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218,265件中 1-20の結果を表示しています
  • 関本 美穂, 福井 次矢, 畑中 哲生
    日本内科学会雑誌
    1999年 88 巻 12 号 2434-2440
    発行日: 1999/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    EBM (Evidence-based Medicine)とは,臨床判断を単なる個人の希望的観測や権威に頼るのではなく,今までに習得してきた知識や技術に文献から得た知識を加え,客観的事実に基づいた医療を行うための,臨床医のツールの一つである.このプロセスで最も重要なステップがエビデンスの質の評価,つまりその内容の
    妥当性
    ・信頼性の評価である.そのためEBMを行うためには,一人ひとりの医師が論文を批判的に吟味する能力を身につける必要がある.
  • 郷司 文男, 出村 慎一, 宮口 尚義, 春日 晃章
    日本体育学会大会号
    1996年 47 巻
    発行日: 1996/08/25
    公開日: 2017/08/25
    会議録・要旨集 フリー
  • 吉田 寿夫, 石井 秀宗, 南風原 朝和
    教育心理学年報
    2012年 51 巻 213-217
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/01/16
    ジャーナル フリー
  • 高橋 雄介, 野崎 優樹, 高野 明, 久保 沙織, 楠見 孝
    日本教育心理学会総会発表論文集
    2023年 65 巻
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/11/29
    会議録・要旨集 フリー
  • 在宅高齢者における妥当性と天井効果発生率の検討
    齋藤 崇志, 井澤 和大, 大森 祐三子, 大森 豊, 渡辺 修一郎
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 P2-A-0711
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】基本的日常生活活動動作(Basic Activities of Daily Living;BADL)動作が自立して可能だが「困難感」を訴える在宅高齢者が存在する。「困難感」を訴える高齢者は,訴えない高齢者より生活機能が低下し,将来の入所や死亡のリスクが高いことが報告されている(Gill TM, et al.1998)。この結果は,「自立度」のみならず「困難感」の有無もBADLの評価対象に含めることの必要性を示している。我々は,BADLの「自立度」と「困難感」を評価する新たな指標(Functional Independence and Difficulty scale;FIDs)を開発し,在宅高齢者におけるBADL動作障害の有病率を調査してきた。本研究の目的は,FIDsの
    妥当性
    と天井効果の発生率を調査することである。【方法】対象は,A村で行われた住民健康診断に自主参加した在宅高齢者263名と,B市で介護保険による訪問看護を利用する在宅高齢者153名,合計416名である。我々は,全対象者に面接調査を実施した。65歳未満の者(17名),コミュニケーション困難な者(42名),全盲の者(3名),調査を拒否した者(5名),欠損データがある者(26名)は解析から除外した。調査項目は,性別,年齢,Body Mass Index(BMI),Barthle Index(BI),老研式活動能力指標(TMIG),SF-8日本語版(SF-8),FIDsである。FIDsは,14項目のBADL動作(起き上がり,椅子からの立ち上がり,床からの立ち上がり,更衣(上着,ズボン),食事,排便後の清拭,洗体,歯磨き,ペットボトルのフタを開ける,足の爪を切る,屋内歩行,屋外歩行,階段昇降)で構成される。採点方法は,各動作に介助を要す場合は1点,自立しているが困難を伴う場合は2点,自立し困難も伴わない場合は3点を付与し14項目の合計点を算出した。FIDsは,14点から42点の得点を示し,得点が高いほどBADL能力が高いことを示す指標である。統計学的手法は,対象者を2群(介護認定を受けていない者(A群),受けている者(B群))に分け,各群において次の解析を行った。まず,FIDsの
    妥当性
    を検証するために,FIDsとBMI,BI,TMIG,SF-8のPhysical component summary(PCS)とMental component summary(MCS))の間の偏相関係数(性別と年齢を調整)を算出した。次に,FIDsの比較対照として,TMIGとPCS,MCS,ならびに,BIとPCS,MCSの間の偏相関係数(性別と年齢を調整)を算出した。最後に,A群について,TMIGの得点分類(分類1;0-6点,分類2;7-12点,分類3;13点)ごとに,FIDsとBIが満点を示した対象者の割合(天井効果発生率)を算出した。統計的解析は,IBM SPSS Statistics(Version22)を用い,両側検定にて危険率5%未満を有意水準とした。【結果】分析対象者は,A群が225名(男性99名,女性126名,平均年齢76.2歳),B群が98名(男性43名,女性55名,平均年齢80.7歳)であった。FIDsとBMI,BI,TMIG,PCS,MCSの偏相関係数は,A群で-0.33(p<0.001),0.31(p<0.001),0.25(p<0.001),0.43(p<0.001),0.03(p=0.68),B群で0.05(p=0.61),0.78(p<0.001),0.77(p<0.001),0.27(p<0.01),0.28(p<0.01)であった。TMIGとPCS,MCSの間の偏相関係数は,A群で0.22(p<0.01),-0.02(p=0.82),B群で0.16(p=0.11),0.11(p=0.312)であった。BIとPCS,MCSの間の偏相関係数は,A群で0.06(p=0.37),0.10(p=0.14),B群で0.29(p<0.01),0.15(p=0.16)であった。TMIGの各得点分類の対象者数は,分類1が3名,分類2が85名,分類3が137名であった。天井効果発生率(%)は,FIDs/BIの順番で,分類1が0/66.7,分類2が55.3/84.7,分類3が67.2/94.9であった。【考察】FIDsは,対象者の介護認定の有無に関わらず,BIとの基準関連
    妥当性
    ,ならびに,TMIGとSF-8のPCSとの併存
    妥当性
    を有す指標と考えられた。FIDsとMCSの間の偏相関関係は,B群のみで有意性が認められたことから,FIDsとMCSの間には非線形関係が存在すると考えられた。FIDs,TMIG,BIをSF-8との関係性から比較した結果,以下のことが示唆された。介護認定を受けていない高齢者において,FIDsはTMIGよりPCSと強い関連を有する。また,介護認定を受けている高齢者において,BIがPCSのみと有意な関連を認めたのに対し,FIDsはPCSとMCSの両面と関連する。FIDsの天井効果発生率は,TMIGが満点を示した在宅高齢者においても7割弱に留まったことから,本指標は生活機能が高い在宅高齢者においても適応できる可能性が示された。【理学療法学研究としての意義】本研究の意義は,介護予防や訪問理学療法など,在宅高齢者に対する理学療法士の臨床活動や臨床研究におけるFIDsの有用性を示したことである。
  • 岡前 暁生, 池添 冬芽, 岡田 誠, 松下 和弘, 和田 智弘, 眞渕 敏, 島田 憲二, 山本 憲康, 福田 能啓, 道免 和久
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】 Timed Up and Go Test(以下 TUG)は、立ち上がり、歩行、方向転換、座り込み動作を含み日常生活における総合的な移動能力を評価することができ、3mの歩行スペースがあれば実施可能で臨床現場においても実用性が非常に高い。日本理学療法士協会が開発したアセスメントセットE-SASにおいても移動能力の評価として用いられ、高齢者の身体機能に応じた基準値も設定されている。しかし、訪問リハビリテーションのような評価場所が限られる場合や病院のベッドサイドなど3mのスペースを確保することが難しい場合もある。そこで今回、TUGにおける3m歩行の課題の代わりに立位で足踏みを行うTUG変法(以下 Step TUG)を考案した。本研究では3mの歩行スペースがなくても、その場で実施することが可能なStep TUGの測定の信頼性と高齢者の総合的移動能力の評価指標としての
    妥当性
    をTUGと比較し検討することを目的とした。【方法】 対象は、当医療センター併設の介護老人保健施設の介護予防通所リハを利用する要支援1もしくは2の高齢者22名(男性5名、女性17名、平均年齢81.9±5.7歳)であった。なお、測定に大きな影響を及ぼすほど重度の神経学的障害や筋骨格系障害および認知障害を有する者は対象から除外した。Step TUGの測定方法は肘掛け付き椅子を使用し、背もたれに寄り掛かった姿勢から開始し、立ち上がってその場で規定のステップ回数だけ足踏みを行った後、180°方向転換し、再びその場で足踏みをしてから椅子に座り込むまでの一連の動作時間を測定した。なお、規定のステップ回数は、3m歩行するのに要する歩数を想定し、測定の前に1歩踏み出したときの歩幅を測り、3mを歩幅(m)で除し、小数点以下を切り上げした値とした。一連の動作は可能な限り速くするよう指示し、2回測定したうえで速い方の値を採用した。測定前には口頭と動作で説明し、最低2回は練習して確実に一連の動作ができることを確認した後に測定した。検者内信頼性は、1回目の測定日から1週間後に同一の検者が同様の方法で実施し級内相関係数(以下 ICC)(1,1)を求めた。測定は2日ともTUGとStep TUGの両テストを行った。さらに、TUGとStep TUG の測定結果について標準誤差(以下 SEM)、95%信頼区間(以下95%CI)を検討した。検者間信頼性は検者2名が同日に実施しICC(2,1)を求めた。
    妥当性
    はTUGとStep TUGの結果からSpearmanの相関係数を求めた。また、Bland-Altman分析を用いてTUGとStep TUGの差異を検討した。有意水準は5%未満とした。【倫理的配慮、説明と同意】 対象者には本研究の主旨および目的を説明し、同意を得た。【結果】 今回の対象者におけるStep TUGの値は12.6±4.3秒(6.5-24.8秒)、TUGの値は12.5±3.9秒(7.2-22.3秒)であった。Step TUGとTUGとの間の相関係数は0.91(p<0.001)であった。Step TUGの検者内信頼性のICC(1,1)は0.96、SEMは0.63秒、95%CIは11.3~13.76秒、検者間信頼性のICC(2,1)は0.98であった。TUGのSEMは0.60秒、95%CIは11.18~13.54秒であった。Bland-Altman分析を用いてTUGと Step TUGの差を調べた結果、加算誤差、比例誤差は認められず、測定値の差は-0.1±1.3秒、誤差の許容範囲は-2.6~2.4秒であった。TUGの2回の測定値の差は0.2±1.2秒、誤差の許容範囲は-2.2~2.6秒であった。【考察】 Step TUGの検者内・検者間信頼性のICCはともに高く、Step TUGの測定の信頼性は高いと考えられた。Step TUGの
    妥当性
    に関してはStep TUGとTUGとの間に強い相関が認められ、またSEM、95%CIともにTUGの結果との差は小さく、さらにBland-Altman分析によりTUGとStep TUGの差異を検討した結果、2つの測定値の差・誤差の許容範囲は、TUGの2回の測定値の差・誤差の許容範囲と臨床上ほとんど同程度であると考えられた。このことから、Step TUGを測定することでTUGの測定値を推測できる可能性があることが示唆された。【理学療法学研究としての意義】 TUGの歩行課題の代わりにステップ課題を用いるStep TUGは信頼性が高く、TUGの測定値と同等の結果が得られることが示された。臨床現場において3mの歩行路が確保できない場合、このStep TUGはTUGの代わりに高齢者の総合的移動能力を評価する手段として有効であると考えられる。
  • 三栖 翔吾, 土井 剛彦, 小野 玲, 堤本 広大, 澤 龍一, 浅井 剛
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】 客観的に歩行機能を評価する上で、歩行周期時間を算出することは非常に重要であり、簡便に歩行周期時間を含めた歩行指標の計測が可能である、小型センサを用いた歩行解析方法が着目されている。これまでに、小型加速度センサもしくは小型角速度センサを用いた様々な歩行解析方法が開発され、各方法における歩行周期時間計測の
    妥当性
    について検討されているが、センサの装着位置や歩行イベント同定方法は一定でなく、未だ標準的な計測方法の確立には至っていない。近年、加速度センサと角速度センサのように異なる種類のセンサを組み合わせたハイブリットセンサが実用化され、ある部位における加速度および角速度データを同時に測定することが可能となった。踵部の加速度データは、Heel Contact (HC) により生じる衝撃を直接反映すると考えられる一方で、角速度データは、Toe Off (TO) の際の踵部の運動方向の変化を鋭敏にとらえることが可能であると考えられる。そこで、本研究では、ハイブリットセンサを用いて踵部における加速度データおよび角速度データを計測し、それらのデータを組み合わせて歩行周期時間を算出する方法の
    妥当性
    を検討することを目的とした。【方法】 対象は、10名の健常若年成人 (21.1 ± 2.0歳、女性 5名) および、10名の地域在住高齢者 (80.9 ± 6.7 歳、女性 5名) であった。対象者は、両側踵部後面に、3軸加速度センサおよび3軸角速度センサを内蔵した小型ハイブリッドセンサを装着し、20mの歩行路での歩行を行った。参照データの計測のために、両側踵底面および母趾底面に圧センサを装着した。小型ハイブリットセンサより得られたデータから歩行周期時間を算出する方法として、HCを垂直方向の加速度データより、TOを矢状面での角速度データより同定して算出する方法 (acceleration - angular velocity法 ; A-V法) および、HC、TOともに矢状面の角速度データより同定し算出する方法 (angular velocity - angular velocity法 ; V-V 法) の2つの方法を用いた。なお、歩行周期時間の算出は、安定した状態の20歩分のデータにて行った。統計解析は、上記2つの方法で算出された歩行周期時間 (ステップ時間、立脚期時間、遊脚期時間) と、圧センサにより算出された歩行周期時間との同時
    妥当性
    を検討するため、級内相関係数 (intra-class correlation coefficient : ICC 2,1) を算出した。また、誤差範囲を推定するために、歩行周期時間における誤差の許容範囲 (limits of agreement: LOA) の算出も行った。【倫理的配慮、説明と同意】 本研究は神戸大学大学院保健学倫理委員会の承認を得た後に実施し、対象者より、事前に書面と口頭にて研究の目的・趣旨を説明し同意を得た。【結果】 若年成人、高齢者ともに、ステップ時間および立脚期時間においては、圧センサにより算出された時間と、A-V法およびV-V法により算出された時間との
    妥当性
    は共に高く、ICC2,1 が0.93から0.99の間であり、LOAは0.6%から6.8%の間にあった。一方で、遊脚期時間の算出においては、A-V法のICC2,1が若年者では左0.89および右0.91、高齢者では左右ともに0.83である一方で、V-V法のICC2,1は若年者で左0.83および右0.87、高齢者で左0.79および右0.81と、A-V法はV-V法に比べ圧センサを用いて算出された時間との一致度が高くなっていた。遊脚周期時間におけるA-V法およびV-V法と、圧センサを用いた方法とのLOAは6.0%から11.0%の間の値をとり、誤差の許容範囲に大きな差はみられなかった。【考察】 ステップ時間、立脚期時間の算出では、若年成人・高齢者どちらにおいても、A-V法およびV-V法ともに、圧センサを用いる方法とのICCが0.90以上であり、両方法ともに非常に高い
    妥当性
    が認められた。これは、高齢者において加速度センサを腰部に装着し、算出したステップ時間の
    妥当性
    を検討した先行研究で報告されているICCよりも高値を示しており、歩行イベントの同定が難しくなると考えられる高齢者において、踵部後面にセンサを装着することで、より正確な歩行周期時間の算出が可能になることを示唆している。一方で、遊脚期時間の算出におけるICCは、A-V法がV-V法に比べて高値を示しており、すべてが0.80以上とgood以上のグレードであった。したがって、歩行周期時間を算出する方法として、角速度データのみを用いるV-V法より、加速度データと角速度データを組み合わせるA-V法がより有用であると考える。【理学療法学研究としての意義】 小型センサを用いた歩行計測は、簡便かつ安価で、客観的に歩行機能を評価できる方法であるため臨床応用が期待されている。本研究により、地域在住高齢者に対しても
    妥当性
    が高い歩行周期時間算出方法が示されたことは、理学療法士による実際の評価場面における、客観的な歩行機能評価の施行への一助となると考える。
  • 小野 玲, 鈴鴨 よしみ, 大谷 晃司, 紺野 慎一, 菊地 臣一, 福原 俊一
    理学療法学Supplement
    2008年 2007 巻 947
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】頚部痛の症状を捉えるためには、症状や重症度といった臨床的な評価だけでなく、その症状を有することで患者が受ける日常生活での身体的・心理的・社会的な影響の評価が重要である。しかしながら、本邦で頚部痛に関する標準化された疾患特異的な質問票は、本邦で独自に開発された質問票あるいは他言語で開発された質問票の翻訳版にかかわらず、十分に計量心理学的評価を経たものは存在しない。Neck pain and disability scale(NPDS)は、頚部痛による身体的障害、情緒の日常生活への影響を患者自身が評価する世界で最も汎用されている尺度の一つである。NPDSは20問で構成されており、身体的障害、情緒の日常生活への影響を患者自身が評価する自記式の質問紙である。各問は0-5の間で得点化され合計100点である。得点が高いほど頸部に対する臨床症状が多い事を意味している。我々は、これまでNPDSを国際的な基準に準拠して翻訳を行い、パイロットテストを実施して内容
    妥当性
    や実施可能性の評価および修正を通して日本語版を作成した。本研究の目的は、NPDS日本語版の信頼性と
    妥当性
    を検証することである。

    【方法】対象者は、20歳以上、頚部痛を有してF県内の15病院整形外科に通院した患者で、本研究の趣旨に同意した116名(52.8±17.7歳、女性77名)であった。対象者はNPDS日本語版、包括的QOL尺度SF-36、Visual Analog Scale(VAS)による疼痛評価を含む自己記入式調査票に回答した。116名中慢性的で症状に大きな変化のない44名は2週間後にNPDSに再度回答した。信頼性の評価には2週後の再現性と内的整合性を検討し、
    妥当性の評価には構成概念妥当性と基準関連妥当性
    を検討した。構成概念
    妥当性
    の検討では因子分析を行い尺度の因子構造を確認した。基準関連
    妥当性
    の検討では、頚部痛VASを基準として用いた。統計解析は再現性、基準関連
    妥当性
    についてはPearsonの相関係数、内的整合性についてはクロンバックα係数を算出、統計ソフトはSPSS ver15.0を使用した。

    【結果】対象集団のNPDS平均得点は38.8±21.0であった。2週後のNPDS得点は35.4±23.7であり、再現性は0.68(n=44)とやや低い値を示したが、内的整合性を示すクロンバックα係数は0.96と高い値を示した。因子分析の結果は、第1因子における因子負荷量が全項目で0.5以上であり、1次元性が確認された。頚部痛VASの平均値は47.5±23.4mmであり、NPDS合計得点との相関はr=0.73と十分な基準関連
    妥当性
    を示した。

    【考察】NPDS日本語版は信頼性、
    妥当性
    ともに十分な内容を有するものであった。再現性がやや低かったことは期間内に治療の効果があった患者が含まれていると考えられ、今後層別解析を行う予定である。
  • 再現性と妥当性の検証
    *松居 宏樹, 肥田 朋子, 木山 喬博
    理学療法学Supplement
    2006年 2005 巻 577
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/04/29
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    筋・筋膜の圧痛と、その部位の硬さには一般的に関連があると言われている。しかし、圧痛部位の硬さを測定し、痛みとの関係や、硬さの要因を明らかにした報告は見当たらない。臨床上、硬さと痛みの関係や、その原因を知ることは、非常に大きな意味を持つと考えられる。現在我々は、筋痛モデルラットにおける、痛みと硬さの経時的変化の検討と、痛みを伴う硬さ変化の病態解明を目的として研究を始めている。それには、ラットの生体の硬さを経時的に測定する必要があるが、日間の再現性が問題となる。そのため、本実験ではラットの下腿を固定する台を作成したうえで、生体の押し込みによるラット腓腹筋硬さ測定の日間の再現性と、測定値の
    妥当性
    を検証した。
    【方法】
    本実験は本学動物実験委員会の承認を得て行った。対象はSD系雄性ラット5匹 (平均455g) とした。再現性を確認する為、1日ごとに4回の測定を行い、級内相関係数 ( ICC(1,1) ) を求めた。測定の手順は、まず、ネンブタール麻酔下のラットを固定台の上で側臥位にし、踵骨、腓骨頭、大転子が常に同じ位置になるように固定した。腓腹筋を機械刺激装置 (ダイヤメディカル社製, DPS-270) で4mm押し込み、測定された押し込み距離と、反発力の関係から硬さを算出した。押し込み部位にはペンで印をつけ、測定毎にその位置がズレないように固定しなおした。また、
    妥当性
    を確認する為、SD系雄性ラット4匹の腓腹筋に生理食塩水0.3ml, 0.4ml, 0.6mlを、日を置いて注入し、注入直後の硬さと注入量との関係を検討した。
    【結果】
    級内相関係数 はICC (1,1) =0.81 (Shroutらの分類でgood) であった。注入量と硬さの間に有意な正の相関を認めた (Spearman順位相関係数,P<0.05,r=0.64) 。
    【考察】
    今回、ラットの体を測定毎に固定することで、硬さ測定の日間の再現性が確認された。また、筋への生理食塩水注入は、用量依存的に筋を硬くしたと考えられた。昨年我々は、ヒトの生体が硬くなる原因として、筋肉の収縮や体液の末梢への貯留による組織内圧亢進が存在することを明らかにした (理学療法の医学的基礎研究会学術集会, 2005)。つまり、本実験での硬さ変化は生理食塩水注入によって、筋内圧が上昇したためと考えられ、ヒトでの先行研究で示された結果と合致した結果が得られた。よって、この測定方法で得られた数値が先行研究と整合性をもった妥当な結果であると考えられた。今後、この機器を用いて筋痛モデルラットの硬さ変化を測定していく予定である。
  • 構成概念妥当性と予測妥当性の検討
    *樋口 謙次, 中村 香織, 木下 一雄, 橋本 圭司, 安保 雅博
    理学療法学Supplement
    2007年 2006 巻 135
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】本研究は当院で使用している評価表が転帰を決定する際の客観的な予測評価として捉えることが可能かどうかを検討することである。研究1は評価項目の合計点が重症度として捉えられるかを検討するために評価表の構成概念
    妥当性
    を検証すること、研究2は、脳血管障害患者の重症度と転帰の関係について調査し、本評価における予測
    妥当性
    を検討することである。本研究は当院倫理委員会の承認を得て実施した。
    研究1「評価表の構成概念
    妥当性
    の検討」

    【対象】初発の脳血管障患者で発症10日目までに在院し、理学療法が開始となった症例249例、平均年齢64.5±13.9歳を対象とした。
    【方法】当院で使用している評価表の発症10日目のデータを後方視的に調査した。内容は、上肢・手指・下肢Br.stageが1~6の6段階、寝返り・起き上り・坐位保持・立ち上り・立位保持・移乗・歩行が0~4の5段階(禁止・全介助・要介助・監視・自立)、バランスが0~8の9段階(外乱刺激前後左右・リーチ動作左右上下の可否)である。構成概念
    妥当性
    を検証するために内的整合性の検討(相関行列・cronbach’sα)、因子
    妥当性
    の検討(因子負荷量)、順序性の検討(項目特性曲線)を実施した。
    【結果及び考察】各々の相関行列はr=0.54~0.94を示し、概ね中等度以上の相関関係が得られ、cronbach’sαは0.94であり、極めて高い内的整合性が確認された。各々の因子負荷量は0.77~0.94を示し、寄与率75.5%から評価項目は1因子と抽出され、一つの群構造として捉えることが確認された。項目特性曲線では、運動麻痺、基本動作、歩行の順序に一束の右上がり単調増大の構造を捉えることができたが、バランスは明らかに他と異なる曲線を描いた。以上より、バランス評価を除いた項目の構成概念
    妥当性
    が検証され、合計点が重症度を表すことの
    妥当性
    が示された。
    研究2「評価表の予測
    妥当性
    の検討」

    【対象】研究1の対象のから10日目に歩行が自立していない201例、平均年齢65.1±14.8歳を対象とした。
    【方法】研究1同様、後方視的に調査した。内容は、研究1のBr.stage3項目の6段階(1~6点)、基本動作5項目の5段階(0~4点)であり、その合計点(3~38点)を重症度の指標として用いた。退院群と転院群の2群に分類し、入院期間及び重症度合計点にいついて比較検討した。統計処理は、Mann-WhitneyのU検定を使用した。
    【結果及び考察】退院群(n=73)の入院期間は29.8±16.0日、重症度合計点は31.7±8.6、転院群(n=128)の入院期間は40.3±28.4日、重症度合計点は17.0±9.9であった。各々2群間において、有意差が認められた(p<0.01)。重症度の合計点25以上は、95例中退院群65例、転院群30例であり、重症度の合計点24以下は106例中8例を除いた症例は転院となった。今後、予測
    妥当性
    を十分に検討するには、外的基準との比較や重症度合計点の推移の検討が必要である。
  • ─新しい妥当性観にもとづく妥当化─
    下井 俊典
    理学療法学
    2018年 45 巻 3 号 143-149
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/20
    [早期公開] 公開日: 2018/03/20
    ジャーナル フリー

    【目的】本研究は我々が絶対信頼性を検討した継ぎ足歩行テストについて,新しい

    妥当性
    観にもとづいて,構成概念
    妥当性
    を検討することを目的とした。【方法】対象は介護予防事業に参加した493 名の地域在住健常成人である。5 m の継ぎ足歩行テストの所用時間を継ぎ足歩行時間(以下,TGT)とし,所要時間とミス・ステップ数から算出する継ぎ足歩行指数(以下,TGI)の2 種類のテスト値について
    妥当性
    を検討した。年齢・性によるテスト結果を比較するとともに,測定後2 年間の転倒経験を追跡調査できた66 名についてロジスティック回帰分析を用いて転倒予測に対する各因子の影響度を検討した。【結果】TGT,TGI のいずれも年齢・性による差が認められた。転倒の予測因子としてTGI が選択され,オッズ比1.06 およびカットオフ値として24.0 が得られた。【結論】TGI はより運動能力の高い高齢者のバランス能力,特にその比較的長期的な将来の転倒を予測できる評価方法であることが明らかとなった。

  • 佐藤 勲, 菊地 俊美, 本田 俊教, 難波 謙二
    日本体育学会大会号
    1989年 40B 巻
    発行日: 1989/09/10
    公開日: 2017/08/25
    会議録・要旨集 フリー
  • 小林 宏高, 伊藤 良介, 安藤 徳彦
    日本義肢装具学会誌
    2002年 18 巻 2 号 164-171
    発行日: 2002/04/01
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
  • 松田 滉平, 石井 大祐, 大野 和輝, 臼田 滋
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2020年 38 巻 P-006
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/01/01
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】Functional Assessment for Control of Trunk (FACT)と歩行能力,身体機能やADL自立度との関連性を検討した研究は少ない.本研究の目的はFACTの構成概念

    妥当性
    と臨床有用性を検討することである.

    【方法】対象は初発の脳卒中片麻痺患者で回復期リハビリテーション病棟入院患者31名と通所リハビリテーション利用者27名とした.FACT,Br.Stage,TUG,10MWSなどを計測した.入院患者のみBBS,FIM下位項目(トイレ動作,移乗,移動),病棟内歩行自立度などを記録した.FACT下位項目の天井効果を分析し,FACTと測定項目間の関連性を相関係数,KruskalWallis検定及びMann-WhitneyのU検定を用いて分析した.入院患者はBBS,TUG,10MWS,FIM下位項目を従属変数,独立変数にBr.Stage下肢,FACTを投入した重回帰分析を実施した.歩行自立度に対するFACTのカットオフ値を分析した.解析はIBM SPSS statistics 25を使用した(有意水準5%).

    【倫理的配慮】本研究は当院倫理審査委員会の承認を得た上で,対象者に書面にて説明を行い,同意を得た.

    【結果】FACT下位項目の静的端坐位保持能力,前下方リーチ,片脚挙上で天井効果を認めた.入院患者についてFACTはBr.Stage,BBS,FIM下位項目と高い相関関係を認めた(r=0.7以上,p<0.01).入院患者においてBr.Stage,BBS,FIM下位項目は,上記3項目および健側上肢挙上とは関連性を認めなかった.重回帰分析より,BBS,FIM下位項目(移動を除く)と有意な関連性(R2=0.6以上)を示した.歩行自立度に対するFACTのカットオフ値は11点(感度90.9%・特異度70.9%)であった.

    【考察】FACTはバランス能力やADL自立度と高い関連性を示し,歩行自立度に対して優れた弁別性を有していた.一方で四肢機能の影響を受け,下位項目には天井効果を認めやすい項目や

    妥当性
    に乏しい項目の存在が示唆された.

    【まとめ】FACTは

    妥当性
    ,弁別性ともに優れているが,一部下位項目で天井効果や
    妥当性
    に乏しい項目が認められた.

  • ―信頼性および妥当性の検討―
    牧迫 飛雄馬, 阿部 勉, 島田 裕之, 阿部 恵一郎, 小林 聖美, 小口 理恵, 大沼 剛, 木村 英生, 中村 好男
    理学療法学
    2008年 35 巻 3 号 81-88
    発行日: 2008/06/20
    公開日: 2018/08/25
    ジャーナル フリー
    本研究では,重度要介護者を対象としたベッド上,ベッド周囲,居室内での動作および移動能力を定量的に評価する指標を開発し,その信頼性と
    妥当性
    を検証した。内容
    妥当性
    を満たした10項目からなるBedside Mobility Scale(BMS)を作成し,在宅にて理学療法士または作業療法士の訪問によるリハビリテーションを実施している163名(男性83名,女性80名,平均年齢76.4歳)を対象として,BMSによる動作・移動能力評価を行った。分析の結果,BMSには高い検者内および検者間信頼性が得られた。また,BMSは日常生活活動能力や日常生活自立度と有意な関連を持ち,特に重度要介護者および日常生活自立度の重度低下者の動作能力評価に適しており,臨床的意義が高いと考えられた。
  • 東 洋
    心理学評論
    1964年 8 巻 1-2 号 70-81
    発行日: 1964年
    公開日: 2023/01/06
    ジャーナル フリー
  • 尾田 政臣
    日本心理学会大会発表論文集
    2009年 73 巻 3AM064
    発行日: 2009/08/26
    公開日: 2018/11/02
    会議録・要旨集 フリー
  • 渡辺 弥生, 小野瀬 雅人, 杉原 一昭
    日本教育心理学会総会発表論文集
    1988年 30 巻 809
    発行日: 1988/10/25
    公開日: 2017/03/30
    会議録・要旨集 フリー
  • 堀 里子
    薬学図書館
    2020年 65 巻 1 号 2-6
    発行日: 2020/01/31
    公開日: 2022/03/03
    ジャーナル 認証あり

    医薬品を正しく安全に使用するためには,医薬品や薬物治療に関する情報(以下,医薬品情報)を収集し,収集した情報を評価するステップが欠かせない。医薬品情報の評価は,適切な情報源を選択して情報を収集することからはじまる。そのためには,医薬品情報の情報源の特徴や入手方法をよく知っておく必要がある。特に,インターネットでの情報源〈Pmdaサイト(添付文書・インタビューフォーム,承認情報,RMP,副作用情報等),学会等の診療ガイドライン,文献検索システム等〉を整理しておくと重宝する。医薬品は製造販売後に使用されていくなかで,新しい情報(有効性や安全性に関する情報等)が創られ,医薬品を正しく安全に使用するための情報が増加していく。したがって,情報収集にあたっては,情報の網羅性や新しさ,信頼性を慎重に判断することが重要である。収集した情報は批判的吟味により内的

    妥当性および外的妥当性
    を評価する。特に臨床研究の学術論文では,研究デザインや対象集団,バイアスへの対応や評価指標の設定,研究結果の臨床的な意味等を評価する。これらの情報を患者に適用する場合には,患者の体質や病態,併用薬等の状況をふまえ,情報の適用可能性を評価することになる。臨床現場では,情報を患者に適用したあとの評価も重要である。

  • 吉岡 裕也
    日本補綴歯科学会誌
    2024年 16 巻 1 号 71-74
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/02/07
    ジャーナル フリー

    症例の概要:患者は59歳の女性.食事がしづらいことを主訴に来院した.上顎左側臼歯部・下顎右側臼歯部欠損による咀嚼障害と診断し,固定性インプラント義歯を用いて咀嚼機能を改善させた.側方滑走運動時の負荷が臼歯部欠損原因の一つと考え犬歯誘導咬合を付与した.プロビジョナルレストレーションで経過観察したのち,その形態を再現した最終補綴装置を装着した.

    考察:本症例においては臼歯欠損部位に固定性インプラント義歯を用いたことにより,良好な経過を維持している.

    結論:左右のすれ違い咬合症例に対してインプラント補綴治療を行い,口腔関連QOLが向上した.

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