石油資源の乏しい日本において, 最近非常に需要の増加をみている自動車ガソリン, 石油発動機燃料および航空ガソリンなどの揮発性燃料の適正品質は, 大いに検討を要する問題である。
諸外国の製品規格をそのまま日本において適用することには非常に問題があり, やはり国内の大きな数を占めている各種のエンジンについて実用試験を行い, その使用條件に適合した必要性質を見出し, 現有設備の利用, 拡充並びに研究によつて正しい品質の決定を行うべきである。
しかしてこのよちにして得られた適正品質を持つた燃料を使用するにあたつては, その使用條件, エソジンの整備状態などを充分考慮にいれてその性能を遺憾なく発揮するよう努めなければならないので, 文献並びにわれわれの行つた実用試験の一部を紹介し参考に供した。
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