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738件中 1-20の結果を表示しています
  • 小笠原 〓
    山階鳥類研究所研究報告
    1976年 8 巻 1 号 27-37_2
    発行日: 1976/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.1961年,1963年,ムクドリ(Sturnus cineraceus)と関連したコムクドリ(Sturnia philippensis)の一般的繁殖行動及び営巣場所選定の機能を明らかにする目的で,両種の繁殖期の観察を仙台市川内住宅内で行った。
    2.ムクドリはこの繁殖場所に,夏鳥であるコムクドリより約1週間早く,4月上旬には到着する。
    3.ムクドリは主に川内住宅付近のスギ(Cryptomeria japonica)の
    樹洞
    で繁殖する。1961年には住宅の屋根瓦の下に3つがい,1963年には4つがいが,それぞれ営巣繁殖した。
    一方,コムクドリは全て住宅の屋根瓦の下の穴に営巣し,1961年には15つがい,1963年には25つがいが,それぞれ営巣繁殖した。その他,両種とも川内住宅以外の地域でも繁殖していた。
    前営巣期には両種の営巣場所をめぐる種内•種間闘争が観察された。
    ムクドリが営巣中のコムクドリの巣を奪った2例が観察され,このようなことから,ムクドリはコムクドリより優位であると考えられる。
    4.コムクドリでは,営巣する以前に,一時的に占有する屋根瓦の下の巣穴が,広く分布しているのに比べ,営巣繁殖した巣の分布は,数住宅の屋根に集中しているのが認められた。
    5.ムクドリでは,前営巣期においてスギの
    樹洞
    をめぐる闘争がみられ,この
    樹洞
    に営巣できなかったつがいが,コムクドリの営巣場所である住宅の屋根に侵入する。その結果,コムクドリとの闘争がしばしばみられた。
  • 井上 奈津美, 井上 遠, 松本 斉, 境 優, 吉田 丈人, 鷲谷 いづみ
    保全生態学研究
    2021年 26 巻 1 号 論文ID: 2019
    発行日: 2021/05/24
    公開日: 2021/07/12
    [早期公開] 公開日: 2021/05/24
    ジャーナル オープンアクセス

    樹洞
    は、多くの生物がねぐらや営巣場所として利用する森林生態系における重要なマイクロハビタットである。気候帯や地域に応じて
    樹洞
    の現存量や、
    樹洞
    の形成に関わる要因は大きく異なっており、
    樹洞
    利用生物の保全のためにはそれらを明らかにすることが重要である。本研究では、奄美大島の世界的にも希少な湿潤な亜熱帯照葉樹林を対象に、伐採履歴が異なる 2つの森林タイプ(成熟林と二次林)において、樹木サイズや樹種構成、
    樹洞
    の現存量を明らかにするとともに、樹種ごとに形成される
    樹洞
    の特徴を把握した。奄美大島の亜熱帯照葉樹林は、他の地域の熱帯林または亜熱帯林と比較して
    樹洞
    の現存量は多く、キツツキの穿孔による
    樹洞と比べて腐朽による樹洞
    が高い割合を占めていた。胸高直径( DBH)30 cm以上の樹木において、成熟林では二次林と比較して、ヘクタールあたりの幹数、
    樹洞
    を有する幹数、
    樹洞
    数が有意に多かった。いずれの森林タイプにおいてもスダジイが最も優占しており(胸高直径 15 cm以上の幹に占める割合は成熟林で 48%、二次林で 66%)、成熟林では次いでイジュ( 10.8%)とイスノキ(10.3%)、二次林ではイジュ( 9.9%)とリュウキュウマツ( 7.6%)が優占していた。記録された
    樹洞
    について、一般化線形混合モデルを用いて幹ごとの
    樹洞
    数に影響する要因を検討したところ、胸高直径が大きくなるほどそれぞれの幹が有する
    樹洞
    数が多かったほか、樹種ではイスノキで最も
    樹洞
    数が多く、スダジイ、イジュがそれに続いた。確認された
    樹洞
    の 90%はスダジイとイスノキに形成されており、イスノキに形成された
    樹洞はスダジイに形成された樹洞
    よりも地面から入口下端までの高さが有意に高かった。 CCDカメラを用いて一部の
    樹洞
    の内部を観察したところ、ルリカケスもしくはケナガネズミの利用の痕跡および、リュウキュウコノハズクの繁殖が確認された。
    樹洞
    が形成されやすいイスノキの大径木を含めて成熟した亜熱帯照葉樹林を優先的に保全することが、
    樹洞
    を利用する鳥類や哺乳類の重要な繁殖・生息場所の維持、保全につながると考えられた。

  • 村木 尚子, 柳川 久
    樹木医学研究
    2006年 10 巻 2 号 69-71
    発行日: 2006/09/30
    公開日: 2020/10/01
    ジャーナル フリー
    北海道帯広市において森林性鳥獣類による
    樹洞
    の利用実態を明らかにするために,利用種および利用数の季節変化を,一年を通して日中と夜間に調査した.
    樹洞
    の一次生産者であるキツツキ類3種と,二次利用者である鳥類および哺乳類12種が確認された.
    樹洞
    は,日中,夜間ともほぼ一年を通して利用され,利用率が最も高い時期は日中で6月,夜間で7月であったが,利用率の季節変化は日中と夜間で同調していた.二次利用者鳥類による利用は繁殖期(夏)に多く,アカゲラ,コアカゲラ,ゴジュウカラおよびエゾモモンガによる利用は一年を通してみられた.繁殖のためだけでなく,ねぐらや休息のために
    樹洞
    を利用する種もみられ,
    樹洞
    は多様な鳥獣類によってさまざまな用途で利用されていた.
  • 立花 繁信
    哺乳動物学雑誌: The Journal of the Mammalogical Society of Japan
    1957年 1 巻 4 号 51-55_1
    発行日: 1957/06/30
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 小高 信彦
    日本生態学会誌
    2013年 63 巻 3 号 349-360
    発行日: 2013/11/30
    公開日: 2017/04/28
    ジャーナル フリー
    森林に生息する多くの脊椎動物が立枯れ木や腐朽木に形成される
    樹洞
    に依存して生活している。
    樹洞の生産とその利用を巡る樹洞
    営巣種間の生物間相互作用を研究する理論的枠組みとして、食物網のアナロジーであるnest web(以下、
    樹洞
    営巣網)という見方が提案され、キツツキ類の
    樹洞
    提供者としての役割について着目した研究が進展してきた。
    樹洞
    営巣網は、食物網にみられるような群集構造の特徴を備えており、構成メンバーにとって必要な資源である
    樹洞
    が構成メンバーの一部によって生産され、
    樹洞
    の消費者には階層がある(一次
    樹洞
    営巣種、二次
    樹洞
    営巣種;すなわち
    樹洞
    営巣ギルド)。
    樹洞
    営巣種の中でも、自ら繁殖のために
    樹洞を掘ることが出来る一次樹洞
    営巣種であるキツツキ類が堀った
    樹洞
    は、自ら巣穴を掘ることができない二次
    樹洞
    営巣種にとって重要な資源として利用される。
    樹洞の現存量によって個体数を制限される二次樹洞営巣種に対して樹洞
    を提供する能力を持つことから、キツツキ類は森林生態系の鍵種と考えられている。木材腐朽菌類は、キツツキ類とならんで
    樹洞
    を生産する生態系エンジニアとして重要な役割を担っている。腐朽菌類そのものが重要な
    樹洞
    生産者であり、また、腐朽菌類による木材の軟化プロセスは、キツツキ類による
    樹洞
    生産を促進する。腐朽菌類は、その種によって樹木の腐朽部位(幹や根部など)や、腐朽プロセス(辺材腐朽か心材腐朽など)の特性が異なる。このような腐朽菌類の特性の違いは、キツツキ類の繁殖成功や営巣場所選択にも影響を及ぼす。しかしながら、
    樹洞
    の形成や利用を巡る生物間相互作用の研究では、腐朽菌類の種まで同定してその役割が
    樹洞
    を利用する脊椎動物の個体や群集に及ぼす影響を明らかにした研究は少ない。本稿では、木材腐朽菌類の
    樹洞
    形成における役割に着目して、キツツキ類と樹木、腐朽菌類の三者関係についての一連の研究や、木材腐朽菌類を
    樹洞
    営巣網に組み込み、
    樹洞
    を利用する脊椎動物群集との関係について議論した初めての研究事例を紹介する。木材腐朽菌類を
    樹洞
    営巣網に組み込むことで、
    樹洞
    生産の経路が明らかとなり、
    樹洞
    を利用する鳥類の分類群と
    樹洞
    形成に関わる木材腐朽菌類の対応関係を明らかにすることが可能である。今後、
    樹洞形成に関わる多様な分類群の生物を視野に入れた樹洞
    営巣網の構築が期待される。
  • 菊池 隼人, 押田 龍夫, 泉山 茂之
    山階鳥類学雑誌
    2025年 57 巻 1 号 81-84
    発行日: 2025/06/30
    公開日: 2025/07/09
    ジャーナル 認証あり

    森林に生息する肉食性鳥類が狩りを行う場所を明らかにするため,小型哺乳類が営巣する

    樹洞
    周辺にカメラトラップを設置し,鳥類による狩りの有無を調べた.2017年12月~ 2019年11月に長野県伊那市のニホンモモンガ Pteromys momonga が営巣する
    樹洞
    ,2021年9月~ 2022年4月に北海道帯広市のタイリクモモンガ P. volans が営巣する
    樹洞
    にそれぞれカメラトラップを設置した.その結果,伊那市の
    樹洞
    でカラス類 Corvus sp. がニホンモモンガを狩る様子と,帯広市の
    樹洞
    でフクロウ Strix uralenesis がタイリクモモンガを狩る様子が1例ずつ観察された.

  • 栗本 篤臣
    爬虫両棲類学会報
    2004年 2004 巻 1 号 1-2
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 遠藤 公男
    哺乳動物学雑誌: The Journal of the Mammalogical Society of Japan
    1971年 5 巻 4 号 149-150
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 藤原 愛弓, 和田 翔子, 鷲谷 いづみ
    保全生態学研究
    2015年 20 巻 2 号 131-145
    発行日: 2015/11/30
    公開日: 2017/10/01
    ジャーナル オープンアクセス
    ニホンミツバチの分布の南限域である奄美大島の宇検村で採集された個体が、本州や九州とは明確に異なるハプロタイプを持つとの報告があり、奄美大島の個体群が、遺伝的に隔離された地域個体群である可能性が示唆されている。本研究は、奄美大島のニホンミツバチの保全上の重要性を評価し、保全のための指針を作るために必要な基礎的な生態的知見を得ることを目的として実施した。まず、1)ニホンミツバチの営巣環境を把握するとともに、2)奄美大島のニホンミツバチのワーカーと、東北地方や九州地方のワーカーとの体サイズの比較を行った。3)自然林の大木の
    樹洞
    に営巣するコロニーと、里地の石墓の内部空間に営巣するコロニーを対象として、ワーカーの採餌活動パターンおよび繁殖カーストの行動を把握するとともに、天候がそれらに及ぼす影響を把握した。4)自然林内の
    樹洞
    のコロニーにおいて、分封が認められたので、その過程を観察した。これら一連の調査に際して、5)天敵となり得る生物、巣に同居する生物と病気による異常行動の兆候の有無に関する記録を行った。本研究では、奄美大島のニホンミツバチは、鹿児島、岩手県のワーカー個体と比較して、体サイズが有意に小さいことが明らかとなった。また、ワーカーの捕食者は観察されたものの、コロニーの生存に大きな影響を与える捕食者や病気は観察されなかった。コロニーの採餌活動は天候の影響を強く受けていた。営巣は自然林だけでなく人工物でも観察されたが、亜熱帯照葉樹林内の
    樹洞
    のコロニーのみにおいて分封が観察された。一方、里地での墓、民家、学校の植栽木の
    樹洞
    に営巣した複数のコロニーが、殺虫剤などにより駆除されていた。これらのことは、自然度の高い森林内の
    樹洞
    が、ニホンミツバチの個体群維持に重要であることを示唆している。
  • 宮崎 学
    日本小児アレルギー学会誌
    2004年 18 巻 4 号 396
    発行日: 2004/10/15
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
  • 小島 仁志, 大澤 啓志
    爬虫両棲類学会報
    2003年 2003 巻 1 号 1-2
    発行日: 2003/04/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 松本 斉, 大谷 雅人, 鷲谷 いづみ
    保全生態学研究
    2015年 20 巻 2 号 147-157
    発行日: 2015/11/30
    公開日: 2017/10/01
    ジャーナル オープンアクセス
    奄美大島の亜熱帯照葉樹林において、大径木を指標として生物多様性保全上の重要性が高い森林域を見出す可能性を探った。奄美大島中部の金作原国有林において、1965年、1978年および1984年の空中写真で皆伐が認められる森林域(「皆伐域」)および少なくとも1965年以降は皆伐が認められない森林域(「非皆伐域」)を判別して調査区を設けた。各調査区において林冠木胸高直径および
    樹洞
    などのマイクロハビタット、フロラを記録した。林冠木の胸高直径は樹木あたりの
    樹洞
    数および着生植物種数に有意な正の効果を示した。非皆伐域では100m^2あたりの林冠層平均胸高直径および倒木数、着生植物種数がいずれも皆伐域に比べて有意に高かった。非皆伐域における100m^2あたりの林冠層平均胸高直径は
    樹洞
    数、倒木本数、および着生植物種数に対して一般化線形混合モデルにより有意な正の効果が認められた。林冠層平均胸高直径が40cmを超える森林域に特徴的な種や皆伐後の森林域で欠落する種は、シダ植物や耐陰性が高い種、湿潤環境を選好する種であった。本研究の結果により、大径木は長期間にわたり大規模な攪乱を免れマイクロハビタットに富む森林域や、自然性の高い森林フロラをもつ森林域を見いだす指標として有効なことが示唆された。
  • *井嶋 陸, 小林 明日美, 出口 翔大, 紙谷 智彦, 箕口 秀夫
    日本森林学会大会発表データベース
    2017年 128 巻 P1-119
    発行日: 2017/05/26
    公開日: 2017/06/20
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】

    樹洞
    は森林生態系の生物多様性を考える上で重要な構造的特徴の一つである。多雪地ブナ二次林において,林分ごとに差はあるものの多数の
    樹洞
    が確認された。また,当該地域における鳥類調査では,
    樹洞
    生産者である中型キツツキ類や,カラ類等の
    樹洞
    営巣性鳥類が広範囲に数多く生息していることが明らかとなった。本研究では,鳥類とともに二次的に
    樹洞
    を利用する動物である小型・中型哺乳類に関して,多雪地ブナ二次林における生息場所選択を明らかにする。【方法】
    樹洞
    が豊富に存在する小面積のブナ二次林がパッチ状に存在し,複雑な景観構造を示す十日町市を調査対象地とした。現地調査では,
    樹洞
    撮影カメラを用いた動画撮影と,毎木調査を実施した。カメラ調査では各林分を踏査し,地上10m以下にある
    樹洞
    内部を撮影した。その映像とカメラ挿入時の出巣から
    樹洞
    利用を調べた。さらに,GISを用いて景観スケールでの
    樹洞
    利用についても検証した。【結果】29林分で毎木調査を実施した結果,
    樹洞
    密度(
    樹洞
    数/ha)は0から525と林分毎に差があり,29林分の平均は110.8±130.5であった。カメラ調査ではムササビの個体及び巣材が,いずれも
    樹洞
    密度の高い林分で確認できた。

  • *井嶋 陸, 箕口 秀夫, 紙谷 智彦
    日本森林学会大会発表データベース
    2016年 127 巻 P1-099
    発行日: 2016/07/08
    公開日: 2016/07/19
    会議録・要旨集 フリー
     
    樹洞
    は森林生態系の生物多様性に影響を与える重要な構造的特徴の1つである。そのため,
    樹洞
    の分布や形態が野生動物に及ぼす影響を解明することは重要である。しかし,多雪地冷温帯林において,
    樹洞
    に関する研究は少ない。そこで,本研究では代表的な多雪地冷温帯林であるブナ二次林を対象に,
    樹洞
    の分布・形質の特徴を単木スケール,林分スケール,および地域スケールで検討した。 調査地は新潟県十日町市,新潟県魚沼市で,13林分にそれぞれ20m×40mの調査プロットを設け,毎木調査を行った。
    樹洞
    に関しては,入口径,高さ,向き,形成要因,動物による利用の有無を記録した。解析結果から,単木スケールでは自然
    樹洞
    の有無に相関がある変数としてDBHとカミキリ被害が選択された。林分スケールでは,自然
    樹洞
    の個数に対しては標高が強い負の相関を持ち,キツツキ
    樹洞
    には樹木の生死が選択され,生立木より枯死木でキツツキ
    樹洞
    の個数が多いという結果がとなった。地域スケールでは自然
    樹洞
    ,キツツキ
    樹洞
    共にその形質に有意差は認められなかった。
  • 浅利 裕伸, 名嘉真 咲菜, 柳川 久
    森林野生動物研究会誌
    2009年 34 巻 16-20
    発行日: 2009/03/01
    公開日: 2017/10/03
    ジャーナル フリー
    エゾモモンガにとって
    樹洞
    は重要な巣資源であるが,その選択性については明らかにされていない.そのため,帯広市の13haの森林で2005年10月〜2006年11月において,いくつかの環境要因(
    樹洞
    の高さ,
    樹洞
    (のある)木の胸高直径,
    樹洞
    の方角,
    樹洞
    の形成タイプ,枯死木か生立木かの
    樹洞
    木の状態,障害物までの距離)が
    樹洞
    の選択性に与える影響を調べた.発信機を装着した個体の行動圏(行動圏ランドスケープレベル)とモモンガの生息する森林全域(森林ランドスケープレベル)の2つのランドスケープレベルで,エゾモモンガによる
    樹洞
    の利用の有無を記録した.
    樹洞木と樹洞
    に関するすべての要因は,利用の有無によって差がなかったため,エゾモモンガは生息地内の
    樹洞の利用可能な資源量にしたがつて樹洞
    を利用していると考えられた.しかし,利用された
    樹洞
    の高さ(5.4±2.5m)は,利用されなかった
    樹洞
    の高さ(3.4±1.6m)より高い傾向があり,この値が保全対象とする
    樹洞
    の一つの指針となるだろう.
  • 溝口 敦士, 宮田 一乘
    芸術科学会論文誌
    2014年 13 巻 1 号 45-58
    発行日: 2014/03/20
    公開日: 2023/04/04
    ジャーナル フリー
    本研究では,表面の成長による樹木の形状生成を行った.樹木は様々な表面形状の特徴を持っており,樹木形状を生成する際にはこの表面形状は重要な要素である.樹木の表面形状を生成するために,樹木の成長をシミュレートする.樹木は細胞分裂によって成長する.この細胞分裂による成長をポリゴンの変形を用いて近似する.ポリゴンメッシュの各頂点は枝を伸ばす頂端分裂組織,枝を太らせる形成層,樹皮下にあり樹木の構造を支えている木部の役割を演じる.ポリゴンの各頂点はこの役割によって移動し樹木形状を作る.この時,頂点の移動によって頂点がない領域が発生する.本手法では頂点がない領域では成長をシミュレートできない.そこで,樹木全体に頂点を配置するために,ポリゴンメッシュの最適化を行う.頂端分裂組織の成長はパラメトリックL-systemで定義し,形成層の成長と木部の腐敗は複数のパラメータで定義する.また,本研究では特にコブ,
    樹洞
    ,障害物と衝突した際の反応をシミュレートした.これにより様々な表面形状を持った樹木形状が生成可能となった.
  • 元 炳〓, 禹 漢貞, 咸 圭晃, 田 美子
    山階鳥類研究所研究報告
    1968年 5 巻 4 号 363-369
    発行日: 1968/12/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    Observations and analysis of nestling foods of the following seven species were made May to July 1968: permanent residents: Dendrocopos major hondoensis, Parus major wladiwostokensis, Streptopelis orientalis orientalis, Emberiza elegans elegans, and summer residents: Eurystomus orientalis abundus, Zoothera dauma toratugumi, Ninox scutulata scutulata.
    Food samples were collected by placing the collar on nestlings, except for Brown Hawk -Owl which nested in a tree hollow. The results of food analysis were as follows:
    Dendrocopos major hondoensis: Preferred foods were Noctuidae indet. 37.4% and Cimbicidae indet. 12.5%. The food included, insect larvae 78%, adult insects 9.36%, spiders 3.12%, Mollusca 3.12% and some amount of vegetable matter.
    Parus major wladiwostokensis: Pine caterpillar, Dendrolimus 84.6% were the most important foods. They consumed insect larvae 97.94%, Lepidoptera 96.96%, Mollasca 1.18% and spider 1.18%.
    Streptopelia orientalis orientalis: The foods supplied during the nesting period appeared to be vegetable matters only: red pepper seeds 85%, Soybean 11.25 and some grains.
    Emberiza elegans elegans: Foods of Lepidoptera, Noctuidae indet., Gometridae indet. and Pachyligia dolosa.
    Eurystomus orientalis abundus: They consumed adult insects only: Potosia aerata 30%, Oxycetonia jucunda 13.9%, Anomala viridana 11%, Dieranocephala adamsi 8.3%, and Platypeura kaempferi 11%. The most common food items were Coleoptera 75%, Potosia aerata 30%.
    Zoothera dauma toratugumui: They consumed insect larvae 17%, adult insects 33% and and earthworms 50%.
    Ninox scutulata scutulata: The owls forage mainly at night not far from the nest. The food samples found in their nest were only the Line-backed Field Mice, Apodemus agrarius, and Cicadas, Platypleura kaempferi. Both Mice and Cicadas appeared to be the most important foods.
  • 新田 啓子
    山階鳥類学雑誌
    2015年 46 巻 2 号 141-145
    発行日: 2015/03/20
    公開日: 2017/03/20
    ジャーナル フリー

    During the breeding seasons from 2005 to 2014, 12 females of the Mandarin Duck Aix galericulata which used three nests were observed in Hokkaido, Japan. During the incubation period, females leaving their nests to forage in the early morning and the evening were often accompanied by males when returning to their nests. The male attendance finished from mid-May to mid-June, whereas the fledging dates fluctuated from late May to late June.

  • *高嶋 敦史, 中西 晃, 森下 美菜, 阿部 真, 小高 信彦
    日本森林学会大会発表データベース
    2020年 131 巻 P2-234
    発行日: 2020/05/25
    公開日: 2020/07/27
    会議録・要旨集 フリー

    沖縄島やんばる地域の亜熱帯林において、

    樹洞
    はケナガネズミやヤンバルテナガコガネなどの希少野生生物も利用する重要な生態学的資源である。そこで本研究では、やんばる地域の非皆伐成熟林2箇所に試験地(面積0.36haと0.25ha)を設け、胸高直径(DBH)15cm以上の幹を対象にDBHと
    樹洞
    の発生状況を調査した。なお、
    樹洞
    は立木の幹、枝、根に発生している奥行き10cm以上の穴と定義した。調査の結果、試験地内の立木の第一優占種はイタジイで、それに次いでイスノキやイジュが多かった。イタジイの
    樹洞
    を有する率(以下、
    樹洞
    発生率)は全体では22%であったが、DBH40cm以上では52%に達するなど、DBHが太くなるほど
    樹洞
    発生率が高くなる傾向が確認された。イスノキでも同様にDBHが太くなるほど
    樹洞
    発生率が高くなる傾向が確認されたが、
    樹洞
    発生率は全体で52%、DBH30cm以上では77%、同40cm以上では90%となっており、イタジイと比べてより細い幹でも高い
    樹洞
    発生率を呈していた。その一方、イジュにはまったく
    樹洞
    が発生していなかった。このように、
    樹洞
    発生率はDBHが太くなるほど高くなる傾向があるものの、樹種間による違いが大きいことが明らかになった。

  • *吉田 智弘
    日本森林学会大会発表データベース
    2017年 128 巻 P2-176
    発行日: 2017/05/26
    公開日: 2017/06/20
    会議録・要旨集 フリー

    ブナは伐採や雪害のような物理的な撹乱によって樹形が複雑に変化する。このような形態変化は、樹上に落葉落枝を堆積させるくぼみ(

    樹洞
    )を形成し、土壌動物に対して地上部の生息場所を提供する。
    樹洞
    は空間的に不均一に分布しているが、立地条件や樹木の状態などの環境因子によってその形成数が決定されていると予想される。そこで本研究では、ブナ林において
    樹洞形成に関わる環境因子と樹洞
    内部の土壌動物群集を調査した。
    樹洞
    が多く観察される福島県南会津郡只見町において調査を実施した。2016年10~11月に、5か所のブナ林において、林分の傾斜角、ブナの胸高直径、
    樹洞
    数、
    樹洞
    の形状・サイズ(開口面積・深さ・容量)を計数・測定した。また、
    樹洞
    内の枯死有機物を採集後、ツルグレン装置によって土壌動物を抽出し、枯死有機物の乾燥重量を計測した。調査の結果、立地の傾斜角が大きいことで樹木の根元部分が曲がり、かつ樹木サイズが大きい林分において
    樹洞
    数が多かった。さらに、これらの環境因子が
    樹洞
    内の動物群集に及ぼす影響を検討した。

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