著者らは, 1979~1997年におもに
宮崎県
内における牛の奇形心469例を解剖学的に検索した. 心室中隔欠損 (VSD) 198例 (42.2%), 心房中隔欠損148例 (31.6%), 両大血管右室起始66例 (14.1%), 大動脈狭窄53例 (11.3%), 二重前大静脈50例 (10.7%), 動脈管開存45例 (9.6%), 後大静脈奇静脈流入42例 (9.0%), ファロー四徴32例 (6.8%), 左心低形成症候群25例 (5.3%), 大血管転換24例 (5.1%), 総肺静脈還流異常21例 (4.5%) など53種類, 延べ893の心大血管奇形に分類された. 単独心奇形が251例 (53.5%), 複合心奇形が218例 (46.5%) であった. 牛では人や猫と同じく心室中隔欠損が最も多かった.
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