文書・記録に関する標準,規格等について国際的に重要度の高いものを拾い出し解説する。オーストラリアのAS4390から始め,今世界で最も影響力のある記録管理の国際標準ISO15489,その日本語版JISX0902, ISO15489をすべてのISO標準の記録管理部分に適用しようというISO22310,さらには電子文書を紙文書と同等に扱うという考え方を初めて明確にした国連電子商取引モデル法,ヨーロッパの電子記録モデル要件MoReq,米国のDoD5015.2,アーカイブ分野よりICAの電子記録ワークブック,画像の電子化プロセス規格では日本のJISZ6016,電子文書の長期保存ではISO19005を取り上げる。こうしてみると今,記録管理は世界的に「説明責任」と「電子化」という2大キーワードを中心に動いていることが読み取れる。
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