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クエリ検索: "外腹斜筋"
2,847件中 1-20の結果を表示しています
  • 糸川 高史, 藤井 敏男, 高嶋 明彦, 高村 和幸, 柳田 晴久
    整形外科と災害外科
    1998年 47 巻 4 号 1350-1353
    発行日: 1998/09/25
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    We studied the results of external oblique muscle transfer for the lumbar spina bifida. We operated on 11 hips of 8 patients from 1994. The neurosegmental level of the patients were the first lumbar level with one patient, the third or fourth with five patients, and the fifth with five patients. Nine hips were subluxated and two hips were dislocated.
    External oblique muscle transfer is easier than iliopsoas transfer and does not weaken the flexor muscle compared with iliopsoas transfer.
    All the hips except two maintained concentric reduction after surgery in X-ray. Hip flexor power did not decrease and walking ability improved at the time of followup.
  • *飯島 正二郎
    九州理学療法士・作業療法士合同学会誌
    2017年 2017 巻
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/01
    会議録・要旨集 フリー
  • 多米 一矢, 柿崎 藤泰, 小関 博久, 財前 知典, 平山 哲郎, 川﨑 智子, 藤原 務, 平田 史哉
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】 臨床において、胸郭や体幹の正中化により姿勢や動作の改善が図られることを多く経験する。特に胸郭はその構造的特徴により偏位が生じやすく、容易に胸郭形状が変化することから、理学療法アプローチを行う機会が多い部位の一つである。胸郭の偏位および形状変形が生じる原因は多岐にわたるが、
    外腹斜筋
    活動の促通により胸郭の正中化や形状変化が促されることも多い。そこで、今回胸郭形状と
    外腹斜筋
    の関係性について姿勢測定機器と表面筋電図(以下EMG)を用いて比較検討した。【方法】 対象は健常成人男性11名(平均年齢25.6±4.4歳、平均身長169.5±8.2cm)とした。姿勢測定装置にはPosture analyzer PA200P(ザ・ビックスポーツ社製)を用い、矢状面からの撮影画像の解析を行った。左右の胸骨下角は剣状突起と第10肋骨を結んだラインと正中線のなす角度とした。また、
    外腹斜筋
    活動はEMGを用いて計測し、運動課題は徒手筋力検査法の段階5に基づいた背臥位からの体幹屈曲運動とした。EMGは多チャンネルテレメータシステムWEB7000(日本光電社製)を用い、電極はAldoらの方法に準じて
    外腹斜筋
    に貼付した。サンプリング周波数は1kHzとし、5秒間の体幹屈曲運動時の筋電波形をBIMUTAS-Video for WEB(キッセイコムテック社製)で取り込み、low cut filterで0~30Hz、high cut filterで500Hz以上の周波成分を処理した。また、正規化を目的として、
    外腹斜筋
    の最大等尺性随意位収縮を5秒間行い、安定した2秒間の筋電図積分値(以下IEMG)を基準として%IEMGを算出した。統計処理にはSPSSver13を用い、対応のあるt検定にて胸骨下角と
    外腹斜筋
    の%IEMGをそれぞれ左右で比較した。なお有意水準は5%未満とした。【倫理的配慮、説明と同意】 被験者にはヘルシンキ宣言に沿った同意説明文書を用いて本研究の趣旨を十分に説明し、同意を得たうえで実施した。【結果】 胸骨下角は右側で43.8±5.7°、左側は46.2±6.3°であり、左胸骨下角が有意に増加していた(p<0.05)。また、
    外腹斜筋
    の%IEMGは右側70.7±25.6%、左側61.6±27.1%と右
    外腹斜筋
    の筋活動が高い傾向であった。【考察】 本研究の結果より健常成人においても胸郭の形状は非対称であり、有意に右側の胸骨下角が減少していた。このことは、非対称性が動きを形成すると捉えることもできるが、胸郭の形状は健常成人においても非対称性になりやすいということを示しているものと推察する。胸郭はその特性により容易に形状が変化する部位であり、種々の要因により非対称に陥りやすい。体幹筋のなかでも最外層に位置し肋骨から対側の骨盤に向かって走行する
    外腹斜筋
    は、体幹回旋、側屈以外に肋骨を引き下げ、胸郭を正中方向へ安定させる作用をもつことが予測される。そのため、
    外腹斜筋
    活動の非対称性は胸郭の安定性を低下させ、胸郭の非対称性を形成する。本研究においても左側の胸骨下角が増大し、左
    外腹斜筋
    の活動が低い傾向にあったことは、左
    外腹斜筋
    活動の低下により、肋骨を引き下げるモーメントが減少した結果であると推測する。胸郭を含む体幹の偏位は筋長を変化させ、体幹筋の張力にアンバランスを生じることになる。体幹筋のアンバランスはさらなる体幹の偏位を助長し、悪循環を形成する結果となることも多い。このことを考慮すると体幹筋の作用により、体幹の正中化を保つことは非常に重要であり、体幹安定化筋の一つとして
    外腹斜筋
    の役割を明確にすることは理学療法を施行する上で有用であると考える。【理学療法学研究としての意義】 本研究の結果により、胸郭形状は
    外腹斜筋
    活動に関与する可能性が示された。今後、胸郭形状をより明確にするために、3次元的に捉え、他の体幹筋をはじめとする様々な要因を検討し、さらに具体的な体幹機能評価および治療を構築するための研究へと発展させる必要があるものと思われる。
  • 岡本 光央, 山崎 貴博, 木藤 伸宏, 佐々木 久登
    理学療法科学
    2012年 27 巻 3 号 345-349
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/01
    ジャーナル フリー
    〔目的〕Active Straight Leg Raise時に下肢が重いという感覚の有無と体幹筋および下肢筋の筋活動量との関連性を調査した.〔対象〕11人の男性健常者とした.〔方法〕被検者にASLRを実施し,重いと感じる側の下肢を判別した.さらに,負荷がある時と負荷がない時のASLR時における両側体幹筋および下肢筋の筋活動量を検討した.〔結果〕負荷がありで重いと感じる下肢挙上側と反対側
    外腹斜筋の筋活動量が同側外腹斜筋
    の筋活動量に比べてより低値を示した.さらに,負荷がない時に重いと感じる下肢挙上側と反対側中殿筋の筋活動量も
    外腹斜筋
    と同様のパターンを示した.〔結語〕ASLR時の下肢が重いという感覚の有無は,下肢挙上側および反対側
    外腹斜筋
    ,および反対側中殿筋の活動性低下に関連している.
  • 中岡 伶弥, 櫃ノ上 綾香, 羽崎 完
    理学療法学Supplement
    2011年 2010 巻 PI1-071
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/05/26
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    筋連結とは,筋と筋のつながりのことを指し,隣接する筋の間は筋膜,筋間中隔などの結合組織や互いの筋線維が交差している。筋が連結している部位では,片方の筋が活動したとき,その筋に連なるもう一方の筋にまで活動は伝達するとされている。このことは,PNFやボイタなどの治療法にも応用されている。しかし,筋が連結しているかどうかについては,解剖学的な考察や経験に基づいており,筋の機能的な連結については明らかではない。そこで本研究では,前鋸筋と
    外腹斜筋
    に着眼し,この2筋間に機能的な筋連結が存在するのかを明確にすることを目的とした。
    【方法】
    対象は健常成人男子大学生14名 (平均年齢21.1±0.7歳,身長172.4±5.6cm,体重62.4±8.4kg)とした。測定方法は,ベンチプレス台の上で背臥位になり,肩関節90°屈曲位で肩甲帯を最大前方突出させた。その肢位で,自重(負荷なし),体重の30%負荷・60%負荷をベンチプレスで荷重し,5秒間保持させた。施行順はランダムとした。測定は第6肋骨前鋸筋,第8肋骨前鋸筋,
    外腹斜筋
    の3箇所とし,前鋸筋は肋骨上で皮膚表面から視察・触察できる位置に,また,
    外腹斜筋
    は腸骨稜と最下位肋骨を結ぶ中点から内側方2cmの位置に筋線維の走行に沿って電極を貼った。筋活動の導出には表面筋電計(キッセイコムテック社製 Vital Recorder2)を用い,電極(S&ME社製)は,電極間距離1.2cmで双極導出した。サンプリング周波数1kHzとした。基準値を設定するために,徒手抵抗による最大等尺性収縮(Maximum Voluntary Contraction,以下MVC)時の表面筋電図を記録した。各筋のMVCの数値を100%とし,各負荷における数値を除した%MVCを算出した。解析方法は,第6肋骨前鋸筋,第8肋骨前鋸筋,
    外腹斜筋
    それぞれにおいて,自重,30%負荷,60%負荷の3群をFriedman検定を用いて比較し,多重比較検定としてScheffeの対比較検定を用いた。また,有意水準を5%未満とした。
    【説明と同意】
    すべての被験者に対し,本研究の趣旨を口頭および文書にて説明し,署名にて研究協力の同意を得た。
    【結果】
    第6肋骨前鋸筋の筋活動量の50パーセンタイル値は,自重で30.8%MVC,30%負荷で40.0%MVC,60%負荷で52.9%MVCであり,Friedman検定の結果,自重より60%負荷が有意に高値を示した(P<0.05)。第8肋骨前鋸筋の筋活動量においても50パーセンタイル値は,自重で22.5%MVC,30%負荷で22.9%MVC,60%負荷で24.7%MVCであり,自重より60%負荷が有意に高値を示した(P<0.05)。
    外腹斜筋
    の筋活動量の50パーセンタイル値は,自重で12.6%MVC,30%負荷で17.1%MVC,60%負荷で26.3%MVCであり,自重より30%負荷・60%負荷の2群で有意に高値を示した(P<0.05)。いずれの筋においても30%負荷,60%負荷の間には有意な差は認められなかった。
    【考察】
    前鋸筋と
    外腹斜筋
    の関係については,これまでに荒山らによって検討されている。彼らは,体幹筋強化トレーニングとして用いられるTrunk Curlを使用して,前鋸筋と
    外腹斜筋
    の筋連結を検討することを目的にしていた。それは,1)肘伸展0°,肩90°屈曲位で,最大努力で肩甲帯前方突出を行いながら,上体を起こす。 2)肘伸展0°,肩90°屈曲位で肩甲帯前方突出をせずに,上体を起こす。3) 胸部前面で,腕を組み上体を起こす。という3種類の上体起こしにより関係を示している。その結果として,前鋸筋の活動は
    外腹斜筋
    の活動を高めることが示唆され,付着部を共有し,筋線維走行の方向が一致する筋の相互作用を期待したエクササイズの有効性が示唆されたとしている。しかし,この方法では,上体を起こすことによって直接的に
    外腹斜筋
    を働かせているため,機能的な筋連結を明確にするという点では不十分である。そのため,本研究では
    外腹斜筋
    の作用である体幹の反対側への回旋や同側への側屈,前屈が起こらないように,被験者には背臥位でベンチプレスを荷重させた。直接的に
    外腹斜筋
    を活動させる条件下でないにも関わらず,前鋸筋の筋活動量が増すにつれ,
    外腹斜筋
    の筋活動量も増加した。肩甲帯の前方突出により前鋸筋が収縮すると,肩甲骨は外転し,胸郭は上方に引き上げられる。しかし,前鋸筋が最大筋力を発揮するためには,胸郭の固定が必要である。そのため,胸郭を下方に引き下げる
    外腹斜筋
    が固定筋として作用したため,
    外腹斜筋
    の活動がみられたと考えられる。
    【理学療法学研究としての意義】
    本研究で得られた結果は,治療にも役立てられるのではないかと考える。例えば,翼状肩甲の治療には前鋸筋のトレーニングが必要だといわれている。しかし,翼状肩甲の治療において筋連結を考慮すると,前鋸筋へのアプローチだけでなく,それに併せて
    外腹斜筋
    へのアプローチも行うことで,より肩甲骨の安定性は増すのではないかと思われる。
  • 外腹斜筋における筋線維方向の違いによる検討
    *渡邊 裕文, 蔦谷 星子, 大沼 俊博, 三好 裕子, 山口 剛司, 赤松 圭介, 藤本 将志, 鈴木 俊明
    理学療法学Supplement
    2004年 2003 巻 20
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/04/23
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】近年、体幹機能の重要性についての報告は多数認められ、特に脳血管障害などの中枢神経疾患患者における体幹へのアプローチの大切さは周知の通りである。また筋電図を用いた体幹筋の評価においても様々な報告がなされている。体幹前外側面の筋群は3層に配列しており、当初表面筋電図上では体幹筋群としての評価が限界とされてきた。1998年のNgらの報告により、表面筋電図おいて体幹前面筋群である内
    外腹斜筋
    の単独機能の評価が可能となった。著者らもそれらの報告をもとに、健常者を対象にいくつかの体幹運動に対する内
    外腹斜筋
    それぞれの筋活動について報告してきた。今回最表層である
    外腹斜筋
    の機能についてより詳しく知ることを目的とし、体幹運動に対し
    外腹斜筋
    の筋線維方向の違いによる筋積分値の変化について検討したので報告する。
    【対象と方法】対象は、健常男性7名、平均年齢は28.9歳、平均身長は170.0cmであった。まず被験者に背臥位をとらせ、筋電計ニューロパック(日本光電社)を用いて、
    外腹斜筋
    の筋積分値を10秒間、3回測定した。電極位置としてNgらの報告による第8肋骨下縁とその肋骨上2cmの斜行線維と、解剖学上外腹斜が単独で走行していると考えられる第10肋骨下縁とその肋骨上2cmの垂直線維に電極を配置した。次に背臥位にて体幹屈曲位を保持させた場合と、体幹回旋位を保持させた場合(それぞれMMT5レベル)の筋積分値を上記同様に測定した。また加えて側臥位での体幹側屈位(抗重力位)を保持させたときのそれぞれの
    外腹斜筋
    筋積分値を測定した。このとき背臥位での
    外腹斜筋
    (斜行線維、垂直線維)それぞれの筋積分値を1として、体幹屈曲位、回旋位および体幹側屈位の筋積分値相対値を求め、体幹運動の違いによるそれぞれの
    外腹斜筋
    筋線維の増加する割合(増加率)を比較した。
    【結果および考察】体幹回旋時には
    外腹斜筋
    斜行線維において垂直線維と比べ、筋積分値の増加率の増大を認めた。体幹側屈時では反対に
    外腹斜筋
    垂直線維において斜行線維と比べて筋積分値の増加率は増大した。なお体幹屈曲時には、
    外腹斜筋
    斜行線維と垂直線維の筋積分値に差異はなかった。P.Mデービスは多分節からの神経支配である腹直筋において、体幹運動の違いにより働く筋線維が変わってくると述べている。
    外腹斜筋
    では支配神経の分節の多さや体幹に存在する筋線維方向の多様さを考えると、体幹運動の違いにより働く筋線維の比率が変わってくることは十分考えられる。今回の
    外腹斜筋
    の筋線維の働く比率の違いは、回旋ではより斜行する線維が作用し、側屈においてはより垂直方向の線維が関与したと考えられた。これらのことから
    外腹斜筋
    の表面筋電図による評価では、運動方向の違いにより働く筋線維の割合が変わってくる可能性があり、運動方向を考慮して電極位置を検討していく必要性が示唆された。
  • ステップ側下肢への体重移動量の変化による検討
    *三好 裕子, 渡邊 裕文, 蔦谷 星子, 大沼 俊博, 山口 剛司, 赤松 圭介, 藤本 将志, 鈴木 俊明
    理学療法学Supplement
    2004年 2003 巻 19
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/04/23
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】臨床の場面において、歩行や階段昇降練習としてステップ動作練習を行うことが多くみられる。我々は今までに治療における場面設定や段階付けをより明確にしていくために、ステップ肢位でのステップ台の変化における中殿筋と股関節内転筋群の筋積分値について報告してきた。そこで今回はステップ肢位でのステップ側下肢への荷重量変化が同名筋群の筋積分値に及ぼす影響を検討したので報告する。
    【対象と方法】対象は整形外科、神経学的に問題のない健常男性7名(両下肢)、平均年齢28.9歳であった。まず被験者に10cm前方に高さ45cmの治療台(OG技研社製)を設置し、一側下肢をステップさせ(ステップ側下肢)、足尖部が軽く台に触れている状態でステップ肢位を保持させた。このとき両足底それぞれの体重量を測定するため、両足底に体重計を設置した。この状態で筋電計ニューロパック(日本光電社)を用いて、双極導出法にて両側の中殿筋(腸骨稜と大転子を結ぶ線の中点)及び股関節内転筋群(恥骨と膝蓋骨中央を結ぶ線の近位4横指)の筋積分値を10秒間3回測定した。皮膚インピーダンスは5kΩ以下となるよう前処置し、電極間距離を2cmとし筋線維に対して平行に配置した。次に被験者のステップ側下肢へ体重の10%、20%、30%、40%、50%と体重移動量を変化させて同様に測定し、3回の平均値をもって個人のデータとした。なお測定条件として上肢は体側に下垂し、測定中の視線は前方の一点を注視させ、体幹や頭部などの動揺が起こらないように指示した。
    【結果】ステップ肢位と比べステップ側下肢への体重移動量が増加すると、支持側中殿筋の筋積分値は低下し、ステップ側股関節内転筋群の筋積分値は増加を示した。
    【考察】ステップ側下肢への体重移動量が増加すると支持側中殿筋の筋積分値は低下し、ステップ側内転筋群の筋積分値が増加を示した。これはステップ側下肢への体重移動量が増加することで体幹・骨盤前傾モーメントが増加し、それを戻そうとするためにステップ側股関節においては伸展方向への作用が必要になってくると考えられる。股関節屈曲60°以上において長内転筋は股関節の伸展作用があることから、今回のステップ側内転筋群の筋活動がこの股関節伸展に作用したと考える。支持側中殿筋においてはステップ側下肢への体重移動量の増加によって筋積分値は低下した。これはステップ側下肢への体重移動量が増加することで、支持側下肢の体重量が減少し、この肢位での骨盤や股関節の側方制御が必要なくなったためと考える。
  • 野原 弘子
    日本獣医師会雑誌
    1994年 47 巻 2 号 115-117
    発行日: 1994/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    外傷性横隔膜ヘルニアの犬2症例において, 単純閉鎖が不可能な横隔膜欠損部を
    外腹斜筋
    反転フラップにより修復・閉鎖した. 修復当初には呼気時に横隔膜と
    外腹斜筋
    との間で運動速度に差異が認められたが, 次第に呼吸状態は良好となり, 激しい運動も可能となった.
  • 櫻井 健司, 日石 智紀
    理学療法学Supplement
    2016年 2015 巻 P-SP-12-6
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/28
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】Elbow push test(以下EPT)は,原テストの11項目の1つで野球肩・肘障害の理学的評価として用いられ,陽性であるものは肩甲帯や体幹の機能不全として捉えられている。今回,EPTと肩関節屈曲のBreak test(以下BT)の肢位での前鋸筋と
    外腹斜筋
    の筋活動の違いを,表面筋電図(以下EMG)を用いて比較し検討した。【方法】対象は,運動器疾患を有しない健常男性12名の右上肢である。平均年齢は28.6歳であった。被験筋は,前鋸筋中部線維,下部線維,
    外腹斜筋
    としEMGを記録した。測定肢位は,原テストのEPTの方法に準じ,被験者は両足底を床から離した端座位にて,肩・肘関節屈曲90°とした。検者は肘頭部に抵抗を加え3秒間保持した。BTには徒手筋力検査の方法に準じ,被験者は端座位にて肩関節屈曲130°,肘関節伸展位にて上腕部に抵抗を加え3秒間保持した。EMG導出は多チャンネルテレメーターシステム(WEB-1000,日本光電社製)を用いた。双極導出法で,電極間10mm,筋電図周波数帯域30~500Hzとして,筋活動電位をサンプリング周波数1000Hzで記録した。EMGよりRMS値を算出し,肩関節屈曲130°保持した肢位でのRMS値を1として両テストの測定値を正規化し,%RMSとして表した。統計学的検定には,Wilcoxonの検定,Speramanの順位相関係数を用いた。【結果】
    外腹斜筋
    の%RMSは,EPTが9.41,BTが2.15でありEPTにて有意に高かった。前鋸筋下部線維では,EPTが1.13,BTが5.08とBTが有意に高かった。前鋸筋中部線維は,EPT5.97,BT5.91と両テストに有意な差は認めなかった。前鋸筋中部線維,前鋸筋下部線維,
    外腹斜筋
    の間に有意な相関は認めなかった。【結論】伊藤らは,EPT時の筋活動では前鋸筋,
    外腹斜筋
    で高値であったが,前鋸筋と
    外腹斜筋
    の関係性は低かったと述べている。今回の結果からも前鋸筋と
    外腹斜筋
    に相関は認めなかった。EPTはBTと比べ,
    外腹斜筋
    の筋活動が高く,前鋸筋中部線維に差がなく,前鋸筋下部線維の筋活動が低かった。EPTは,前鋸筋中部線維の収縮により肩甲骨の肋骨面に固定するとともに,
    外腹斜筋
    によって体幹回旋作用するものと思われる。そのため,EPTはBTよりも体幹機能の影響が高かったものと考えられた。また五十嵐らは,前鋸筋の作用として中部線維は肩甲骨外転,下部線維は下角を外転・上方回旋に作用するとしている。EPTの評価では肩甲帯機能に加え
    外腹斜筋
    による体幹の影響を受けるが,BTにおいては,肩甲骨上方回旋機能の評価の可能性が示唆された。
  • 伊藤 平和, 藤原 真由美, 原 正文
    理学療法学Supplement
    2011年 2010 巻 PI2-207
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/05/26
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    elbow push test(以下EPT)とは当院にて野球肩の理学的評価を行う際のテストで,野球肩11項目テストの一つとして用いている。脱力現象が生じることを異常所見として捉えているが,脱力現象が生ずるメカニズムは明らかにされていない。
    今回,健常人におけるEPTの肢位での肩周囲筋筋活動を表面筋電図で検討したので報告する。

    【方法】
    対象は上肢・体幹に既往症のない健常人5例の両側上肢(10肢)である。全例男性で,平均年齢は25±2.8歳である。
    被験筋は,測定側の三角筋前部・中部・後部,棘下筋,大胸筋(胸肋部),僧帽筋上部・中部・下部,前鋸筋,広背筋,および測定側と反体側の腹直筋,
    外腹斜筋
    とした。
    測定には表面筋電計MyoReserch1200(NORAXON社製)を用い、電極間距離は3cmとした。
    測定肢位は野球肩11項目テストのEPTの方法に準じて被検者は両足底を浮かした端坐位で,肘関節90°屈曲位,肩関節90°屈曲位,および90°内旋位とした。検者は肘頭部に抵抗を加え,等尺性運動を5秒間保持し,それを3回施行した。
    各筋における3回の筋電図積分値(IEMG)の平均値を算出し,最大随意収縮(MVC)時のIEMG値で除した値%MVCを求めた。
    統計学的検定には一元配置分散分析を行い,多重比較検定としてBonferroni/Dunnを用いた。また,%MVCの高かった筋に対してピアソンの相関係数の検定を行った。

    【説明と同意】
    対象者には本研究の趣旨について説明し同意を得た。

    【結果】
    %MVCの高かった筋は,前鋸筋66.3±26.2%,測定側の
    外腹斜筋
    43.3±23.1%,棘下筋40.3±23.8%であり,前鋸筋は測定側の
    外腹斜筋
    ,棘下筋を除く全ての筋と比較して有意に高い値を示した。
    また,前鋸筋,測定側の
    外腹斜筋
    ,棘下筋に対して各々ピアソンの相関係数の検定を行ったところ,前鋸筋と測定側の
    外腹斜筋
    とでは相関係数-0.08,測定側の
    外腹斜筋
    と棘下筋とでは相関係数0.37,そして棘下筋と前鋸筋とでは相関係数0.54と3つの中で最も高く「相関がある」という結果であった。

    【考察】
    EPTの肢位において,前鋸筋66.3±26.2%,測定側の
    外腹斜筋
    43.3±23.1%,棘下筋40.3±23.8%の順で高い値を示した。実際にEPTは肘頭を前方に押し出す動作であり,肩甲骨の外転が起こることで肩甲骨の関節窩が前方を向き,関節を適合させる動作であると考えられる。山口らは関節運動に先立ち必ず関節の適合がなされる必要があり,適合を誘導するのも腱板機能の重要な役割であるとしている。それ故、今回の結果は、対象が健常人なのでEPTの肢位おいて前鋸筋の活動が高く,さらに棘下筋の活動により,肩甲上腕関節の適合が図れている状態にあったのではないかと考えられる。また,今回の結果から,EPTでの主動作筋は前鋸筋であるが,測定側の
    外腹斜筋
    ,棘下筋の評価としても有用であると推察される。
    また、前鋸筋と測定側
    外腹斜筋
    との関係性についてはこれまで多くの報告があり,青木らは前鋸筋の起始部と
    外腹斜筋
    の起始部は互いの歯車が噛み込むかのように強固に付着しているため,
    外腹斜筋
    による胸郭の固定があって前鋸筋も初めて効率的に作用する。荒山らも前鋸筋の活動は
    外腹斜筋
    の活動を高める因子であるとの報告がある。しかし,今回の結果からは前鋸筋と測定側の
    外腹斜筋
    は相関係数-0.08であり,ほとんど相関がなく, EPTの肢位においては各々の活動を高める因子としての関係性は低いのではないかと考えられる。
    また,棘下筋と前鋸筋とでは相関係数0.54であり相関があった。原はEPTでは,インナーとアウターの筋機能バランスが重要であるとし,山口らは、腱板はすべて肩甲骨に付着しており、肩甲骨が胸郭上に固定されなければ、腱板は十分に機能を発揮することができないとしているが,今回の結果だけでは前鋸筋による肩甲胸郭関節の安定性が得られて,初めて棘下筋も発揮できるのか,または棘下筋による肩甲上腕関節の安定性が得られて,初めて前鋸筋も発揮できるのか判断は出来ないが,EPTにおいて前鋸筋と棘下筋は各々の活動を高める因子としての関係性はあるのではないかと考えられる。

    【理学療法学研究としての意義】
    健常人におけるEPTの肢位での肩周囲筋筋活動を表面筋電図を用いて調査した。今回の筋電図からみたEPTは、前鋸筋と測定側の
    外腹斜筋
    と棘下筋の筋活動が高く,これらの筋機能評価にも有用であり,さらに前鋸筋と棘下筋とでは何らかの関係があると推察された。今回,健常人ではあるが筋活動もばらつきがあり,今後は症例数を増やし,また他の理学評価との比較,EPT陽性例と陰性例との比較を行っていく必要があると考える。
  • ―徒手筋力検査「Normal」との比較―
    赤羽 秀徳, 望月 圭一, 髙橋 雅人, 尾﨑 心正, 田中 太郎
    理学療法学
    2003年 30 巻 7 号 407-414
    発行日: 2003/12/20
    公開日: 2018/09/25
    ジャーナル フリー
    本研究の主目的は,三つ這い位時の体幹筋活動部位を検討し,さらに三つ這い位時の体幹筋活動量を徒手筋力検査「Normal」(以下:MMT「N」)の筋活動量と比較・検討することである。副目的は,腹筋群のMMT試行時の,各筋の主動作筋としての活動と,補助筋として活動を検討することである。対象者は,健常男子9名とし,被験筋は,体幹右側の7筋とした。上肢挙上側の違いによる活動筋群の変化をみると,腹筋群では,腹斜筋群がほぼ三つ這い位時に体幹に加わる回旋負荷に抗する活動となっていた。一方背筋群では,胸腰移行部付近を境に,頭側では挙上側で,尾側では非挙上側で,より優位に筋活動がみられた。さらに,MMT「N」試行時に対する三つ這い位時の筋活動電位の比は,腹筋群では特に腹直筋の筋活動が,
    外腹斜筋
    ,内服斜筋と比較し低かった。三つ這い位は,腹直筋を強調しないで腰部の安定性を高める運動となり得ることが示された。しかし,MMT比に示された
    外腹斜筋
    活動はかなり高い値となっており,腹斜筋に対するMMT手技の信頼性に疑問が生じた。背筋群ではMMT比がおよそ20〜60%の範囲にあり,これは筋持久性運動に必要とされる最大随意収縮の15〜40%の範囲に近似したものであるため,筋力が低下しており,最大筋力がMMT「N」試行時と等しい症例などには,三つ這い位が背筋群の筋持久性向上のための運動として有効となり得ることが示唆された。
  • 田尻 恵乃, 藤本 将志, 赤松 圭介, 水上 俊樹, 貝尻 望, 早田 荘, 大沼 俊博, 渡邊 裕文, 鈴木 俊明
    理学療法学Supplement
    2010年 2009 巻 O2-031
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/05/25
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    脳血管障害片麻痺患者において、体幹筋群の筋緊張異常により長座位でのいざり動作が困難な症例を多く認める。このような症例に長座位にて一側殿部へ体重移動を促すとともに、反対側の殿部を挙上させながらいざり動作練習を実施することがある。この時体重移動側(以下移動側)の体幹筋群は伸張位での活動を、また反対側の体幹筋群には短縮位での活動を促すよう配慮しているが、その明確な筋電図学的検討についての報告は少ない。先行研究において、長座位での側方体重移動が両側の腹斜筋群(内・
    外腹斜筋
    重層部位)および腰背筋群の筋電図積分値に与える影響について検討した(第49回近畿理学療法学術大会)。その結果、移動側の腹斜筋群・腰背筋群の筋電図積分値相対値は殿部荷重量の増大に伴い有意な増加を認めた。これは、長座位での側方体重移動に伴った移動側の体幹・骨盤の後方への傾斜・回旋を制動するために関与したと考えた。また反対側の腹斜筋群・腰背筋群の筋電図積分値相対値は殿部荷重量の増大に伴い有意な増加を認めた。これは、側方体重移動の増大に伴った反対側体幹の側屈位と反対側骨盤の挙上位を保持するため関与したと考えた。そこで今回、測定筋を両側の
    外腹斜筋
    (単独部位)および内腹斜筋(単独部位)とすることで、腹斜筋群のより詳細な評価・治療ができると考え、長座位での側方体重移動が両側
    外腹斜筋
    ・内腹斜筋の筋電図積分値に与える影響について筋電図を用いて検討を行ったところ、若干の知見を得たので報告する。
    【方法】
    対象は健常男性7名とした。開始肢位は被検者に両上肢を胸の前で交差させた長座位とし、両殿部下に2台の体重計を配置した。この時殿裂を2台の体重計の中心上に位置し、各体重計の数値を合計し総殿部荷重量とした。まず開始肢位での両側
    外腹斜筋
    ・内腹斜筋の筋電図積分値を筋電計ニューロパック(日本光電社製)にて測定した。電極位置について
    外腹斜筋
    は第8肋骨下縁に電極間距離2cmとし、内腹斜筋は両上前腸骨棘を結ぶ線より2cm下方の平行線と鼠径部との交点および2cm内方とした。測定時間は5秒間、測定回数は3回とし、その平均値をもって個人データとした。次に一側の殿部へ体重移動による殿部荷重量を総殿部荷重量の60%、70%、80%、90%、95%へとランダムに変化させ、上記と同様に各筋の筋電図積分値を測定した。この時頭部は正中位とし、両側肩峰を結ぶ線が水平位となるよう規定し、体幹・骨盤の回旋が生じないよう確認した。また両踵は離床しないようにした。そして開始肢位での各筋の筋電図積分値を1とした筋電図積分値相対値を求め、長座位での側方体重移動が両側
    外腹斜筋
    ・内腹斜筋の筋電図積分値に与える影響について検討した。統計処理には一元配置の分散分析とTukeyの多重比較を用いた。
    【説明と同意】
    本実験ではヘルシンキ宣言を鑑み、あらかじめ説明された本実験の概要と侵襲、および公表の有無と形式について同意の得られた被験者を対象に実施した。
    【結果】
    外腹斜筋
    の筋電図積分値相対値について、移動側は殿部荷重量の増大に伴い有意(p<0.05)に増加し、反対側は増加傾向を認めた。また内腹斜筋の筋電図積分値相対値について、移動側、反対側ともに殿部荷重量の増大に伴い有意(p<0.05)な増加を認めた。
    【考察】
    殿部荷重量の増大に伴い、移動側の
    外腹斜筋
    ・内腹斜筋の筋電図積分値相対値は有意な増加を認めたことに関して、本課題では殿部荷重量の増大に伴い骨盤が後傾・移動側回旋しようとすることで、移動側の骨盤・体幹が後方へ傾斜しようとする働きが生じると考えられる。これに対し移動側の
    外腹斜筋
    は体幹の反対側への回旋作用としてその肢位保持に関与したと考えられる。さらに内腹斜筋は骨盤の反対側回旋(前方回旋)作用があることから、移動側の内腹斜筋は後外側へ傾斜しようとする骨盤を反対側回旋させる作用としてその肢位保持に関与したと考えられる。また、殿部荷重量の増大に伴い、反対側の
    外腹斜筋
    の筋電図積分値相対値は増加傾向を認め、内腹斜筋は有意な増加を認めた。これについて渡邊らは座位(端座位)での側方への体重移動時において、反対側の内
    外腹斜筋
    の働きが座位での側方移動に伴う体幹の側屈作用には重要であり、より内腹斜筋での関与が大きいことを報告している。このことから本研究でも、反対側の
    外腹斜筋
    は体重の側方移動に伴う反対側体幹の側屈作用として、また内腹斜筋は反対側体幹の側屈を伴う反対側骨盤の挙上位を保持・固定する作用としてその肢位保持に関与したと考えられる。
    【理学療法学研究としての意義】
    先行研究と本研究の結果をふまえ、長座位での側方体重移動練習を行う際において、反対側の体幹筋に加え、移動側の腹斜筋群・
    外腹斜筋
    ・内腹斜筋・腰背筋群についてもそれぞれ評価・治療することの必要性が示唆された。
  • 伊藤 純治
    昭和医学会雑誌
    1988年 48 巻 4 号 471-483
    発行日: 1988/08/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    ヒトの腹壁筋の機能を明らかにするために側腹筋 (
    外腹斜筋
    , 内腹斜筋, 腹横筋) および腹直筋の筋線維構成を検討し, 相互にまた他の骨格筋と比較した.材料は本学解剖実習に用いた10%ホルマリン水注入固定屍14体 (男性8, 女性6) から得られた側腹筋および腹直筋である.組織片は臍高の位置で採取し, 常法に従ってセロイジン包埋, 20μm薄切, ヘマトキシリン・エオジン染色を施した.これらの組織標本について, 筋層の厚さ, 1mm2中の筋線維数, 筋線維の太さおよび密度を計測した.結果は次のごとくである.1) 側腹筋の筋層の厚さは内腹斜筋が4.2mmで最も大, 以下,
    外腹斜筋
    (3.0mm) , 腹横筋 (2.2mm) の順であり, 3層とも男性が女性よりも優る傾向がみられ, 高齢者では腹横筋が
    外腹斜筋
    よりも大であった.2) 1mm2中の筋線維数は
    外腹斜筋
    は1189, 腹横筋は1134で, 内腹斜筋 (880) および腹直筋 (851) よりも大であり,
    外腹斜筋
    と内腹斜筋では女性が男性より優る傾向がみられ, 腹横筋と腹直筋では性差はみられなかった.3) 筋線維の太さは, 内腹斜筋は1061.5μm2で,
    外腹斜筋
    (800.1μm2) , 腹横筋 (796.3μm2) , 腹直筋 (825.4μm2) に比べ大であり, ヒトの他筋と比べて中等大の筋群であった.男女を比較すると一般に男性が優る傾向がみられたが, 腹横筋では差がなかった.男性の高齢者および女性例では腹横筋が
    外腹斜筋
    よりも大なる傾向がみられた.また, 側腹筋群では筋線維の太さの相関関係がみられたが, 腹直筋との問には認められなかった.4) 筋線維の密度は側腹筋群は85%前後で高密度であったが, 腹直筋は66.9%で中等度であった.以上の事から, 側腹筋の中では内腹斜筋が最も発達し, 次いで
    外腹斜筋
    , 腹横筋の順であったが,
    外腹斜筋
    には加齢的萎縮の傾向が強くみられた.このことから, 内腹斜筋は側腹筋の運動作用の主作働筋,
    外腹斜筋
    はその補助筋であり, 腹横筋は内臓の支持, 腹圧あるいは呼吸運動に主として働き, 腹直筋は機能的に側腹筋と相違すると考えられた.
  • 堀 弘明, 佐橋 健人, 古山 勇気, 藤内 宏典
    呼吸療法
    2025年 42 巻 1 号 88-90
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/06/26
    ジャーナル フリー
  • ─超音波画像を使用して─
    村上 幸士, 桜庭 景植, 永井 康一
    理学療法科学
    2010年 25 巻 6 号 893-897
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/01/28
    ジャーナル フリー
    〔目的〕腰痛経験の有無と腹部筋群との関連を明らかにすることを目的とした。〔対象〕平均年齢23.7±3.3歳の男性64名である。〔方法〕問診を行い,腰痛経験の有無にて3群に分類した。また,超音波診断装置にて安静時の腹横筋・内腹斜筋・
    外腹斜筋
    を測定し,筋厚の差を腰痛経験の有無にて比較し,分析した。〔結果〕腰痛にて受診経験のある群は,腰痛を認めるが受診経験のない群および腰痛経験のない群と比較して腹横筋筋厚が低値であり,他筋は有意差がなかった。〔結語〕腰痛経験が有ることは,腹横筋の筋活動低下による安静時の筋厚減少および内腹斜筋と
    外腹斜筋
    を合わせた表在筋の過剰な筋活動による安静時の筋厚増大と関連することが示唆された。
  • 森川 智貴, 刀坂 太, 楠 貴光, 大沼 俊博, 三輪 成利, 鈴木 俊明
    関西理学療法
    2020年 20 巻 80-84
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/12/28
    ジャーナル フリー

    The internal oblique muscle (IO) shows different muscle fiber orientations. Therefore, the purpose of this study was to examine the muscle fiber orientations of the IO and the external oblique muscle (EO) using ultrasound imaging. The subjects were 12 healthy males (mean age, 24.3 years). Initially, five points were determined. For the five points, the inferior margin of the eighth rib was defined as point A and the point below, 2 cm from the anterior superior iliac spine (ASIS), was defined as point E. Then, the point one-fourth of the head side of line AE was defined as point B, the midpoint of the line, as point C, and the point one-fourth of the caudal side of line AE, as point D. Next, a line parallel to the line AE was drawn 1 cm on the outside, and 1 and 2 cm on the inside of the line AE. Finally, ultrasound imaging was performed along each of these four lines. In all subjects, EO was present at point A regardless of the distance from ASIS, and IO was absent. At points B and C, IO and EO were present in all subjects regardless of the distance from ASIS. At point D, IO was present in all subjects regardless of the distance from ASIS, and the number of subjects with EO decreased as the distance from ASIS increased. At point E, the number of subjects with IO increased as the distance from ASIS increased, and EO was absent in all subjects regardless of the distance from ASIS. The results of this study suggest that the electrode position for the oblique fibers of IO should be 2 cm above and 2 cm inside ASIS. In addition, they also suggest that the electrode position for the transverse fibers of IO should be 2 cm below and 4 cm inside ASIS.

  • 石田 弘, 小原 謙一, 大坂 裕, 伊藤 智崇, 末廣 忠延, 黒住 千春, 渡辺 進
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 1063
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】排痰手技のハッフィングでは気道内の痰を移動させるために速い呼気流速が必要で,腹部筋群(腹直筋,
    外腹斜筋
    ,内腹斜筋,腹横筋)は呼気流速に寄与する主要な筋群とされている。腹部筋群は,腹腔内圧を高め横隔膜を上方に押し上げること,胸郭を引き下げながら前後径を小さくすることによって呼気流速を高めることに寄与するが,どの腹部筋が最も貢献度が高いのかは不明である。本研究では,各腹部筋群の筋力は直接測定できないため,間接的に筋力を示す値として各筋の筋厚を測定し,最大呼気流速と腹部筋群の筋厚との関係を明らかにすることを目的とした。【方法】対象は健常男性23名(平均年齢21.1±3.0歳,身長172.2±7.2cm,体重65.7±10.9kg)とした。最大呼気流速はフィリップス・レスピロニクス社製のアセスピークフローメータ(フルレンジ)にマウスピースを装着して測定した。測定は端座位でノーズクリップを付け,最大吸気位から最大限の力で急速に息を呼出させた。数回の練習の後に,3回の最大呼気流速(L/min)の計測を行い,最大値を代表値とした。腹部筋群の筋厚はアロカ社製の超音波診断装置(SSD-3500SX)の10MHzのリニア型プローブを使用し,Bモードで計測した。測定は背臥位で,腹直筋は臍の右側4cm,側腹部(
    外腹斜筋
    ,内腹斜筋,腹横筋)の筋厚は右肋骨弓下端と腸骨稜上端の中間で中腋窩線の2.5cm前方で画像化を行った。接触させる力によって筋厚は変化するため,プローブの設置位置と角度は自作のホルダーを用いて固定した後に,多量のゲルを介在させてプローブが腹部に接触しないように調節しながら安静呼気位で静止画像の撮影を行った。撮影は各3回で,計測部位は撮影した画像の左右を二等分する位置に統一し,計測した各筋の厚さ(mm)の平均値を解析に用いた。統計にはIBM SPSS Statistics 22.0を用い,Pearsonの積率相関係数によって最大呼気流速と腹部筋群の筋厚との関係を検討した(p<0.05)。【倫理的配慮,説明と同意】本研究は,被験者全員に対し十分な説明を行い,書面による同意を得てから計測を行った。また,所属機関の倫理委員会の承認を受けている。【結果】最大呼気流速は604.8±66.9L/minであった。以下,各筋の筋厚,相関係数を示す。腹直筋は13.1±2.6mm,r=0.348で有意な相関はなかった。
    外腹斜筋
    は10.8±1.9mm,r=0.530で有意な相関が認められた(p<0.01)。内腹斜筋は9.0±2.2mm,r=0.362で有意な相関はなかった。腹横筋は3.3±0.8mm,r=0.278で有意な相関はなかった。【考察】本研究では,
    外腹斜筋
    の筋厚のみ最大呼気流速との間に有意な相関関係のあることが分かった。これは,腹部筋群の中でも
    外腹斜筋
    が呼気流速を高めるために最も貢献している可能性を示している。先行研究では,
    外腹斜筋
    が下部肋骨の横径を小さくするように作用し,腹直筋が下部肋骨の前後径を小さくするに作用することが示されている。また,最大呼気時の胸郭の動きを解析した先行研究では,前後径に先行し左右径が小さくなることが示されている。そのため,本研究で腹直筋ではなく
    外腹斜筋
    に最大呼気流速との相関関係があったことは妥当と考える。一方,腹直筋も胸郭の動きに関与すること,腹圧の変化は
    外腹斜筋
    よりも腹横筋や内腹斜筋の筋活動量と相関関係にあることが先行研究で示されていることを勘案すると,
    外腹斜筋
    以外の腹部筋群と最大呼気流速との間に有意な相関関係が認められなかったことに疑問は残る。【理学療法学研究としての意義】本研究の結果は,腹部筋群の中でも
    外腹斜筋
    が呼気流速を高めるために最も貢献している可能性を示し,呼気流速の維持・改善のための運動療法の基礎的資料として意義がある。
  • 仲宗根 朝紀, 渡部 誠一郎, 山口 栄一郎
    日本臨床外科学会雑誌
    1999年 60 巻 11 号 3024-3027
    発行日: 1999/11/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    症例は65歳,男性. 1998年12月15日,右下腹部腫瘤を主訴として来院.右下腹部に4×4cm大の球状の腫瘤を触知した.腹部CT, MRI検査では,腹壁筋層から皮下組織に突出する腫瘤影を認め,腹壁腫瘍が疑われた. 1999年1月頃,腫瘤の増大と臥位時の消失が認められ,腹部CT検査で腹直筋外縁と内腹斜筋,腹横筋内縁との間隙(Spigel腱膜)から皮下組織に突出した低吸収性の腫瘤影を認め, Spigelヘルニアと診断した.手術時の所見ではヘルニアはSpigel腱膜より発生し
    外腹斜筋
    腱膜を貫いて皮下組織まで突出しており, Spigelヘルニアと確診した.腹横筋と内腹斜筋腱膜を腹直筋外縁と前鞘に層々に縫合,鼠径管後壁をMarlex meshで補強した.術後経過は良好であった.
  • 小田原 守, 大塚 裕一, 宮本 恵美, 古閑 公治, 久保 高明, 船越 和美
    敬心・研究ジャーナル
    2018年 2 巻 1 号 15-19
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/05
    ジャーナル フリー

    【はじめに】発声時に活動する呼吸補助筋は姿勢の変化と関連している。本研究の目的は、健常成人を対象に、姿勢の変化が発声時の呼吸補助筋の筋活動に及ぼす影響を明らかにすることとした。

    【対象】対象は呼吸器系や筋骨格系、発声器官に既往のない健常成人男性7名とした。

    【方法】測定姿勢は背臥位、端座位、立位の3姿勢とした。測定項目は最長発声持続時間、発声時の腹直筋、

    外腹斜筋
    の筋活動、及び筋活動開始時間とした。

    【結果】最長発声持続時間は背臥位に比べ端座位と立位で有意に長かった(p<0.01)。立位は端座位に比べ、腹直筋の筋活動が高かった(p<0.05)。発声時の腹直筋、

    外腹斜筋
    の活動開始時間では、背臥位は立位、端座位に比べ、活動開始時間が有意に遅くなることが示された(p<0.05)(p<0.01)。

    【考察・結論】姿勢の違いによって発声時の呼吸補助筋の筋活動には各々の特徴があることが示された。発声練習時の姿勢を検討する一助となることが期待される。

  • 早期体幹筋トレーニングと術後疼痛の関係について
    *藤川 寿史, *藤崎 友輝, *木村 玲央, *田丸 智章, *宮﨑 雅司, *井尻 幸成, *榊間 春利
    九州理学療法士・作業療法士合同学会誌
    2016年 2016 巻
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/11/22
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】

    腰椎手術患者の術前・術後の背筋力と腹筋力の不均衡は術後の痛みや活動制限に関係している。そのため、ローカル筋(腹横筋や多裂筋など)やグローバル筋(腹直筋や

    外腹斜筋
    など)の活動を促進する体幹筋トレーニングは重要になる。しかしながら、腰椎術後リハビリテーションにおける適切な介入方法に関してはよく分かっていない。当院では腰椎手術前後から下部体幹の安定化を目的としたトレーニングを行っている。本研究の目的は、腰椎手術患者のdraw-in ex、bracing ex、頭部挙上運動における腹横筋、内・
    外腹斜筋
    の筋厚を計測し、術前後の筋厚変化とトレーニングの有用性、痛みとの関連を検討することである。

    【方法】

    対象は腰椎疾患により観血的腰椎手術適応となった20名(男性15名、女性5名、69.7±11.2歳)とした。手術前日、術後2日目、術後7日目日における腹横筋、内・

    外腹斜筋
    の筋厚を超音波診断装置(東芝社製、リニアプローブ)を用いて安静時、draw-in、bracing、頭部挙上時にそれぞれ計測した。測定は仰臥位でプローブの位置を前腋窩線と臍部水平線の交点とした。draw-in、bracing、頭部挙上は術前に運動方法の確認を行い過度な努力や痛みを伴わない範囲での運動とし、安静時は呼気終末で筋厚を計測した。計測前に健常成人4名を対象として検者内信頼性を級内相関係数(ICC)によって検討した結果、腹横筋0.888、内腹斜筋0.821、
    外腹斜筋
    0.721であり高い信頼性が得られた。統計学的検定は反復測定による一元配置分散分析を用い、多重比較検定を実施し、有意水準は5%とした。さらに、20名のうち手術前日、術後2日目、術後7日目の安静時腰部痛をVASにて計測できた9名のVAS数値の変化量と各筋厚の変化量をピアソンの相関係数を用いて検定を行った。

    【結果】

    安静時の腹横筋筋厚は術前と比較し術後7日目で有意に低下した。腹横筋筋厚はdraw-inとbracingで有意に増加し、内腹斜筋の筋厚はbracingと頭部挙上で有意に増加した。体幹筋トレーニングと疼痛の関係において、術前から術後2日目のVAS変化量と頭部挙上時、draw-in時の

    外腹斜筋
    の筋厚変化量に有意な負の相関がみられた。また、術後2日目から術後7日目のVAS変化量と安静時腹横筋の筋厚変化量に有意な正の相関がみられた。

    【考察】

    今回、疼痛の変化と関係なく術後に安静時腹横筋の筋厚が減少することが示唆された。これは、術後の疼痛よりも手術侵襲による問題や術後安静が筋厚減少に影響していると考えられた。また、腰椎術後患者に対する、draw-in ex、bracing exは腹部筋群を活動させる術後運動療法として有効であることが示唆された。

    疼痛との関係において、術後の痛みが体幹筋トレーニング時の腹部筋厚変化に影響し、特に頭部挙上運動時の

    外腹斜筋
    が術後疼痛の影響を受けやすいことが示唆された。頭部挙上は重心移動を伴う抗重力運動であり、起居動作に重要である。そのため、疼痛を考慮した適切な起居移動方法を選択することが早期離床につながると考えられた。

    【まとめ】

    腰椎手術前後の腹部筋群の筋厚変化と疼痛の影響について検討した。術後の筋厚変化において、内・

    外腹斜筋
    と比較して腹横筋が最も影響を受けやすく、安静時腹横筋の筋厚は術後に減少することが示された。術後運動療法として、draw-inや bracing exが有効であることが示唆された。また、
    外腹斜筋
    の活動は疼痛の影響を受けやすく、疼痛を考慮した起居方法の選択が重要であると考えられた。

    【倫理的配慮,説明と同意】

    本研究の実施に際し、被験者に対して口頭にて研究趣旨を十分説明し同意を得た上で実施した。開示すべき利益相反はない。

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