改良型IABPカテーテルを1年間臨床使用し,抗キンク性に対して検討した。また,従来用いていたIABPカテーテルとバルーンの応答性について模擬回路を用いて比較検討した。対象は1991年1月から1997年9月までのコントロール群(C群)129例と,1997年10月以降の改良型カテーテル群(BR群)15例で,使用時間はC群1.5~259時間,平均43.5時間,BR群7~290時間,平均70.7時間であった。カテーテルアラームが頻発した例はC群12例(9.3%)で,BR群では全く認めなかった。胸部X線写真によるIABPカテーテル先端下降距離の比較はC群0~30mm,平均9.2mm,BR群0~10mm,平均3.1mmで有意にBR群での下降距離が短かった。模擬回路改良型IABPカテーテルを1年間臨床使用し,抗キンク性に対して検討した。また,従来用いていたIABPカテーテルとバルーンの応答性について模擬回路を用いて比較検討した。対象は1991年1月から1997年9月までのコントロール群(C群)129例と,1997年10月以降の改良型カテーテル群(BR群)15例で,使用時間はC群1.5~259時間,平均43.5時間,BR群7~290時間,平均70.7時間であった。カテーテルアラームが頻発した例はC群12例(9.3%)で,BR群では全く認めなかった。胸部X線写真によるIABPカテーテル先端下降距離の比較はC群0~30mm,平均9.2mm,BR群0~10mm,平均3.1mmで有意にBR群での下降距離が短かった。模擬回路の実験で約33%の応答性の改善が見られ,改良型カテーテルは抗キンク性に優れていることが示唆された。
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