詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "子宮内膜増殖症"
453件中 1-20の結果を表示しています
  • 唐沢 哲郎, 後藤 濬二, 柴田 金光
    医療
    1992年 46 巻 9 号 697-703
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    子宮体癌および
    子宮内膜増殖症
    のスクリーニング検査として, 通常の体癌検査前に, 経腟超音波による子宮内膜厚測定を月経周期正常群98例, 月経周期延長群39例, 閉経群152例に施行した. 子宮体癌,
    子宮内膜増殖症
    , 子宮内膜ポリープの病的所見例の内膜厚は, 3群ともに対象良性子宮内膜厚に比し, 有意に高値を示した(p<0.001, p<0.001, p<0.001). また, 病的所見例の検出は, 月経周期正常群sensitivity 0.6~0.67, accuracy 0.84, 延長群sensitivity 0.71, accuracy 0.84. 閉経群sensitivity 0.86, accuracy 0.9の評価を示し, スクリーニング検査としての有用性が認められた.
    子宮体癌の検出率は, 閉経前40%, 閉経後87.6%であった. 壁内浸潤との関係では, 閉経前内膜限局群0%, 壁内浸潤1/2以下群33%, 壁内浸潤が1/2を超える群100%であった. 閉経後では, 同様にそれぞれ50%, 85.7%, 100%であった. 経腟超音波による子宮体癌の検出は, 閉経後例では非常に有用であるが, 閉経前の軽度壁内浸潤体癌例には不十分な検査であった.
  • ―分岐腺管出現の意義―
    松井 成明, 矢持 淑子, 滝本 雅文, 太田 秀一, 鮫島 千恵, 根神 仁志, 北村 隆司, 塩川 章
    昭和医学会雑誌
    2006年 66 巻 3 号 200-214
    発行日: 2006/06/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    子宮内膜細胞診による日付診の報告は現在までごくわずかに過ぎない.今回われわれは, 細胞学的に成熟婦人の性周期のなかで, とくに増殖期内膜に注目した検討を行ない, 従来の報告にある細胞像を検証し, また, 新たな知見を得たので報告する.子宮内膜細胞診で数回にわたり陰性と判定され, 臨床的に月経不順, 不正性器出血, 子宮筋腫および腺筋症などの疾患のあるものを除外した152例の子宮内膜細胞診材料を対象とした.月経開始後4~14日目にあたる期間の材料を用い, サイトブラシにより細胞を採取した.これらの条件のもと細胞学的に1) 腺管の構造, 2) 内膜腺細胞の核面積および円形率, 3) 子宮内膜間質細胞の核面積および円形率, 4) 毛細血管の形状について検討した.また, 一般的な内膜腺の形状から逸脱した分岐管状構造を示す集団が認められた場合も, 同様の検討を行なった.さらに子宮筋腫の摘出標本材料で増殖期に相当する内膜組織8例を用いて3次元的に内膜腺の構造を観察した.これらの結果, 増殖期内膜の細胞像は, 従来の報告にほぼ一致した単一管状構造を主体とする内膜腺管が認められた.さらに全体の14.5%には分岐腺管が観察され, これらは2分岐 (95.4%) あるいは, 3分岐 (4.6%) を呈していた.分岐腺管は標本内に最大8, 最小1, 平均3.0の集団が観察された.腺管径は最大133.57μm, 最小44.32μm, 平均86.01±23.67μm.増殖期初期では25.6%, 増殖期中後期では10.3%の頻度で出現していた.分岐腺管/正常内膜腺管比は, 増殖期初期, 中後期において出現率に偏りはなく平均2.9%を示しており, 分岐腺管は増殖期のきわめて初期の段階から存在することが示唆された.また, 組織立体構築の結果からも分岐腺管は25.0%の頻度で出現していた.今回のわれわれの検討から, 増殖期内膜の全体像が明らかとなった.また, 増殖性病変のひとつに挙げられてきた分岐腺管の出現は, 正常増殖期内膜においても同様に観察されることが確認された.さらに組織立体構築像の併用により, これまで組織学的に把握できなかった分岐腺管の存在についても判明した.したがってこれからの細胞診断には, 成熟婦人の増殖期内膜においても分岐腺管が出現することに対する認識が必要であり, これらの細胞形態を十分理解することが重要と考えられた.
  • 山崎 さつき, 安野 富美子, 坂井 友実
    全日本鍼灸学会雑誌
    2019年 69 巻 2 号 124-130
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/12/03
    ジャーナル フリー
  • 宇津野 博, 中村 靖, 久保田 武美, 竹内 久彌, 石 和久
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    1989年 5 巻 1 号 92
    発行日: 1989年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 阿部 州雄, 山本 嘉一郎, 小畑 孝四郎, 星合 昊, 野田 起一郎, 井上 芳樹
    日本臨床細胞学会雑誌
    1998年 37 巻 6 号 643-649
    発行日: 1998/11/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    子宮内膜増殖症
    における, 子宮内膜吸引細胞診成績およびその標本上にみられる内膜腺細胞の核所見, 細胞集団の出現形式および辺縁像を検討し, 次の結論を得た.(1) 子宮内膜吸引細胞診で陰性であったものは, 単純型
    子宮内膜増殖症
    では63.6%, 複雑型
    子宮内膜増殖症
    では49.5%, 単純型子宮内膜異型増殖症では44.4%, 複雑型子宮内膜異型増殖症では33.3%であった.(2) 核異型は単純型
    子宮内膜増殖症
    ではなく, 複雑型
    子宮内膜増殖症
    ではないか, あったとしても軽度のものであった. 子宮内膜異型増殖症では, 単純型より複雑型でその異型度は増強するようになるが, Grade 1腺癌のそれと比べて低い傾向にあった.(3) 細胞集団における細胞異型, 構造異型について検討してみると
    子宮内膜増殖症
    よりは子宮内膜異型増殖症で構造異型の頻度が高く, それは単純型よりも複雑型で高い傾向がみられた.(4) 細胞集団単位mm当たりの突起数は増殖症病変が高度になるほど増加する傾向がみられた. 各増殖症ではいろいろな形態の突起がみられるが複雑型
    子宮内膜増殖症
    は整の棍棒状が多く, 単純型子宮内膜異型増殖症では整の棍棒状, 乳頭状が多く, 複雑型子宮内膜異型増殖症では不整の棍棒状の突起が増加する傾向がみられた.
  • 高島 英世, 小野 吉行, 星野 達二, 山下 正紀, 朴 京林
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    1992年 8 巻 1 号 119
    発行日: 1992年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 上坊 敏子, 佐藤 倫也, 金井 督之, 今井 愛, 蔵本 博行, 大野 英治
    日本臨床細胞学会雑誌
    2000年 39 巻 5 号 381-388
    発行日: 2000/09/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    目的:北里大学病院では, 細胞異型のみならず構造異型を重視して内膜細胞診の判定を行ってきた.そこでわれわれの判定基準に従って細胞診断を施行した症例を対象に, 体癌症例の細胞診成績, クラスIII以上と判定した症例の組織所見, 内膜細胞診判定基準に関して検討した.
    対象・方法:1988年から1997年に治療した体癌297例および複雑型子宮内膜異型増殖症22例と, 同期間中に内膜細胞診でクラスIII以上と診断された1,955例である.細胞はエンドサイトで採取し, スライドグラスに直接塗抹したものを用いた.
    成績:体癌, 複雑型異型増殖症における偽陰性率は各3.4%, 18.2%であった.体癌の組織型別の偽陰性率は, G1, G2類内膜腺癌, 癌肉腫でそれぞれ4.7%, 3.7%, 8.3%で, この他の組織型では偽陰性症例を経験しなかった.G1類内膜腺癌では筋層浸潤の深さにかかわらず偽陰性症例を認めた.クラスIII以上の1,324例では, 内膜細胞診の前後3ヵ月以内に組織診がなされていた.クラスIIIからは241例の内膜増殖症と41例の体癌が, クラスIV, Vからは各6例, 266例が発見された.
    結論:内膜細胞診の判定では, 構造異型に着目することが重要である.
  • 九島 巳樹
    昭和医学会雑誌
    1999年 59 巻 2 号 133-137
    発行日: 1999/04/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    In histopathologic diagnosis of the endometrium, it is very very difficult to distinguish atypical endometrial hyperplasia from well differentiated endometrioid adenocarcinoma. Some points of histopathologic diagnosis of the endometrium in HE stain and immunohistochemical staining are discussed. Marked proliferation of atypical epithelial cells, such as papillary, confluent or cribriform growth and desmoplasia of stroma are suggested presence of stromal invasion in HE stain. Immunohistochemical stain of p53, CD44 and cyclin A are negative for all reported cases of atypical hyperplasia and positive for some cases of endometrioid carcinoma, but, not all cases of endometrioid carcinoma are positive, so these immunohistochemical stains are not enough for diagnosis of endometrioid adenocarcinoma.
    In conclusion, stromal invasion in the HE stain is a most important point to diagnose endometrioid adenocarcinoma.
  • 清水 禄子, 小杉 好紀, 堀 量博, 永田 順子, 井坂 恵一, 高山 雅臣
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    2001年 17 巻 2 号 44-49
    発行日: 2001年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    子宮内膜癌の早期診断における子宮鏡検査の有用性について検討する目的で、既知の報告を総合して考案した診断基準を用いて、過去6年間に外来で子宮鏡検査を施行した2177例をレトロスペクティブに解析した。その結果、子宮内膜癌0期とされる子宮内膜異型増殖症 (atypical endometrial hyperplasia: AEH) を、不整血管に着目した場合には20.8%のpositive predicti vevalue (PPV) で正しく診断できるのに対して、内膜肥厚に着目した場合には6.3%であった。negative predictive value (NPV) はいずれも100%であった。
    不整血管を観察することで、2次スクリーニング検査としての子宮鏡検査の正診率が改善されることが明らかになった。子宮内膜癌の早期発見に重要とされる病理学的構造異型を簡便にスクリーニングする補助診断法として、子宮鏡検査で不整血管を観察することの重要性が確認された。
  • ―当院における子宮鏡症例の検討―
    玉崗 有告, 荘 隆一郎, 大沢 淑子, 角 ゆかり, 亀井 清, 坂倉 啓一, 山本 百合恵
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    1996年 12 巻 1 号 51-54
    発行日: 1996年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 杉山 里英, 松本 光代, 中山 大栄, 高橋 千絵, 西 洋孝, 藤東 淳也, 井坂 恵一
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    2007年 23 巻 1 号 109-112
    発行日: 2007年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 森 真理子, 蔵重 亮, 藤原 喜枝, 元井 信
    日本臨床細胞学会雑誌
    1992年 31 巻 3 号 450-456
    発行日: 1992年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    最近4年間に経験した子宮内膜細胞診250例について, エンドサイト法採取材料の通常塗抹法に加えて, エンドサイト付着残存内膜組織から寒天法を用いてセル・ブロック標本を作製し, 両法を併用して子宮内膜細胞診断を行い, セル・ブロック法の有用性を検討した結果, 以下の成績を得た.
    1) セル・ブロック標本では, 子宮頸管腺と内膜腺, 内膜腺上皮と表層被蓋上皮, 上皮細胞と間質細胞の区別, 内膜周期性変化の判定が容易であった.
    2)
    子宮内膜増殖症
    の診断, 特にその型別診断や異型度の判定は塗抹標本のみに比し, 本法の併用により精度の向上があった.
    3) 内膜癌の診断では, 本法の併用により塗抹標本の診断を確認でき, 分化度の推定が可能であった.
    4) セル・ブロック法では同一材料で多数の標本が作製でき, 細胞診材料において免疫組織化学的検索など特殊染色が可能である.
    エンドサイト法による子宮内膜細胞診にセル・ブロック法を併用することは多くの利点があり, 診断精度の向上に役立つものと考えられた.
  • 椎名 昌美, 小畑 孝四郎, 星合 昊
    産婦人科の進歩
    2002年 54 巻 2 号 71-79
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/01/17
    ジャーナル 認証あり
    子宮腺筋症において免疫組織学的検討を行い,基底膜の細胞外マトリックスであるlaminin,type IV collagenの存在率,およびその破壊酵素であるcathepsin-D,matrix metalloproteinase-9(MMP-9)の陽性率とその局在について,子宮内膜癌および
    子宮内膜増殖症
    との比較検討を行った.基底膜におけるlamininの存在率は子宮内膜癌の高分化型腺癌で36.3%,中分化型腺癌で28.9%,低分化型腺癌で22.8%であった.
    子宮内膜増殖症
    においてもlamininの存在率の低下が認められ,その存在率は複雑型
    子宮内膜増殖症
    で96.5%,複雑型子宮内膜異型増殖症では69.3%であった.さらに子宮腺筋症においてもlamininの断裂や欠損が認められ,存在率は32.9%であった.また,type IV collagenの存在率は子宮内膜癌,
    子宮内膜増殖症
    ではlamininとほぼ同じであった.しかし,子宮腺筋症においてtype IV collagenの存在率は43.9%で,lamininより高率に認められた(p<0.05).cathepsin-Dの陽性率は高分化型腺癌で41.5%,中分化型腺癌で51.6%,低分化型腺癌で83.3%,子宮腺筋症で46.7%であった.MMP-9の陽性率は高分化型腺癌で20.0%,中分化型腺癌で25.0%,低分化型腺癌で40.0%,子宮腺筋症では80.0%であった.lamininとcathepsin-D,type IV collagenとMMP-9の局在に一致が認められなかったことより,基底膜の断裂や欠損は破壊により起こるのではなく,その細胞のもつ基底膜の産生能の差を示すものと考えられ,基底膜の産生能の低下,浸潤能の強さより子宮腺筋症の腫瘍性性格が示唆された.〔産婦の進歩54(2):71-79,2002(平成14年3月)〕
  • 上里 忠和, 杉浦 聡, 武藤 聡子, 川村 久恵, 中川 圭介, 大岡 史子, 五十嵐 敏雄, 梁 善光
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    2005年 21 巻 2 号 442-445
    発行日: 2005年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 山下 暁子
    杏林医学会雑誌
    2005年 36 巻 4 号 423-
    発行日: 2005/12/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
  • 峯岸 千佳子, 石井 保吉, 一瀬 圭子, 岡 俊郎, 中島 弘一, 吉川 誠一, 石田 禮載, 大村 峯夫, 小田 瑞恵, 藤井 雅彦
    日本臨床細胞学会雑誌
    2001年 40 巻 3 号 237-243
    発行日: 2001/05/22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    目的:子宮内膜細胞診の判定基準では, Class IVは複雑型異型増殖症以上を推定, Class Vは類内膜腺癌を推定している. 両者に共通する細胞所見は出現数などが異なるものの樹枝状集塊を認めることである. 今回は以前の検討に数症例を追加し再検討を行い, 内膜細胞診判定, 特にClass IV, Vについて考察した.
    方法:樹枝状集塊中に認める6層未満のStromal Aについて複雑型異型増殖症8症例と高分化型類内膜腺癌10症例を検討した.
    成績:1) 6層未満のStromal Aを構成する細胞の平均核径は, 複雑型異型増殖症では長径9.8μm, 短径2.6μm, 高分化型類内膜腺癌では長径12.0μm, 短径3.6μmであった. 2) ヒストグラムから, 複雑型異型増殖症では長径8~11μm, 短径2~3μm, 高分化型類内膜腺癌では長径10~14μm, 短径3~4μmの大きさの核が50%を占めた.
    結論:1~数個の樹枝状集塊が出現し6層未満のStromal Aが主体であるとき, Class IVとして報告する. しかし6層未満のStromal Aを構成する細胞の核径が大ならば, 高分化型類内膜腺癌である可能性も否定できず, その旨を示唆した報告をすることが必要と考えた.
  • 細胞集塊形態の比較を中心に
    則松 良明, 香田 浩美, 浜崎 周次, 尾関 祐里, 中国 恭美, 古谷 満寿美, 梶谷 博則, 津嘉山 朝達
    日本臨床細胞学会雑誌
    1995年 34 巻 3 号 439-448
    発行日: 1995年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    今回われわれは内膜増殖症以上の病変を拾い上げ, また内膜増殖症と高分化型腺癌との鑑別について高分化型腺癌22例, 腺腫性増殖症19例, 正常内膜25例の検体を用い, 細胞集塊形態として8項目 (normal glands surrounded by endometrial stroma;以下NGSES, シート状, 土管状, 拡張腺管, 不整形突出, 乳頭状, 腺密集増殖, 樹枝状), 付随所見として4項目 (小集塊異型細胞, 炎症細胞取り込み像, 扁平上皮化生細胞, 壊死性背景) の12項目を設定して検討を行った. その結果, 子宮内膜細胞診スクリーニングの指標として (1) 異常細胞集塊出現率が20%以上の場合, 内膜増殖症以上の病変を疑う,(2) 異常細胞集塊出現率が70%以上の場合, 高分化型腺癌の可能性を含め内膜増殖症以上の病変を疑う,(3) 不整形突出集塊, 腺密集増殖集塊, 乳頭状集塊が認められるときは腺腫性増殖症以上の病変の指標と成る,(4) 樹枝状集塊は高分化型腺癌の指標となり, さらに分岐数2回以上認める樹枝状集塊を認める場合は高分化型腺癌の可能性が高い,(5) 高分化型腺癌が疑われるときは, 標本を詳細に観察し癌の細胞個々の異型判定基準を満たす小集塊異型細胞や炎症細胞取り込み像, 扁平上皮化生, 壊死性背景をみつけることが重要であると考えた.
  • 井畑 真太朗, 山口 智, 村橋 昌樹
    日本東洋医学系物理療法学会誌
    2023年 48 巻 2 号 123-125
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/04/20
    ジャーナル オープンアクセス
    【背景】産婦人科診療ガイドライン 2020 では、
    子宮内膜増殖症
    はプロゲステロンにより拮抗されない過剰なエストロゲン刺激によって生じる非腫瘍性の変化であり、細胞異型を伴わない子宮内膜腺の過剰増進と定義されている。今回、
    子宮内膜増殖症
    により半年間不正出血が続いた患者に 鍼治療を行い、良好な結果が認められたので報告する。
    【症例】52 歳女性、主訴 : 不正出血
    現病歴 : X 年 4 月より連日不正出血が出現。近医産婦人科を受診、経膣超音波検査を行い、子宮内膜肥厚を認めたため、子宮内膜全面掻爬を施行。組織学的には異型が認められず、
    子宮内膜増殖症
    と診断され経過観察となった。しかし再度連日不正出血が出現、X 年 8 月に再度子宮内膜全面掻爬を施行したが、異常は認められず、漢方薬が処方され経過観察。その後も連日不正出血が続き、 X 年 10 月 8 日鍼治療を希望され、当科受診となった。既往歴 : 多嚢胞性卵巣症候群 服薬 : 芎帰調 血飲、芎帰膠艾湯。
    【所見】身長 153cm、体重 62kg、BMI 26.5、血圧 139/85mm Hg、脈拍 77 回 / 分 ( 整 )。神経学的所見 は正常、筋緊張は腰腸肋筋、腹証は小腹急結、小腹不仁。鍼治療方針は不正出血の改善を目的に、腎兪、志室、大腸兪、次髎、中髎、三陰交に長さ 40mm、直径 0.16mm単回使用鍼を用い 10 分間置鍼 を週 1 回継続。
    【経過】初診の鍼治療後 1 週間は不正出血の量が増加し、連日不正出血が続いた。治療開始 2 週間後より不正出血の回数が週 3 日と改善が認められ、1 ヶ月後には不正出血の回数が週 1 日、2 ヶ月 後より通常の月経周期となった。
    【考察】鍼治療は抗ミュラー管ホルモン、卵巣刺激ホルモンの不均衡を調節させ、テストステロン、アンドロゲンを減少させる。そのため本症例においても子宮内膜の正常化に寄与した可能性がある。
    【結語】
    子宮内膜増殖症
    に対する鍼治療は、症状の改善に寄与する可能性が示唆された。
  • 石黒 久美子, 半藤 保, 石黒 義隆, 小川 弘良, 笠井 真由美, 阿部 エミ, 小山 麻美, 金田 由美子, 筧 映里, 村山 実
    人間ドック (Ningen Dock)
    2015年 30 巻 1 号 65-70
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/09/29
    ジャーナル フリー
    目的:子宮頸がん検診受診者のうち,経腟超音波断層診断法(以下,経腟超音波法)により無症状閉経者の子宮内膜厚を測定し,子宮内膜厚異常者から,子宮体がんをはじめとしたどのような子宮内膜疾患が見つかるかを明らかにする.
    方法:経腟超音波法を希望した無症状閉経後の子宮頸がん検診受診者4,794人を対象とし,子宮内膜厚5mmないしそれ以上のもの37人を二次検診の対象とした.二次検診法は経腟超音波法再検,子宮内膜細胞診,子宮内膜組織診,ヒステロスコピー,MRI,血中エストロゲン測定など担当医の判断で実施した.
    結果:二次検診結果の判明した30人は,子宮体がん1人,
    子宮内膜増殖症
    1人,子宮内膜ポリープ3人,子宮筋腫により子宮内膜肥厚と判断されたもの2人,子宮留水腫1人のほか,子宮内膜細胞診異常なし15人,子宮内膜組織診異常なし7人であった.また,閉経後婦人に本法を受け入れてもらえるか否か,任意・無記名アンケートによる調査を行った結果,その受容性は良好であった.
    結論:子宮頸がん検診に併用した経腟超音波法による子宮内膜厚測定は子宮体がんをはじめ,
    子宮内膜増殖症
    ,子宮内膜ポリープ,子宮留水腫,子宮粘膜下筋腫など,各種疾患発見への端緒となるため臨床的に有用と判断された.
  • 舟本 寛, 佐竹 紳一郎, 村田 雅文, 丘村 誠, 中野 隆, 南 幹雄, 舘野 政也
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    1987年 2and3 巻 1 号 92
    発行日: 1987年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
feedback
Top