抑制できなかった。以上からEM非有効の慢性下気道感染症に対するCAM長期治療の有用性が示唆された。
  • 福岡 篤彦, 澤木 政好, 三笠 桂一, 古西 満, 前田 光一, 竹内 章治, 坂本 正洋, 辻本 正之, 濱田 薫, 増谷 喬之, 佐野 麗子, 国松 幹和, 成田 亘啓
    感染症学雑誌
    1995年 69 巻 2 号 208-212
    発行日: 1995/02/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    We reported a 53-year-old female who was admitted due to partial loss of consciousness. She had been diagnosed as old pulmonary tuberculosis and diabetes mellitus. She was diagnosed as diabetic keto-acidosis on admission. We isolated Escherichia coli in the blood, transtracheal aspiration (TTA) and from the urine. We have experienced 6 cases where the same bacteria was isolated from the blood and TTA at the same time.
    In all 6 cases, we have found single bacteria in the blood and a few other bacteria in TTA. Blood culture is the most certain method to detect the origin of infectious diseases. But the compromised host, as in this case, has multifocal infections in many cases. In order to understand the pathological aspects of the infection, we must obtain many kinds of samples and as many as possible.
  • 1978年12月から1993年3月の集計から
    古西 満, 澤木 政好, 三笠 桂一, 前田 光一, 森 啓, 寺本 正治, 坂本 正洋, 辻本 正之, 竹内 章治, 濱田 薫, 国松 幹和, 成田 亘啓, 佐野 麗子, 増谷 喬之, 松本 一郎, 川名 林治
    感染症学雑誌
    1994年 68 巻 10 号 1264-1270
    発行日: 1994/10/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    1978年12月から1993年3月までに呼吸器感染症を疑い1,165例に経気管吸引法 (TTA) を施行し, 806例 (69.2%) から微生物を分離した.急性気管支炎ではH.inflnenzae (62株), Spneumoniae (39株), M.catarrkalis (24株) を多く分離し, 肺炎ではS.pneumoniae (65株), α-Stnptococcus sp. (52株), H.influenzae (32株), S.amns (29株) の頻度が高く, 慢性下気道感染症ではH.influenzae (174株), S.pneumoniae (84株), P.aemginosa (81株), M.catarrkalis (42株) を高頻度に分離した.嫌気性菌はpeptostreptococcus sp. (19株), Bacteroide ssp. (19株) などを分離した.マイコプラズマは肺炎症例8例でM.pneumoniaeを単独で検出した.ウイルスはRhinovirus (6株) などを分離した.
    呼吸器感染症には多くの微生物がその病態に関わっており, その実態の解明にはTTAなどの正確な診断方法を用いる必要がある.
  • 前田 光一, 古西 満, 三笠 桂一, 眞島 利匡, 植田 勝廣, 善本 英一郎, 坂本 正洋, 濱田 薫, 澤木 政好, 佐野 麗子, 増谷 喬之, 成田 亘啓
    感染症学雑誌
    1998年 72 巻 11 号 1171-1175
    発行日: 1998/11/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    一般に非病原性とされるNeisseria属菌を経気管吸引法 (TTA) で検出した呼吸器感染症49例54回について臨床的に検討した.
    本菌の検出頻度は呼吸器感染症全体では15.7%, 疾患別では肺炎で17.8%, 急性気管支炎で15.4%, 慢性下気道感染症で14.0%であった.本菌の単独検出例はなく全例が複数菌検出であり, 同時検出菌はα-Streptococcus属菌が75.9%と圧倒的に多く, Haemophilus influenzae (25.9%), 嫌気性菌 (22.2%) がこれに次いだ. 年齢層別の本菌の検出比率は45歳以上で高かったが, 必ずしも高齢になるほど増加する傾向は認めなかった. 本菌検出の背景因子として明らかな誤嚥が37%, 医原性要因が16%, 重喫煙歴が61%にみられた. 誤嚥が明らかでない症例のうち検出時に38℃以上の発熱またはPaO2 70torr未満の低酸素血症があった例は非高齢者より高齢者の方が多い傾向を認めた.
    いわゆる非病原性Neisseria属菌のTTAでの検出には上気道から下気道への細菌の落下を防御・排除できない宿主状態の関与が考えられるが, それには顕性あるいは不顕性誤嚥の他に, 喫煙, 基礎疾患などによる粘液線毛輸送機能の低下や全身状態の悪化も重要と考えられた.
  • 古西 満, 高橋 賢, 眞島 利匡, 笠原 敬, 善本 英一郎, 村川 幸市, 坂本 正洋, 前田 光一, 三笠 桂一, 佐野 麗子, 増谷 喬之, 成田 亘啓
    感染症学雑誌
    2001年 75 巻 11 号 961-969
    発行日: 2001/11/20
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    呼吸器感染症を疑ったのべ1, 416例に経気管吸引法 (TTA) を施行した. TTAから何らかの病原体を分離した症例は97.3例 (68.7%) であった. 分離微生物の内訳は好気性グラム陰性菌が49.4%, 好気性グラム陽性菌が374%, 嫌気性菌が7.7%, 真菌が2.1%, 抗酸菌が1.4%, マイコプラズマが1.7%, ウイルスが2.4%であった.
    呼吸器感染症の病態別にTTA分離微生物を集計した. 急性気管支炎ではH. influenzae, S. pneumoniae, M. catarrhalisなどを分離した. 院外肺炎では s. pneumoniae, α-streptococcus属, H. influenzaeの分離頻度が高かった. 院内肺炎ではα-streptococcus風嫌気性菌, P. aeruginosaなどが多かった. 肺膿瘍では分離菌の57.8%が嫌気性菌で, Peptostreptococcus属などであった. 慢性下気道感染症持続感染では H. influenzae, P. aemginosaが重要な分離菌であり, 慢性下気道感染症急性増悪ではH. influenzae, S. pneumoniaeが最も関与していた.
    S. pnemoniaeは喀出痰よりTTAで分離率が高く, いわゆる上気道・口腔内常在細菌は喀出痰で高かった.
    TTAで病原体を分離しなかった症例の解析をしたところ, 11.7%は他の検査で感染症, 18.1%は非感染性疾患と診断した. また18.3%はTTA検体が不良であり, 21.4%は抗菌薬の前投与が影響していた. 30.5%は原因不明であり, 検査できていない微生物が関与している可能性が推察された.
    呼吸器感染症はその病態が複雑で, 病原微生物が多彩であることから, 診断には最適な方法を選択すべきで, TTAは呼吸器感染症の診断法として一つの有用な方法であろう.
  • 前田 光一, 三笠 桂一, 古西 満, 高橋 賢, 眞島 利匡, 村川 幸市, 善本 英一郎, 坂本 正洋, 成田 亘啓, 佐野 麗子, 増谷 喬之, 中村 忍
    感染症学雑誌
    2001年 75 巻 10 号 846-850
    発行日: 2001/10/20
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    マクロライド長期療法中に肺炎球菌により急性増悪をきたした慢性下気道感染症例16例18エピソードについて検討した.急性増悪の病態としては気管支炎が多く肺炎は比較的少なく, 重篤な例はみられなかった. 検出された肺炎球菌18株の薬剤感受性で中等度以上の耐性を示したものはエリスロマイシン (EM) が18株 (100%), クリンダマイシ (CLDM) とミノサイクリ (MINO) とが12株 (67%), アンピシリンが2株 (11%), セファゾリンとイミペネムとが0株 (0%) であり, EMと同時にCLDMとMINOにも耐性の株が半数にみられた. 治療はβラクタム系薬またはキノロン系薬を用い, 全例有効であった. 慢性下気道感染症の標準治療であるマクロライド長期療法中での肺炎球菌による急性増悪に対し, 現在のところこれらの治療で問題なく対処可能と考えられるが, 耐性化の動向には今後も注意が必要である.
  • 第3報: 全血・好中球Chemiluminescence同時測定例において
    竹内 章治, 澤木 政好, 三笠 桂一, 古西 満, 前田 光一, 寺本 正治, 森 啓, 坂本 正洋, 辻本 正之, 濱田 薫, 国松 幹和, 成田 亘啓, 喜多 英二, 樫葉 周三
    感染症学雑誌
    1995年 69 巻 1 号 54-59
    発行日: 1995/01/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    急性呼吸器感染症12症例 (肺炎7例, 慢性下気道感染症急性増悪期4例, 急性気管支炎1例) について抗菌化学療法開始前後に全血・好中球化学発光 (chemiluminescence, 以下CL) 法による好中球機能を測定, その推移を検討した.
    1) 抗菌化学療法開始前, 全血CL, 好中球CLはいずれも高値を示し, 開始後に低下したが, 開始前全血CLのほうが好中球CLより高値を示し, 抗菌化学療法開始前後も大きな変化を示した.
    2) 好中球CLindexと全血CLindexとの間に相関はみられなかったが, 好中球CLindexと末梢血中好中球数 (N) との積である好中球CL-index・Nと全血CLindexとの間で相関がみられた.全血CL, 好中球CLを用いて好中球機能を検討する場合好中球数が重要な因子となると考えられた.
  • 古西 満, 澤木 政好, 三笠 桂一, 前田 光一, 竹内 章治, 濱田 薫, 国松 幹和, 成田 亘啓, 松本 一郎, 川名 林治
    感染症学雑誌
    1992年 66 巻 6 号 790-793
    発行日: 1992/06/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    We experienced three cases of lower resiratory tract infections worsened after Rhinovirus infection.
    Case 1: A 42-year-old male with diffuse panbronchiolits was admitted to our hospital with the complaint of dyspnea on November 21, 1988. Rhinovirus was isolated from nasal washing and P. aeruginosa was cultured from transtracheal aspiration (TTA).
    Case 2: A 67-year-old male, whose underlying disease was pulmonary asbstosis, was admitted to our hospital complaining of pyrexia on June 12, 1990. Rhinovirus was isolated from TTA and H. influenzae and others were cultured from TTA.
    Case 3: A 64-year-old male with pulmonary emphysema was admitted to our hospital with a complaint of dyspnea on August 11, 1989. On December 17, 1989 the patient developed rhinorrhea and complained of purulent sputum, pyrexia and dyspnea after five days. Rhinovirus was isolated from nasal washing and TTA and S. nonhaemolyticus and others were cultured from TTA.
    As indicated in this report, it is interesting to study the relationship between viral infection of the upper respiratory tract and bacterial infection of the lower respiratory tract.
  • 古西 満, 澤木 政好, 三笠 桂一, 前田 光一, 森 啓, 寺本 正治, 坂本 正洋, 辻本 正之, 竹内 章治, 濱田 薫, 国松 幹和, 成田 亘啓, 佐野 麗子, 増谷 喬之, 松本 一郎, 川名 林治
    感染症学雑誌
    1994年 68 巻 12 号 1479-1483
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    ウイルス感染症の診断をウイルス分離法, 下気道・肺感染症の診断を経気管吸引法 (Transtrachealaspiration: TTA) を用いて成人下気道・肺感染症203例を検討したところ, ウイルス分離陽性症例は16例 (7.9%) であった.16例の下気道・肺感染症は急性気管支炎3例, 肺炎8例, 慢性下気道感染症急性増悪5例であった.分離ウイルスはRhinovirus 11例, Herpessimplex virus I 3例, Parainfluenza virusIII・RS virus各1例であった.ウイルス分離検体はTTA 9回, 咽頭ぬぐい液8回, 鼻汁5回, 5例では上気道・下気道検体から同時に同一ウイルスを分離した.TTAからH. influenzae, P. aeiuginosaなどの細菌を14例で分離した.
    Rhinovirusなどが上気道のみならず, 下気道からも分離され, 単独または細菌感染と関わり合いながら下気道・肺感染症の病態を形成しており, 成人下気道・肺感染症でもウイルス感染は重要な役割を果たしていることが示唆された.
  • 三笠 桂一, 喜多 英二, 澤木 政好, 古西 満, 前田 光一, 浜田 薫, 竹内 章治, 坂本 正洋, 国松 幹和, 樫葉 周三, 成田 亘啓
    感染症学雑誌
    1993年 67 巻 7 号 648-653
    発行日: 1993/07/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    Pseudomonas aeruginosa, Neisseria gonorrhoeaeのHeLa細胞・HT-177細胞への接着に及ぼすerythromycin (以下EM) の影響とP.aeruginosaの細胞障害毒素産生に及ぼす作用とを検討した.1) EMは両菌の接着を抑制した.2) EMは両菌のpiliの発現を抑制した.3) EMはN.gonorrhoeaeの第二接着因子であるprotein IIの産生を抑制した.4) EMはP.aeruginosaの66K cytotoxinの産生を抑制した.
    以上から, EMが両菌の接着因子の発現や毒素の産生を抑制することで感染の成立を阻害している可能性が示唆された.
  • 前田 光一, 北村 和道, 竹中 英昭, 玉置 伸二, 成田 亘啓
    気管支学
    1993年 15 巻 1 号 69-74
    発行日: 1993/01/25
    公開日: 2016/10/01
    ジャーナル フリー
    症例は35歳, 男性で気管支喘息発作, 発熱, 粘液栓喀出を主訴に入院。胸部X線上, 右下肺野に浸潤影を認め, 気管支鏡では右B^8とB^5入口部が粘液栓にて閉塞しており, 末梢血好酸球増多, 血清IgE高値, アスペルギルス抗原に対する沈降抗体, 皮膚反応陽性などからアレルギー性気管支肺アスペルギルス症と診断。Prednisolone (PSL) 20mg/日の内服にて臨床症状と胸部X線の改善を認めたが, PSLを5mg/日以下に減量すると悪化したため, 気管支鏡下にFluconazole 20mgを2週ごとに3回, 経気管支的に注入したところ陰影は完全に消失し, PSL中止後も再発はみられなかった。注入による副作用はなく, ステロイドの離脱が困難である場合の本症に対する併用療法として有用と考えた。
  • 辻本 正之, 澤木 政好, 坂本 正洋, 三笠 桂一, 濱田 薫, 古西 満, 前田 光一, 寺本 正治, 森 啓, 植田 勝廣, 成田 亘啓, 喜多 英二
    感染症学雑誌
    1997年 71 巻 5 号 430-436
    発行日: 1997/05/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    慢性下気道感染症患者40例を対象として, 血清中IL6とTNFα濃度とを高感度ELISA法を用いて測定した.IL-6とTNFα とは, 急性増悪期で安定期に比較して有意に高値であり, Pseudomonas aeruginosa (P.aeruglnosa) 持続感染例の急性増悪期で, Haemophilus influenzae (H.influenzae) 持続感染例での急性増悪期に比較して有意に高値であった.また臨床検査値との比較では, 血清アルブミン値とコリンエステラーゼ値とがIL6およびTNFαと逆相関した. 気道における持続感染によるIL6とTNFα との産生が患者の病態に影響している可能性が示唆された.
  • 第5報: 7年以上の経過を観察しえた症例について
    三笠 桂一, 澤木 政好, 喜多 英二, 古西 満, 前田 光一, 竹内 章治, 浜田 薫, 国松 幹和, 今井 照彦, 佐々木 義明, 樫葉 周三, 成田 亘啓
    感染症学雑誌
    1992年 66 巻 10 号 1390-1395
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    慢性下気道感染症に対するEM長期治療において7年間の経過を観察しえた9症例について臨床的検討を行った.1) 臨床効果は8例に有効以上であり, QOLの改善も8例に認められ, 細菌学的効果は7例で菌の消失を認めた.2) 副作用は認めなかった.3) PaO2の経時的変化は多くは1年以内にプラトーに達するが, それ以後でも上昇する症例があった.4) 7年間の感冒罹患回数は1人年平均約1.2回と少なく, 感冒を契機とする急性増悪などによる病状悪化で入院したのは2例のみであった.5) 粘液線毛輸送機構は検討しえた8例中EM投与後7例に改善がみられたが, 正常になったのは4例のみであった.改善がみられなかった症例の臨床効果はやや有効であった.
    以上からEM長期治療は開始して1年以内に有効性が発揮され7年間以上継続しても有効性は低下することなく維持され, また, 患者のQOLが著明に改善される有用な治療法であることが確認された.
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