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山口 丈夫
医学教育
2023年
54 巻
4 号
427
発行日: 2023/08/25
公開日: 2023/12/07
ジャーナル
フリー
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瀧本 さち, 開 正宏, 都築 通孝, 西川 大樹, 日野 佐智子, 遠藤 信英
日本透析医学会雑誌
2023年
56 巻
3 号
85-89
発行日: 2023年
公開日: 2023/03/28
ジャーナル
フリー
集中治療後症候群の予防には早期リハビリテーションが有用だが,大腿静脈への非カフ型(NC)カテーテルにより持続的血液濾過透析(CHDF)を行う患者では安全上の観点から制約が伴う.今回,CHDF患者に対する関節可動域運動(ROMex)が脱返血に及ぼす影響を検討した.2020年4月から12月の間で大腿静脈にNCカテーテルを挿入し,CHDFを施行した5名の患者を対象とした.段階的な角度で屈曲を行った後,下肢屈伸運動を10回行い,脱血圧・静脈圧と脱血不良警報作動の有無,カテーテル挿入部の出血有無を確認した.5症例に対し合計10回のROMexを実施した結果,脱血圧・静脈圧は有意な変動なく推移し,脱血不良警報の鳴動は1回であった.ROMex実施は,大腿静脈に非カフ型カテーテルを留置した患者に対してのCHDF治療に影響を及ぼさないことが示唆された.
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前村 遼, 山下 大紀, 佐治木 大知, 坂口 大俊, 吉田 奈央, 千馬 耕亮, 村瀬 成彦, 髙瀬 裕樹, 山田 哲也, 吉川 佳苗, 伊藤 藍, 伊藤 雅文, 岩本 彰太郎, 濱 麻人
ジャーナル
フリー
Image-defined risk factor陽性の左後腹膜原発MYCN増幅3期神経芽腫を発症した初診時1歳2か月の男児に対して,寛解導入療法5コースを施行し,部分奏功を維持したまま,静注ブスルファンとメルファランによる自家骨髄移植併用大量化学療法を施行した.移植後72日目に腹腔鏡下腫瘍部分切除術を施行し,組織診にてviabilityの高い神経芽腫細胞を認め,77日目にCTで原発巣の増大を認めた.救援化学療法を施行したが100日目のCTでは多発胸膜転移も認めた.化学療法に加えて,30.6 Gy/17分割の原発巣局所照射および15 Gy/10分割の全肺照射を施行したが,腹膜播種を来し,207日目に死亡した.剖検後の解析にて,初発および剖検検体でのALK高発現を認めた.MYCN増幅およびALK高発現の神経芽腫では急速な増悪を示す可能性があり,ALK阻害剤など新規薬剤の導入が望まれる.
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武藤 直美, 伊藤 智子, 尾関 美代子, 河合 奈津子, 湯浅 典博
ジャーナル
オープンアクセス
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【目的】日本ホスピス緩和ケア協会による緩和ケア病棟自施設評価共有プログラムを用いた,ケアの質の評価や変化を明らかにする.【方法】7部門(ニーズの把握とアセスメント,ケア計画,ケアの実施,退院準備と支援,臨死期への対応,遺族ケア,病床運営と地域のニーズへの対応),47項目について,2018年度,2021年度,2022年度の3回,自施設評価を行い,改善目標を決定した.各年度の5段階評価の平均スコアの推移,改善目標との関連について検討した.【結果】2018年度から2022年度にかけて,ニーズの把握とアセスメント,臨死期への対応,遺族ケアについてスコアの上昇を認めた.【結論】自施設評価共有プログラムを継続してケアの質の評価を行うことは,緩和ケア病棟の現状を分析し,改善点を明らかにしてケアの質を向上させる可能性がある.
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服部 文子
脳と発達
2023年
55 巻
2 号
143-144
発行日: 2023年
公開日: 2023/04/13
ジャーナル
フリー
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柘植 勇人, 三宅 杏季, 加藤 大介, 藥師寺 政美, 加藤 由記, 曾根 三千彦
ジャーナル
フリー
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西田 徹也
臨床血液
2023年
64 巻
11 号
1431
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/08
ジャーナル
認証あり
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藥師寺 政美, 柘植 勇人, 三宅 杏季, 加藤 大介, 加藤 由記
ジャーナル
フリー
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臨床血液
2024年
65 巻
3 号
197
発行日: 2024年
公開日: 2024/04/04
ジャーナル
認証あり
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日本小児血液・がん学会雑誌
2022年
59 巻
4 号
am_177-am_183
発行日: 2022年
公開日: 2022/12/14
ジャーナル
フリー
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小玉 勇太, 廣島 正雄, 都島 悠佑, 後藤 希, 中瀬 敦, 田中 麻里, 稲垣 雅康, 伊藤 亮太, 高納 崇, 横山 俊彦
肺癌
2022年
62 巻
3 号
216-220
発行日: 2022/06/20
公開日: 2022/06/29
ジャーナル
オープンアクセス
背景.肺癌では両側副腎転移を呈しても多くの症例は無症候性であり,Addison病を発症することは比較的稀である.また,その報告のほとんどは肺癌治療経過中のものとされる.症例.70歳代男性.X年2月から起床時の倦怠感を自覚するようになった.同年7月の起床時に冷汗を認めた後,奇声を発するなどの異常行動があり,当院に救急搬送された.来院時,低血糖症状を呈しており,全身皮膚の色素沈着を認めた.CT検査で左肺上葉に結節影を認め,両側副腎には内部に低吸収域を含み,不均一に造影される腫瘤影を認めた.血液検査ではACTHとCEAの著明な上昇を認めた一方で,コルチゾールの低下を認めた.各種所見から両側副腎腫瘍によるAddison病と診断し,ステロイド補充療法にて全身状態は速やかに改善した.腹腔鏡下右副腎腫瘍生検を実施し,免疫組織化学染色の結果と併せて原発性肺腺癌と診断した.現在,ニボルマブとイピリムマブの併用療法を実施し,腫瘍縮小効果が得られている.結論.Addison病は致死的かつ治療可能な病態であり,両側副腎転移を呈する肺癌においては初診時からその合併を常に念頭に置く必要がある.
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三宅 杏季, 柘植 勇人, 加藤 大介, 藥師寺 政美, 加藤 由記
ジャーナル
フリー
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小玉 勇太, 高納 崇, 廣島 正雄, 都島 悠佑, 後藤 希, 中瀬 敦, 田中 麻里, 稲垣 雅康, 伊藤 亮太, 横山 俊彦
肺癌
2022年
62 巻
7 号
1009-1013
発行日: 2022/12/20
公開日: 2022/12/24
ジャーナル
オープンアクセス
背景.妊娠合併肺癌は非常に稀で,妊娠に関連する症状と誤認されたり,放射線画像検査が敬遠されやすく,ほとんどの症例は進行期に診断されている.症例.30代後半女性.妊娠26週頃から咳嗽が出現し,労作時呼吸困難や食思不振も自覚するようになった.妊娠37週に胸部X線検査が施行され,左全肺野の透過性低下を認め当科紹介入院となった.CTにて胸水を伴う左完全無気肺と両側肺門・縦隔リンパ節腫大,右肺の多発結節影を認めた.胸腔ドレナージを施行しつつ,翌日帝王切開にて児を娩出した.胸水検体で腺癌及びanaplastic lymphoma kinase(ALK)融合遺伝子が確認され,入院5日目からalectinibの投与を開始した.速やかな腫瘍縮小効果が得られ,1年以上維持している.また,児に腫瘍の発生はみられず,発育も正常である.結論.妊娠可能年齢女性における肺癌ではドライバー遺伝子変異陽性の頻度が高く,急速に進行する可能性がある.妊娠中でも呼吸器症状が遷延する場合は胸部X線などの検査を行うことが勧められる.また,児への転移を考慮して胎盤の病理学的検索や出生後の児の経過観察も重要である.
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島本 祐哉, 洪 淑貴, 井上 英則
ジャーナル
認証あり
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加藤 大介, 柘植 勇人, 三宅 杏季, 藥師寺 政美, 加藤 由記, 伊藤 潤平
ジャーナル
フリー
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佐井 裕紀, 加藤 久美子, 百田 絢子, 松山 愛佳, 黒須 春香, 加藤 隆, 井上 聡, 平林 裕樹, 鈴木 省治
日本泌尿器科学会雑誌
2023年
114 巻
2 号
66-69
発行日: 2023/04/20
公開日: 2024/04/20
ジャーナル
フリー
中部尿道スリング手術は女性腹圧性尿失禁の標準手術と評価されているが,メッシュ合併症のリスクに関しインフォームドコンセントと医療従事者への啓発が必要である.症例は59歳閉経後女性.当科で15年前にTVT手術を実施していた.5年前から不正性器出血が起こり,総合病院婦人科で腟壁びらんを指摘され当院紹介となった.内診で前腟壁に索状物を触知し,膀胱鏡を使った腟壁観察でメッシュ露出を確認した.腟壁メッシュ露出の診断で経腟的メッシュ部分切除を行った.術後6カ月の経過観察でメッシュ露出や腹圧性尿失禁の再発はない.本邦報告は少ないが,中部尿道スリング手術においては,術後長期間を経てメッシュ露出が起こる可能性に注意する必要がある.
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後藤 まどか, 市川 靖久, 坪内 秀樹, 川角 佑太, 福本 紘一, 内山 美佳, 森 正一
肺癌
2022年
62 巻
5 号
377-381
発行日: 2022/10/20
公開日: 2022/10/28
ジャーナル
オープンアクセス
背景.たこつぼ型心筋症は1991年に土手らにより提唱された左室心尖部の無収縮と心基部の過収縮を呈し,たこつぼ様形態をとる心疾患である.手術や化学療法に関連した報告は散見されるが,痙攣,特に悪性腫瘍の脳転移による痙攣と関連したたこつぼ型心筋症は非常に稀である.症例.72歳,男性.X年2月,左上葉多形癌(pT2aN0M0)に対し左肺上葉切除術+縦隔リンパ節郭清(ND2a-1)を施行した.X年9月,痙攣と呼吸困難を主訴に救急搬送された.頭部造影MRIで左頭頂葉に浮腫を伴う脳腫瘍を認めた.心臓超音波で左室はたこつぼ様となり左室駆出率低下を認めることから,肺癌脳転移およびたこつぼ型心筋症と診断した.抗痙攣薬・抗凝固薬を開始し,速やかに心機能は改善し第14病日に自宅退院した.脳転移に対しガンマナイフを施行したが,現病の進行によりX+1年10月に永眠した.結論.肺癌脳転移に伴う痙攣による身体的ストレスから,たこつぼ型心筋症を発症した稀な症例を経験した.たこつぼ型心筋症は虚血性心疾患との鑑別に苦慮する場合もあり,早期診断による治療が肝要と考えられた.
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島本 祐哉, 祖父江 康司, 井上 英則
ジャーナル
認証あり
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黒川 寛, 祖父江 康司, 井上 英則
ジャーナル
認証あり
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柘植 勇人, 伊藤 潤平, 加藤 大介, 三宅 杏季, 藥師寺 政美, 加藤 由記, 曾根 三千彦
ジャーナル
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