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クエリ検索: "森みさき"
121件中 1-20の結果を表示しています
  • 大橋 顕二郎, 鈴木 桃子, 今荘 雅秀, 小山 朱美, 齋藤 綾一朗, 若林 健史, 増永 浩, 小方 頼昌
    日本歯周病学会会誌
    2007年 49 巻 3 号 191-197
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/11/07
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,口臭と臨床症状の関係について調査し,歯周基本治療による臨床所見と口臭の改善度の関係について検討することである。口臭測定器ブレストロン®を用い,日本大学松戸歯学部付属病院歯周科に通院中の軽度の慢性歯周炎患者87名を対象として臨床パラメーターと口臭の関係について検討を行った。歯周基本治療前後における臨床的改善度と口臭の改善度との関係について慢性歯周炎患者38名について検討した結果,以下の結論を得た。
    (1)ブレストロン値を用いた口臭測定では,臨床パラメーターのうち,BOP,PCRとの関連性を認めた。舌苔の付着を認めた患者が少なかったため,舌苔と口臭との関連性は特定できなかった。
    (2)歯周基本治療により口臭の減少を認め,その傾向は他の臨床所見の改善と一致していた。
    (3)口臭の改善率は,PD, BOP,PCRの改善率と多くの部位で一致することを認めた。
    ブレストロン®による口臭測定値を利用することにより口臭を臨床における動機付けを向上にもちいることは有用であることが示された。
  • 大森 みさき, 宮崎 晶子, 佐藤 治美, 片野 志保, 田邉 智子, 将月 紀子, 今出 昌一, 佐野 晃
    日本歯周病学会会誌
    2005年 47 巻 1 号 36-43
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/04/06
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は口臭治療における舌清掃の有効性を評価することである。被験者は舌苔を認める患者および本学職員と学生であった。最初に舌清掃指導して1カ月後に舌苔付着量と官能試験を行い, 両方に改善が見られることを確認した。その後, 舌苔付着を認める26人の被験者の官能試験と機械的測定により口臭の強さを評価した。また, 同時に口腔清掃状態, Probing Pocket Depth (PPD), Bleeding on Probing (BOP), 舌苔付着度を舌清掃前後において評価した。初回の診査の後, 被験者に舌ブラシ (ジャックス) を使用して1日1回は舌苔を除去するよう歯科衛生士または歯科医師が指導した。舌苔の除去は舌の表面に舌苔が見えなくなるまで舌ブラシでこするように指導した。口臭測定はポータブルサルファイドモニターとガスクロマトグラフィを使用し, 揮発性硫黄化合物 (VSC) 濃度の機械的測定と官能試験を行った。被験者には測定の2時間前から歯磨き, 飲食, 洗口, 喫煙を避けるよう指示した。舌苔付着程度は付着の厚さと範囲によって5段階に評価した。清掃後の診査は1週間から1カ月後に行った。舌清掃後の診査時には口臭と舌苔付着量は改善していたが, PPD, BOPやプラーク付着状態には影響がみられなかった。またVSC濃度と舌苔付着度との間には有意な相関が認められたが, BOPやプラーク付着状態との間には有意な関係はみられなかった。口臭の予防のために舌清掃を推奨していく必要性があると思われた。
  • 安川 俊之, 大森 みさき, 両角 祐子, 馬場 玲子, 五十嵐 千里
    日本歯周病学会会誌
    2005年 47 巻 3 号 186-193
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/06/01
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 口腔内の揮発性硫黄化合物 (VSC) の濃度を測定する口臭測定器ブレストロン® (ヨシダ, 東京, 以下ブレストロン) の有用性を検討することである。被験者は, 日本歯科大学新潟歯学部附属病院いき息さわやか外来を受診した患者52名に対して行った。われわれは, ブレストロン値と官能試験およびその他の口臭測定器による測定値とを比較検討し, さらに, ブレストロン値と口腔内状態の関連についても検討した。口臭は官能試験によって評価し, ブレストロンとその他の口臭測定器を用いて数値化した。その他の口臭測定器には, ガスクロマトグラフィとHalimeter RH-17® (Interscan Co., Cal. USA, 以下ハリメーター) を使用した。また, 同時に口腔内状態 (Plaque Control Record (PCR), Plaque Index (PlI), Probing Depth (PD), Bleeding on Probing (BOP), 舌苔付着度) を診査した。その結果,
    (1) ブレストロンによる測定値は, 官能試験とガスクロマトグラフィならびにハリメーターの測定値との間に相関が得られた。そして, ガスクロマトグラフィで測定したVSCのうち硫化水素, メチルメルカプタンとの間にも有意な相関が得られた。しかし, ブレストロンの測定値には若干のばらつきが認められ, 官能試験に対して必ずしも一致するとはかぎらなかった。したがって, ブレストロンはチェアサイドにおいて有効な口臭測定器であると考えられるが, 官能試験との併用が必要と考えられた。
    (2) ブレストロンによる測定値と口腔内状態の関連では, プラークと舌苔付着度において有意な相関が得られた。
  • 縄稚 久美子, 曽我 賢彦, 山中 玲子, 足羽 孝子, 伊藤 真理, 佐藤 真千子, 窪木 拓男, 森田 潔
    日本集中治療医学会雑誌
    2012年 19 巻 3 号 431-432
    発行日: 2012/07/01
    公開日: 2013/01/16
    ジャーナル フリー
  • 大森 みさき, 川俣 晴海, 金谷 一彦, 廣木 祐子, 長谷川 明
    日本歯周病学会会誌
    1997年 39 巻 4 号 540-544
    発行日: 1997/12/28
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    歯周外科的処置後の治癒に対する喫煙の影響を検討するために初期治療後に残存する歯周ポケットの改善を目的として歯周外科手術を行った患者を喫煙習慣の有無で分け, 術前, 術後の歯周ポケットの深さの変化を調査した。対象は歯周外科手術を行った患者57名 (男性32名, 女性25名, 27~66歳, 平均49.9歳) で, 喫煙者は25名, 非喫煙者は32名であった。被験部位は手術前に4mm以上のポケットを認めた414部位とした。手術はWidman改良法または歯肉弁 根尖側移動術によって行った。術後の再評価は2カ月後以降に行った。
    手術前後で喫煙者/非喫煙者間にProbing Depth (PD), Gingival Bleeding Index (GBI), Plaque Control Record (PCR) に差異はみられなかったが, PDを部位別に検討した結果, 喫煙者の上顎口蓋側のPDの改善が非喫煙者に比べ有意に少なかった (P<0.05) 。
    これらの結果より喫煙の影響によって歯周外科手術後に上顎口蓋側の治癒が阻害される可能性が示唆された。
  • 大森 みさき, 坂井 由紀, 両角 祐子, 長谷川 明
    日本歯周病学会会誌
    2004年 46 巻 3 号 185-192
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は歯周炎患者の長期にわたるメインテナンス治療の有効性を評価することである。対象者は歯科衛生士によって10年以上メインテナンス治療を継続中の患者100名 (男性44名, 女性56名), 2,383歯であり口腔清掃状態, Probing Pocket Depth (PPD), 現在歯数を指標に歯周炎進行度別および経時的に評価した。各対象者の初診時の状態を進行度判定基準により3群に分類した。その結果, 軽度歯周炎群5名, 中等度歯周炎群34名, 重度歯周炎群61名であった。各群間で初診時の年齢, プラーク付着状態, 現在歯数に統計学的な有意差は認められなかった。メインテナンス治療中のプラーク付着状態はすべての群で経時的に減少し, メインテナンス治療10年後が最も低かった。またすべての評価時期で各群間に有意差は認められなかった。4mm以上PPD占有率は各群においてメインテナンス期間中に大きな変動はなかった。本研究の対象2,383歯のうち, 歯周炎に起因する歯の喪失は42歯 (1.8%) であった。歯種別の喪失では大臼歯が最も多かった。61%の対象者はメインテナンス治療中に歯を喪失しなかった。喪失歯の過半数は12%の対象者で占めたが, 彼らのプラークコントロールは良好であった。
    本研究の結果, メインテナンス治療を長期にわたり継続することによって歯周組織の健康を維持し, 歯の喪失を抑制できることが示された。歯周炎では, ほとんどの歯の喪失の原因がほんの少数の者で生じることが指摘された。
  • 伊藤 加代子, 前川 知樹, 濃野 要, 井上 誠
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌
    2020年 24 巻 2 号 170-176
    発行日: 2020/08/31
    公開日: 2020/12/31
    ジャーナル フリー

    【目的】舌ブラシには,歯ブラシのような植毛タイプや,アーチワイヤー状のタイプ,細かいループ状のナイロン毛が植毛されたナイロンブラシタイプなどいろいろな形状がある.ナイロンブラシは舌苔が厚い場合に有効である一方,使用後に水洗をしても汚れが落ちにくかったり,細菌が繁殖しやすくなったりする恐れがある.そこで,ナイロン毛のループ部分をカットしたブラシを作製し,細菌の除去効果を従来のブラシと比較した.さらに,流水下での洗浄によるブラシに付着した細菌の残留について比較した.

    【方法】ナイロン毛がループ状になっているループブラシ(W-1 ブラシ,SHIKIEN)と,ループ部の一部をカットしたループカットブラシを使用した.各ブラシでBHI 寒天培地上に播種したS. aureus を擦過し,除去した細菌数を比較した.また,洗浄方法を検討するため,洗浄なし,手でブラシを擦らず流水下に10 秒おいたブラシ,流水下でブラシを0,5,10,30 秒擦ったブラシに付着していた細菌数を比較した.

    【結果】ループブラシおよびループカットブラシで除去した細菌数の中央値はそれぞれ2.0×1011 cfu/mL,2.1×1011 cfu/mL で,統計学的有意差は認められず,細菌の除去能力は同等であった.また,ループブラシ,ループカットブラシのいずれも,洗浄前と比較して,5,10,30 秒の手洗いで有意に付着細菌数が減少していた.特にループカットブラシでは,5 秒時に99.9% 細菌数が減少し,10 秒時にはさらに減少していた.10 秒時と30 秒時では統計学的有意差は認められなかった.したがって,ループカットブラシは,ループブラシと同様な細菌除去効果をもちながらも,洗浄後に付着している細菌数が少なく,感染源となる可能性が低いこと,また,5 秒間の流水下での洗浄で99.9% の細菌が除去できる可能性があることが示された.

  • —歯周病,口臭モニターへの臨床活用—
    上田 雅俊
    におい・かおり環境学会誌
    2006年 37 巻 2 号 80-88
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/10/27
    ジャーナル フリー
    我々は,メチルメルカプタンではなく,アンモニアをターゲットに新しく口臭検査装置を開発し,その装置で測定したアンモニア量とガスクロマトグラフィでのメチルメルカプタン量との間には相関性が認められ,また,口臭のしない者のアンモニア量は16ppm以下であることを確認した.さらに,口臭のする被験者については,歯周組織の臨床的パラメーターならびに位相差顕微鏡による歯周ポケット内微生物とアンモニア量との間に有意な正の相関性が認められた.一方,初診時と比較して歯周基本治療後の方がアンモニア量は軽減した.また,市販されている口臭対策を目的としたいくつかの商品についての評価も行った.
  • -10年間の推移-
    廣木 祐子, 富井 信之, 大森 みさき, 加藤 まり, 深井 浩一, 長谷川 明
    日本歯周病学会会誌
    2001年 43 巻 3 号 295-307
    発行日: 2001/09/28
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 歯周炎患者の初診来院時の進行度や口腔清掃状態と, 質問調査表に対する患者の回答状況を調査し, 10年, 5年前に行った同様の調査と比較検討することである。そして, 対象患者のその後の治療経過もあわせて調査し, 口腔清掃状態改善度, 治療効果を確認するとともに, 質問調査表がその後の治療に有意義な情報となるか検討した。
    その結果, 過去の調査と比較し, 初診患者年齢分布の高齢化を認め, さらに重度歯周炎患者の比率増加傾向も認めた。またブラッシンク指導やスケーリングを受けた経験のある患者数は過去最高であった。初診後約2年経過時の追跡調査の結果, メインテナンスを含む治療継続患者は約4割であった。それら患者のO'LearyらのPlaque Control Record 以下PCR) の最低値の平均は10.8%と口腔清掃状態改善度は良好で, さらに歯周基本治療による歯周炎の良好な改善状況も示された。
    一方, 質問調査表中の自覚症状項目に回答の少ない患者群は, 多い患者群と比較しPCRが低下しにくい傾向を認め, 本項目から得られる情報はその後の治療に活かすべき重要なものであることが示唆された。また質問調査表中の喫煙習慣や過去の歯周治療経験の項目への回答の有無は, 初診時の歯周炎進行度を表す調査項目の一部に差を認めたものの, その後の治療経過, 口腔清掃状態改善度そして治療効果には影響しないことが示された。
  • 三林 浩二
    応用物理
    2014年 83 巻 1 号 33-37
    発行日: 2014/01/10
    公開日: 2019/09/27
    ジャーナル フリー

    匂いの情報化を目的に,生体・生物の代謝酵素の触媒能を利用した生化学式ガスセンサ「バイオスニファ」を考案し,トリメチルアミン(悪臭成分)やメチルメルカプタン(口臭の主要成分)用のセンサなどを開発した.また光学計測を組み合せることで,「匂い情報を光情報に変換」することを可能とした.例えばUV-LEDを励起光源に,そして光電子増倍管を受光素子とした蛍光バイオ計測にて,ホルムアルデヒド(環境汚染物質)の高感度モニタリング(750 ppt〜)を実現した.またエタノールガスを,酵素反応を介してルミノール発光に誘導し,高感度CCDカメラで捉えることで,エタノールガスの可視化に成功し,飲酒後の呼気や果実の熟成度合いの匂いイメージングを可能とした.

  • 稲垣 幸司, 王 宝禮, 埴岡 隆, 藤井 健男, 両角 俊哉, 伊藤 弘, 山本 龍生, 森田 学
    日本歯周病学会会誌
    2015年 57 巻 2 号 100-106
    発行日: 2015/06/28
    公開日: 2015/07/06
    ジャーナル フリー HTML
    日本歯周病学会会員の喫煙状況を把握するために層化無作為抽出による質問票調査を行った。対象は,631名(男性62.4%,回収率:42.1%)で,30-39歳が最も多く30.3%を占めた。職種の内訳は,歯科医師75.4%,歯科衛生士22.5%,歯科技工士0.2%,学生0.3%,その他1.6%であった。所属別では,大学・大学院・短大15.2%,附属病院・関連病院8.1%,開業歯科医院71.6%,その他5.1%で,学会資格でみると,指導医4.9%,専門医13.0%,認定医8.6%,認定歯科衛生士13.2%,一般会員60.4%であった。勤務先の脱タバコ対策は,敷地内禁煙48.2%,建物内禁煙34.9%,一方,家族・同居者に喫煙者がいるものが30.7%となった。喫煙歴は,非喫煙者376名(59.6%),前喫煙者211名(33.4%),喫煙者44名(7.0%)で,職種別喫煙率は,歯科医師8.4%,歯科衛生士2.1%で,歯科医師が有意に高かった(P<0.05)。資格の有無別喫煙率は,指導医,専門医,認定医7.8%,一般会員8.7%となった。喫煙者の年齢層別喫煙率は,20-29歳3.1%,30-39歳8.9%,40-49歳6.9%,50-59歳6.2%,60-69歳8.0%で,30-39歳が最も高かった。なお,喫煙者の70.5%が禁煙を試みていたが,81.8%が関心期であった。本調査結果が,日本歯周病学会会員の歯周病治療における禁煙支援を積極的に推進していくことに活かされていくことが望まれる。
  • *大森 みさき, 筒井 紀子, 佐藤 聡
    会議録・要旨集 フリー
  • *稲垣 幸司, 大森 みさき, 両角 俊哉, 沼部 幸博, 横田 誠, 佐藤 聡, 上田 雅俊, 谷口 威夫, 野口 俊英
    特定非営利活動法人 日本歯周病学会学術大会 プログラムおよび講演抄録集
    2009年 2009s 巻 C-03-0930
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
    会議録・要旨集 フリー
  • *大森 みさき, 筒井 紀子, 佐藤 治美, 稲垣 幸司, 佐藤 聡
    会議録・要旨集 フリー
  • *大森 みさき, 安川 俊之, 坂井 由紀, 長谷川 沙耶, 佐藤 聡
    会議録・要旨集 フリー
  • *大森 みさき, 安川 俊之, 坂井 由紀, 長谷川 沙耶, 佐藤 聡
    会議録・要旨集 フリー
  • *大森 みさき, 稲垣 幸司, 両角 俊哉, 三辺 正人, 横田 誠, 沼部 幸博, 佐藤 聡
    会議録・要旨集 フリー
  • 大森 みさき, 稲垣 幸司, 両角 俊哉, 横田 誠, 沼部 幸博, 佐藤 聡, 上田 雅俊, 山田 了, 伊藤 公一
    日本歯周病学会会誌
    2009年 51 巻 4 号 334-345
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    日本歯周病学会専門医の喫煙状況および喫煙に関する認識を把握するために郵送法による質問票調査を行なった。
    対象は816名中435名(回収率は53.3%)で, 40歳\u0000301c50歳代が多く70.3%を占めた。内訳は, 大学教員27.8%, 附属病院勤務6.4%, 開業医61.6%, その他3%であった。喫煙歴は, 喫煙者64名(14.7%), 前喫煙者140名(32.2%), 非喫煙者225名(51.7%)であった。患者の喫煙は56.8%が歯周疾患を持っているので吸うべきではないとした。歯科でもニコチン依存管理料が適用されるべきという意見が81.7%だった。歯科では口腔内の変化により禁煙指導を行いやすいと思うに76.8%が同意した。歯周病専門医の資格要件を非喫煙者とすることは71.2%が賛意を示した。患者の喫煙状況は60.3%がほぼ全員について把握していた。重症歯周病患者に喫煙者が多いと感じている者は77.6%, 喫煙する患者は治療に対する反応が悪いと感じている者は89.6%であった。禁煙支援は必要な場合に行っている者が54.7%, 行おうと思っているがまだ行っていない者が22.7%であった。行わない理由は時間がない, 患者がこばむ, 保険点数にならない, 方法がわからないの順に多かった。
    以上より歯周病と喫煙の関係についてのエビデンスの構築により歯科での効果的な禁煙支援に結びつく可能性が示唆され, 保険導入により禁煙支援を行う歯科医師が増加すると考えられた。
    日本歯周病学会会誌(日歯周誌)51(4) : 334-345, 2009
  • 齊藤 幸枝, 大森 みさき, 葛城 啓彰
    日本歯周病学会会誌
    2002年 44 巻 2 号 168-177
    発行日: 2002/06/28
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    健康な成人に発生する朝食前の生理的口臭に影響を与えている要因を明確にすることを目的として口臭測定と口腔内環境の調査を行った。また唾液と舌苔を採取しこれを培養して細菌学的検索を行い口臭との関連を検討した。対象は健康な成人男性44名 (平均年齢24.1歳) とした。口臭は官能試験とポータブルサルファイドモニター (Halimater RH-17E®), ガスクロマトグラフィを用いて測定した。
    その結果, 全被験者に口臭が感知された。官能試験値をもとに対象者を群分けして検討した結果, ハリメーター値およびガスクロマトグラフィによる3種類のVSC (Volatile Sulphide Compounds) の濃度分析でいずれも有意差が認められた。また官能試験値, ハリメーター値と各VSC濃度との問ではいずれも有意な相関が認められた。各VSC濃度問の相関係数は総合VSCとH2Sとの間で最も高かった。舌苔付着度と舌苔の懸濁度 (濁度) は官能試験値とともに増加する傾向が示された。舌苔付着度に比例して濁度も高くなる傾向を認めた。舌苔中の総菌数, 好気性菌数, レンサ球菌数, 嫌気性菌数は官能試験値に比例して増加したが, 唾液中では差が認められなかった。舌苔付着度および濁度と, 舌苔中の総菌数, 好気性菌数, レンサ球菌数, 嫌気性菌数との間に相関が認められた。
    以上より, 朝食前の生理的口臭は舌苔が主な原因となっており, その強さは総菌数に左右され, 発生した臭いは主にH2Sであると推測された。
  • *山下 穣, 大森 みさき, 菅原 淳道, 原田 志保, 宮崎 晶子, 佐藤 治美, 土田 智子, 筒井 紀子, 古屋野 裕美, 両角 祐子, 佐藤 聡, 今出 昌一, 佐野 晃
    会議録・要旨集 フリー
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