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クエリ検索: "山田ゆき"
38件中 1-20の結果を表示しています
  • 滝山 一善, 石井 裕子
    分析化学
    1981年 30 巻 5 号 265-268
    発行日: 1981/05/05
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    8-アセトキシキノリンを含む一定pHの均一溶液から亜鉛及び銅オキシネート沈殿の生成速度について検討した.8-アセトキシキノリンの加水分解速度は亜鉛又は銅溶液を加えてそれらのオキシネート沈殿を生成すると著しく促進される.亜鉛及び銅オキシネート沈殿の生成速度は25℃において次式に従う.
    d[MQ2]/dt=km[M2+]2
    銅オキシネート沈殿の溶解度は一般に亜鉛オキシネート沈殿のそれより小さいので,生成速度は前者が後者より大きいが,pH9付近では溶解度,生成速度ともに逆転する.
  • 均一溶液からの共沈殿の研究(第13報);電子顕微鏡及び回折法による共沈殿の研究(第11報)
    滝山 一善, 酒井 裕子
    分析化学
    1977年 26 巻 7 号 494-496
    発行日: 1977/07/05
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    An 8-acetoxyquinoline solution was added to the solution of pH 9 containing cadmium and lead ions to precipitate the 8-hydroxyquinolate from homogeneous solution. The crystal habit of the precipitates was studied from the viewpoint of crystal chemistry. Cadmium 8-hydroxyquinolate appeared initially in the needle form accompanied with a slight amount of lead. The precipitation of most of cadmium was followed by the precipitation of lead 8-hydroxyquinolate crystals in the long needle form. The needle crystals of cadmium 8-hydroxyquinolate belonging to the tetragonal system. transform easily to the hexagonal plate crystals belonging to the monoclinic system. But the transformation was restrained by the presence of stable needle crystals of lead 8-hydroxyquinolate. When cadmium and 8-acetoxyquinoline solutions were added to the suspended solution of the needle crystals of lead 8-hydroxyquinolate at pH 9, lead was replaced so rapidly with cadmium that cadmium 8-hydroxyquinolate formed as the needle crystals, and then the appearance of the long needle crystals of lead 8-hydroxyquinolate was followed. Cadmium 8-hydroxyquinolate crystals formed were of needle shape, differing from the hexagonal plate in the stable form, but it was found that their crystal structure belonged to the monoclinic system. The shape of cadmium 8-hydroquinolate crystals was affected by the presence of the needle crystals of lead 8-hydroxyquinolate and they kept the needle shape.
  • 均一溶液からの共沈殿の研究(第14報);電子顕微鏡及び回折法による共沈殿の研究(第12報)
    滝山 一善, 石井 裕子
    分析化学
    1979年 28 巻 9 号 531-535
    発行日: 1979/09/05
    公開日: 2009/06/19
    ジャーナル フリー
    水中又は海水中などに存在する極低濃度のバリウムを分離濃縮して定量するための基礎研究として,スルファミン酸の加水分解による均一溶液からの沈殿法(PFHS法)を用いて硫酸鉛に対するバリウムの共沈殿について検討した.鉛と少量のバリウムの混合溶液にスルファミン酸を加えて80℃で反応させたとき生成する沈殿を分析した.バリウムは硫酸鉛に対して濃縮系となって共沈殿し,かつ対数分配の法則に従い,対数分配係数は2.33となった.又,海水及び河川水中のバリウムを,硫酸鉛共沈殿法によって濃縮,原子吸光法によって測定し,海水11中約0.15mg,河川水11中約0.01mgのバリウムが溶存することが分かった.
  • 鈴木 幸彦, 鎌田 仁
    分析化学
    1985年 34 巻 7 号 399-403
    発行日: 1985/07/05
    公開日: 2009/05/29
    ジャーナル フリー
    スルファミン酸溶液を用いる均質沈殿法により硫酸鉛沈殿を生成させ,その沈殿粒子の形態についてスルファミン酸濃度と反応時間との関係で,光学顕微鏡,走査電子顕微鏡,粉末X線回折法により結晶の成長について観察,解析した.これから,沈殿粒子の形態は,反応の初期には鋭角75°のひし形薄層板状結晶が生成する.沈殿反応の進行と共に75°角面の長軸a0軸に沿って成長し,105°角面の短軸b0軸の成長が遅いため六角薄層板状となり,次いでc0軸に沿って75°角面が山形になるような階段層状成長が進み,長方八面体となり結晶化が完成する.この結晶は,ち密でけんろうである.層状成長の基本は,結晶表面のキンクからひし形結晶であると考えられる.結晶の成長からは,(002)から(102),(303),(210)を経て(102)面となり,平面体形から立体面形に徐々に変形している.ひし形結晶からの成長は,a0軸方向が大きく,次いでc0軸方向となる.
  • 田口 茂, 多賀 光彦, 吉田 仁志, 蟇目 清一郎
    分析化学
    1975年 24 巻 1 号 26-30
    発行日: 1975/01/10
    公開日: 2010/01/18
    ジャーナル フリー
    アルカリホスファターゼによるリン酸p-ニトロフェニルの加水分解を用いる均一沈殿法を利用し,リン酸マグネシウムアンモニウムに対するコバルトの共沈殿現象を沈殿生成時の過飽和状態と関係づけて検討した.
    マグネシウムリン酸塩の沈殿は27~1.6の過飽和度を保ちつつ生成する.他方,コパルトはマグネシウム塩の生成に伴い誘発的に共沈殿する.この際コバルト塩に関する過飽和度は1に近いが,種結晶として働くマグネシウム塩の量に依存する.マグネシウム塩の沈殿過程におけるコバルトの共沈殿はほぼ対数分配の法則に従う.このコバルトはマグネシウムリン酸塩の結晶の中に取り込まれ固溶体を形成していると推定される.
  • 滝山 一善, 幸前 照美
    分析化学
    1973年 22 巻 3 号 291-301
    発行日: 1973/03/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
    カドミウムおよび亜鉛8-ヒドロキシキノレートについて分析化学的ならびに結晶化学的立場から検討した.1~30mgのカドミウムをpH5.5以上で8-アセトキシキノリンを用いて均一溶液から定量的に沈殿できる.カドミウムおよび亜鉛8-ヒドロキシキノレートの溶解度を原子吸光法によって求め,それぞれの溶解度積を計算すると10-26.24および10-27.68となった.沈殿生成の誘導期間を測定することからカドミウムおよび亜鉛8-ヒドロキシキノレート沈殿の結晶核は4分子から成ると推定できた.カドミウム8-ヒドロキシキノレートは均一溶液から沈殿させると最初針状結晶が生じ,その結晶系は正方晶系で,格子定数はa0=b0=10.3,c0=13.9である.針状結晶はしだいに長めの六角板状結晶へと変化する.この結晶は単斜晶系で格子定数はa0=13.74,b0=5.28,c0=11.36,β=116°18'であり,亜鉛8-ヒドロキシキノレートと同型である.亜鉛8-ヒドロキシキノレートは長めの六角板状結晶となり,長軸がb軸,短軸がc軸であり,a軸は板状結晶に垂直である.
  • 鈴木 幸彦, 鎌田 仁
    日本化学会誌(化学と工業化学)
    1991年 1991 巻 11 号 1482-1490
    発行日: 1991/11/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    常法で生成する硫酸鉛沈殿粒子の結晶の形は,一般にX字形である。このX字形結晶への生成過程を,アミド硫酸を加水分解した溶液に硝酸鉛溶液を添加する方法によって検討した。沈殿生成反応の初期には,薄層菱形板状結晶が生成し,沈殿生成反応が進むにしたがって六角板状結晶,棒状結晶,これが二層に分れたX字形結晶,さらに小枝晶が生成した樹枝状X字形結晶へと徐々に変形しながら成長した。このような沈殿粒子形態の変化は,光学顕微鏡と走査型電子顕微鏡での観察から,硫酸鉛沈殿粒子の結晶成長過程の晶相変化に平衡形と成長形の二つがあるためと考えられた。沈殿粒子のX線回折図形は,選択配向のためみかけ上,最大ピークは,沈殿生成初期の薄層菱形板状結晶から棒状形結晶にいたるまでは(002)面が現れ,X字形結晶から樹枝状X字形結晶では(011)面が現れた。また,結晶は,α軸方向の成長面とc軸方向の成長面から形成されていることがわかった。これらの結晶の形のうち,緻密で堅ろうな均一粒子径を示すのは棒状形結晶であった。
  • 石井 裕子
    日本化学会誌(化学と工業化学)
    1991年 1991 巻 4 号 316-320
    発行日: 1991/04/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    ホウレソソウを水中で煮沸して含まれているシュウ酸カルシウム結晶の量,形態および結晶構造の変化を検討した。ホウレンソウを水で20分間煮沸して非結合性シュウ酸を抽出し0.1M塩酸中に一夜浸漬して全シュウ酸を抽出してそれぞれイオンクロマトグラフ分析して定量し,単位重量当たりの両者の含有量の差からシュウ酸カルシウムの含有量を求めた。実験に使用したホウレンソウ100g中に非結合性シュウ酸は730mg,全シュウ酸は912mgと実測され,シュウ酸カルシウムは二水和物として339mgとなった。さらにホウレンソウを長時間煮沸して抽出されるシュウ酸を定量し,全シュウ酸との差から煮沸後残存するシュウ酸カルシウム量を求めた。シュウ酸カルシウムは煮沸1時間後からわずかずつ減少し,約4時間後から減少速度が増加し,8時間煮沸すると約26%が消失した。ホウレソソウを煮沸する間に葉の中に存在するシュウ酸カルシウム結晶は表面からわずかずつ溶解し,まず微細な穴が生じ小さなき裂が現れ,数時間以上煮沸すると凝集体の構成粒子の結合部分が溶解し始め,別に再結晶と転移により小さなシュウ酸カルシウム一水和物の結晶が元の結晶表面に現れた。X線回折分析によれば,煮沸前ほとんど二水和物であったシュウ酸カルシウム結晶は8時間煮沸した後にはその約50%が一水称物に転移していた。
  • 菊田 浩一, 米田 康人, 余語 利信, 平野 眞一
    Journal of the Ceramic Society of Japan (日本セラミックス協会学術論文誌)
    1994年 102 巻 1191 号 1065-1068
    発行日: 1994/11/01
    公開日: 2010/08/06
    ジャーナル フリー
    Hydrothermal growth of single crystals of PbSO4, which is known as a natural mineral called anglesite, was investigated. Lead nitrate and nitric acid solutions were found to be useful for the growth of anglesite on the basis of the experimental results on the dissolution behavior. Relatively large euhedral single crystals bound by {210} and {101} planes were successfully grown in 1.5mol/kg Pb(NO3)2 at 400°C and 100MPa. Optical characterization revealed that the grown anglesite crystals can be useful for scintillators material.
  • 6・1沈殿による分離
    吉田 仁志
    分析化学
    1973年 22 巻 5 号 609-614
    発行日: 1973/05/05
    公開日: 2010/02/16
    ジャーナル フリー
  • 滝山 一善
    電子顕微鏡
    1985年 19 巻 3 号 185-192
    発行日: 1985/03/31
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
  • 原田 修, 桑田 実, 山本 統平
    日本食品科学工学会誌
    2007年 54 巻 6 号 261-265
    発行日: 2007/06/15
    公開日: 2007/10/04
    ジャーナル フリー
    開発した高圧熱水抽出装置を用いてイワシ鱗からゼラチンの抽出を行い,ゼラチンの抽出挙動および抽出ゼラチンの性状について検討した.本方法による抽出では抽出管のフィルターに目詰まりは認められず安定した抽出を水だけで行うことができた.抽出管出口温度が温度領域143-153℃以上において加水分解反応が顕著になり,抽出管入口温度225℃ 8分間(抽出管出口温度156-202℃)の抽出でほとんどのイワシ鱗コラーゲンが溶出することが分かった.抽出物中のタンパク質はほぼゼラチンであり,数パーセントのアパタイトと考えられる灰分が含まれていた.またアミノ酸の顕著な熱分解は認められなかった.抽出されたゼラチンの分子量はGPC曲線のピーク地点で443kDa付近から6.5kDa付近となっており,抽出温度が高くなるほど低くなった.入口温度225℃で400-1000mLの画分では,分子量分布の狭いペプチド領域のゼラチンが得られた.
  • 鈴木 幸彦, 鎌田 仁
    日本化学会誌(化学と工業化学)
    1992年 1992 巻 3 号 282-290
    発行日: 1992/03/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    硫酸鉛(皿)の緻密で堅ろうな結晶性のよい粗大な沈殿粒子の形成をスルファミン酸を用いる均質沈殿法の静置反応によって行った。この方法によると,生成する沈殿粒子は,低濃度,短時間の反応では10μm以下の薄層菱形板状結晶であるが,沈殿反応が進むと急速に成長し200から300μm以上の肉厚六角板状結晶となる。また,高濃度,長時間の反応で生成する直方八面体形結晶は,230~300μm以上に大きく成長する。これらの肉厚六角板状結晶や直方八面体形結晶は,振り混ぜ反塔で生成する沈殿粒子よりはるかに大きな長径と容積をもつ粗大な単一の結晶粒子である。また,これらの結晶粒子は,凝集体晶,貫入晶や骸晶などが認められない緻密で堅ろうかつ滑らかな結晶表面となっている。この結晶粒子の形態的安定性は,1か月間の室温熟成を行った後,顕微鏡による形態的観察とX線回折分析によった結果,反応直後の形態と回折図形が同様で安定していることがわかった。さらに,ここに生成した硫酸鉛(II)沈殿粒子は,X線回折分析およびエネルギー分散型X線回折分析による表面分析,熱重量分析で純粋な硫酸鉛(II)沈殿粒子であることを確認した。
  • *氏家 洋幸, *山田 ゆき江, *河野 小百合, *水野 順子, *安西 明子, *佐藤 幸子, *斎藤 ゆり, *加藤 未加, *石川 香, *三浦 桃依, *二瓶 沙也加, *寺嶋 優希美, *斎藤 のり子, *佐藤 貴美絵, *佐々木 紀尚, *石川 佑樹, *五十嵐 寛樹, *中村 純, *橋本 陽, *加藤 恒孝, *栁田 拓実, *引地 拓人
    日本消化器内視鏡技師会会報
    2024年 72 巻
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/03/30
    会議録・要旨集 認証あり
  • 方鉛鉱を出発物質とした実験的研究
    安井 大悟, 中田 正隆, 小室 光世
    資源地質
    2011年 61 巻 3 号 153-166
    発行日: 2011年
    公開日: 2013/07/29
    ジャーナル フリー
    In order to understand the formative processes and textural change of anglesite from galena under natural sulfuric acid condition, chemical reaction of galena with sulfuric acid was experimentally examined. In the experiment, galena was sealed in the polypropylene bottle with sulfuric acid solution, and left for fixed duration in time. Three series of experiments, i.e., long term, rate analysis and solid textural analysis experiments, were carried out with changing temperature (30 to 170 °C), concentration of sulfuric acid (0.01 to 1 mol/l), duration (1 to 56 days) and state of galena (powder, grains or plastic crystals). The run products were filtered by 0.20 μm membrane filters, and the filtrated solution and residual solid were analyzed.
    In the residual solid for all runs, the one and only identified reaction product is anglesite. In the long term experiment using powdered galena for 56 days, the amount of anglesite production increases with the increases of sulfuric acid concentration and temperature, which is well correlated with the equilibrium calculation results with considering oxygen contents in the bottle. The rate analysis experiment using powdered galena indicates that the amount of anglesite production increases with reaction time. Dissolution rate of galena for 1 day increases with the decrease of sulfuric acid concentration and the increase of temperature, in the range of 8.29×10-9 mol・m-2・s-1 for the conditions of initial sulfuric acid 1 mol/l-110°C and 1.83×10-8 mol・m-2・s-1 for 0.1mol/l-170°C. In the solid textural analysis experiment using grains or plastic crystals of galena, two types of anglesite occurrence are found, i.e., coarse euhedral crystals growing outside on galena surface and aggregates of fine grains which replace the initial galena crystal from surface. This differences would be explained by the degree of saturation for lead and sulfate ions under the microenvironment at the site of their formation. The random orientations of coarse euhedral crystals of anglesite on galena may be due to nonepitaxial growth. The increase of size of coarse euhedral crystals with time can well be explained by the Ostwald ripening.
  • 大久保 力廣
    日本歯科理工学会誌
    2021年 40 巻 1 号 59-63
    発行日: 2021/01/25
    公開日: 2021/04/06
    ジャーナル フリー

    チタンは生体親和性に極めて優れた金属材料として,医科・歯科領域で確固たる地歩を築いている.当講座では,従来の歯科用合金の代替合金としてではなく,より安全な材料を使用した補綴装置を口腔内に装着することが第一と考え,四半世紀前から鋳造によるチタンフレームワークの積極的な臨床応用を行い,これまでに1,000床以上のチタン床義歯を装着してきた.製作工程あるいは経過観察から,チタン床義歯の問題点を検討し,基礎的研究と技工上,臨床上の工夫から解決に努めてきた.その結果,有床義歯フレームワーク用金属としてのチタンの高い有用性を確認し,現在も臨床応用を積極的に継続しつつ,新たな発展性を模索している.
    本稿では,有床義歯補綴学を専門とする臨床医の立場から,これまでに直面した臨床的問題点と解決策を整理し,鋳造だけでなくミリングあるいは金属積層造形によるチタン床義歯を展望する.

  • 木下 貴文, 桝田 正治, 渡辺 修一, 中野 善公
    園芸学研究
    2010年 9 巻 1 号 39-46
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/01/26
    ジャーナル フリー
    防根給水ひもによる栽培は,排液を削減できるため環境保全的である.本栽培法において,肥効調節型肥料を培地に混和し,ひもでは水のみを供給する方法について,大玉トマト促成15段栽培における適正施肥量を知るために,窒素成分で11.3 gN/株(少肥料区),16.2 gN/株(中肥料区)および21.0 gN/株(多肥料区)の三段階で施肥量を検討した.多肥料区では塩類濃度障害の萎れ症状がひどく,12月末で栽培を打ち切った.可販果収量には中肥料区と少肥料区で有意差はなかったが,糖度は中肥料区の方が高かった.栽培終了時の茎径は,中肥料区の方が少肥料区より大きかった.培地中の養分残存量をみると,N,P2O5,K2Oについては両区とも与えた養分の全量近くを吸収したが,CaOとMgOについては培地への蓄積が認められた.少肥料区と中肥料区において,培地溶液の無機成分濃度は,生育中期以降各成分とも低濃度で推移したことから,培地溶液の養分濃縮はないと考えられた.以上のことから,窒素施用量で見た場合,大玉トマト促成15段栽培では株当たり16.2 gNの施肥が適量の範囲内であり,この量を基準とした窒素溶出量の平準化が必要であると考えられた.
  • 小管 佐代子, 山田 ゆき, 東 隆夫, 三枝 正彦
    日本土壌肥料学雑誌
    2001年 72 巻 1 号 88-91
    発行日: 2001/02/05
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 均一溶液からの共沈殿の研究(第5報);電子顕微鏡および回折法による共沈殿の研究(第4報)
    滝山 一善, 山田 ユキヱ, 澤田 美穂子
    分析化学
    1969年 18 巻 10 号 1240-1244
    発行日: 1969年
    公開日: 2009/06/30
    ジャーナル フリー
    共沈殿現象の一端を解明しようとして,結晶系,溶解度が異なるが組成の類似したクロム酸鉛-バリウム系について検討した.バリウムと鉛の等モル量混合溶液にpH4.5で硝酸クロムと臭素酸カリウムを加えて一定温度で反応させ,いわゆる均一溶液からの沈殿法でクロム酸塩を沈殿させた.溶解度の小さいクロム酸鉛が優先的に沈殿し,バリウムが少量共沈殿した.長時間反応すると,単斜晶系のクロム酸鉛と斜方晶系のクロム酸バリウムが別個に生成した.
  • 石井 裕子
    日本化学会誌(化学と工業化学)
    1991年 1991 巻 1 号 63-70
    発行日: 1991/01/10
    公開日: 2011/05/30
    ジャーナル フリー
    シュウ酸カルシウムは水溶液中で一般には一,二,または三水和物の混合物沈殿として生成する。高温では一水祁物のみが生成するが,本研究によれば少量のクエン酸あるいはリンゴ酸ナトリウムの共存の下で二水和物のみが生成し,やや多量のクエン酸またはリンゴ酸ナトリウムの共存の下で三水和物のみが生成した。シュウ酸カルシウムー水和物の溶解度は6×10-5M程度で二水和物および三水和物が一水和物よりやや大きい。一水漁物の溶解度は100℃ではわずかに大きくなった。シュウ酸カルシウムの一,二および三水和物沈殿の形態はそれぞれ長い六角形板状,八面体および平行四辺形板状である。二および三水和物は不安定で水中で約10分煮沸すると一水和物に転移した。シュウ酸カルシウムー水胸物沈殿の結晶核は誘導時間の測定からCa3(C2O4)3n・H2Oと推定できた。シュウ酸カルシウムー水和物および二水和物は植物の葉または茎に見いだされたものと沈殿粒子との形態を比較し,またX線回折によって同定できた。植物中のシュウ酸カルシウム結晶は極めて安定で一水和物に変化するには1時間以上煮沸することが必要であった。
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