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クエリ検索: "根井大輝"
11件中 1-11の結果を表示しています
  • 松井 一彰, 横山 雄一, 亀井 訓平, 中口 譲, 江口 充, 谷口 亮人, 竹原 幸生, 麓 隆行
    土木学会論文集G(環境)
    2017年 73 巻 3 号 134-142
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/20
    ジャーナル フリー
     合流式下水道越流水(Combined Sewer Overflow: CSO)が都市河川に及ぼす影響と,大規模雨水貯留管(平成の太閤下水)の供用による改善効果の評価を目的に,降雨時の東横堀川(大阪市)にて細菌叢を指標とした水質調査を実施した.東堀橋地点では,4.0 mm/hを越える降雨時にCSOが原因と思われる懸濁態物質濃度の上昇と,それに伴う細菌叢の変化が確認された.しかしこのとき確認された河川中の細菌叢は,下水処理場で入手した処理前下水の細菌叢とは異なるものであった.雨水貯留管供用後も降雨時に河川水の電気伝導度が増加したが,それに伴った河川中の細菌叢の変化は確認されなかった.雨水貯留管の供用は,CSO流入を抑制することで,河川水質の改善や河川微生物群集攪乱の緩和に効果があると考えられた.
  • 中谷 祐介, 井上 尚美, 西田 修三
    土木学会論文集B1(水工学)
    2019年 75 巻 2 号 I_379-I_384
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/11/16
    ジャーナル フリー

     東横堀川・道頓堀川では貧酸素化が問題となっている.上下流端には水門が設置されており,上流水門では高DOの上流河川水を取り込むように導水操作が行われているが,DOの改善効果について十分な検討はなされていない.また,下流水門からは低DOの海水が底層に侵入しているが,実態は明らかにされていない.本研究では,東横堀川・道頓堀川において現地調査を行い,導排水操作による水質変動を把握するとともに,水門内のDO改善効果について評価を行った.その結果,適切なタイミングで導水を行えば75%以上の確率で高DO水塊を導水できること,塩水は閘門操作時に底層侵入していることがわかった.しかしながら,高DO水塊を常時導水した場合でも,流下過程における酸素消費の影響が大きいため,貧酸素水塊の発生を抑制することは難しいと考えられた.

  • 西田 修三, 中谷 祐介, 河内 陽介
    土木学会論文集G(環境)
    2018年 74 巻 1 号 35-47
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/03/20
    ジャーナル フリー
     上下水道システムが発達した流域圏の物質動態は,自然系と人工系からなる複合水循環系によって決定されている.本研究では大阪市を対象に現地調査と資料の収集・分析を行い,人工水循環系における窒素,リン,ケイ素の動態を定量的に明らかにするとともに,将来の施策シナリオが水・物質フローに及ぼす影響を評価した.
     その結果,窒素とリンについては生活系負荷が人工水循環系内で突出して大きな負荷要因である一方,ケイ素は浄水・下水処理によって除去されず,水源からの取り込みや下水道に浸入する不明水による負荷も無視できないことが示された.また,工業用水道への地下水利用や不明水の浸入防止策が将来進められた場合には,下水処理場から排出される窒素,リン,ケイ素のバランスが大きく変化し,河川水質に影響を及ぼす可能性が示唆された.
  • 中谷 祐介, 今福 大智, 根井 大輝, 西田 修三
    土木学会論文集B1(水工学)
    2015年 71 巻 4 号 I_1183-I_1188
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/01/29
    ジャーナル フリー
    To quantify pollutant inflow load in wet weather and elucidate its influence on water and benthic quality in urban rivers, field surveys and laboratory experiment were conducted. As a result, water qualities of drainage water from the CSO outlets and freeway outfalls showed significant fluctuations according to precipitation variation. The pollutant inflow load in wet weather had a minor impact on the mass balance in the waters. Moreover, the results of stable isotope ratio analysis indicated that the organic matter from CSO outlets and freeway outfalls did not constitute a large portion of sediments in the rivers.
  • 宇野 裕奎, 冨永 晃宏, 室屋 京介, 海野 優樹
    土木学会論文集B1(水工学)
    2018年 74 巻 4 号 I_373-I_378
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/30
    ジャーナル フリー
     名古屋の中心部を流れる新堀川は,水源が下水処理水のみで河川全域が感潮域であり,水質汚濁が進行して悪臭等の問題が発生している.これまで水質の実態調査が不十分であったため,水質調査を実施するとともに,水質改善に向けた具体的な手法を検討した.水質調査の結果,新堀川全域で底層に常に塩分が滞留しており,密度成層が形成されて鉛直混合がないため,底層の貧酸素化が顕著であることが判明した.また,河床形状計測により最下流での河床上昇が認められたことから,河床形状が潮汐流動に及ぼす影響について検討した.数値計算では降雨の影響を取り入れることにより,塩分とDOの再現性が確認され,これを用いて導水量の増大と河床形状変化の効果について検討し,下流端の河床掘削のみでは水質改善に効果が小さく,上流の底層からの導水が塩分成層の解消とDOの改善に効果があることが示された.
  • 大島 詔, 北野 雅昭
    水環境学会誌
    2020年 43 巻 6 号 189-195
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/11/10
    ジャーナル フリー

    大阪市内を流れる東横堀川-道頓堀川では水質悪化の原因の一つとして降雨時の下水越流水の存在があり, これを一時的に貯留する平成の太閤下水と称される雨水貯留管が2015年4月に供用開始したものの, 両河川中の大腸菌群数は有意に減少しなかった。雨水貯留管が機能しているのであれば下流側の大腸菌群数は上流側の大腸菌群数が流下日数と水温に依存して減衰した値で説明できると考えられたので, 室内実験で大腸菌群数の減衰速度を求め, 下流側における大腸菌群数の期待値と予測値の差をモンテカルロ法で比較した。求めた減衰速度は太陽光等の影響が考慮されていない値のために予測値は過小評価となったが, 供用後は天候に関わらず期待値と予測値の差がほぼ一致したので雨水貯留管が機能していることが示された。両河川で大腸菌群数が減少しないのは雨水貯留管による削減効果を上回る量の大腸菌群が上流部より流入するようになったためと考えられた。

  • 鈴木 元彬, Chomphunut POOPIPATTANA, 春日 郁朗, 古米 弘明
    土木学会論文集G(環境)
    2018年 74 巻 7 号 III_169-III_179
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/29
    ジャーナル フリー
     東京港内にあるお台場海浜公園などの親水空間において,合流式下水道雨天時越流水(CSO)に起因した糞便汚染が問題視されている.本研究では2017年の10-11月の降雨を対象に隅田川上流部から台場周辺海域に至る水域で経日的な表層水の採水を行い,指標細菌類4種類(大腸菌,大腸菌群,糞便性大腸菌群,腸球菌),ウィルス指標2種類(F特異大腸菌ファージ,体表面吸着ファージ)の分析を行った.降雨直後に細菌類は2桁程度,大腸菌ファージは1桁程度濃度が増加した.また沿岸域においては,大腸菌の消長が高い塩分濃度の影響を受けていることが示唆された.指標微生物間の相関性は細菌類の間で非常に高く,指標微生物の消長に着目したクラスター分析の結果,指標微生物は細菌類と2種の大腸菌ファージの3グループに類型化された.
  • 岩永 祐樹, 厳島 怜, 佐藤 辰郎, 島谷 幸宏
    河川技術論文集
    2015年 21 巻 455-460
    発行日: 2015年
    公開日: 2022/04/01
    ジャーナル フリー

    Combined Sewer Overflow(CSO) cause severe effect to river environment. In Japan, 200 Urban areas adopt the Combined Sewer and CSO is the nationwide problem.

    In this study, We investigated the relationship between intensity of rainfall and number of occurrence of CSO in the Zenpukuji River. And, we developed the outflow simulation model of CSO by using Inforworks ICM. Then, we carried out the simulation on the assumption that infiltration facilities are set in the basins.

    As a result, we reveal that over 1.1mm/5min or 2.0mm/10min, 4.3mm/30min, 6.4mm/hr rainfall caused the CSO at the upper reach of the Zenpukuji River. The simulation results indicated that the infiltration facilities can reduce the CSO peak flow when the peak discharge was under 12m3/s at the observation point.

  • 西田 修三, 中谷 祐介, 根井 大輝
    土木学会論文集B1(水工学)
    2014年 70 巻 4 号 I_1237-I_1242
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/05/18
    ジャーナル フリー
    Combined sewer overflow (CSO) has a major impact on water and benthic environments of rivers where CSO inflows. In this study, field surveys and laboratory analyses of water and sediment quality were carried out to clarify the influence of CSO on water qualities in an urban tidal river in Osaka City. Moreover, numerical simulation using a 3-D hydrodynamic model was also conducted to clarify the behavior of CSO pollution load in the river channel. Results indicated a strong possibility that suspended sediment delivered with CSO deposited immediately and affected water quality such as hypoxia in the channel near the CSO outlet.
  • 石崎 裕大, 中谷 祐介, 西田 修三
    土木学会論文集B1(水工学)
    2019年 75 巻 1 号 81-99
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/07/20
    ジャーナル フリー

     深層学習と非線形時系列解析を応用して,沿岸域の水質変動を推定する自己回帰駆動深層ニューラルネットワークモデル(自己回帰駆動DNN)を新たに開発した.本モデルは,潮汐や気象などの外部因子と水質現象の関係を表現する外因深層学習モデル(外因DNN)に,非線形な水質変動システムの自己回帰特性を推定する局所的予測モデルを並列に接続した構造を有している.感潮河川の電気伝導度および閉鎖性内湾奥部の底層溶存酸素濃度といった変動特性の異なる2つの水質項目を対象に,外因DNNと自己回帰駆動DNNによる推定を行った.その結果,両モデルはいずれの水質項目に対しても高い推定精度を示したが,外部因子の影響に加えて生物化学過程を含むシステム内部の状態変数が強く影響する水質現象に対して,自己回帰駆動DNNは特に高い有用性を発揮した.

  • 中谷 祐介, 鹿島 千尋, 宮西 杏奈, 西田 修三
    土木学会論文集G(環境)
    2021年 77 巻 3 号 83-102
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/20
    ジャーナル フリー

     淀川流域を対象に,人工水循環系における水・物質輸送量の算定方法を構築し,人口減少による将来変化を推計するとともに,流域の水・物質動態と海域への流出負荷に及ぼす影響について解析を行った.その結果,2050年には下水処理場からの放流負荷量は,窒素とリンではそれぞれ25.1%,20.6%と大きく減少する一方,ケイ素では8.9%の減少にとどまり,人工水循環系における動態特性の違いを反映して大きな差異が生じると見積もられた.海域へ流出する窒素,リン,ケイ素の負荷量はそれぞれ14.7%,7.8%,1.5%減少し,今後は負荷削減施策を積極的に推進せずとも,窒素とリンの流出負荷量は大幅に減少する.相対的に窒素が減少,ケイ素が増加することで,大阪湾奥部では一次生産量が低下するが,優占種が珪藻類から変化する可能性は低いと推察された.

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