リジン添加小麦粉飼料で起こる肝臓TGの蓄積に対する種々の硬化油, 硬化油を原料とするマーガリン, SO, トランス型脂肪酸であるエライジン酸, シス型のオレイン酸, リノール酸等の影響について検討した。
1) 小麦粉飼料にリジン添加で成長は改善され, この効果は, 硬化油, SO, マーガリン, 脂肪酸に関係なく認められた。
2) 肝臓TG量は, リジン添加大豆油群で蓄積するが, 硬化油, SO, マーガリンで蓄積抑制作用が観察された。とくに, 硬化魚油とSO群では, 顕著な抑制作用がみられた。
3) 脂肪源として, エライジン酸, オレイン酸, リノール酸を単独投与しても, 肝臓TG量はリジン添加大豆油群と同様に蓄積し, その影響はみられなかった。
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