広瀬川下流域の水生昆虫相を明らかにするために,広瀬橋(地点1)と千代大橋(地点2)に調査地点を設定し,2001年4月から2002年1月にかけて水生昆虫の種数と現存量を調査した。その結果,2地点から,合計7目25科43タクサ2,862個体の水生昆虫類が採集された。個体数の優占3タクサは,オオマダラカゲロウ,ウルマーシマトビケラ,オオクママダラカゲロウ,現存量の優占3タクサは,オオマダラカゲロウ,ヒゲナガカワトビケラ,オオクママダラカゲロウであった。分散分析の結果,タクサ数と現存量には2地点で有意差はなかったが,個体数は地点2が地点1よりも有意に少ない結果が得られた。
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