唇裂の手術のうち三角弁法は,すぐれた手術方法の一つであり, 著者は完全唇裂の殆どすべて.および不完全唇裂の大部分にCronin法を応用している.本法を行うにあたって,キャリパーと目盛り付き
定規
を使って設計や作図を行うのは煩雑であったので,その際に便利なように特殊な
定規
を作った.
1.三角弁作図用
定規
(T)Cronin法では2辺は3mm,4mmと定っているので他の1辺を1mm,2mm,3mmとする3個の三角形金属板を備えた
定規
である.裏と表で左側の唇裂と右側の唇裂に応用出来る.
2.口唇の高さ測定用
定規
(S)Croninの原法では,キャリパーで長さを測った後,計算をして三角弁の基底部の巾をきめるが,計算の手間を省くためにこの
定規
を作った.目盛りを読みとるだけで一目で三角弁基底部の巾がきまる.
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